"まず中ニ階に通じるエスカレーターを、心の中の染み一つない背景の上に置き、純粋に美しい、一人の大人が考えるに値するものとして眺めること。"1988年に発刊され話題となった本文と脚注の転倒を試みた大いなる極小文学である本書は、現在も追随を許さない斬新さで楽しませてくれる。
個人的には、ヘタレ男性が妄想をひたすら繰り広げる。そんな森見登美彦の【四畳半神話体系】やドストエフスキーの【地下室の手記】といった作品が好きなことから、このオフィスビルの中二階にある仕事場へ【エスカレーターで戻るまでの数十秒間】で繰り広げる妄想を200ページで書いている本書を手にとったわけですが。
正直、小説に非日常的なドラマチックな展開を求める人にはまったく理解したがい、好き嫌いがわかれる作品だとは思いましたが【日々の日常を眺めなおす】そんなことが大好きな私にとっては、憂鬱な木曜日の通勤時間を楽しくさせてくれる素晴らしい一冊でした。(翻訳も素晴らしい)
エスカレーター好きな誰かに、また中二階もとい永遠の中二病な誰かに。そして憂鬱な朝の通勤をワクワクに変えたい誰かにオススメ。
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中二階 (白水Uブックス 122 海外小説の誘惑) 新書 – 1997/10/15
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中二階のオフィスへエスカレーターで戻る途中のサラリーマンがめぐらす超ミクロ的考察。靴紐が左右同時期に切れるのはなぜか。牛乳の容器が瓶からカートンに変わったときの素敵な衝撃。ミシン目を発明した人間への熱狂的賛辞等々、これまで誰も書こうとしなかった愉快ですごーく細かい小説。
- 本の長さ197ページ
- 言語日本語
- 出版社白水社
- 発売日1997/10/15
- ISBN-104560071225
- ISBN-13978-4560071229
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
中二階のオフィスに戻る途中のサラリーマンがめぐらす超ミクロ的考察。靴紐はなぜ左右同時期に切れるのか、なぜミシン目の発明者を讃える日がないのか…。誰も書かなかった、前代未聞の注付き小説。再刊。
登録情報
- 出版社 : 白水社 (1997/10/15)
- 発売日 : 1997/10/15
- 言語 : 日本語
- 新書 : 197ページ
- ISBN-10 : 4560071225
- ISBN-13 : 978-4560071229
- Amazon 売れ筋ランキング: - 94,820位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2011年10月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
また、全体の4分の1程度ですが、独自の視点でトリビア的な持論が展開されるので、まぁまぁ面白いです。
ただ、脚注の方が多いので、読むリズムを保つのがやや困難です。
(攻殻機動隊の1巻目よりもかなりの量です(苦笑))
著されてから、10年以上経つので、個別の商品等に対する評価等、時代感はズレているので、その点に物足りなさを感じました。
ただ、脚注の方が多いので、読むリズムを保つのがやや困難です。
(攻殻機動隊の1巻目よりもかなりの量です(苦笑))
著されてから、10年以上経つので、個別の商品等に対する評価等、時代感はズレているので、その点に物足りなさを感じました。
2019年1月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
小説なのだろうか、辞書だろうか、分類的には面白しぎる参考書のように感じた 純文学というか哲学というか・・・変わった小説を読みたい、人に自慢できる読書をしたい人に勧める 中級者向けかなとは感じる
2023年8月29日に日本でレビュー済み
