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ベーオウルフ: 妖怪と竜と英雄の物語 (サトクリフ・オリジナル 7) 単行本 – 2002/9/1

4.9 5つ星のうち4.9 12個の評価

商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

格調高い文体で語られる、英雄ベーオウルフの2つの戦いの物語。固有名詞の表記を北欧の読みにあらため、全面的に改稿。「指輪物語」のトールキンが愛した英国最古の叙事詩を物語に。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 原書房 (2002/9/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2002/9/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 160ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4562035455
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4562035458
  • カスタマーレビュー:
    4.9 5つ星のうち4.9 12個の評価

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ローズマリ・サトクリフ
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2024年4月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
思ったより良い物が早く届きました
2016年3月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「炎が鱗の上にたわむれ、さながら剣を熱して鍛えるときのように、緑、青、金と色を変え、大気は竜のまわりにふるえ、さざなみうった。翼は火を抱き、目からは炎がほとばしった。翼を広げて、竜は半ば飛ぶようにベーオウルフに躍りかかったが、彼は一歩もひかすにこれを迎え打ち、一撃をくわえんと剣をふりあげた。」(本書130ページより)
 イギリス各地には、神話的な怪物であるドラゴンにまつわる伝説が数多くあり、そのうち古英語で書かれた最古の文献のひとつが『ベーオウルフ(ベオウルフ)』といわれます。そのため、日本でも英文学や英語学の授業で必ず学ぶものでもありますが、本書は、10・12世紀に書かれた叙事詩『ベーオウルフ』を、歴史小説家ローズマリ・サトクリフが現代語で再現した小説です。
 舞台は北欧、主人公は王家の血をひく英雄べーオウルフ。前半では妖獣グレンデル母子との戦いが、後半では洞窟の宝物を守る火竜との戦いが語られます。「あとがき」で触れられているように、原典からの部分的な脚色が多少あるものの(さらに「ケニング」という修辞が省かれている)、まだ『ベーオウルフ』を読んだことがない方だけでなく、すでに岩波文庫の忍足訳などを読んだ方や映画を観た方にもお勧めの内容です。
 たびたび言及されるようにトールキンが『指輪物語』の着想を得たのは『ベーオウルフ』の火竜であることから、ファンタジーの起源にも位置づけられます。しかし、起源だからといって侮ることなかれ。(本書は原典ではないとはいえ)後代に現れる各種テーマの祖形だけでなく、これほど豊穣なイメージと繊細な人間味にあふれた英雄譚が、1000年以上前に語り継がれていたことにただただ圧倒されるはず。ページあたりの文字数が少なく160ページと少量のわりに値段は高めですが、一読の価値はあるでしょう。
 竜退治や英雄譚に関心がある方は読むべき本ですが、小学生の子供が読むには、やや難しいでしょう。むしろ挿絵を加えて、子供向けの語り口にしたほうが、刊行の意義があったのではないかとも思います。翻訳は井辻朱美で、格調高い『ベーオウルフ』の世界を、わかりやすく美しく描いてくれています。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年2月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ファンタジーの原典、と言っていいのかな?
とても美しい日本語で訳されていて感動しました。
それほど長くもなくさらりと読めて面白かったです。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2003年1月23日に日本でレビュー済み
なんといってもサトクリフですからハズレはないです。
この本はかつて沖積舎から出ていた同名の本が原書房から再版されたものです。
原書房はサトクリフの再話ものを一気にシリーズ化していますが、これは翻訳者が違うので、あの文章に参っちゃった人でも大丈夫。
ゲルマン民族の民族、サクソン族に伝わる英雄を語った長い叙事詩を小説化したものです。叙事詩が読みづらく、手が出なかった人にはお勧めです。
井辻朱美氏の翻訳は古めかしいノリを出すためか、「うから」などの耳慣れない文語がいつくか使われていて、若干読みづらく感じるかも知れませんが、読めないほどではありません。ここはぜひ、古めかしい雰囲気を楽しんで欲しいところです。
