マロセーヌはデパートの品質管理係。しかし、その実態は“いけにえの山羊”。不良商品の苦情を訴えに来た客の前で上司からこっぴどく叱られることによって客の同情を買い、結果、客は訴えを取り下げるというわけ。そんな中、彼の働くデパートで客が爆殺される事件が続き・・・。
フランスのミステリって、英米のミステリとはまた違った味わいがありますよね。私は、ミステリのジャンルでは、ジョン・ディクスン・カーなどのパズラーとレイモンド・チャンドラーなどの私立探偵小説が特に好き(そういう意味で、両者を融合したロス・マクドナルドは理想的)なのですが、それらとは趣の異なるフレンチ・ミステリにもなぜか心魅かれるんですよね。
本書は、ジャン・ヴォートランの『パパはビリー・ズ・キックを捕まえられない』やブリジット・オベールの『マーチ博士の四人の息子』などのフレンチ・ミステリのブラック・ユーモア、皮肉な視点が好きな方に特にお薦めです。とにかく面白い小説を読みたいという方もぜひどうぞ!
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人喰い鬼のお愉しみ (白水Uブックス 136 海外小説の誘惑) 新書 – 2000/8/1
マロセーヌの仕事はデパートの苦情処理係。ところがそのデパートで謎の連続爆破事件が起こり、疑いの目を向けられた彼は捜査に乗り出すのだが……。ベストセラーの傑作ユーモア・ミステリ。
- 本の長さ296ページ
- 言語日本語
- 出版社白水社
- 発売日2000/8/1
- ISBN-104560071365
- ISBN-13978-4560071366
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
マロセーヌはデパートの苦情処理係。客の前で上司に叱られ派手に泣いてみせるのが仕事だ。ところが謎の連続爆破事件の容疑が彼にかけられて…。痛快コミック・ミステリー。1995年刊の再刊。
登録情報
- 出版社 : 白水社 (2000/8/1)
- 発売日 : 2000/8/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 296ページ
- ISBN-10 : 4560071365
- ISBN-13 : 978-4560071366
- Amazon 売れ筋ランキング: - 100,193位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 41位白水Uブックス
- - 118位フランス文学研究
- - 143位フランス文学 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年3月16日に日本でレビュー済み
著者、41歳で、1985年の作です。
マロセヌ家系では、奇妙な。或る人はいかがわしい、異常とも言う事が
存在します。近くでよく見ると、母親が止め処なく、恋で飛び回り、子供達
の父親をばら撒いてる無秩序が家庭を支配してるのが分ります。
バンジャマン・マロセヌ、百貨店の技術主任として働いて、迷い子羊で,子供
達の長男です。彼は紙面上の技術主任ですが、事実は、彼は何も検証しない
で事足りてます。お客が苦情部署に現れ、怒り狂ってると、彼の前で奇跡が
起こり、客は同情し、苦情を引き下げ、商品を取り替える事で満足する、
人見御供の仕事です。大家族の長男で、母親は何時も妊娠して、ぶらついて
ます。夫達を収集し、会ってすぐ棄てます。第一の妹、ルナは双子の子を中絶
するのをいやがる、二番目テレーズは未来を予言する、当たり前の日常の怖い
出来事を写真にとる、3番目の妹クララは彼の一番大好きな妹、二人の弟が居
て、ジェレミは中等学校を爆発させるし、最後の弟ルプチは人食い鬼を描き夢
見ます。もう一匹ジュリユスは癲癇の犬です。
ベルビユで暮らす静かな生活は、店で爆発する連続の爆弾でひっくり返ります。
最初の爆発で老人が死に、2番目の爆発でカップル、3番目でバンジャマンが
会議で知り合ったレオナル教授が犠牲者です。どの爆発の時もバンジャマンが
その現場に居合わせる。人見御供の秘密の業務が彼を警察の探索の最有力
容疑者とされ、同僚の苦痛の種となります。彼は小さな女記者と一緒に探索
します。彼女の名前は知らないが、叔母ジュリアと名づけます。彼女とは、
セーターを店から盗んだ時知り合いました。また、毎夜、家族と一緒にいると彼
の周りの人々、家族、同僚、警察の態度も混ぜて、爆発のシーンを再現した話
をします。どうして爆弾が店に持ち込まれたか理解してるジェレミの直感やクララ
の千里眼で誰が爆発させたかを推理するのを助けます。警察は、バンジャマン・
マロセヌ、小さな女友達、叔母ジュリアと友のテオ3人の助けで、最後の事件は
解決されます。
題名はゾラの、奥様の幸せのためという百貨店を題材にした小説から取ってます。
マロセヌ家系では、奇妙な。或る人はいかがわしい、異常とも言う事が
存在します。近くでよく見ると、母親が止め処なく、恋で飛び回り、子供達
の父親をばら撒いてる無秩序が家庭を支配してるのが分ります。
バンジャマン・マロセヌ、百貨店の技術主任として働いて、迷い子羊で,子供
達の長男です。彼は紙面上の技術主任ですが、事実は、彼は何も検証しない
で事足りてます。お客が苦情部署に現れ、怒り狂ってると、彼の前で奇跡が
起こり、客は同情し、苦情を引き下げ、商品を取り替える事で満足する、
人見御供の仕事です。大家族の長男で、母親は何時も妊娠して、ぶらついて
ます。夫達を収集し、会ってすぐ棄てます。第一の妹、ルナは双子の子を中絶
するのをいやがる、二番目テレーズは未来を予言する、当たり前の日常の怖い
出来事を写真にとる、3番目の妹クララは彼の一番大好きな妹、二人の弟が居
て、ジェレミは中等学校を爆発させるし、最後の弟ルプチは人食い鬼を描き夢