この人、記述マニアでしょうか? 世の中の取扱説明書もこのくらい明晰に書いてくれると使えるのですが…。例えば昆虫の細密画を描く天賦の才能を持った子どもがたまにいるものですが、この文章もそれに類するものでしょうか? エスカレーターに乗ろうとするところから降りるところまでで一冊の本ができてしまう! それが冗長でも退屈でもなく、面白い。独特の味わいのエッセイ「ねにもつタイプ」「気になる部分」を書く岸本佐知子さんの訳もぴったりはまってます。
2008年6月25日に日本でレビュー済み
オフィスのランチタイムをひたすら「意識の流れ」風に記録すると、なんと小説ができあがる。高橋源一郎先生が言ってた「ものごとがちがうようにみえてくるのを待つ」っていうのはこれのことね。
誰かが辞める時とかに回ってくるカードにメッセージを書く時、私も同じようなこと考えたことあるよ!えらい人の隣に書くの、なんとなく遠慮したり。凡庸な日常を他に類をみない神経症的な細やかさで描いているところ、そこは間違いなく「買える」。ただその細やかさが賢しさに通じて、賢しさを取り除くと何が残るのか、と問いたくなりもする。「めちゃわかる!それ」という超日常ネタ、超形而下ネタにビシバシとスポットライトを当てる手法は、日本の漫才でよく使われていますね。著者は昔、投資銀行で働くバリバリのビジネスマンだったらしいけれど、そのバリバリの中で哲学してしまったからこんな小説が生まれたのでは?とこの小説がそもそもなぜ生まれたかという背景の方に私は興味がわいてしまう。
小説ガイドの常連だけあって読む価値は絶対あるのだけれど、同じ著者の他のものを読みたいと思わなかったのは、賢しさがアダになっているからだと思う。こういう書いたもの勝ちの小説を書いちゃった小説家というのは次回作からが勝負、になってしまうのかな。
誰かが辞める時とかに回ってくるカードにメッセージを書く時、私も同じようなこと考えたことあるよ!えらい人の隣に書くの、なんとなく遠慮したり。凡庸な日常を他に類をみない神経症的な細やかさで描いているところ、そこは間違いなく「買える」。ただその細やかさが賢しさに通じて、賢しさを取り除くと何が残るのか、と問いたくなりもする。「めちゃわかる!それ」という超日常ネタ、超形而下ネタにビシバシとスポットライトを当てる手法は、日本の漫才でよく使われていますね。著者は昔、投資銀行で働くバリバリのビジネスマンだったらしいけれど、そのバリバリの中で哲学してしまったからこんな小説が生まれたのでは?とこの小説がそもそもなぜ生まれたかという背景の方に私は興味がわいてしまう。
小説ガイドの常連だけあって読む価値は絶対あるのだけれど、同じ著者の他のものを読みたいと思わなかったのは、賢しさがアダになっているからだと思う。こういう書いたもの勝ちの小説を書いちゃった小説家というのは次回作からが勝負、になってしまうのかな。
2021年9月9日に日本でレビュー済み
発売当時に買って衝撃を受けた本を再読。
文学には読者を現実から引き離そうとするストーリーが無くてもいいのか!
いまだに強烈なインパクトだった。
アメリカにも私と同じようなことを普段の生活で取り留めなく考えている人がいるのか!
(同じようだからメンドクサイ気もする)
幸い取り上げている細々したテーマも普遍というか、
ミシン目とかドラッグストアとかトイレとか。
エッセイ要素も強いと思うし、注釈が本文と並行して延々続く(個々のページの調整も大変だったろう)
んで読むのにすごく疲れる。
個人的には高野文子の
「奥村さんちのお茄子」でうどんをコテでぎゅーっと潰すように過去の一瞬にフォーカスする
「バスで四時に」の主人公がバスの座席であれこれ考える
感覚に似ている気がしますが、いかがでしょうか。
ベイカーの小説は思考や文章がぐるぐる回り枝分かれしていくだけかと思ったら
ちゃんとエンディングに向けて収束を感じるのが、格調高い(というほとでもないか)
途中切れても全然気にならないし、少しずつ楽しんで読むのが良いです。
文学には読者を現実から引き離そうとするストーリーが無くてもいいのか!
いまだに強烈なインパクトだった。
アメリカにも私と同じようなことを普段の生活で取り留めなく考えている人がいるのか!
