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コンディション: 中古商品: 良い
コメント: ★2011年10月発行です。 ★帯無し。カバーは付いています。 ★全体的に軽度の日焼けが見受けられます。 ★一部に薄いシミがあります。 ★カバーにはてっぺんを中心に、やや強めの擦れやヨレがあります。 ★書き込みやページの折り目はありません。
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ブエノスアイレス食堂 (エクス・リブリス) 単行本 – 2011/10/8

4.2 5つ星のうち4.2 6個の評価

アルゼンチン軍事政権下の悲劇、双子の料理人が残した指南書の驚嘆の運命、多彩な絶品料理、猟奇的事件を濃密に物語る異色作!
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商品の説明

出版社からのコメント

《「アルゼンチン・ノワール」の旗手による異色作》
本書は、故郷喪失者のイタリア人移民の苦難の歴史と、アルゼンチン軍事政権下の悲劇が交錯し、双子の料理人が残した『南海の料理指南書』の驚嘆の運命、多彩な絶品料理、猟奇的事件を濃密に物語る異色作。
物語の冒頭、1979年、骸骨となった母親マリナの死体と、その隣に横たわる赤ん坊セサル・ロンブローソが、マル・デル・プラタの「ブエノスアイレス食堂」で発見された。そこは、イタリア移民家族の歴史、20世紀アルゼンチン史の光と闇に閉ざされた場所であり、猟奇的事件の幕開けでもあった。
移民の双子カリオストロ兄弟は、ホテル厨房で働くマッシモ・ロンブローソの薫陶を受け、『南海の料理指南書』を執筆し、1911年に食堂を開店する。第一次世界大戦が勃発し、双子の親戚シアンカリーニ一家が食堂を継ぐが、やがて軍事クーデタが起き、食堂は閉鎖される。間もなく食堂は再開されるが、ペロン政権が軍事クーデタで倒れ、縁のあった食堂は暴徒に放火され、消失する。そして1978年、食堂を継いだものの亡くなった、ロンブローソの末裔と結婚していたマリナは、新しい命を宿していた......その赤ん坊セサルは長じて天才料理人となるが、やがて戦慄すべき正体を見せ始める......。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 白水社 (2011/10/8)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2011/10/8
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 227ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4560090181
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4560090183
  • カスタマーレビュー:
    4.2 5つ星のうち4.2 6個の評価

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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2012年8月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ブエノスアイレス食堂が開店するまでのこと。
開店後、代々受け継がれたレシピ本とこの食堂を、いくつかの(広義の)家族たちがつないでいくこと。
食堂は、家族たちの苦労の上、栄枯盛衰を繰り返すこと。

第一行目で放たれる、赤ん坊セサルが肉を齧った、という一文は、上記のようなブエノスアイレス食堂についての記述を読んだあとであれば、深く感心を持って読み返すことができる。

ああ、これは愛への渇望が描かれている、と気づいたら、この本はもう終わってしまう。
私はサセルに心底同情し、愛おしくさえ思えたのだが、あなたは彼を恐ろしい子だったと感じるかもしれない。

そして、登場するおいしそうな料理の数々に、読んでいるとお腹が空いてしまうので、読む場所や時間にはご注意を。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年1月21日に日本でレビュー済み
本書の1行目は以下のような出だしだ。『セサル・ロンブローソが人間の肉をはじめて口にしたのは、生後七ヶ月のころのことだった。』そしてある意味どんなホラーよりもスプラッターな、かぎりなく猟奇的な描写が続く。もしかする
と良心的な人々はここで怖気づくかもしれない。しかしそれは二ページほどで終了し、その後は本書の舞
台となる「ブエノスアイレス食堂」の長い長い歴史の話となる。それは十九世紀の末に始まるアルゼンチ
ンとイタリアの歴史をなぞる旅でもあった。イタリア移民である双子のカリオストロ兄弟がアルゼンチン
の観光地マル・デル・プラタに建てた二階建ての屋敷が以後七十年の長きにわたり数多くの食通の胃袋を
満たすことになるブエノスアイレス食堂のはじまり。そしてそれが冒頭の場面である1979年の出来事
にまでつながるのだが、おもしろいのはこの過程で語られる数々のエピソードが一直線の時系列で統一さ
れていないところだ。それが意図的なものなのか作者のきまぐれなのかわからない書き方なのが本書のミ
ソ。短めの章割りで話が進んでいくわけなのだが、それが微妙な具合に折り重なっており、章は進んでい
くのに時系列は少し後戻りしていくという感じなのだ。そうすることによってかすかな混乱とともに物語
に奥行きが与えられ、重層的な印象を受けることになる。それがいいか悪いかは読む者の判断にまかせら
れると思うのだが、ぼくはこれがとても気に入った。なかなか面白い試みだと感じた。
17人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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