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構造主義 (文庫クセジュ 468) 単行本 – 1970/4/1
真の構造主義は方法的構造主義であるとする著者は、すべての科学は円環をなし、《構造》は人間や主体の活動を殺すものではないという思想を、数学・論理学・物理学・生物学・心理学・言語学・社会学・哲学の各分野において具体的に例証する。構造主義理解のためのコンパクトで充実した入門書。
- 本の長さ146ページ
- 言語日本語
- 出版社白水社
- 発売日1970/4/1
- ISBN-104560054681
- ISBN-13978-4560054680
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登録情報
- 出版社 : 白水社 (1970/4/1)
- 発売日 : 1970/4/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 146ページ
- ISBN-10 : 4560054681
- ISBN-13 : 978-4560054680
- Amazon 売れ筋ランキング: - 155,688位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年2月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
修士時代に必要に迫られて読んだ記憶があるのだが、なぜか手元にない。自宅の書庫をおお探ししても出てこなかったので、古本を購入。いま繙いても古い感じがしない。きっともう古典の部類なのだらう。本棚にクセジュの原本と並んでおります。
2016年3月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書における「構造」の定義は、・全体性/・変換性/・自己調節の3つを備えることである。
この前提で、数学における構造/物理学・生物学における構造/心理学における構造/言語学における構造/社会学における構造/構造主義と哲学 という知全体の視野で「構造」を串刺しにして述べる。最初に数学(代数)からアプローチするやり方はとても格調高いし、その「構造」を言語学、社会学にまで敷衍していく力量は読む人を圧倒する。同時に、ピアジェと言えば「発達心理学」というような紋切り型のイメージがいかに間違っているかを痛感することになった。
特に印象に残ったのは、最終盤の「構造主義と哲学」で、語られる、以下の2点だった。
1)構造主義と弁証法の和解(レヴィストロースvs.サルトル論争への言及)
2)”構造主義の騎手”フーコーに対するピアジェ的構造主義からの批判
1)は構造を固定的に考えないとても正当なものと感じた。2)は、この批判が正しく取り扱われていたら、ポスト構造主義の渾沌とした状態を回避できたのではないかとぼんやりと思った。フーコーから少しおかしくなったんだよ。ピアジェ70歳の驚くべき射程の広さ。「喝!」という声が聞こえてきそうだった。
一方で、通読してみて、冒頭の「構造」の定義そのものについて、再考の余地があるように感した。「構造」の概念が狭すぎるために説明が窮屈になっている印象があったからだ。もし、「構造」概念を新しく拡張して、同じ視野で内容を更新できれば、本書p.132にある「未来のカントの出現」になるのだろうと思った。
なお、二人の共訳であるが原文の主題の困難さも多少影響しているが、前半は読むのに難渋した。ピアジェの発明のようだが「群性体」という数学的概念を予め知っておくと困難さが少し緩和される。結局英語訳を入手して突き合わせて読み進めた。後半は大きな抵抗なく読み進められる。
この前提で、数学における構造/物理学・生物学における構造/心理学における構造/言語学における構造/社会学における構造/構造主義と哲学 という知全体の視野で「構造」を串刺しにして述べる。最初に数学(代数)からアプローチするやり方はとても格調高いし、その「構造」を言語学、社会学にまで敷衍していく力量は読む人を圧倒する。同時に、ピアジェと言えば「発達心理学」というような紋切り型のイメージがいかに間違っているかを痛感することになった。
特に印象に残ったのは、最終盤の「構造主義と哲学」で、語られる、以下の2点だった。