見ます。もう一匹ジュリユスは癲癇の犬です。
ベルビユで暮らす静かな生活は、店で爆発する連続の爆弾でひっくり返ります。
最初の爆発で老人が死に、2番目の爆発でカップル、3番目でバンジャマンが
会議で知り合ったレオナル教授が犠牲者です。どの爆発の時もバンジャマンが
その現場に居合わせる。人見御供の秘密の業務が彼を警察の探索の最有力
容疑者とされ、同僚の苦痛の種となります。彼は小さな女記者と一緒に探索
します。彼女の名前は知らないが、叔母ジュリアと名づけます。彼女とは、
セーターを店から盗んだ時知り合いました。また、毎夜、家族と一緒にいると彼
の周りの人々、家族、同僚、警察の態度も混ぜて、爆発のシーンを再現した話
をします。どうして爆弾が店に持ち込まれたか理解してるジェレミの直感やクララ
の千里眼で誰が爆発させたかを推理するのを助けます。警察は、バンジャマン・
マロセヌ、小さな女友達、叔母ジュリアと友のテオ3人の助けで、最後の事件は
解決されます。
題名はゾラの、奥様の幸せのためという百貨店を題材にした小説から取ってます。
2009年6月20日に日本でレビュー済み
あるデパートを舞台にした、連続爆殺事件を巡るミステリです。
謎解きよりも、職業的スケープゴート(クレームがあったときに上司から怒られる役で、その姿がかわいそうなあまり客がクレームを取り下げる)である主人公の日常をブラック・ユーモアたっぷりに描いています。
ただ単純なユーモア、コージーミステリかというと、主人公たちの家族愛の姿にほっとするものの、事件の真相はあまりにグロテスクであり、ほのぼの小説を求めている人にはあまり薦められません。
また叙述も少し難解で、一から十まですべて明記してくれないと困るという人には、家族関係など分かりにくい点があるかもしれません。
しかし、シリアスな文学作品は読みたくないし、かといって2時間のサスペンスドラマみたいな小説も読みたくない、ブラックで良いからユーモアがたっぷりあって、個性的なキャラクターがたくさん出てくる、読後感が爽やかな物語を捜している人にはお薦めできます。
謎解きよりも、職業的スケープゴート(クレームがあったときに上司から怒られる役で、その姿がかわいそうなあまり客がクレームを取り下げる)である主人公の日常をブラック・ユーモアたっぷりに描いています。
ただ単純なユーモア、コージーミステリかというと、主人公たちの家族愛の姿にほっとするものの、事件の真相はあまりにグロテスクであり、ほのぼの小説を求めている人にはあまり薦められません。
また叙述も少し難解で、一から十まですべて明記してくれないと困るという人には、家族関係など分かりにくい点があるかもしれません。
しかし、シリアスな文学作品は読みたくないし、かといって2時間のサスペンスドラマみたいな小説も読みたくない、ブラックで良いからユーモアがたっぷりあって、個性的なキャラクターがたくさん出てくる、読後感が爽やかな物語を捜している人にはお薦めできます。
2013年1月11日に日本でレビュー済み
デパートの苦情処理係の仕事をしている主人公の周囲で爆発事件が多発し・・・というミステリ。
非常に特異な文章で軽くて読みやすいことは読みやすいのだけど、テンポや節回しが独創的で慣れるまで少し時間を要しました。
また、ミステリとしも謎解きのところで合理的に解決されますが、その動機などはやはり独創的でイマイチ納得できない人もいるかと思いました(私はある程度納得出来ましたが)。
これは上記のようなところを勘所として読むより、色々癖のある登場人物が小説内で右往左往するユーモア小説として割り切って読んだ方が楽しめるのではないかと思いましたが、どうでしょうか。
特に主人公の職業が上司から説教されるスケープゴートというのが兎に角笑えました。この設定だけでもこの小説は成功していると思います。
フランスでもミステリがある程度需要があるのが判る作品。続きのシリーズも読みます。
非常に特異な文章で軽くて読みやすいことは読みやすいのだけど、テンポや節回しが独創的で慣れるまで少し時間を要しました。
また、ミステリとしも謎解きのところで合理的に解決されますが、その動機などはやはり独創的でイマイチ納得できない人もいるかと思いました(私はある程度納得出来ましたが)。
これは上記のようなところを勘所として読むより、色々癖のある登場人物が小説内で右往左往するユーモア小説として割り切って読んだ方が楽しめるのではないかと思いましたが、どうでしょうか。
特に主人公の職業が上司から説教されるスケープゴートというのが兎に角笑えました。この設定だけでもこの小説は成功していると思います。
フランスでもミステリがある程度需要があるのが判る作品。続きのシリーズも読みます。
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I love Pennac.
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un vrai bonheur, I love Pennac.
F. V. Pageau
5つ星のうち5.0
Absolument génial
2016年7月5日にカナダでレビュー済みAmazonで購入
Pennac demeure pour moi un phare de la littérature imagée, des descriptions-choc et du pur plaisir rabelaisien d'inventer. Faites-vous plaisir, liser ou reliser les 3 meilleurs livres de la tribu Malaussène: celui-ci, la fée carabine et la petite marchande de prose.