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四人の兵士 単行本 – 2008/7/24
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- 本の長さ185ページ
- 言語日本語
- 出版社白水社
- 発売日2008/7/24
- ISBN-104560092117
- ISBN-13978-4560092118
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商品の説明
出版社からのコメント
1919年、第一次大戦終結直後。ロシア赤軍の兵士たちは、敵兵に追われ国境近くの森に逃げ込む。そこで偶然巡り合った四人の若き兵士──語り手であるベニヤ、頭の回転の速いリーダー格のパヴェル、力持ちでちょっとおつむの弱いキャビン、慎み深くやさしい眼差しのシフラ──は、極寒の地で生き延びるため、一緒に小屋を建て共同生活を営むようになる。過酷な状況下、サイコロ遊びに興じたり、わずかなお茶を分け合ったりと、四人はささやかな日常の喜びを共有し、しだいに絆を深めていく。
やがて春が訪れ、四人は森をあとにする。しかし、今度は飢えの苦しみに襲われる。そこへ、戦争孤児であるエヴドキン少年が仲間に加わる。ただひとり読み書きのできる少年は、いつからか日々の生活を記録し始める。彼らが愛した、美しい秘密の沼のことを、またそこでキャビンが魚を捕ったことを。彼らがたしかに生きた証を残そうと、少年は必死にノートに書きつづる。一方、飢えは限界に近づき、いつ敵兵に襲われるともわからない生活。破滅は一歩一歩近づいていた......。メディシス賞受賞作。
登録情報
- 出版社 : 白水社 (2008/7/24)
- 発売日 : 2008/7/24
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 185ページ
- ISBN-10 : 4560092117
- ISBN-13 : 978-4560092118
- Amazon 売れ筋ランキング: - 872,234位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,378位フランス文学研究
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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静かに淡々と語られる兵士の休息。文学的な語り口調などなく、表現は平素、アクロバティックなたとえや小粋な会話もない。戦争文学にありがちな思索的なもの、あるいはヒロイックな行動、手に汗を握るスリリングな展開、そんなものもない。
1919年、ルーマニア戦線から退却中のロシア兵四人は互いに気遣い、一緒に楽しみ、つかの間の時を安らぐ。
シンプルで素直な筆致で描かれる彼らの生活は、読んでいくにつれ、彼らにとってどれだけ貴重なものであったか悟らされる。
やがて、宿営地を引き払うよう命令が下る。追っ手が追いついてきたのだ。そのときの彼らの静かな絶望、不安、とまどい。声高に叫ばない悲しみが痛いように伝わってくる。
「ぼくの横にはシフラがいた。せめて、持って行くのが清潔な毛布でよかったよ、と話しかけると、コートも洗っておけばよかったね、とこたえた。うん、洗えなくて残念だ。そう返事をしたとたん、ぼくは思った。そんな日があと一日でもあったら、沼にコートをざぶんと浸けたり、ごしごしやったりして愉快に過ごせたら。そして、洗ったコートを陽なたに干してやる日が、さらにもう一日あったら」
その一日を希求するのが人間であり、そして悲しいことにほとんどの場合、その一日が再び訪れることはない。
彼らの思い出は記録されることなく消え去ってしまうのだろうか。
しみじみといい本に出会えた。
ただじっと待っているかのような、ことばの少ない作品だ。
語り手ベニヤの想いが行間から滲み出て来る。
あるときから戦争孤児であるエブドキン少年とともに四人は暮らし始めるが、
かれは字を綴ることができ、日記を付けていた。
四人は日々のできごとを余さず記録して貰おうとする。
たとえ自分たちがいなくなっても、
そうすることで忘れられない存在になるとでもいうように。
うっかりするとこれが戦時中なのだということを忘れてしまいそうなほど
のどかでたわいもない兵士たちの日常。
それが終盤天地がひっくり返ったかと思うくらいに
激しい戦闘の場面へとなだれ込んでゆく。
そこではじめてベニヤの知る真実。
記録のできないかれは、せめて仲間の記憶を語ることで
生き存えた罪滅ぼしをしているかのようだ。
改めて、何の変哲もない日常のありがたさを思う。
ほんとうは、だれも、戦争なんて望んじゃいなかったのだ。
駐屯地で彼らは、戦場とは思えない静かな沼地を見つけ、他の兵士には秘密にして、そこでひとときの安らぎを得ます。
戦争で抱えてしまったトラウマ。故郷への思慕。若者同士らしい騒ぎ方。
はでな展開は一切ないです。でも、彼らの呼吸が分かってくれば、最後まで読まずにはいられない愛しさがわき上がると思いますよ。これぞYAです。