台湾人の両親(母語は台湾語、国語は中国語)のもとに生まれ、3歳から日本で暮らし、さらには高校から中国語を学んだ(学び直した)という著者のエッセイ。彼女は本書を通じて「自分の言葉は?」「自分の国は?」「母語とは? 国語とは?」と問い続ける。
白水社ウェブサイト連載時には「失われた〝母国語〟を求めて」というタイトルだったのが、単行本刊行時に表題に変えたという。それは、連載に記された経験や自問自答を通して、著者が自分や自分の親、祖父母のことばのあり方を肯定し、「これこそが私のことばだ」と言えるものを再発見したことのあらわれだろう。
繰り返しが多く(それだけ著者の思いは深いのだろう)ちょっとウェットな文体だがとても心をうたれた。
また「両親は、日本語しか話さなくなったわたしを咎めることはなかった。わたしが日本語とひきかえに中国語を忘れてしまっても、まあしょうがないね、と大らかだった」「母は、十歳になるかならない娘のわたしに(熊田注:日本語の)間違いを指摘されても、ハイハイワカリマシタ~、といつも大らかで」という著者の両親の心の広さと明るさ(それはもちろん悲しみを背負わなかったわけではないのだろうが)にも感動した。

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台湾生まれ 日本語育ち 単行本 – 2015/12/22
温 又柔
(著)
《注目の若手台湾人作家、待望の初エッセイ集》
三歳から東京に住む台湾人作家が、台湾語・中国語・日本語、三つの母語の狭間で揺れ、惑いながら、自身のルーツを探った四年の歩み。
「台湾と日本。ふたつの国家の間で、国とは何だろう? 国とはいったい誰のものだろう? と問いながらいつも生きています。個人にとって、国とは何か? わたしたちがあたりまえのように思い描く地図の上に引かれた境界線とは何か? 台湾が「日本」ではなくなった1945年から35年後の台湾に生まれ、その後、日本で育った一人の「台湾人」として、わたしは考えたい。」(本文より)
著者は1980年に台湾人の両親の間に台湾・台北市で生まれた。3歳の時に家族と東京に引っ越し、台湾語混じりの中国語を話す両親のもと、中国語・台湾語・日本語の3つの言語が交錯する環境で育った。2009年、自身を投影した家族の物語「好去好来歌」ですばる文学賞佳作を受賞。将来を期待される若手作家だ。 「あなたの母語は何ですか」と聞かれると、いつも戸惑う――。自由に操れるのは日本語だが、幼いころ耳にし、覚えかけたのは両親が話す台湾語混じりの中国語だった。相変わらず両親は家で台湾語混じりの中国語を話すし、たまに混じる日本語はオカシイ。学校では日本人の生徒と同じように振舞っていたが、街中で中国語を耳にすると懐かしく感じる……。「ピンインやカタカナを駆使してでも、どうにか輪郭をつけたい記憶が、私にはたくさんあるようなのだ」。
本書は、台湾人の著者が、台湾語・中国語・日本語の3つの言語のはざまで、揺れ、惑いながら、ときには国境を越えて自身のルーツを探った4年の歩みである。両親が話す中国語は鞭をもって覚えさせられたものであり、祖父母が話す日本語も同様に覚えさせられたものだと知った著者が辿りついた境地とは。
[目次] I 私のニホン語事始め/なつかしさよ、こんにちは/ピンイン様の逆襲/眠る中国語/ママ語の正体/南方訛り
II ペーパーガイジン/「投票」したい/台湾総統選挙を控えて/台湾総統選挙の日/わたしの国々
III 母「國」語の憂鬱/幻の原稿/龍の年/祖母語、母語、娘語/永住権を取得した日
IV イマジナジア――馬祖への旅(1)/台湾海峡の彼方へ――馬祖への旅(2)/「国語」を抱きしめて――馬祖への旅(3)
V 失われた母国語を求めて/終わりの始まり
あとがき
三歳から東京に住む台湾人作家が、台湾語・中国語・日本語、三つの母語の狭間で揺れ、惑いながら、自身のルーツを探った四年の歩み。
「台湾と日本。ふたつの国家の間で、国とは何だろう? 国とはいったい誰のものだろう? と問いながらいつも生きています。個人にとって、国とは何か? わたしたちがあたりまえのように思い描く地図の上に引かれた境界線とは何か? 台湾が「日本」ではなくなった1945年から35年後の台湾に生まれ、その後、日本で育った一人の「台湾人」として、わたしは考えたい。」(本文より)
著者は1980年に台湾人の両親の間に台湾・台北市で生まれた。3歳の時に家族と東京に引っ越し、台湾語混じりの中国語を話す両親のもと、中国語・台湾語・日本語の3つの言語が交錯する環境で育った。2009年、自身を投影した家族の物語「好去好来歌」ですばる文学賞佳作を受賞。将来を期待される若手作家だ。 「あなたの母語は何ですか」と聞かれると、いつも戸惑う――。自由に操れるのは日本語だが、幼いころ耳にし、覚えかけたのは両親が話す台湾語混じりの中国語だった。相変わらず両親は家で台湾語混じりの中国語を話すし、たまに混じる日本語はオカシイ。学校では日本人の生徒と同じように振舞っていたが、街中で中国語を耳にすると懐かしく感じる……。「ピンインやカタカナを駆使してでも、どうにか輪郭をつけたい記憶が、私にはたくさんあるようなのだ」。
