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ビルマ・ハイウェイ: 中国とインドをつなぐ十字路 単行本(ソフトカバー) – 2013/8/23
中国とインドというアジアの二大文明に挟まれているその位置こそが、ビルマにとって最大の資産である。ビルマは、南アジアと東アジアをつなぐ活発な交差点として、自国だけでなく中国やインドの人びとにも恩恵をもたらす可能性を秘めている。これが本書の大前提だ。(「訳者あとがき」より)
アジアの「裏口」ミャンマーを知るための必読書!
東は雲南(中国)、西はナガランド(インド)と国境を接するかつての「辺境」が今、空前の活況を呈しているという。2011年の「民政移管」以降、それに伴う制裁解除とともに、ミャンマー(ビルマ)の地政学的位置づけが急速に変わろうとしている。
本書は、ビルマを「アジアの裏口」と見立て、隣接する二大文明との関係を中心にビルマ史を概観した入門書である。中印との相互関係や、両国がビルマを含めた周辺国に与えた影響について、近代以前にまでさかのぼって丁寧に跡づけているのが特長だ。
また著者は、ビルマ北部の辺境といわれる少数民族居住地域を自ら歩き、ここで見聞し思索したことを要所要所にまとめている。道路や天然ガスパイプラインなどのインフラ整備計画のほか、観光客の受け入れ計画などが各地で進められ、東アジアと南アジアを結ぶ新たな「交差点」としてのビルマの姿が浮き彫りとなる。
著者は、元国連事務総長ウー・タン(ウ・タント)の孫にあたる気鋭のビルマ史家。二大国家に挟まれているというその位置こそが、ビルマにとって最大の「資産」であるという観点から、「アジア最後のフロンティア」の実像に迫る。
アジアの「裏口」ミャンマーを知るための必読書!
東は雲南(中国)、西はナガランド(インド)と国境を接するかつての「辺境」が今、空前の活況を呈しているという。2011年の「民政移管」以降、それに伴う制裁解除とともに、ミャンマー(ビルマ)の地政学的位置づけが急速に変わろうとしている。
本書は、ビルマを「アジアの裏口」と見立て、隣接する二大文明との関係を中心にビルマ史を概観した入門書である。中印との相互関係や、両国がビルマを含めた周辺国に与えた影響について、近代以前にまでさかのぼって丁寧に跡づけているのが特長だ。
また著者は、ビルマ北部の辺境といわれる少数民族居住地域を自ら歩き、ここで見聞し思索したことを要所要所にまとめている。道路や天然ガスパイプラインなどのインフラ整備計画のほか、観光客の受け入れ計画などが各地で進められ、東アジアと南アジアを結ぶ新たな「交差点」としてのビルマの姿が浮き彫りとなる。
著者は、元国連事務総長ウー・タン(ウ・タント)の孫にあたる気鋭のビルマ史家。二大国家に挟まれているというその位置こそが、ビルマにとって最大の「資産」であるという観点から、「アジア最後のフロンティア」の実像に迫る。
- 本の長さ365ページ
- 言語日本語
- 出版社白水社
- 発売日2013/8/23
- ISBN-104560083126
- ISBN-13978-4560083123
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商品の説明
著者について
タンミンウー Thant Myint-U
歴史家。1966年生まれ。ハーバード大学卒業、ジョンズ・ホプキンズ大学高等国際関係大学院修了。ケンブリッジ大学にて博士号(歴史)取得。カンボジアや旧ユーゴスラビアの国連平和維持団や国連本部での勤務を経て、現在はヤンゴン・ヘリテージ・トラストの会長として歴史的建造物の保存に取り組むほか、ミャンマー大統領の国家経済社会諮問評議会の評議員や、ミャンマー平和センターの特別顧問なども務める。元国連事務総長のウー・タン(ウ・タント)は祖父にあたる。著書には本書のほか、The Making of Modern Burma(2000)や、ベストセラーとなったThe River of Lost Footsteps: A Personal History of Burma(2006)がある。
訳者:秋元 由紀(あきもと ゆき)
ビルマ情報ネットワーク・ディレクター。ジョージ・ワシントン大学ロースクール修了。米国で弁護士資格を取得後、対外投資、開発援助、環境問題に関する非政府団体でスタッフを務める。上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科博士後期課程在学中。著書にPost-Nargis Analysis: The Other Side of the Story(2008)、Opportunities and Pitfalls: Preparing for Burma's Economic Transition(Open Society Institute, 2006)、論文に「ビルマ(ミャンマー)の開発と人権・環境問題──アメリカNGOの視点」『公共研究』第2巻1号(2005年)、訳書にベネディクト・ロジャーズ『ビルマの独裁者 タンシュエ──知られざる軍事政権の全貌』(白水社、2011年)など
歴史家。1966年生まれ。ハーバード大学卒業、ジョンズ・ホプキンズ大学高等国際関係大学院修了。ケンブリッジ大学にて博士号(歴史)取得。カンボジアや旧ユーゴスラビアの国連平和維持団や国連本部での勤務を経て、現在はヤンゴン・ヘリテージ・トラストの会長として歴史的建造物の保存に取り組むほか、ミャンマー大統領の国家経済社会諮問評議会の評議員や、ミャンマー平和センターの特別顧問なども務める。元国連事務総長のウー・タン(ウ・タント)は祖父にあたる。著書には本書のほか、The Making of Modern Burma(2000)や、ベストセラーとなったThe River of Lost Footsteps: A Personal History of Burma(2006)がある。