1)構造主義と弁証法の和解(レヴィストロースvs.サルトル論争への言及)
2)”構造主義の騎手”フーコーに対するピアジェ的構造主義からの批判
1)は構造を固定的に考えないとても正当なものと感じた。2)は、この批判が正しく取り扱われていたら、ポスト構造主義の渾沌とした状態を回避できたのではないかとぼんやりと思った。フーコーから少しおかしくなったんだよ。ピアジェ70歳の驚くべき射程の広さ。「喝!」という声が聞こえてきそうだった。
一方で、通読してみて、冒頭の「構造」の定義そのものについて、再考の余地があるように感した。「構造」の概念が狭すぎるために説明が窮屈になっている印象があったからだ。もし、「構造」概念を新しく拡張して、同じ視野で内容を更新できれば、本書p.132にある「未来のカントの出現」になるのだろうと思った。
なお、二人の共訳であるが原文の主題の困難さも多少影響しているが、前半は読むのに難渋した。ピアジェの発明のようだが「群性体」という数学的概念を予め知っておくと困難さが少し緩和される。結局英語訳を入手して突き合わせて読み進めた。後半は大きな抵抗なく読み進められる。
2005年6月12日に日本でレビュー済み
認知心理学の源ともなったスイスの心理学者ピアジェによる構造主義の分かりやすい解説書。
日本で巷にある構造主義の解説書のほとんどはソシュール経由のフランス構造主義ばかり。構造主義の解説書というと、橋爪大三郎の「はじめての構造主義」という名著がある。あれはレヴィ・ストロースからの入門だが、数学的構造主義にも言及している親切な本。しかし、数学的構造主義を本格的に用いた理論といえば、ピアジェの発生的認識論がある。その構造主義者の一人であるピアジェが書いたのがこの本なのです。
どうも日本では構造主義というと、フランス現代思想ばかりが紹介されがちだが、心理学を専攻していた身からすると、ピアジェやチョムスキーがなぜ無視されるのか、不満でたまらなかった。そういうわけで、この著作はその空白を埋めてくれる見事な入門書になっているのです。とくに、最後のフーコー批判はものすごいものがある。「言葉と物」は理由もなく変化する恣意的な構造に過ぎないという批判はさすが。構造主義とは、実は科学的方法論だったのだと気づかせてくれる稀有の傑作。
ただし誤解してはならないのは、フランス構造主義が全くダメという事ではないということ。実際、ピアジェはアルチュセールの事は褒めている。本当に必要なのは、その方法や理論が現実を理解するうえでいかに役立つかを、きっちりと捉えなくてはならないことなのです。安易に特定の理論を受け入れたり捨て去ったりすることがどんなに不毛なことか。そういう本来の意味での科学的な態度を教えてくれるのもこの本なのです。
日本で巷にある構造主義の解説書のほとんどはソシュール経由のフランス構造主義ばかり。構造主義の解説書というと、橋爪大三郎の「はじめての構造主義」という名著がある。あれはレヴィ・ストロースからの入門だが、数学的構造主義にも言及している親切な本。しかし、数学的構造主義を本格的に用いた理論といえば、ピアジェの発生的認識論がある。その構造主義者の一人であるピアジェが書いたのがこの本なのです。
どうも日本では構造主義というと、フランス現代思想ばかりが紹介されがちだが、心理学を専攻していた身からすると、ピアジェやチョムスキーがなぜ無視されるのか、不満でたまらなかった。そういうわけで、この著作はその空白を埋めてくれる見事な入門書になっているのです。とくに、最後のフーコー批判はものすごいものがある。「言葉と物」は理由もなく変化する恣意的な構造に過ぎないという批判はさすが。構造主義とは、実は科学的方法論だったのだと気づかせてくれる稀有の傑作。
ただし誤解してはならないのは、フランス構造主義が全くダメという事ではないということ。実際、ピアジェはアルチュセールの事は褒めている。本当に必要なのは、その方法や理論が現実を理解するうえでいかに役立つかを、きっちりと捉えなくてはならないことなのです。安易に特定の理論を受け入れたり捨て去ったりすることがどんなに不毛なことか。そういう本来の意味での科学的な態度を教えてくれるのもこの本なのです。
2015年8月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
古典的な構造主義の見方を紹介されている。大変興味深いと思う。もっと構造主義を知りたい。