内容は、サクソンの英雄「ベーオウルフ」が父親から受けた恩義を返すため、妖怪「グレンデル」を退治しに行く物語と、老いた「ベオウルフ」のドラゴンとの最後の戦いを描いた物語の二つに別れています。
ところで、現在売られている帯には「ファンタジー」と大きく書かれていますが、これ、ファンタジーじゃないです。神話、伝説にあたります。意地悪してる訳じゃないけど、やっぱり問題があると思う。
ちなみに同名のB級映画も作られていますが、そちらはちょっと…。また、バンデラスの映画「13ウォリアーズ」はこれを読んでから見ると、面白く見られますよ。ひょっとしてモトネタなのかも。
39人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2007年2月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 ラリー・ニーヴンの「グレンデル」で知り、サガ本や中学生向きの英語テキストで断片的に知るようになった英雄「ベーオウルフ」の全体像をようやくこの本で知ることができました。長年のもやもやが一気に晴れる思いでした。サガなどには知っていて当然という前提で書かれていない北欧の人たちのものの考え方が日本人にもある程度理解できるように書かれていて、登場人物達の行動がいちいち納得でき、またていねいに描かれた当時の生活の模様もあって本なのに映像を見ているような気分で読み通すことができます。余談ですがアントニオ・バンデラス主演の「13ウォリアーズ」として映画化されたマイクル・クライトンの「北人伝説」のネタになっています。日本人が「桃太郎」や「ヤマトタケル」で本を書いたり映画を作ったりするように身近な素材なのでしょうか?
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年11月1日に日本でレビュー済み
 著者はイギリスの歴史小説家。
 ベーオウルフは、ヒイェラーク王の甥である。亡き父(ヒイェラーク王の義弟)がかつて恩義を受けたフロースガール王が人狼グレンデルの狼藉に悩んでいることを知り、ベーオウルフはフロースガール王を助けるために数名の血族とともに旅立つ。ベーオウルフは、フロースガール王に大歓迎される。
 夜。
 グレンデルは難なく扉を破ってフロースガールの館に侵入するが、待ち構えていたベーオウルフと激しい格闘戦となる。グレンデルはベーオウルフに片腕をもぎとられ、逃げていく(グレンデルは重傷がもとでやがて死ぬ)。
 瀕死のグレンデルにはより強力な母がいる。母は復讐を決意。夜襲により王の寵臣が殺される。ベーオウルフは女怪を追って海へ向かい、洞窟で格闘戦となる。この洞窟にたまたま古代の武器があったため、ベーオウルフは辛くも女怪を倒す。ベーオウルフは故郷に戻る。
 歳月が流れる。
 ヒイェラーク王は戦死し、その子のヘアルドレードが王となるが、ヘアルドレードも若くして戦死。ベーオウルフは王となる。ベーオウルフの治世は50年に及ぶ。
 一方、ある一族が貯め込み、やがて忘れられていった財宝のそばに火竜が棲みつく。この財宝の一つが人間に盗まれると、火竜は怒り、人間世界を襲う。老いたベーオウルフ王は、最後の戦いを決意する。勝てるとは思えない。火竜の火炎を盾で防ぎながらも大苦戦。部下たちはすくむが、グレンデル征伐のときに同行した部下の孫であるウィーイラーフだけが助太刀する。火竜はベーオウルフに深手を負わせるが、ウィーイラーフはこのタイミングで火竜の胴を斬り、竜は死ぬ。ベーオウルフは子を残せぬまま死ぬ。
 「ベーオウルフ」は最古の英国叙事詩であるが、舞台はスウェーデンとデンマークであり、成立過程についてはよくわからないそうである。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2004年1月17日に日本でレビュー済み
アーサー王よりも前の時代のイギリスの英雄
三十人力のベーオウルフの怪物退治の物語。
舞台はデンマークの海岸、父の恩人で親友だったフローズガール王が
夜な夜な現れる怪物グレンデルに人を食い殺されて弱っているところを
ベーオウルフがその快力で怪物を退治し、帰還する話。
(片腕を引きちぎるという豪快なやり方です)
老いたベーオウルフが宝を守っているという竜を退治する話。
火を吐く竜にたった一人でたちむかう彼でしたが
竜の毒にあたり、最後の力をふりしぼって斧を竜に投げつけます。
息絶えるときに、ベーオウルフは「民のために竜の宝を残せてよかった」
と言います。火葬にした後、塚を築き「ベーオウルフの塚」として
船の水先案内になるようにと言い残したそうです。
アーサー王と同じ古い英語で書かれた同じ国の英雄でありながら
なぜほとんど知られていないのか
それは、原型のままだからではないでしょうか。
民のために、という高潔な王のままなのです。
グレンデルって「ハリーポッターとアズカバンの囚人」に出てきたはず
と思って見てみたらグリンデロー(水魔)でした
ベーオウルフのグレンデルは人狼です
ルーピン先生に生まれ変わったのかな?
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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