訳者:秋元 由紀(あきもと ゆき)
ビルマ情報ネットワーク・ディレクター。ジョージ・ワシントン大学ロースクール修了。米国で弁護士資格を取得後、対外投資、開発援助、環境問題に関する非政府団体でスタッフを務める。上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科博士後期課程在学中。著書にPost-Nargis Analysis: The Other Side of the Story(2008)、Opportunities and Pitfalls: Preparing for Burma's Economic Transition(Open Society Institute, 2006)、論文に「ビルマ(ミャンマー)の開発と人権・環境問題──アメリカNGOの視点」『公共研究』第2巻1号(2005年)、訳書にベネディクト・ロジャーズ『ビルマの独裁者 タンシュエ──知られざる軍事政権の全貌』(白水社、2011年)など
登録情報
- 出版社 : 白水社 (2013/8/23)
- 発売日 : 2013/8/23
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 365ページ
- ISBN-10 : 4560083126
- ISBN-13 : 978-4560083123
- Amazon 売れ筋ランキング: - 752,100位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 92,331位社会・政治 (本)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年6月15日に日本でレビュー済み
ミャンマーの歴史、文化、社会、政治経済、そして軍政や民政までを等価の眼差しで見つめ、精緻な筆致で描いた大傑作。まるで彼と一緒にミャンマー、周辺の中国雲南省、インドのアッサム地方を旅しているような感覚が陥り、ミャンマーという国が立体的に心身に染み込んでくるような気がしてきます。ミャンマーに興味がある人には一読を強くオススメします。また翻訳も良いと思います。
2014年12月11日に日本でレビュー済み
不勉強で申し訳ないが、この地域にこのような複雑な歴史があり、現状がこのようになっていることを、ほとんど知らなかった。
中国とインドがぶつかる「交差点」、それは史上稀に見る巨大パワーの大渦巻でもある。
本書は、「アジアの辺境」であるビルマの、さらに辺境、そして中国やインドのビルマ国境周辺などを筆者が見て回った旅行記に、この地域の歴史の変遷と解説を加えた、巨大な物語である。
そこは、ビルマ人であり国際ネットワーク豊富な筆者でなければ、旅行すること自体も困難な地域ばかりである。
その印象は、一言で言えば「混沌」である。
複雑な地形の中で長年にわたって多くの民族が絡みあい、それぞれの利益や理想を追い求め、互いに協調したり争ったりしているところに、圧倒的な消費パワーを保つ中国がなだれ込もうとしている。
ビルマの政治指導者には、中国のビルマ進出を不安に思うインドや欧米を巻き込んで、上手くバランスを取り、この状況を国益のために利用することが求められる。
筆者は、「ビルマ自身の平和的かつ持続的な発展が、インドや中国など周辺国の利益になる(逆も真なりで、ビルマのこれ以上の混乱は周辺国、ひいては世界に大きなダメージを及ぼしかねない)」と主張する。
それこそがまさに「十字路」の宿命であり、役割でもあるだろう。
地政学の面白さ、商業主義によって輝きを失ったかに見えるアジアの民衆ダイナミズムを大いに感じさせてくれる一冊である。
中国とインドがぶつかる「交差点」、それは史上稀に見る巨大パワーの大渦巻でもある。
本書は、「アジアの辺境」であるビルマの、さらに辺境、そして中国やインドのビルマ国境周辺などを筆者が見て回った旅行記に、この地域の歴史の変遷と解説を加えた、巨大な物語である。
そこは、ビルマ人であり国際ネットワーク豊富な筆者でなければ、旅行すること自体も困難な地域ばかりである。
その印象は、一言で言えば「混沌」である。
複雑な地形の中で長年にわたって多くの民族が絡みあい、それぞれの利益や理想を追い求め、互いに協調したり争ったりしているところに、圧倒的な消費パワーを保つ中国がなだれ込もうとしている。
ビルマの政治指導者には、中国のビルマ進出を不安に思うインドや欧米を巻き込んで、上手くバランスを取り、この状況を国益のために利用することが求められる。
筆者は、「ビルマ自身の平和的かつ持続的な発展が、インドや中国など周辺国の利益になる(逆も真なりで、ビルマのこれ以上の混乱は周辺国、ひいては世界に大きなダメージを及ぼしかねない)」と主張する。
それこそがまさに「十字路」の宿命であり、役割でもあるだろう。
地政学の面白さ、商業主義によって輝きを失ったかに見えるアジアの民衆ダイナミズムを大いに感じさせてくれる一冊である。
2021年2月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ミャンマーの軍部がクーデターを起こし、スーチーを再び軟禁状態にした今、世界はこの著書に書かれていることを真面目に受け止めなければならない。しかし、アメリカ・ヨーロッパはお題目を唱えるように「民主主義」といい続けるだけで、禁輸だけで有効な策を取れないでいる。この間に中国はやりたい放題をやっている。マラッカジレンマを避けて、ミャンマーを通ってベンガル湾、インド洋に出るつもりだ。中国の思う通りに世の中が進んでいるように感じてならない。
ミャンマーはどうなるのか、数年後には世の中はどうなってしまうのか?
最高の著書!!
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