(同じようだからメンドクサイ気もする)
幸い取り上げている細々したテーマも普遍というか、
ミシン目とかドラッグストアとかトイレとか。
エッセイ要素も強いと思うし、注釈が本文と並行して延々続く(個々のページの調整も大変だったろう)
んで読むのにすごく疲れる。
個人的には高野文子の
「奥村さんちのお茄子」でうどんをコテでぎゅーっと潰すように過去の一瞬にフォーカスする
「バスで四時に」の主人公がバスの座席であれこれ考える
感覚に似ている気がしますが、いかがでしょうか。
ベイカーの小説は思考や文章がぐるぐる回り枝分かれしていくだけかと思ったら
ちゃんとエンディングに向けて収束を感じるのが、格調高い(というほとでもないか)
途中切れても全然気にならないし、少しずつ楽しんで読むのが良いです。
2011年2月19日に日本でレビュー済み
社内で初対面の挨拶をしそこなった人との、エスカレータでの気まずい対面を避けよう
と急に用事を思い出したかのように上るのを止めてしまう行動や、日本と同じような牛
乳配達をなかなかやめることが出来なかった親の話、アメリカ人にしては以外な牛乳が
苦手な人の話、チリトリとほうきを使っての掃除などこれは日本人が書いているのでは
ないかと思ってしまう細かい行動や観察に共感を抱かせる不思議な感覚の小説.だた、
本文以上多量のの注釈が本文を割って小さな字で入り込んでいるのが視力の衰えた私に
はちょっと辛い.
と急に用事を思い出したかのように上るのを止めてしまう行動や、日本と同じような牛
乳配達をなかなかやめることが出来なかった親の話、アメリカ人にしては以外な牛乳が
苦手な人の話、チリトリとほうきを使っての掃除などこれは日本人が書いているのでは
ないかと思ってしまう細かい行動や観察に共感を抱かせる不思議な感覚の小説.だた、
本文以上多量のの注釈が本文を割って小さな字で入り込んでいるのが視力の衰えた私に
はちょっと辛い.
2016年6月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日常の何気ない一場面、普通の小説やエッセイ、日記等では書かない”ほんの数秒起きた瞬間”を細かく砕いて長々と書いている本です。
△本にしようと思った珍しい視点(観点)はいいが、別にだからといって内容がおもしろいわけでもなく、ただただ退屈。読んでいて眠くなってきました。
△この本が、日本の社会風景だったら多少楽しめたかもしれないが、外国での内容なので、まずその国の事がわからないと”日常の何気ないひとこまをミクロな単位”でながながかかれても、そもそもその文化を知らないので、話についていけない。
×値段が高い事と、この本のレビューをみて高評価だったので期待しすぎていた事もあり、読んでみてあまりの退屈さにがっかりどが大きかったです。
※この本を和訳されている岸本 佐知子さんのエッセイの方が何倍も面白かったです。(実際、この本を買った経緯は、岸本 佐知子さんのエッセイが面白かったので、この方が和訳したこの本を読んでみようと思った事が魂胆です。)
△本にしようと思った珍しい視点(観点)はいいが、別にだからといって内容がおもしろいわけでもなく、ただただ退屈。読んでいて眠くなってきました。
△この本が、日本の社会風景だったら多少楽しめたかもしれないが、外国での内容なので、まずその国の事がわからないと”日常の何気ないひとこまをミクロな単位”でながながかかれても、そもそもその文化を知らないので、話についていけない。
×値段が高い事と、この本のレビューをみて高評価だったので期待しすぎていた事もあり、読んでみてあまりの退屈さにがっかりどが大きかったです。
※この本を和訳されている岸本 佐知子さんのエッセイの方が何倍も面白かったです。(実際、この本を買った経緯は、岸本 佐知子さんのエッセイが面白かったので、この方が和訳したこの本を読んでみようと思った事が魂胆です。)