この人の小説は
クライマックスの激しい盛り上がりが
全体の7割ぐらい、
普通の物語よりも早く訪れます。
その後、長く静かで美しい余韻が続くのですが
それが他では味わえない印象を
強く残します。
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さくらんぼの性は (白水Uブックス 121 海外小説の誘惑) 新書 – 1997/10/1
時は17世紀、舞台は疫病とピューリタン革命うず巻くロンドン。象をも空にふっ飛ばす未曽有の大女〈ドッグ・ウーマン〉と彼女の拾い子ジョーダンは、自由の天地を目ざし、幻の女フォーチュナータを捜して時空を超えた冒険の旅に出る。英国の新鋭が放つ奇想天外なベストセラー小説。
- 本の長さ221ページ
- 言語日本語
- 出版社白水社
- 発売日1997/10/1
- ISBN-104560071217
- ISBN-13978-4560071212
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
疫病とピューリタン革命の嵐渦巻く17世紀のロンドン。象をもふっ飛ばす未曽有の大女ドッグ・ウーマンと拾い子ジョーダンは、自由の天地をめざし、幻の女を探して時空を超えた冒険の旅に出る。再刊。
登録情報
- 出版社 : 白水社 (1997/10/1)
- 発売日 : 1997/10/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 221ページ
- ISBN-10 : 4560071217
- ISBN-13 : 978-4560071212
- Amazon 売れ筋ランキング: - 959,753位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年2月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とにかく難しかった。翻訳本だからか、文章がまどろっこしく、面白みが減っていると思われます。
宗教を勉強している方には、面白い本だと分かります。
宗教を勉強している方には、面白い本だと分かります。
2009年6月12日に日本でレビュー済み
時間・空間にとらわれないストーリー、一つ一つ丁寧に選ばれた言葉、そしてそれを組みあわせた美しい文体の作品です。奇想天外なストーリーながら、深く入り込み、作者の作る世界に酔わされてしまいます。
2003年2月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
丁寧に選んで並べられた言葉(物語)にも魅力を感じますが、登場人物たちは変化に富んでいて大変に魅力的です。例えばドックウーマンの意識は現実的であるのに、その存在は奇天烈で空想的です。逆に彼女の愛し子ジョーダンの意識は空想的ですが、その存在は現実的です。そして、おとぎ話の登場人物である「12人の踊る王女たち」や、その末妹であり、ジョーダンにとって夢の女であるフォーチュナータ。小さな逸話の一つ一つは、浅い川底に沈んだ小石のようなものです。それぞれが陽光を浴びてキラキラと輝いているので、川の流れそののもよりも魅せられてしまいます。
2004年11月30日に日本でレビュー済み
小説が始まる前に、ホピ族の言語について触れています。
ホピの言語には、時間軸が無い…、というようなことが。過去も現在も未来も同じ一つの時である…読み終えたとき、それを実感します。
普通、あらすじやレビューで書きすぎているものを読んでしまうと、ネタバレだ…と悲しくなるものですが、この小説には関係ないぞと感じました。ミルフィーユのような小説なのです。しかも間に挟まっているクリームは一層ごとに違う味。何がバレようと、どんな一口になるのかはバレようが無いので関係ないのです。
そんなに長い小説ではありませんが、とにかく刺激的です。幻想的でロマンティックで残酷で汚くてリアリスティック。何よりとても美しい。
タイトルで引きそうでしたが読んで良かったと思っています。
ホピの言語には、時間軸が無い…、というようなことが。過去も現在も未来も同じ一つの時である…読み終えたとき、それを実感します。
普通、あらすじやレビューで書きすぎているものを読んでしまうと、ネタバレだ…と悲しくなるものですが、この小説には関係ないぞと感じました。ミルフィーユのような小説なのです。しかも間に挟まっているクリームは一層ごとに違う味。何がバレようと、どんな一口になるのかはバレようが無いので関係ないのです。
そんなに長い小説ではありませんが、とにかく刺激的です。幻想的でロマンティックで残酷で汚くてリアリスティック。何よりとても美しい。
タイトルで引きそうでしたが読んで良かったと思っています。
2008年5月10日に日本でレビュー済み
時間の感覚、物語の感覚が変わっている、マジカルな小説。
どんな本でも、たいてい、時間や物語は、河のように「流れ」ている。
それは目線を上から下に、左から右に流して読んでいくのと同じように、ふだんほとんど意識しない。
たいしてこの小説は、色ガラスの破片のようだ。
きらきらと、ばらまかれている。
順序や一定の方向性というものに無関心で、あちこちに飛んで、語り手もぐるぐる変わって、だけどどこかでつながっている。
特に1990年代の章が、気にいった。
前時代の幻を見るシーンは、まるで水に沈んだ古い時代の色ガラスが、ふとした折にきらりと光って、そしてまた見えなくなるような、そんな美しさがある。
ドッグ・ウーマンのキャラクターもとてもインパクトがあってすてき。
含蓄もうんちくもあらすじもなく、それでいて楽しかった本。
どんな本でも、たいてい、時間や物語は、河のように「流れ」ている。
それは目線を上から下に、左から右に流して読んでいくのと同じように、ふだんほとんど意識しない。
たいしてこの小説は、色ガラスの破片のようだ。
きらきらと、ばらまかれている。
順序や一定の方向性というものに無関心で、あちこちに飛んで、語り手もぐるぐる変わって、だけどどこかでつながっている。
特に1990年代の章が、気にいった。
前時代の幻を見るシーンは、まるで水に沈んだ古い時代の色ガラスが、ふとした折にきらりと光って、そしてまた見えなくなるような、そんな美しさがある。
ドッグ・ウーマンのキャラクターもとてもインパクトがあってすてき。
含蓄もうんちくもあらすじもなく、それでいて楽しかった本。
2001年11月29日に日本でレビュー済み
なんというか、ひとつひとつの文章がいちいち胸にくるのだ。困ってしまうくらいに。
ひとつひとつの文章がさらに幾つもの道につながっていて読んでいるこちら側の思考を際限なくひろがらせてゆく。ストーリーを追っていながら、自分の内面も追っていける、そういう感じ。自分のうちにだけひそめていたはずの声、言葉を、物語内にたびたび見出してしまう驚き。
ストーリーに明確な起承転結があるわけではない。にもかかわらず引き込まれてしまうのは、上記のような言葉の魔力(?)と登場人物の魅力(船乗りジョーダン。巨体の犬女(ドッグウーマン)。幻の女フォーチュナータ。踊る12人の王女。・・・・)のせいだと思う。ほんとまいった。
ひとつひとつの文章がさらに幾つもの道につながっていて読んでいるこちら側の思考を際限なくひろがらせてゆく。ストーリーを追っていながら、自分の内面も追っていける、そういう感じ。自分のうちにだけひそめていたはずの声、言葉を、物語内にたびたび見出してしまう驚き。
ストーリーに明確な起承転結があるわけではない。にもかかわらず引き込まれてしまうのは、上記のような言葉の魔力(?)と登場人物の魅力(船乗りジョーダン。巨体の犬女(ドッグウーマン)。幻の女フォーチュナータ。踊る12人の王女。・・・・)のせいだと思う。ほんとまいった。
2003年11月15日に日本でレビュー済み
ストーリーがドンドン展開して、場面転換がものすごい。一気に読める小説です。ほんと。