本書は、台湾人の著者が、台湾語・中国語・日本語の3つの言語のはざまで、揺れ、惑いながら、ときには国境を越えて自身のルーツを探った4年の歩みである。両親が話す中国語は鞭をもって覚えさせられたものであり、祖父母が話す日本語も同様に覚えさせられたものだと知った著者が辿りついた境地とは。
[目次] I 私のニホン語事始め/なつかしさよ、こんにちは/ピンイン様の逆襲/眠る中国語/ママ語の正体/南方訛り
II ペーパーガイジン/「投票」したい/台湾総統選挙を控えて/台湾総統選挙の日/わたしの国々
III 母「國」語の憂鬱/幻の原稿/龍の年/祖母語、母語、娘語/永住権を取得した日
IV イマジナジア――馬祖への旅(1)/台湾海峡の彼方へ――馬祖への旅(2)/「国語」を抱きしめて――馬祖への旅(3)
V 失われた母国語を求めて/終わりの始まり
あとがき
- 本の長さ251ページ
- 言語日本語
- 出版社白水社
- 発売日2015/12/22
- ISBN-104560084793
- ISBN-13978-4560084793
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商品の説明
著者について
温又柔(おん・ゆうじゅう)
作家。1980年、台湾・台北市生まれ。3歳の時に家族と東京に引っ越し、台湾語混じりの中国語を話す両親のもとで育つ。2006年、法政大学大学院・国際文化専攻修士課程修了。2009年、「好去好来歌」ですばる文学賞佳作を受賞。2011年、『来福の家』(集英社)を刊行。同年9月から白水社のHPで「失われた"母国語"を求めて」の連載をスタート。(2015年5月まで)
2013年、音楽家・小島ケイタニーラブと共に朗読と演奏によるコラボレーション活動〈言葉と音の往復書簡〉を開始。同年、ドキュメンタリー映画『異境の中の故郷――リービ英雄52年ぶりの台中再訪』(大川景子監督)に出演。
作家。1980年、台湾・台北市生まれ。3歳の時に家族と東京に引っ越し、台湾語混じりの中国語を話す両親のもとで育つ。2006年、法政大学大学院・国際文化専攻修士課程修了。2009年、「好去好来歌」ですばる文学賞佳作を受賞。2011年、『来福の家』(集英社)を刊行。同年9月から白水社のHPで「失われた"母国語"を求めて」の連載をスタート。(2015年5月まで)
2013年、音楽家・小島ケイタニーラブと共に朗読と演奏によるコラボレーション活動〈言葉と音の往復書簡〉を開始。同年、ドキュメンタリー映画『異境の中の故郷――リービ英雄52年ぶりの台中再訪』(大川景子監督)に出演。
登録情報
- 出版社 : 白水社 (2015/12/22)
- 発売日 : 2015/12/22
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 251ページ
- ISBN-10 : 4560084793
- ISBN-13 : 978-4560084793
- Amazon 売れ筋ランキング: - 401,842位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 12,516位エッセー・随筆 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
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2023年5月16日に日本でレビュー済み
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2021年8月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
筆者の個人的な立場からの語りが台湾と日本の過去と未来を考えさせるものとなっていた
2021年2月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
台湾人の両親の下に生まれ、三才以降日本に住み、日本語の学校で成長し、その成長の過程で、日本人が気がつかなかったり、忘れたりしている視点から日本と台湾を客観的に見た随筆で、極めて優れた著書である。著者の祖母は、日本の植民地時代の台湾に住み、日本人として教育を受けていることも著者の家庭内の歴史が、紆余曲折を受けたこともあり、祖母と著者は「日本語」で、両親と著者は「台湾語・中国語」で意思疎通を図るという中で、多くの日本人が一方的な見方で世界を見ていることを婉曲に指摘している。私は、本書を読んで、「ヘイトスピーチ」、「ヘイトクライム」などの背景にそのような日本人が気がつかない、または、忘れた視点があるのでは、と気づかされた。
