「もしもし」の作者とは思えない、びっくり。
でも読み進むとニコルソンベイカーならではのごまかしの無い緻密な描写。
すっかり忘れていた子供の頃ここまできちんと物語は作ってなかったがこういうこと考えていたわ。
大人の解釈や都合を入れずに、娘さんとの対話を文章にかなりの精度で再現している感じがする。
ノリーの創作話の唐突なエンディング"つづく"とか友達や人形に義理立てしたり、自分もやってたわ。
ノリーの綴り間違い覚え間違いも違和感なく【言い間違いあるある】日本語化されていて、
翻訳のときにすごく言葉を選んだんだろうな。翻訳愛を感じる。
9歳って良い時期なんだなあ。キラキラしてるわ。
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ノリーのおわらない物語 単行本 – 2004/6/1
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イギリスに引っ越した可愛らしい夢想家、9歳のアメリカ人少女ノリーが、小学校ではイジメ屋をやっつけ、家では長い長いお話を作る。作家が自分の娘をモデルに描いた愉快な「少女小説」。
- 本の長さ271ページ
- 言語日本語
- 出版社白水社
- 発売日2004/6/1
- ISBN-104560047839
- ISBN-13978-4560047835
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商品の説明
出版社からのコメント
『中二階』や『もしもし』『フェルマータ』など、日常の身の回り品やセックスについての超微細な観察と描写でアメリカ小説にまったく新しい世界をもたらしたニコルソン・ベイカーが、今度は子供の世界に入りこみ、これまで誰も書けなかった楽しく可愛らしい少女の生活を生き生きと描く。
主人公のノリーは9歳のアメリカ人の女の子だが、両親と弟と一緒にイギリスの小さな町に引っ越してきて、そこの小学校に入った。お話はこのノリーの視点で、彼女の学校生活を中心に語られる。アメリカとは違う授業風景や友達づきあいがこと細かに報告されるが、ノリーの使う単語はいかにも子供らしいおかしな間違いでいっぱいだ。ノリーは正義感が強くて、いじめにあっている女の子を必死でかばったりするが、いっぽう彼女はお話を創るのが大好きで、奇天烈な物語をたくさん書いて、家族やお人形に読んできかせる(もちろんそこにも言葉の間違いはいっぱい)。
かつて子供だったすべての読者は、学校や家庭でのノリーのはてしないおしゃべりを聞きながら「ああ自分もこうだったな」と笑いながらうなずいてしまうことだろう。
内容(「MARC」データベースより)
イギリスに引っ越した可愛らしい夢想家、9歳のアメリカ人少女ノリーが、小学校ではイジメ屋をやっつけ、家では長い長いお話を作る。作家が自分の娘をモデルに描く愉快な「少女小説」。
登録情報
- 出版社 : 白水社 (2004/6/1)
- 発売日 : 2004/6/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 271ページ
- ISBN-10 : 4560047839
- ISBN-13 : 978-4560047835
- Amazon 売れ筋ランキング: - 726,801位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年5月25日に日本でレビュー済み
2018年1月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
三人の戦友のキャラがそれぞれ生きている
ギャグニーの真心 生一本の男らしさ
この監督の「ハイシェラ」同様ボガートの陰影ある悪役も素晴らしい
酒場のシーンなどはカサブランカに通じる
見ごたえあり 面白かった
ギャグニーの真心 生一本の男らしさ
この監督の「ハイシェラ」同様ボガートの陰影ある悪役も素晴らしい
酒場のシーンなどはカサブランカに通じる
見ごたえあり 面白かった
2004年7月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
男女の電話における会話のみで成立している長篇「もしもし」(白水社以下同)、本文と脚注の主従がテレコになった「中2階」など、今度はどんな新しい小説の地平を見せてくれるのか、とっても楽しみな作家ニコルソン・ベイカーの最新作である。今回の主題は「こどもの世界」。こどもの視点というフィルターを通すとささやかな日常がワンダフルランドになっちまうとは・・・! 9歳とは微妙で繊細な年齢である。少しずつ世界の仕組みがわかりかけているけれども、キュートなあどけなさもまだ存分に残っている。岸本佐知子氏の翻訳文章を数ページ読んでいただければお分かりになると思うが、ちょっとした言葉の間違い、勘違いなど、いかにも9歳の少女が書いたかのような、とってもリアルでお茶目な文体となっている。ノリーの語るお話にいつまでも心地よく耳を傾けていたい。かつては自分もワンダフルランドの住人であったことを思い出せるかも知れないから。
2010年9月18日に日本でレビュー済み
子供の視線は新鮮でも意外でもないと思う。誰でも自分の成育史の基底部に子供の視線を持っている。その上に色々な錯綜したものを積み上げて来たのだ。だから誰でもある程度までは、自分の中の子供の視点に立ち返ることができる。
その意味では、子供の視線を借りたことに実験的な意味はあまりないと思う。
本書の文には、子供らしい怒りや癇癪がなく、なんか物分かりがよい。
27頁の嫌味のぶつけ合いなんか、大人の会話だ。子供が空想で作った話も、夢のようにイメージがうろうろ変転する感じは少ない(例えば「10.せんすのお話」)。
作中人物は9歳だ。幼年期の夢見るような主観の営みに、理屈と建前の壁を築く試みが加わる年代だ。夢と、歩みをはじめたばかりの現実への適応行動が、本格的に衝突する。そこにむしろ、発想の飛躍とひらめきを観察したいと思う。読み手の自分もそこを通って来たのだと、思いたいのだ。
