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バーナム博物館 (白水Uブックス 140 海外小説の誘惑) 新書 – 2002/8/1

4.7 5つ星のうち4.7 14個の評価

自動人形、盤上ゲーム、魔術、博物館……。『不思議の国のアリス』や『千一夜物語』を下敷きにして夢と現実の境を取りはらった驚異のミルハウザー・ワールドへようこそ!
【編集者よりひとこと】
とにかく凝りに凝った短篇集である。船乗りシンバッドがありえざる第八の航海を語る合間に、著者の『千夜一夜物語』のテキスト批評が挟みこまれる「シンバッド第八の航海」。想像力によってひとりの美しい女を頭のてっぺんから爪先まで完璧に創り出した男の呪わしい運命を描く「ロバート・ヘレンディーンの発明」。不思議の国のアリスが、あの物語の何十倍もの長さの穴を落ち続けながらさまざまな思いをめぐらす「アリスは落ちながら」。盤上探偵ゲームをプレイする4人の男女とゲームの登場人物たちの思いが渾然と混ざりあう「探偵ゲーム」。部屋の数すら分からない、展示物と備品の区別もつかない不思議なミュージアムを経巡る「バーナム博物館」。10の短篇それぞれが、過剰な幻視の力によって息苦しい迄の濃密な空間を生み出す。
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商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

幻想の航海、盤上ゲーム、魔術、博物館…。「不思議な国のアリス」や「千夜一夜物語」を下敷きに、ときにはポーに敬意を表しつつ、想像力のおもむくままに紡ぎだされた10の物語。ベネッセコーポレーション95年刊の再刊。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 白水社 (2002/8/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2002/8/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 347ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4560071403
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4560071403
  • カスタマーレビュー:
    4.7 5つ星のうち4.7 14個の評価

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スティーヴン・ミルハウザー
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カスタマーレビュー

星5つ中4.7つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2018年10月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
どの作品も、読み出してすぐに作品世界に取り込まれてしまいます。細かく積み重ねられていく事物の描写がいつの間にか、そのもの以外のイメージを読み手に想像させて、描かれている内容以上の世界が広がっていきます。読み終わった後に「ほうっ」と小さく満足のため息が出てくるような短編集です。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年3月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
幻想的な短編小説集である。
なかの「幻影師、アイゼンハイム」は、映画 「幻影師アイゼンハイム」の原作だ。
ただ、映画はこの原作からインスピレーションを受けて、
まったくちがう話を書いたといっていいくらいだ。
とにかく、あっという間に読み終わってしまう短さなのに、描写は緻密であり、、
アイゼンハイムという実在した人物の伝記文学なんじゃないかと思いたくなるほどに、
説得力がある。

「バーナム博物館」も魅力的だ。いつのまにか、自分がバーナム博物館の
あやしげな階段をおりている気がしてくる。

細部の描写や不思議な空気は、ブラッドベリを思い出す。
ブラッドべリのような特徴的な比喩はないが、見事に客観的で、まるで回想録か随筆のような文体が、
(といっても読んだのは、この本、翻訳版だけど)かえって物語の信憑性を高めているようだ。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年9月29日に日本でレビュー済み
おそらく再読。いくつかの話を読んだことあるな、と読みながら思い出した。
海外旅行先でアンティークショップの棚を眺めているように、個性的なモノの描写が連なって、
人の物語が別レイヤーでぼんやり浮かんでくる、独特のミルハウザー味。
重々しい謎めいた古びたお話もあれば、まあほとんど何も起きてないような話もあり
(アリスはウサギ穴に落ちているだけ)シーンごとの絵を描きたくなるような描写力の高い文章です。
軽い読み物ではない、濃厚なベリーやスパイスの洋菓子をちびちび食べるような読書体験だと思います。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2007年9月23日に日本でレビュー済み
道を歩いているとき、心配事が急にあたまを占拠する。
道の温度は失われ、空気は現実味を失い、
目に見えるもの、感じるものが、次第に頭の中で想像されたものになる。

小さなころから、蓄積されたイメージがある。
表題作「バーナム博物館」は現実の世界なのだろうか、
もしくは、僕が作った世界なのだろうか。
境界線を越えていく、ミルハウザーの幻想は、僕の妄想にリンクする。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年9月18日に日本でレビュー済み
『クラシック・コミックス』は一種のレーゼシナリオと言えよう。舞台演劇の物理的な制約(少ないシーン数しか上演できないし、その場限りのものである)を超えた「複製劇」の台本が「シナリオ」なのだから。作品は別に面白くない。数か月前に読んだのにもう内容を忘れた。

『探偵ゲーム』・・・新しさにおいてレーゼシナリオを超える文芸形式があるとしたら「ゲーム原案」だ、と前にブログで言ったことがあったが、それはコンピュータ・ゲームのそれに限らない。ローテク的な盤上ゲームの原案でもよい。インターアクティビティ(相互作用性)こそが本質なのだから。本作はそういう代物かと思ったら勘違いだった。既存のゲームが題材だから。でも発想はユニーク。

『雨』・・・これが一番良かった。叙景が中心で人間同士のやり取りが少ない。こういうのは小説というより散文詩というのか?
2008年7月23日に日本でレビュー済み
表題作を含めた十編の短篇集です。
この「バーナム博物館」が、この本のタイトルになっているのには大きな意味があると思います。
と言うのは、「バーナム博物館」では、この博物館の性格等が語られているのですが、ある意味で、この本全体が「博物館」かも知れません。
「バーナム博物館」では、「自然な世界から怪奇・幻想の誤った世界へ」とか「不思議の殿堂」と言う様な言葉を使って、この「博物館」を表現しているのですが、まさにその言葉が、この本全体に与えるべき言葉だろうと思います。ですから、「バーナム博物館」は、この本のガイドブックと言えるのかも知れません。その意味では、この作品から読んだ方が読みやすいかも知れません。
「千夜一夜物語」や「不思議な国のアリス」などを題材に採った短篇もなかなか面白いのですが、個人的には、映画化もされた「幻影師、アイゼンハイム」が一番ピッタリときました。この短篇が一番解りやすいこともありますが、その醸し出す世界に引き込まれてしまいました。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2003年1月31日に日本でレビュー済み
10編の短編は、それぞれ形式や長さが異なりますが、どれも読み応えのある作品で、大変に面白かったと思います。全ての作品に共通している点は、細密画を描くがごとき丁寧な状況描写です。ミルハウザーは、精巧に出来た一枚の絵から物語を紡ぎだしている、あるいは文章によって一枚の絵を読者の心に描こうとしている、そんな印象を受けます。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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