2020年10月28日に日本でレビュー済み
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エッセイ賞を貰った作品とあったので楽しみに読み始めたが、チョット良かったのは最初だけで、後は退屈でつnまらなかった。
なにせ文がくどい。途中で読むのをやめた。
なにせ文がくどい。途中で読むのをやめた。
2016年7月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「国とは何だろう?」という問いかけに共鳴して読みました。更に「母語とは何か?」というのもテーマになっている本です。
台湾は多民族・多言語・多文化の多元社会。対して日本はホボ一民族・一言語・一文化の一元社会。だから、日本人には「国とは何だろう?」とか「母語とは何だろう」というテーマは日常非常に希薄です。
そんなことに悩み続け、考え続けて人生を歩んでいる著者が、平易で軽快な筆致でヒントを与えてくれる、そういう本です。
経済的優位性がどんどん失われて行き、アジアでの存在感がどんどん希薄になって行く日本。日本がアジアで一定の位置を確保するためには、先ずアジアを理解する必要があります。そのアジアはどこも多元社会。だから、日本人は先ず多元社会を理解する必要があります。そのための本としてオススメです。著者のような生き方を肯定的にとらえ、親しみを感じる若者が増えれば、日本の将来は明るいと思います。
文中、中国語と台湾語が出て来ますので、特に中国語を勉強している学生にはオススメします。著者のお母さんの「ママ語」、こういうのもアリということを理解すれば、語学が楽しく思えて、もっと肩の力を抜いて勉強できます。なんだ、語学なんて難しくないじゃないか!と覚れば、上達もスピードアップ。更に、文中の台湾語を1つ2つでも覚えて台湾に行けば、数倍楽しい旅行ができること請け合いです。
台湾は多民族・多言語・多文化の多元社会。対して日本はホボ一民族・一言語・一文化の一元社会。だから、日本人には「国とは何だろう?」とか「母語とは何だろう」というテーマは日常非常に希薄です。
そんなことに悩み続け、考え続けて人生を歩んでいる著者が、平易で軽快な筆致でヒントを与えてくれる、そういう本です。
経済的優位性がどんどん失われて行き、アジアでの存在感がどんどん希薄になって行く日本。日本がアジアで一定の位置を確保するためには、先ずアジアを理解する必要があります。そのアジアはどこも多元社会。だから、日本人は先ず多元社会を理解する必要があります。そのための本としてオススメです。著者のような生き方を肯定的にとらえ、親しみを感じる若者が増えれば、日本の将来は明るいと思います。
文中、中国語と台湾語が出て来ますので、特に中国語を勉強している学生にはオススメします。著者のお母さんの「ママ語」、こういうのもアリということを理解すれば、語学が楽しく思えて、もっと肩の力を抜いて勉強できます。なんだ、語学なんて難しくないじゃないか!と覚れば、上達もスピードアップ。更に、文中の台湾語を1つ2つでも覚えて台湾に行けば、数倍楽しい旅行ができること請け合いです。
2016年6月2日に日本でレビュー済み
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もっと感情的精神的なことが載っているのかと思いましたが言葉の壁のことばかりでちょっとがっかりでした。
2018年10月25日に日本でレビュー済み
日本に住み、日本語をしゃべるから日本人なんだろう、ということに疑問を感じさせるような筆者のエピソードと思いが赤裸々に綴られています。
普段、考えたこともない疑問を温又柔さんの人生の歩みと共に考える切っ掛けを持ちました。
本書で「日本エッセイスト・クラブ賞」を受賞されたようで、それも納得の結果です。
別作品で芥川賞の候補にもなっているわけで、文章の巧みさにも唸らされました。
24p以降に中国語の「ピンイン」が分からない、という嘆きが書かれています。台湾生まれでも難しいのを知りました。大学時代、第3外国語のように中国語の語学を受講した時の思い出とかぶりました。中国語の発音の難しさを本書で改めて教えてもらった気がします。
台湾では注音符号で発音練習をするはずと言うことも知りました。
台湾の繁体字と中国の簡体字、日本の漢字とのギャップもあるわけで、言語の複雑さについて考えさせられる内容でもありました。
