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最後のディナ- 単行本 – 1999/11/1
- 本の長さ273ページ
- 言語日本語
- 出版社原書房
- 発売日1999/11/1
- ISBN-104562032634
- ISBN-13978-4562032631
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : 原書房 (1999/11/1)
- 発売日 : 1999/11/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 273ページ
- ISBN-10 : 4562032634
- ISBN-13 : 978-4562032631
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,192,674位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 194,060位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
島田 荘司 1948年、広島県生まれ。武蔵野美術大学卒。
1981年に『占星術殺人事件』で衝撃のデビュー。アジアを中心に海外でもその作品は数多く翻訳されベストセラーとなっている。
国内で本格ミステリーの代表的作家であるばかりでなく、アジア各国でも「推理之神(GOD OF MYSTERY)」と尊敬されている。「島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や、台湾・皇冠文化出版有限公司が主催する中国語によるミステリー新人賞「島田荘司推理小説賞」の選考委員をつとめるなど、後進の育成にも尽力している。
Soji Shimada
Soji Shimada was born in 1948 in Hiroshima, Japan.
After graduating from Musashino Art University in Tokyo, he makes his sensational debut with ""The Tokyo Zodiac Murders"" in 1981.
He is regarded as one of the leading figures of Logic (Honkaku) Mystery in Japan, and is even revered as the ""God of Mystery"" throughout Asia.
His works have been translated into Chinese, Korean, Thai, French, and English.
Mr.Shimada is also an ardent promoter of blossoming mystery authors, and recently inaugurated ""The City of Roses Fukuyama Mystery Award Competition"" in his hometown and ""The Soji Shimada Logic Mystery Award Competition"" with Taiwan's Crown Publishing Company.
He serves on the selection committee for both competitions.
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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石岡と里美は27歳も歳は離れているけど里美が石岡の事が好きなのは明らかで2人のやりとりに心温まりました。
何かと理由を付けて里美を諦めようとする石岡に溌剌とした若さで勇気づけてくれる里美は男の理想であり作者の理想でもあると思いました。
石岡じれったいなあと思う反面いち男として卑屈になる気持ちもよく分かるんだよなあ
短編でも読みごたえがありました。
御手洗もいいアクセントで存在してました!
「里美上京」は、主人公二人の再会の様子が取り留めもなく書かれたミステリーとは呼べない話。
「大根奇聞」と「最後のディナー」については、安楽椅子探偵的な御手洗潔がしっかりと謎を解き明かし、また表題作はやや切ないけれど最後は救われる物語です。
御手洗潔ファンは楽しめると思います。
龍臥亭で出会った里美と石岡に新たな事件が。僧侶を救うため、老婆は噴火で一面灰に覆われた畑から誰にも見咎められず大根を引き抜いた!?「大根奇聞」などを全3編を収録。
1.里美上京
2.大根奇聞
3.最後のディナー
とどれも短編となっていますが
いずれ劣らぬ、超優良短編集となっています。
御手洗ファンにはざんねんですが、この本では「龍臥亭事件」後の
石岡和己の活躍をかいた傑作選。
1では、里美の元気さ爆発!ただ、そこに石岡は、失われた女性「石川良子」の思い出を
重ねる。寂しさ、失ったものの悲しさを超えて、目の前にいる里美とともに
明るい明日を信じる石岡君。何度よんでも、ほほえましい、良作です。
2は、不思議炸裂、だけど、ヒモをといたら、とてもよい話になっていて、
味わい深いです。
表題ともなった、3.最後のディナーは、涙がでました。
最初のほうの石岡君が英語に四苦八苦しちゃう場面は腹筋がいたくなるような
おもしろい描写ですが、物語の本質は、非常に深い悲しさの中に最後に一つの
希望を差し出す、島田氏作品のすばらしさがきわだっています。
この本は今でも宝物で、クリスマスの時期が近づくと、なんだか読み直しちゃう傑作です。
龍臥亭事件の後日談をお知りになりたい方も、そうでないかたも、
せちがらい世の中にいやけがさしたときに、ココロに効く本です!
全く適性のない石岡がその教室で出会った孤独な老人。
彼は石岡にどこか壁を感じさせる接し方で付き合っていた。
ところがある日、彼は英会話教室をやめると言い、イヴの夜に石岡と里美とランドマークタワーに行ってディナーに招くという……
龍臥亭事件(実はワタクシ未読でございます)で出会った里美が、横浜にやってきて石岡と二人で事件に遭遇するという短編集。
御手洗潔が海外に行ってしまって、なおのこと情けない中年になってしまった石岡と明るくて元気な里美との対象がなんともイタイ。
……まぁ、石岡さんは昔からこんな感じですが。
収録されているのは表題作の「最後のディナー」の他は、
里美が横浜にやってくる「里美上京」
里美の通う大学の教授が持ち込んだ昔話。飢餓状態の僧侶を救うため、桜島の噴火の灰で覆われた畑から老婆が大根をどうやって見咎められずに盗んできたのか「大根奇聞」
の計3編。
里美も石岡も謎を解くというタイプではないので、最後に御手洗に連絡してサクッと解決されてしまうという形がどうにもしっくりとこないなぁ。
ミステリとしては肌に合わない作品集でした。
「異邦の騎士」を読んでいるので、里美を良子に重ねてしまうのはしかたないところ。
安楽椅子探偵としての御手洗の魅力がこれだけではちょっと足りない感じ。
筆者の作品には、孤独な弱者たちの悲しい
ストーリーが底流に流れてる。
「里美上京」は全くの逆に明るい。よっぽどの
ファンでないと、少しついて行けない展開だが、
この明るさとその後の2つの物語とでその対照
を狙ったものなのかも。
悲しい展開でも、最後は希望や愛が提示され、読後
はむしろそちらに強い印象が残る。
島田作品は長編も良いが短編もいいですね。
でも、それから何度読み返したでしょう。何度読んでも、「里美上京」の里美の可愛らしさ、「大根奇聞」のラストの胸を打つ鮮やかさ、「最後のディナー」の目頭が熱くなる読後感は変わりません。
私の中ではもはや立派なクラシック名品です。もしかして、凄い傑作なのかも・・・
派手な長編御手洗シリーズとして読むと痛い目を見るだろう
それにしても、女子大生の言動に一喜一憂するおっさん的ストーリーはさすがに
勘弁してほしいところである