ひとはじぶんの見たい物だけを見て、信じたいことだけを信じる。
とはよく言われることだけれど、じぶんが長年信じて来て
考えたこともなかったことが起こったとき、どんな行動を採るのだろう。
例えば「一月」。
元恋人とよりを戻したいのに躊躇しているうちに、
「明日の朝、入院するの」
と言われたら。
例えば「五月」。
ずっと連れ添って大学生になった娘もいるのに、妻に
「わたしは同性愛者なの」
と告白されたら。
「恋人たち」というタイトルがついたこの短編集には
たったひとつの嘘やちいさな隠し事からひび割れてゆく人間関係、
些細なきっかけから本心とは裏腹な行動をとってしまう
愚かなこころの機微が捉えられています。
他人の不幸だから安心して読んでいられるけれど、
時折身につまされるエピソードに出会うと、竦みます。
それにしても、アリス・マンロー、ウィリアム・トレバー、アリステア・マクラウド、
そしてこのオラフ・オラフソン。
寒い国の書き手は、自然描写も人間描写もうますぎる。
プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
ヴァレンタインズ (エクス・リブリス) 単行本 – 2011/4/6
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥2,640","priceAmount":2640.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"2,640","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"xjk8Ee3B9bTsnWd09MUAnqxM0fiXs0uimWt9I8%2FDn2mHTpvxGDE23oxIOm9t%2FiuxEMRhMa3EgvP%2B0xTJW9VEgrO4t41kik9yueDboehwulKa7G1odt3gb7UpFakYGRVgKnMQFHIQXn0%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}]}
購入オプションとあわせ買い
現代アイスランド文学の旗手が、夫婦や恋人たちの愛と絆にひびが入る瞬間を鋭くとらえた、O・ヘンリー賞受賞作を含む十二編。
- 本の長さ274ページ
- 言語日本語
- 出版社白水社
- 発売日2011/4/6
- 寸法13.8 x 2.2 x 19.6 cm
- ISBN-104560090157
- ISBN-13978-4560090152
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
出版社からのコメント
《12の〈愛〉のかたち》
アイスランド出身の実力派による、珠玉の第一短編集。一月から十二月まで、一年の各月の名前が冠された12編には、夫婦や恋人たちの愛と絆にひびが入る瞬間が鋭くとらえられている。
〈四月〉オスカルとマルガリェーテは、湖畔のロッジで週末を過ごしている。夕食後、もう遅いと妻が止めるのも聞かずに、オスカルは幼い息子を連れて湖に出るが、ボートが転覆し、息子とともに溺れかける。その夜、助けてくれた隣人たちと語らううちに、夫に対するマルガリェーテの不信感が大きくふくらんでいく。
〈九月〉アメリカ人で見栄っ張りな実業家の夫マークと離婚寸前のエッダ。気の弱い彼女は、友人の計らいで単身パリに飛ぶ。新しい恋に出会い、自分を取り戻しつつあったある日、ふと入った骨董屋で、かつて慈善オークションに参加した夫が法外な値段で競り落とした彫像と再会する。
プロットも文章もきわめてシンプルだが、繊細かつ鋭い感覚によってとらえられた感情の微妙なゆらぎが鮮やかに描き出される。登場人物は、作者と同じくほとんどがアイスランド人で、アメリカや母国で暮らしている自制心と内省を感じさせる人物が多い。本書のアイスランド語版は、2006年度アイスランド文学賞を受賞。抑制のきいた文章の行間からは、アイスランドのひんやりした空気が伝わってくる。
アイスランド出身の実力派による、珠玉の第一短編集。一月から十二月まで、一年の各月の名前が冠された12編には、夫婦や恋人たちの愛と絆にひびが入る瞬間が鋭くとらえられている。
〈四月〉オスカルとマルガリェーテは、湖畔のロッジで週末を過ごしている。夕食後、もう遅いと妻が止めるのも聞かずに、オスカルは幼い息子を連れて湖に出るが、ボートが転覆し、息子とともに溺れかける。その夜、助けてくれた隣人たちと語らううちに、夫に対するマルガリェーテの不信感が大きくふくらんでいく。
〈九月〉アメリカ人で見栄っ張りな実業家の夫マークと離婚寸前のエッダ。気の弱い彼女は、友人の計らいで単身パリに飛ぶ。新しい恋に出会い、自分を取り戻しつつあったある日、ふと入った骨董屋で、かつて慈善オークションに参加した夫が法外な値段で競り落とした彫像と再会する。
プロットも文章もきわめてシンプルだが、繊細かつ鋭い感覚によってとらえられた感情の微妙なゆらぎが鮮やかに描き出される。登場人物は、作者と同じくほとんどがアイスランド人で、アメリカや母国で暮らしている自制心と内省を感じさせる人物が多い。本書のアイスランド語版は、2006年度アイスランド文学賞を受賞。抑制のきいた文章の行間からは、アイスランドのひんやりした空気が伝わってくる。
登録情報
- 出版社 : 白水社 (2011/4/6)
- 発売日 : 2011/4/6
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 274ページ
- ISBN-10 : 4560090157
- ISBN-13 : 978-4560090152
- 寸法 : 13.8 x 2.2 x 19.6 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 382,102位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 105,113位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
星5つ中4.8つ
5つのうち4.8つ
4グローバルレーティング
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。