子供のころ文化や芸術、雑誌の特集はおフランスに向いていた。それから10年気付けば話題はN.Yと東京。フランスはどうしたとも思わないまま、聞こえた歌に上司はフランス人になってたらしい。シルビー・バルタンもCMで復帰していた。
「散文売り・・」なんと魅惑的な題、それだけで読み始めて、登場人物の名前、村上春樹の10倍くらい粘ついたレトリックで気付いた、あ、アメリカじゃない。
主人公の職業はスケープゴード(はあ?)許しがたいと思っていた妹の婚約者が殺されるところから話は始まるが、事件を解決したりしない(ありゃあ?)主人公はもっとややこしいことに巻き込まれてゆく。見事な着地の大団円。
夥しい形容がくっつく人物だらけで、1回目はわかんないところをそのまま無視して読み進んだが(こんな読み方でさえ)あんまりおもしろいので2度目を読み終えこのシリーズの1作目を買いに走った。
そうかこのシリーズは大ベストセラーなんだ。そうだよねえ、極東の島国に住むおばさんが読んでもこんなにおもしろいのだ。歴史のある国にはそれなりの底力があるんだ、バックやスカーフだけじゃなかった。
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散文売りの少女 単行本 – 2002/2/1
出版社で「身代わりの山羊」として働くマロセーヌ。会社のドル箱たる謎の覆面作家をめぐって殺人事件が起こり、とうとう自分の身にも危険が迫る……。「ユーモア・ミステリ」第三弾。
【編集者よりひとこと】
ペナックといえばフランスでは大ベストセラー作家。今回第三弾をお届けするマロセーヌ・シリーズはボックス売りでキオスクに並ぶほどで、広くどの世代にも読まれています。じつは、この『散文売り』でめでたくシリーズ終了の予定だったものの、ペナックはファンのラブコールにこたえ第四弾の完結編も書いたのです。本作が読者の皆さまの好評を得て、最終巻の紹介ができることを心より願っています。
【編集者よりひとこと】
ペナックといえばフランスでは大ベストセラー作家。今回第三弾をお届けするマロセーヌ・シリーズはボックス売りでキオスクに並ぶほどで、広くどの世代にも読まれています。じつは、この『散文売り』でめでたくシリーズ終了の予定だったものの、ペナックはファンのラブコールにこたえ第四弾の完結編も書いたのです。本作が読者の皆さまの好評を得て、最終巻の紹介ができることを心より願っています。
- 本の長さ444ページ
- 言語日本語
- 出版社白水社
- 発売日2002/2/1
- ISBN-10456004743X
- ISBN-13978-4560047439
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
出版社で「身代わりの山羊」として働くマロセーヌ。会社のドル箱たる謎の覆面作家をめぐって殺人事件が起こり、自分の身にも危険が迫る…。「ユーモア・ミステリ」第三弾。
登録情報
- 出版社 : 白水社 (2002/2/1)
- 発売日 : 2002/2/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 444ページ
- ISBN-10 : 456004743X
- ISBN-13 : 978-4560047439
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,664,861位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,451位フランス文学 (本)
- - 2,748位フランス文学研究
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年10月31日に日本でレビュー済み
著者45歳、1989年の小説です。
バンジャマン・マロセーヌは"王女ザボ"や"散文売りの女子"と
呼ばれ、彼女の独裁的やり方で支配されてるタリオン雑誌で
迷い子羊として働いてます。彼が会社に行った時、欲求不満の
作家に会い、彼に暴力を振るい、全てを壊し、人々を追い出し、
誰も彼を止めようとしたくなかった。バンジャマンは家具を壊し
始めました。驚いて、作家は固まり、何をしてるんだ、と尋ねます。
あなたと同じ事をしてる、話し合ってる!、とバンジャマンは
答えます。作家は涙を流します。王女ザボも彼に言います、
"稀に見る悪者だね、同情するわ、私の家具を壊した巨人の場所
で、今しがた苦しんでたね。彼の苦痛の性質を非常に良く理解し
ていたから、犠牲者を死刑執行人に変身させる天才の考えを
抱いたんだわ。全能力の批評家に拒否された小説家、これが
まさに、彼が必要だった物なのよ。あなただけよ、そんな単純に
感じられるのわ"。そして彼女は彼に告白します、"愛、マロセーヌ
さん、私はあなたに愛します”。"愛?、私にはジュリが居る、リュナ、
テレーズ、クララ、ヴェルデュン、プチとジェレミが居る、ジュリユス、
ベルビルが居る。。。”
"よく聞いて、オチビさん、私は長靴を提案したんではないわ、愛よ、
大文字のAよ、世界を包む愛よ。、信じられないけれど信じるわ、
私は受け容れたわ、まちがってたようね。”
