亀尽くしの趣向、謎解きとも、他の作品に比べていささか強引な気もしますが、本作も水準以上に楽しく読みました。
読み終わるとバカバカしいという気になるかもしれませんが、エンターテイメントの世界だから許されるアイデアの数々を素直に読めば、きっと楽しめると思います。
グロテスクな面が若干あるので、その手のものが苦手な人は、本作よりも同著者の別作品を読まれたほうが良いかもしれません。
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呪い亀 (ミステリー・リーグ) 単行本 – 2003/1/1
霞 流一
(著)
- 本の長さ301ページ
- 言語日本語
- 出版社原書房
- 発売日2003/1/1
- ISBN-104562035986
- ISBN-13978-4562035984
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
亀の剥製の上に死体、走り回る老人、燃える亀の密室…。不可解状況の混沌からあぶり出された「真実」は「ひっくりかえる」のか! 全編カメづくしの直球ど真ん中の本格ミステリー。
登録情報
- 出版社 : 原書房 (2003/1/1)
- 発売日 : 2003/1/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 301ページ
- ISBN-10 : 4562035986
- ISBN-13 : 978-4562035984
- Amazon 売れ筋ランキング: - 889,270位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 238,463位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2003年4月6日に日本でレビュー済み
前作の「デッド・ロブスター」では海老やら腹の見立て殺人を見事解決に導いたお笑い(?)探偵の紅門。今度は新規オープンを間近に控えた映画館のオーナーに調査依頼を受けることになった。最近オーナーの周辺で不吉な嫌がらせが多発しているとのことだったが、紅門の挑戦を受けて立つかのように、次々と不思議な殺人事件が発生する。
今回はタイトルの通り、亀に見立てた殺人だ。前作ではギャグに集中しすぎたのか、あまりのクライマックスへの飛躍に強引さを感じずにはいられなかったが、今回は割かしなんとか納得できる程度の強引さにおさまっていた(やっぱり少しは強引なのだ)。物語が少々本格化したことで、持ち味のギャグが薄れやしないのか? と思った方もご安心を。探偵紅門の独特な「乾いたギャグ」は今日も健在。笑いながらミステリーを楽しみたい、という方にもオススメだ。
次回はどんな見立て殺人が待っているのか。少々の強引さには目を瞑るとしても、期待感は高まるばかりなのである。
今回はタイトルの通り、亀に見立てた殺人だ。前作ではギャグに集中しすぎたのか、あまりのクライマックスへの飛躍に強引さを感じずにはいられなかったが、今回は割かしなんとか納得できる程度の強引さにおさまっていた(やっぱり少しは強引なのだ)。物語が少々本格化したことで、持ち味のギャグが薄れやしないのか? と思った方もご安心を。探偵紅門の独特な「乾いたギャグ」は今日も健在。笑いながらミステリーを楽しみたい、という方にもオススメだ。
次回はどんな見立て殺人が待っているのか。少々の強引さには目を瞑るとしても、期待感は高まるばかりなのである。
2004年6月13日に日本でレビュー済み
今回はとある村を舞台に連続殺人(ド田舎のようなイメージを描いてしまうのですが、実は都内らしいんですよねぇ…)。おなじみの天然ボケ・紅門探偵が亀づくしの事件に挑みます。
元々は縁起の悪いできごとの犯人を捕まえる依頼で出張ってきたこともあって殺人が発生するのが遅いことや、もうひとつ謎に面白みがない感じがするので、終盤までは「今回は不発か?」という不安があったのですが、謎解き編に入ったら色々な伏線を亀から“走る老人”まで見事に解決してくれたので大満足でした。
この作者のミステリはどれも動物シリーズということで、必然的に蘊蓄と、そして何より見立てがテーマになるというのは結構大変だと思うのですが、毎回高水準で“本格”になっているという作者の力量は侮りがたいです。バカミス作家とされる作者ですが、本格ギャグミスと言うほうが適当ではないでしょうか。
元々は縁起の悪いできごとの犯人を捕まえる依頼で出張ってきたこともあって殺人が発生するのが遅いことや、もうひとつ謎に面白みがない感じがするので、終盤までは「今回は不発か?」という不安があったのですが、謎解き編に入ったら色々な伏線を亀から“走る老人”まで見事に解決してくれたので大満足でした。
この作者のミステリはどれも動物シリーズということで、必然的に蘊蓄と、そして何より見立てがテーマになるというのは結構大変だと思うのですが、毎回高水準で“本格”になっているという作者の力量は侮りがたいです。バカミス作家とされる作者ですが、本格ギャグミスと言うほうが適当ではないでしょうか。