ある日気が付けば、周りは皆標準の体重、標準の身長、標準の手足、そして標準の思想を持つ人間ばかりの世界になっていたら・・・それはなんと味気ない生気のない世界であろうか。かつて私達は、異形の人たち - フリークス - を受容し共生する世界に生きていた。しかしいつしかそういう人たちを障害者という型に押し込め、徐々に目の届かない場所へ追い立ててしまったのだ。
寺山修二は、フリークスたちの存在意義をあらためて問うというよりも、フリークスの側に自らが立って(標準の人間など幻想に過ぎないのだ!)、五体満足という傲慢な常識の中で生き延びようとする大多数の人々へ警告を発している。多様性を失ったがために滅んでいった種々の生物達と同じ道を歩もうとする我々に対して。
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畸形のシンボリズム 単行本 – 1993/2/1
寺山 修司
(著)
「足らざる部分」を意味化され、等身大人間の社会システムによって共通の場所に閉じこめられてきたフリークの、「表徴性」の認識に異議を唱える。聖俗空間を野合させ、「混在郷」への媒介を果たす案内人として、フリークの役割を考える、著者最後の長編評論となった渾身の畸形論。
- 本の長さ147ページ
- 言語日本語
- 出版社白水社
- 発売日1993/2/1
- ISBN-104560042985
- ISBN-13978-4560042984
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登録情報
- 出版社 : 白水社 (1993/2/1)
- 発売日 : 1993/2/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 147ページ
- ISBN-10 : 4560042985
- ISBN-13 : 978-4560042984
- Amazon 売れ筋ランキング: - 667,589位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 874位文学理論
- - 10,579位近現代日本のエッセー・随筆
- - 63,695位ビジネス・経済 (本)
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