彼は、原稿が断られた作家達の怒りも静めなければならない。
この悲しい役割は彼の私生活を越えてました。状況の変化が激しく、
常に両肩に不幸の集合と世界の罪を抱かなければならないからです。
更に、彼は妹、クララ若い洗濯女性が60歳、2度の離婚暦の
クラランス・ド・サンチヴェルと結婚する事を知って不満です。彼は
犯罪者の芸術創造によるリハビリ所と信じてる刑務所の部長ですが、
恐怖の様子で殺されました。
王女ザボはバンジャマンに仕事の職種を変えるように頼みます。
ミステリー暗黒小説で成功した作家の一人、J.L.B.の偽名で書いた
財界の叙事詩の低い売り上げが上がるのを望み、彼女は次の作品
の出版の時正体を明かしたい、と思います。しかし、彼は拒否する
が、最後には他の誰かが、その役割を演ずるのを受けあいます。
シャボット、警察大臣に関係してる人身御供の仕事と分っても、迷い
子羊の役で優れたマロセーヌはその新たな使命を担います。
彼の顔はあらゆる所で宣伝されます。 彼はJ.L.B.として紹介され、
大きな祭りが計画されます。彼はそこで、射撃手に打たれ、昏睡状態
のまま長引き、人格は木っ端微塵になります。連続殺人で復讐された
のです。シャボットの殺人は、彼を愛してる女性のジュリだと仄めか
されます。シャボットが盗んだ作品の真の作者であるクラメルの作品と
わかり、これはクラランスを殺すのに導きました。刑事クドリエは探索し、
機関の幾人かはマロセーヌをバラバラにしようとした犯罪を見つけます、
しかし、彼は命を取り止めます。
タイトルはアンデルセンの"マッチ売りの少女"から取っています。社会
批判を当然行ってるが、常に軽く、楽しい笑いを伴います。言語的幻想
の自由、言葉の真実の迷妄狂気を解放してます。"彼女はほんとに真っ白
なほど怒り、私は真っ白な程恐れ、我々のシーツは良い顔になった"。
ここで著者は以前の小説を越えて、より単純になり、文体はより確固とした
ものになります。"書物の中に、自己特定、作家は現実と頁の間を結合する
一種のヒューズに過ぎない。"と言います。
バンジャマン・マロセーヌは"王女ザボ"や"散文売りの女子"と
呼ばれ、彼女の独裁的やり方で支配されてるタリオン雑誌で
迷い子羊として働いてます。彼が会社に行った時、欲求不満の
作家に会い、彼に暴力を振るい、全てを壊し、人々を追い出し、
誰も彼を止めようとしたくなかった。バンジャマンは家具を壊し
始めました。驚いて、作家は固まり、何をしてるんだ、と尋ねます。
あなたと同じ事をしてる、話し合ってる!、とバンジャマンは
答えます。作家は涙を流します。王女ザボも彼に言います、
"稀に見る悪者だね、同情するわ、私の家具を壊した巨人の場所
で、今しがた苦しんでたね。彼の苦痛の性質を非常に良く理解し
ていたから、犠牲者を死刑執行人に変身させる天才の考えを
抱いたんだわ。全能力の批評家に拒否された小説家、これが
まさに、彼が必要だった物なのよ。あなただけよ、そんな単純に
感じられるのわ"。そして彼女は彼に告白します、"愛、マロセーヌ
さん、私はあなたに愛します”。"愛?、私にはジュリが居る、リュナ、
テレーズ、クララ、ヴェルデュン、プチとジェレミが居る、ジュリユス、
ベルビルが居る。。。”
"よく聞いて、オチビさん、私は長靴を提案したんではないわ、愛よ、
大文字のAよ、世界を包む愛よ。、信じられないけれど信じるわ、
私は受け容れたわ、まちがってたようね。”
彼は、原稿が断られた作家達の怒りも静めなければならない。
この悲しい役割は彼の私生活を越えてました。状況の変化が激しく、
常に両肩に不幸の集合と世界の罪を抱かなければならないからです。
更に、彼は妹、クララ若い洗濯女性が60歳、2度の離婚暦の
クラランス・ド・サンチヴェルと結婚する事を知って不満です。彼は
犯罪者の芸術創造によるリハビリ所と信じてる刑務所の部長ですが、
恐怖の様子で殺されました。
王女ザボはバンジャマンに仕事の職種を変えるように頼みます。
ミステリー暗黒小説で成功した作家の一人、J.L.B.の偽名で書いた
財界の叙事詩の低い売り上げが上がるのを望み、彼女は次の作品
の出版の時正体を明かしたい、と思います。しかし、彼は拒否する
が、最後には他の誰かが、その役割を演ずるのを受けあいます。
シャボット、警察大臣に関係してる人身御供の仕事と分っても、迷い
子羊の役で優れたマロセーヌはその新たな使命を担います。
彼の顔はあらゆる所で宣伝されます。 彼はJ.L.B.として紹介され、
大きな祭りが計画されます。彼はそこで、射撃手に打たれ、昏睡状態
のまま長引き、人格は木っ端微塵になります。連続殺人で復讐された
のです。シャボットの殺人は、彼を愛してる女性のジュリだと仄めか
されます。シャボットが盗んだ作品の真の作者であるクラメルの作品と
わかり、これはクラランスを殺すのに導きました。刑事クドリエは探索し、
機関の幾人かはマロセーヌをバラバラにしようとした犯罪を見つけます、
しかし、彼は命を取り止めます。
タイトルはアンデルセンの"マッチ売りの少女"から取っています。社会
批判を当然行ってるが、常に軽く、楽しい笑いを伴います。言語的幻想
の自由、言葉の真実の迷妄狂気を解放してます。"彼女はほんとに真っ白
