作者のデヴィッド・ロッジは交換教授、ベイツ教授の受難、作者を出せ!、恋愛療法、小説の技巧を出していますが
小説の技巧を以前読み面白かったので、今年の正月、本作に取り組みました。
何せ504ページ2段の大作ながら一気に読み終えました。
H,G,ウエルズの彼自身の自伝と後記、その後記は彼の性生活について書かれたものなので面白い。
途方もなくエネルギッシュで並外れた人生、1944年当時の英国ロンドンでの一人の男の手紙をベースとした
お話にしてはスケールが大き過ぎる。
タイムマシン、宇宙戦争で富と人気を得た鬼才の裏面の世界観が面白い。
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絶倫の人: 小説H・G・ウェルズ 単行本 – 2013/9/25
デイヴィッド ロッジ
(著),
高儀 進
(翻訳)
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「未来を創った男」の波瀾万丈の生涯。才能と矛盾を抱えた作家の素顔とは?破天荒な女性遍歴、人気と富をもたらした数多の名作、社会主義への傾倒…オマージュに満ちた傑作長篇。
「ウェルズの人生は途方もなく並外れたものである……作品を成功させるには、語りの推進力が必要である。ウェルズの多くの作品とは異なり、ロッジの小説には、それがある。この小説は素晴らしい勢いで弾むように進んで行き、決してだれることはない、ベッドの中においてさえも」(『ガーディアン』書評より)
1945年春、第二次大戦は最終局面にあった。末期癌の78歳の作家ウェルズは、妻をすでに亡くし、空襲で破損した家に隠棲していた。そこで、貧しく苦労した生い立ち、人気と富をもたらした名作、文人との華麗な交流、浮名を流した女性遍歴を回想している。またかつては、戦争根絶を提唱し、「世界政府」の樹立を夢見ていた。『タイム・マシン』『宇宙戦争』などで「SFの父」と称され、世界で最も有名だった作家は、いまや忘れ去られ、貶められ、広島・長崎への原爆投下を知り、人類の未来を信じなくなっていた……。彼の破天荒な生涯は、成功だったのか、失敗だったのか?
作家ロッジは最新作となるこの伝記小説で、波乱に満ちたウェルズの一代記を展開する。富を享受した社会主義者、フェミニストの女たらし、従来の文学に反抗した人気作家……才能にあふれ、「矛盾の塊」ともいうべき、魅力的な人物像を描くことに成功している。そして何よりウェルズは、周囲の共感と反発を招きながらも、百人以上の女性と関係を持った「性豪」でもあった! 本書は晩年を迎えたロッジが達した新境地であり、多彩な顔を持つ鬼才「H・G」への見事なオマージュになっている。
「ウェルズの人生は途方もなく並外れたものである……作品を成功させるには、語りの推進力が必要である。ウェルズの多くの作品とは異なり、ロッジの小説には、それがある。この小説は素晴らしい勢いで弾むように進んで行き、決してだれることはない、ベッドの中においてさえも」(『ガーディアン』書評より)
1945年春、第二次大戦は最終局面にあった。末期癌の78歳の作家ウェルズは、妻をすでに亡くし、空襲で破損した家に隠棲していた。そこで、貧しく苦労した生い立ち、人気と富をもたらした名作、文人との華麗な交流、浮名を流した女性遍歴を回想している。またかつては、戦争根絶を提唱し、「世界政府」の樹立を夢見ていた。『タイム・マシン』『宇宙戦争』などで「SFの父」と称され、世界で最も有名だった作家は、いまや忘れ去られ、貶められ、広島・長崎への原爆投下を知り、人類の未来を信じなくなっていた……。彼の破天荒な生涯は、成功だったのか、失敗だったのか?
