松尾スズキはエッセイが一番好きで脚本や小説はいまひとつピンとこないことが多かったけど、この「キレイ」は面白かった。今でもそこそこ面白い。もちろん正統ストレートプレイ的な見方からすればデタラメさや安易なところも目に付くし内容もアングラなものの、それを補って余りある斬新さ・自由さ・サービス精神。
本は再演、再々演とブラッシュアップされているので新しいものの方がおすすめかも。劇場中継(DVD)はそれぞれに良さがあって、粗削りだけど若さや、当て書きな部分もあるしで、初演もなかなか捨てがたい。
再々演は見ていないけど、DVDが出たらやっぱ見てしまうだろうな。
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キレイ: 神様と待ち合わせした女 単行本 – 2000/6/1
松尾 スズキ
(著)
三つの民族が百年の長きにわたり紛争を続けている「もうひとつの日本」。ひとりの少女が、7歳のときから10年間、地下室に軟禁されていた――奥菜恵の主演を得た話題作。
- 本の長さ186ページ
- 言語日本語
- 出版社白水社
- 発売日2000/6/1
- ISBN-10456003527X
- ISBN-13978-4560035276
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
3つの民族が100年の長きにわたり紛争を続けている「もうひとつの日本」。ひとりの少女が、7歳のときから10年間、誘拐犯の人質になった…。「監禁された少女」のサバイバルを描く戯曲。
登録情報
- 出版社 : 白水社 (2000/6/1)
- 発売日 : 2000/6/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 186ページ
- ISBN-10 : 456003527X
- ISBN-13 : 978-4560035276
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,332,136位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 848位日本の戯曲・シナリオ
- - 31,129位日本文学
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年3月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私も松尾スズキさんや宮藤官九郎さんの舞台の脚本は、何が面白いのかよく分かりません。どこが面白いのかそれを追及するために舞台を観たり本を読んだりしていますが、まだ分からない。タブーに挑戦するという意味で「低俗」と切って捨てるつもりはありませんが、確かに中高生のレベルに過ぎない気もします。何か意味のあるメッセージを求めること自体が鑑賞の仕方として間違っているのかも知れません。
2015年2月28日に日本でレビュー済み
多部未華子主演の舞台を観ましたが、はっきり言って低俗にも程がある。松尾スズキやクドカン・大人計画の作品のどこが面白いのかさっぱり分からない。社会問題や風刺だの取り入れたところで所詮は中2レベルのふざけた茶番劇。風刺劇はリアリティがあってこそ面白味があるのに、彼らの作品はあまりにもナンセンスで稚拙。ハックスリーやオーウェルらのSF小説の方がよっぽどリアリティがあって面白い。
2002年2月7日に日本でレビュー済み
はっきり言って衝撃的な脚本だった。私は今、高校で演劇をやってるものなのだが、高校演劇の微妙でぬるい脚本に嫌気がさして、ふと手をとった初めての小劇場系の脚本が松尾スズキさんの『エロスの果て』という戯曲だった。そのテンポの速さ、ギャグセンスに虜になりそれ以来小劇場系の脚本ばかり読んでいる。いくつもの作品を読んでいく中で当然面白くないものにも出会いつつ自然淘汰的に面白い脚本を書く作家さんが絞られてくる。そして現時点でずば抜けて面白いのが野田秀樹さんと松尾スズキさんである。野田秀樹さんはいわずと知れた大脚本家であるが、そこに匹敵するくらいの世界観を感じる。内容については話すと買った人に悪いのでひとつだけ「カミ」というのが全編を通して主人公を物語とは別のところから見続けているのだが、それひとつをとっても、哲学的なものを感じる。つまり、僕らが無意識のうちに意識している「カミ」の存在を斬新に舞台上に生み出しているのである。とにかく演劇をやっている人なら一読してほしい作品である。