なほど怒り、私は真っ白な程恐れ、我々のシーツは良い顔になった"。
ここで著者は以前の小説を越えて、より単純になり、文体はより確固とした
ものになります。"書物の中に、自己特定、作家は現実と頁の間を結合する
一種のヒューズに過ぎない。"と言います。
2013年1月13日に日本でレビュー済み
出版社勤めになった主人公が狙撃されやがて・・・というミステリ。
今回も主人公のマロセーヌが妹の婚約者が殺される事件から始まり、マロセーヌはやはり身代わりをやらされた為に狙撃される事件が起こり、とプロットは錯綜し、推理小説を読む醍醐味を満喫させてくれます。
狙撃された為、マロセーヌは主人公なのに篇中殆ど昏睡状態で過ごすことになりますが、これは多分意識のない状態の人でも主体性を重んじ死んだ人間扱いしてはならず、生きている時と同じように遇されなければならないという著者の主張ではないかと思いましたが、深読みのし過ぎでしょうか。
ともあれ今作でも面白さは健在。このシリーズは全部読みたいですね。
今回も主人公のマロセーヌが妹の婚約者が殺される事件から始まり、マロセーヌはやはり身代わりをやらされた為に狙撃される事件が起こり、とプロットは錯綜し、推理小説を読む醍醐味を満喫させてくれます。
狙撃された為、マロセーヌは主人公なのに篇中殆ど昏睡状態で過ごすことになりますが、これは多分意識のない状態の人でも主体性を重んじ死んだ人間扱いしてはならず、生きている時と同じように遇されなければならないという著者の主張ではないかと思いましたが、深読みのし過ぎでしょうか。
ともあれ今作でも面白さは健在。このシリーズは全部読みたいですね。
他の国からのトップレビュー
Laurence
5つ星のうち5.0
A lire
2024年3月21日にフランスでレビュー済みAmazonで購入
Saga malausene . Émouvant facile à lire
coquelicot
5つ星のうち5.0
Da leggere tutta la collana.
2019年9月29日にイタリアでレビュー済みAmazonで購入
Mi è piaciuto tutto.scritto bene e libro piacevole
Christiane
5つ星のうち3.0
La rocambolesque Saga Malaussène
2015年3月10日にドイツでレビュー済みAmazonで購入
C'est le troisième livre de la Saga Malaussène. Commes les deux autres ce roman éclate d'action, de surprises, d'événements fous et improbables, de tours et détours. De la plume d'un autre auteur je n'aurais pas pu supporter cette histoire bizarre mais Daniel Pennac a ce petit quelque chose, un style si original, et ses charactères sont tellement extraordinaires et sympathiques que je l'ai lue avec plaisir.
Plus que par la suspense j'ai été captivée et touchée par les valeurs presque démodées de l'amour et de la loyauté que le protaganiste, Benjamin Malaussène, éprouve pour sa famille, ses amis et son Belleville et vice versa. L'absence totale de cynisme fait du bien.
Plus que par la suspense j'ai été captivée et touchée par les valeurs presque démodées de l'amour et de la loyauté que le protaganiste, Benjamin Malaussène, éprouve pour sa famille, ses amis et son Belleville et vice versa. L'absence totale de cynisme fait du bien.
Clem
5つ星のうち5.0
3e tome si reussi
2024年2月11日にフランスでレビュー済みAmazonで購入
La fiction est si précisément racontée, avec du vocabulaire riche, une syntaxe musicale et des figures de style sensorielles, qu on a plaisir à la rendre réelle. C est une lecture qui se sent et se visualise.