作家ロッジは最新作となるこの伝記小説で、波乱に満ちたウェルズの一代記を展開する。富を享受した社会主義者、フェミニストの女たらし、従来の文学に反抗した人気作家……才能にあふれ、「矛盾の塊」ともいうべき、魅力的な人物像を描くことに成功している。そして何よりウェルズは、周囲の共感と反発を招きながらも、百人以上の女性と関係を持った「性豪」でもあった! 本書は晩年を迎えたロッジが達した新境地であり、多彩な顔を持つ鬼才「H・G」への見事なオマージュになっている。
- 本の長さ515ページ
- 言語日本語
- 出版社白水社
- 発売日2013/9/25
- ISBN-10456008324X
- ISBN-13978-4560083246
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商品の説明
著者について
デイヴィッド・ロッジ David Lodge
1935年、イギリスのロンドン南東部のブロックリーで、本人によれば「中産階級の下」のカトリック教徒の家に生まれた。ロンドン大学で英文学を学び、バーミンガム大学教授を長年務めたあと、早期退職し、筆一本の作家生活に入った。現在までに15の長篇小説、1つの短篇集、11の評論集、5つの戯曲を発表している。97年にフランスの芸術文化勲章シュヴァリエ、98年に大英帝国勲章を受章した。
訳者:高儀 進(たかぎ すすむ)
1935年生まれ。早稲田大学大学院修士課程修了。翻訳家。日本文藝家協会会員。訳書に、ロッジ『大英博物館が倒れる』『どこまで行けるか』『小さな世界』『楽園ニュース』『恋愛療法』『胸にこたえる真実』『考える…』『作者を出せ! 』『ベイツ教授の受難』『改訳 交換教授』ほか多数ある。
1935年、イギリスのロンドン南東部のブロックリーで、本人によれば「中産階級の下」のカトリック教徒の家に生まれた。ロンドン大学で英文学を学び、バーミンガム大学教授を長年務めたあと、早期退職し、筆一本の作家生活に入った。現在までに15の長篇小説、1つの短篇集、11の評論集、5つの戯曲を発表している。97年にフランスの芸術文化勲章シュヴァリエ、98年に大英帝国勲章を受章した。
訳者:高儀 進(たかぎ すすむ)
1935年生まれ。早稲田大学大学院修士課程修了。翻訳家。日本文藝家協会会員。訳書に、ロッジ『大英博物館が倒れる』『どこまで行けるか』『小さな世界』『楽園ニュース』『恋愛療法』『胸にこたえる真実』『考える…』『作者を出せ! 』『ベイツ教授の受難』『改訳 交換教授』ほか多数ある。
登録情報
- 出版社 : 白水社 (2013/9/25)
- 発売日 : 2013/9/25
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 515ページ
- ISBN-10 : 456008324X
- ISBN-13 : 978-4560083246
- Amazon 売れ筋ランキング: - 864,693位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 11,765位英米文学
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2016年1月3日に日本でレビュー済み
2015年12月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
しかし、フラットには召使いがいるので、コンドームのある自分の部屋に彼女を連れて行くのは憚られた。
そこで彼は、中絶性交をすれば大丈夫だと考え、そのまま続けた。(P32)
中絶性交ってw
という風な翻訳ばかりですが、内容はとても面白いです。
翻訳でマイナス星1
そこで彼は、中絶性交をすれば大丈夫だと考え、そのまま続けた。(P32)
中絶性交ってw
という風な翻訳ばかりですが、内容はとても面白いです。
翻訳でマイナス星1
2015年10月3日に日本でレビュー済み
ひどい題名だなと思いながら読み始めて、なんだ、そのまんまじゃんと感心したり、呆れ返ったり。H・G・ウェルズという人は、二度結婚したが、家庭の外に何人も愛人をもっていた。短期間の情事は些事だから別のこととして、本気で好きになって長くなりそうな愛人は妻にもきちんと報告していた。つぎつぎに新しい女が愛人として本書に登場するので、名前を覚えるのも面倒くさい。しかし登場人物はすべて実在した人間で、手紙や刊行物、書籍、談話なども大半が出典があるそうな。小説ならリアリティないじゃんと思うところだが、まさに事実は小説よりも奇なりであるな。ちなみに原題は"A Man of Parts"。
Partsには二つの意味があって、ひとつは才能という意味。もう一つは、陰部(private parts)の短縮形。同じ伝記小説という手法では『作者を出せ!』のヘンリー・ジェイムスのほうが心穏やかに読めるなあ。
Partsには二つの意味があって、ひとつは才能という意味。もう一つは、陰部(private parts)の短縮形。同じ伝記小説という手法では『作者を出せ!』のヘンリー・ジェイムスのほうが心穏やかに読めるなあ。
2013年12月13日に日本でレビュー済み
デイヴィッド・ロッジは小説家の資質と批評家の資質と、どちらがあると言えるだろうか。読みながらふとそんな風に考えたのは、たぶんそのどちらもが十分に本書のなかにあるからなのだ。