でも何か違う。そういうものが含まれる文にしては、対象を見る眼が静まり返っている。
作中人物が作ったお話が複数挿入されている。その中の怖い話が、良いと思った。お話を考える遊びだというが、悪夢を書き取ったみたいだ。
現実は脅威だ。現実に適応していくことは恐ろしい。直截に言語化することのできない衝撃や恐怖やおののきを、悪夢のような形で言語化するのだろうかと、思ってみた。
「15.死の雨の物語」が特に気に入った。
後半の、いじめに立ち向かう話は、普通のいい話だと思う。「52.友情のしん」で言っていることはなるほど真実だが、他の本にも書いてありそうなことで、本書のユニークな部分だとはいえないと思う。
その意味では、子供の視線を借りたことに実験的な意味はあまりないと思う。
本書の文には、子供らしい怒りや癇癪がなく、なんか物分かりがよい。
27頁の嫌味のぶつけ合いなんか、大人の会話だ。子供が空想で作った話も、夢のようにイメージがうろうろ変転する感じは少ない(例えば「10.せんすのお話」)。
作中人物は9歳だ。幼年期の夢見るような主観の営みに、理屈と建前の壁を築く試みが加わる年代だ。夢と、歩みをはじめたばかりの現実への適応行動が、本格的に衝突する。そこにむしろ、発想の飛躍とひらめきを観察したいと思う。読み手の自分もそこを通って来たのだと、思いたいのだ。
でも何か違う。そういうものが含まれる文にしては、対象を見る眼が静まり返っている。
作中人物が作ったお話が複数挿入されている。その中の怖い話が、良いと思った。お話を考える遊びだというが、悪夢を書き取ったみたいだ。
現実は脅威だ。現実に適応していくことは恐ろしい。直截に言語化することのできない衝撃や恐怖やおののきを、悪夢のような形で言語化するのだろうかと、思ってみた。
「15.死の雨の物語」が特に気に入った。
後半の、いじめに立ち向かう話は、普通のいい話だと思う。「52.友情のしん」で言っていることはなるほど真実だが、他の本にも書いてありそうなことで、本書のユニークな部分だとはいえないと思う。
2020年11月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
"『マリアナのおわらない冒険』シリーズは、もういくつも作ってあったけど、どれも紙に書けないくらい長くて、いったい全体どうやったら覚えていられるか心配だった。"1998年発刊の本書は著者が当時9歳だった自分の娘との日々の共同作業で描いた等身大かつハートフルな子どもの世界。
個人的には、常人離れしたミクロの観察眼で、身の回りを描き出す著者の作風がとても好きで『中二階』や『もしもし』『フェルマータ』といった作品に次いで手にとりました。
さて、そんな本書はアメリカから一家でイギリスに移り住んだ一年間の間、毎日車で迎えにいった実の娘、アリスを"情報提供者"に、彼女が車内で実際に語ったり、経験したことを聞いては、それを加工して、ノリーという女の子な話として、ほぼ現実の一年間の同時進行で描かれた作品らしいのですが。
まず、どうしても他作品における【大人が描く子ども達】はやけに性格が大人びていたり、合理的に行動したり、理路整然とした会話をしすぎている事に【人工的で違和感を覚える時があるのですが】本書に関しては(語り手は逆ですが)理不尽な物語が続くからこそリアルなルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』と似た読後感。しょっちゅう言い間違えをしていたり、散発的なノリーの語る物語がうまく描かれていて【自然な9歳の女の子の声が再現され、保存されている】ように感じました。
また、若干?【マニアックだったり、エロチックな大人たちの姿や関係】を描いた『中二階』『もしもし』『フェルマータ』を読んできた立場としては、こんなハートフルな作品もあるのか!と、後書きによると、発刊当時"おおかたのアメリカ人が驚いた"らしいですが。まったくもって私も予想外でびっくり。『やっぱりすごいな!ニコルソン・ベイカー!』っと、つい声に出したくなりました。
等身大、自然な子どもの姿や言葉を再現した本が好きな人へ、またアメリカとイギリスの言葉や文化、学校生活の違いをハートフルに知りたい人にもオススメ。
個人的には、常人離れしたミクロの観察眼で、身の回りを描き出す著者の作風がとても好きで『中二階』や『もしもし』『フェルマータ』といった作品に次いで手にとりました。
さて、そんな本書はアメリカから一家でイギリスに移り住んだ一年間の間、毎日車で迎えにいった実の娘、アリスを"情報提供者"に、彼女が車内で実際に語ったり、経験したことを聞いては、それを加工して、ノリーという女の子な話として、ほぼ現実の一年間の同時進行で描かれた作品らしいのですが。
まず、どうしても他作品における【大人が描く子ども達】はやけに性格が大人びていたり、合理的に行動したり、理路整然とした会話をしすぎている事に【人工的で違和感を覚える時があるのですが】本書に関しては(語り手は逆ですが)理不尽な物語が続くからこそリアルなルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』と似た読後感。しょっちゅう言い間違えをしていたり、散発的なノリーの語る物語がうまく描かれていて【自然な9歳の女の子の声が再現され、保存されている】ように感じました。
また、若干?【マニアックだったり、エロチックな大人たちの姿や関係】を描いた『中二階』『もしもし』『フェルマータ』を読んできた立場としては、こんなハートフルな作品もあるのか!と、後書きによると、発刊当時"おおかたのアメリカ人が驚いた"らしいですが。まったくもって私も予想外でびっくり。『やっぱりすごいな!ニコルソン・ベイカー!』っと、つい声に出したくなりました。
等身大、自然な子どもの姿や言葉を再現した本が好きな人へ、またアメリカとイギリスの言葉や文化、学校生活の違いをハートフルに知りたい人にもオススメ。