過去となった外国人登録法での「外国人登録証明書」、そして日本に住みながら選挙権のない話、筆者のアイデンティティの問題の根深さを教えられた思いです。
法政大学大学院の修論のテーマが「日本人として生まれなかった日本語作家・李良枝の主題と作品」に帰結したのも無理ではありません。本書の根底に通奏低音のように流れているテーマそのものでしたから。
在留資格の「家族滞在」から「定住者」への変更の意味も参考になりました。
台湾での政権の変遷、それを支える人々の思い、そして選挙。日本に住みながら、生まれた台湾へ向ける筆者の眼差しの優しさは、両親、そして祖父母への温かさに通ずるものが伝わってきました。
新書の刊行にあたり、「台湾総統選挙を終えて」、「『ママ語』で育ってよかった!」「生い繁ることばの森へ」の3編が追加されたわけですが、ここに筆者が帰結した思いが綴られています。
「日本語と台湾籍。『国語』と『国籍』。日本と台湾。ふたつの『国』に対する感情が波打つ。(271p)」と述べていました。印象的な文でした。
ここに綴られたエピソードや思いは、いわば、筆者の答えと言いますか、結論部分にあたるわけです。増補版の意味を感じました。
普段、考えたこともない疑問を温又柔さんの人生の歩みと共に考える切っ掛けを持ちました。
本書で「日本エッセイスト・クラブ賞」を受賞されたようで、それも納得の結果です。
別作品で芥川賞の候補にもなっているわけで、文章の巧みさにも唸らされました。
24p以降に中国語の「ピンイン」が分からない、という嘆きが書かれています。台湾生まれでも難しいのを知りました。大学時代、第3外国語のように中国語の語学を受講した時の思い出とかぶりました。中国語の発音の難しさを本書で改めて教えてもらった気がします。
台湾では注音符号で発音練習をするはずと言うことも知りました。
台湾の繁体字と中国の簡体字、日本の漢字とのギャップもあるわけで、言語の複雑さについて考えさせられる内容でもありました。
過去となった外国人登録法での「外国人登録証明書」、そして日本に住みながら選挙権のない話、筆者のアイデンティティの問題の根深さを教えられた思いです。
法政大学大学院の修論のテーマが「日本人として生まれなかった日本語作家・李良枝の主題と作品」に帰結したのも無理ではありません。本書の根底に通奏低音のように流れているテーマそのものでしたから。
在留資格の「家族滞在」から「定住者」への変更の意味も参考になりました。
台湾での政権の変遷、それを支える人々の思い、そして選挙。日本に住みながら、生まれた台湾へ向ける筆者の眼差しの優しさは、両親、そして祖父母への温かさに通ずるものが伝わってきました。
新書の刊行にあたり、「台湾総統選挙を終えて」、「『ママ語』で育ってよかった!」「生い繁ることばの森へ」の3編が追加されたわけですが、ここに筆者が帰結した思いが綴られています。
「日本語と台湾籍。『国語』と『国籍』。日本と台湾。ふたつの『国』に対する感情が波打つ。(271p)」と述べていました。印象的な文でした。
ここに綴られたエピソードや思いは、いわば、筆者の答えと言いますか、結論部分にあたるわけです。増補版の意味を感じました。
2016年1月30日に日本でレビュー済み
台湾生まれ、日本育ちで一番使いこなしている言葉が日本語という著者。
母国語、母語、国語、自分とはなんかのか・・・
という一見重くなりがちなテーマだけど、
描かれているのは、母と娘姉妹のかしましいおしゃべりや、
台湾の「国語」の歴史を経てきた祖父母・親族との温かい交流。
著者は時に深刻に葛藤することもあるが、
いつしか自分の「ニホンゴ」の豊かさに気づく。
読んでいてすがすがしい気持ちになる。
著者の母親の話す「ママ語」と呼ばれる、
中国語、台湾語、日本語のチャンポン的表現は、
言葉の持つ、しなやかさ、大らかさの象徴だと感じる。
ぜひ音声で聞いてみたいものだ。
著者自身をモデルにした小説『来福の家』も読んでみたくなったが
品切れ重版未定のようだ。
Kindle版でも良いので再販してほしい。
母国語、母語、国語、自分とはなんかのか・・・
という一見重くなりがちなテーマだけど、
描かれているのは、母と娘姉妹のかしましいおしゃべりや、
台湾の「国語」の歴史を経てきた祖父母・親族との温かい交流。
著者は時に深刻に葛藤することもあるが、
いつしか自分の「ニホンゴ」の豊かさに気づく。
読んでいてすがすがしい気持ちになる。
著者の母親の話す「ママ語」と呼ばれる、
中国語、台湾語、日本語のチャンポン的表現は、
言葉の持つ、しなやかさ、大らかさの象徴だと感じる。
ぜひ音声で聞いてみたいものだ。
著者自身をモデルにした小説『来福の家』も読んでみたくなったが
品切れ重版未定のようだ。
Kindle版でも良いので再販してほしい。