実在の人を主人公にしながら、調査などにあまり寄りかからず、著者自身の想像力だけをたよりにした「小説」が一方にあるとすれば、片方には調査と資料の山に埋もれ、その山に押しつぶされそうな「伝記」の記述がある。この場合、たんに調査や資料を無視すれば著者に小説家的資質があるわけでもないし、反対に調査や資料にかまけるだけかまければ批評家的資質が認められるというわけでもない(凡庸な研究家的資質はあるかもしれないが)。
ともかくたんなる伝記でも小説でもない伝記小説、伝記的な小説あるいは小説的な伝記というジャンルの可能性がこれほど生かされた著述は滅多にないと断言できる。それは著者のように、有能な小説家にして批評家であればこその達成であろう。
ロッジは以前もう一冊の伝記小説をヘンリー・ジェイムズのために書いている。『作者を出せ!』だが、生涯女性との性的な接触がなかったジェイムズと、この「絶倫の人」ウェルズを比較したくなるのは、本書において多くの女性たちとの濡れ場が小説家的想像力の行使により見事に描かれているからである。
ウェルズとその若い恋人レベッカ・ウェストはお互いをジャガー、パンサーと呼び合って、獣のごとくセックスの快楽をむさぼりあう。「僕らは密林で番〔つが〕う二匹の大型の猫科動物だ」とウェルズはささやく。
一方、ジェイムズには「密林の獣」という恐るべき短編があるが、そこではあるとき不意に密林に現われる獣とは、人生で何もなかったことに不意に気づくことの比喩であり、おおよそウェルズにおける〈密林の獣〉との懸隔ははなはだしい。
本書においてジェイムズは脇役に過ぎないので、そうした二人の存在の根本的な対照は描かれていないが、私は著者が二冊の「伝記小説」において、これほどに異なる作家のどちらをも徹底的に調べつつ、その伝記事実的枠組みから大きく逸脱することなく、見事に小説化していることに感嘆した。
なお訳は読みやすいが、『作者を出せ!』では正しく「兄」とされているウィリアム・ジェイムズが、ここで「弟」となっているのは惜しいミス。
実在の人を主人公にしながら、調査などにあまり寄りかからず、著者自身の想像力だけをたよりにした「小説」が一方にあるとすれば、片方には調査と資料の山に埋もれ、その山に押しつぶされそうな「伝記」の記述がある。この場合、たんに調査や資料を無視すれば著者に小説家的資質があるわけでもないし、反対に調査や資料にかまけるだけかまければ批評家的資質が認められるというわけでもない(凡庸な研究家的資質はあるかもしれないが)。
ともかくたんなる伝記でも小説でもない伝記小説、伝記的な小説あるいは小説的な伝記というジャンルの可能性がこれほど生かされた著述は滅多にないと断言できる。それは著者のように、有能な小説家にして批評家であればこその達成であろう。
ロッジは以前もう一冊の伝記小説をヘンリー・ジェイムズのために書いている。『作者を出せ!』だが、生涯女性との性的な接触がなかったジェイムズと、この「絶倫の人」ウェルズを比較したくなるのは、本書において多くの女性たちとの濡れ場が小説家的想像力の行使により見事に描かれているからである。
ウェルズとその若い恋人レベッカ・ウェストはお互いをジャガー、パンサーと呼び合って、獣のごとくセックスの快楽をむさぼりあう。「僕らは密林で番〔つが〕う二匹の大型の猫科動物だ」とウェルズはささやく。
一方、ジェイムズには「密林の獣」という恐るべき短編があるが、そこではあるとき不意に密林に現われる獣とは、人生で何もなかったことに不意に気づくことの比喩であり、おおよそウェルズにおける〈密林の獣〉との懸隔ははなはだしい。
本書においてジェイムズは脇役に過ぎないので、そうした二人の存在の根本的な対照は描かれていないが、私は著者が二冊の「伝記小説」において、これほどに異なる作家のどちらをも徹底的に調べつつ、その伝記事実的枠組みから大きく逸脱することなく、見事に小説化していることに感嘆した。
なお訳は読みやすいが、『作者を出せ!』では正しく「兄」とされているウィリアム・ジェイムズが、ここで「弟」となっているのは惜しいミス。
2014年5月29日に日本でレビュー済み
「ベイツ教授の受難」以来の新作です。ただ、H・G・ウェルズと言われても、たまたま数年前にメタフィクション関連の書物からの流れで「モロー博士の島」を読んだのを覚えているだけで、その前はと言われると意識は突然霧に包まれ、「タイムマシン」が自転車型であったことはもちろん、「宇宙戦争」がウェルズの作であったことすら失念していたほどです。しかし、そういう予備知識がなくとも、最終的にシニカルな姿勢に帰着したウェルズの、二度の大戦や数々の女性、家庭との関わりのなかで翻弄される姿を描いた本書は、500ページを越える本作をして、一気にとは言えませんが、意外と早く読了させる求心力に満ちています。あとがきでロッジ自身は、多くを書簡や伝記に拠った旨を述べ、創作した手紙はこれとこれといった種明かしまでしていますが、プロローグとエピローグで描かれる厭世的な姿は、どこにその因を求めればよいのか、読後しばし考え込んでしまいました。たまに見られるスラップスティック的な要素や構成にロッジの介在が感じられるのは確かですが、それを除けば作者の解釈が極力抑えられているように読めたのは、そういうふうに意図的に読者の前に提示されていると考えるべきなのでしょうか。全くジャンルは異なりますが、随分前にエリック・クラプトンが「自分は、金や名誉や、女性にも恵まれているけれど、ちっとも満たされない。」と言ったインタビューを読んだことがあるのですが、それとどこかで繋がっているようにも読めました。イギリスではよくあることなのか、エリック・クラプトンも幼少の頃、自分の祖父と祖母を両親と思い、本当の両親を年の離れた兄姉と思い込まされていたという、ウェルズの誰とかとの間にできた子供と似たような生い立ちからそんな連想をしただけなのかもしれませんが。