グラフィックデザイナーの巨匠、故・田中一光。NHKの「新・日曜美術館」で取り上げられたり、回顧展が開かれたりなどして、生前の偉業ぶりが改めて注目されている。
この本は、田中一光が2001年に亡くなるわずか1年前に書かれた自伝である。すでに故人となってしまったいま、この自伝がご逝去する前に出された意義はとても大きいと思う。
巨匠といわれる人たちには、若かりしころのかっこいいエピソードがある。田中一光の場合も例外ではなく、若いころ、将来おなじく巨匠になる人々と朝まで語りあったり、海外(アメリカ)で有名なデザイナーと渡り合ったりといった、あこがれるエピソードがそこここに書かれている。田中一光の生き方を愛する人や、彼のデザインに興味をもつ人は、おおいに刺激を受ける話が多いだろう。
田中一光の人生を最初から最期まで知るには、わずか240ページくらいの1冊では、あまりにも足りない気がする。彼がデザインした作品群が載っている本(たとえば『田中一光回顧展―われらデザインの時代』など)を片手に本書を読めば、味わいは深くなるだろう。

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田中一光自伝われらデザインの時代 (白水Uブックス 1070) 単行本 – 2004/4/1
田中 一光
(著)
惜しくも急逝したグラフィックデザイン界の巨匠が、自らの生涯を振り返りながら、その歴史と社会的役割や、文化に対する認識など、数多くの提言を盛り込んだ、渾身の叫び。
- 本の長さ248ページ
- 言語日本語
- 出版社白水社
- 発売日2004/4/1
- ISBN-104560073708
- ISBN-13978-4560073704
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商品の説明
出版社からのコメント
惜しくも急逝したグラフィックデザイン界の巨匠が、自らの生涯を振り返りながら、グラフィックデザインの歴史とその社会的役割、関西と東京との文化的差異、時代の古典に対する認識など、数多くの提言を盛り込んだ次世代へのメッセージ。
自伝ならではの、淡々とした口調の中に、その時代が、社会が、デザイン環境が、仲間たちが、どれほどの重要な背景をもっているかを伝えることによって、その中に身を置き、生きてきた自分の存在を際立たせている。 思わぬエピソードが語られているのも、本書の幅をふくらませている。
演劇に目覚めた京都での学生時代、発表されたばかりの木下順二作「夕鶴」に感銘、無断で本邦初演をとげたこと。 伝説のAクラブ時代、モダンジャズに心酔して給料の大半をレコード購入に費やす姿を見かねたのか、放送局に納入するレコードをこっそり聞かせてくれた女性のいたこと……。
日本のグラフィックデザイン史の副読本として、貴重な証言も数多く語られている。
内容(「MARC」データベースより)
急逝したグラフィックデザイン界の巨匠が、自らの生涯を振り返りながら、その歴史と社会的役割や、文化に対する認識など、数多くの提言を盛り込んだ、日本グラフィックデザイン史の副読本。2001年の再刊。
登録情報
- 出版社 : 白水社 (2004/4/1)
- 発売日 : 2004/4/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 248ページ
- ISBN-10 : 4560073708
- ISBN-13 : 978-4560073704
- Amazon 売れ筋ランキング: - 735,208位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 314位白水Uブックス
- - 2,474位グラフィックデザイン (本)
- カスタマーレビュー:
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