液晶ディスプレイを事例にして、日本企業の技術革新能力について、実は積み上げ的な技術革新は得意だけれども、ラディカルな技術革新は苦手という通説に対して異を唱えています。
この本は、とにかく論理がこまなくて、集中して読まないといけない。
この本が提供しているのは、お手軽な経営学の本でされているような安易な論理ではなく、一つ一つの論理を紐解いていくと見えてくる世界だと思います。その世界は結構複雑なのですが、安易に考えると間違った戦略や政策になってしまうということを示唆していると思います。
値段が高い本ですが、それだけいろいろ詰まっています。
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液晶ディスプレイの技術革新史: 行為連鎖システムとしての技術 単行本 – 1999/10/1
沼上 幹
(著)
- 本の長さ606ページ
- 言語日本語
- 出版社白桃書房
- 発売日1999/10/1
- ISBN-104561263152
- ISBN-13978-4561263159
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
欧米と日本における液晶ディスプレイの産業と技術を事例に基づいて考察、分析し、日本企業の行った技術革新の本質的な意味を問い直す。データ処理の手続きや、技術に関連した先行研究のレビューを付す。
登録情報
- 出版社 : 白桃書房 (1999/10/1)
- 発売日 : 1999/10/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 606ページ
- ISBN-10 : 4561263152
- ISBN-13 : 978-4561263159
- Amazon 売れ筋ランキング: - 171,597位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 622位科学読み物 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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2017年8月29日に日本でレビュー済み
2001年6月22日に日本でレビュー済み
日米欧における液晶ディスプレイ産業の展開を事例として、技術革新を考察しようとするもの。事例から得られるインプリケーションの中でも、日本型の固定的取引システムが、米国型の柔軟な取引システムより技術革新を促進する可能性があるという論理は興味深い。
そしてなによりも、技術革新を技術に携わる人々の行為の体系として捕らえているところが、欧米の経営学とは異なるアプローチだろう。経営も社会現象の一つだ。欧米経営学では統計分析が主たる手法だが、そこには社会を形成しているはずの人間が登場しない。本書のような事例研究を読むと、経営がいかに多くの人間の行為によって形成される社会現象であるかを再認識する。 内容的には星5つだが、4つにしたのは、事例記述部分が長すぎ、そして本が分厚く重いため。
そしてなによりも、技術革新を技術に携わる人々の行為の体系として捕らえているところが、欧米の経営学とは異なるアプローチだろう。経営も社会現象の一つだ。欧米経営学では統計分析が主たる手法だが、そこには社会を形成しているはずの人間が登場しない。本書のような事例研究を読むと、経営がいかに多くの人間の行為によって形成される社会現象であるかを再認識する。 内容的には星5つだが、4つにしたのは、事例記述部分が長すぎ、そして本が分厚く重いため。