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男子の茶の湯ことはじめ: サラリーマンが茶人になりました 単行本 – 2004/7/1
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- 本の長さ195ページ
- 言語日本語
- 出版社原書房
- 発売日2004/7/1
- ISBN-104562037776
- ISBN-13978-4562037773
商品の説明
出版社からのコメント
内容(「MARC」データベースより)
抜粋
そんな利休でも否定しなかったのは亭主と客の関係です。しかし、彼が求めたのは、さらに客もいらない己だけがいればいい、自分のためだけに点て、自分のためだけに飲むという茶道です。
たしかに、誰もいない茶室で自分と向き合って点前をするとなかなか気持ちがいいものなのです。私が最初習い始めた時もそうでした。茶道はもてなしの文化といいながら、「もてなしの心を学ぶために茶道を始めました」という人はまずいません。男性は誰かにお茶を一服差し上げたいという気持ちよりも、求道的なものに惹かれて始める方が多いのではないでしょうか。茶道の本質に純粋に迫ろうとします。
そういうわけで、彼にとっては一人稽古というのは心地よいものであったようです。誰にも邪魔されることなく自分のペースで稽古が出来るのですから理想的な環境ではあります。しかし、そんな彼の考えも徐々に変化してきたよう。お茶そのものが、人と人を結びつけるシナプスのようなものです。結びついてこそ、お茶が生き、人が生きてきます。己のためのお茶は決して生きているお茶ではありません。
一人稽古から入門者が次第に増えてくると、否応なしに人との交流が始まります。それぞれが社会的ステイタスを離れて、世俗との縁の切れた茶室の中で向き合い、稽古場はサロンと化すのです。誰も職業、年齢など話題にしません。肩書きありきの日本社会で、プライベートな付き合い以外でそのような環境に身を置く機会はあまりないことでしょう。何の抵抗もなく、お互いを受け入れることができるのもお茶の持つ力かもしれません。 ある時、Kさんに稽古をつけていますと、どうも納得できなかったようで、彼は「私はこのように置いた方が良いと思うのですが、どうでしょうか」と突然閃いたように私に尋ねます。
私も頭ごなしにダメですとはいいません。「どうぞやってみて下さい」と彼の点前を見守ることにします。 ところが点前を進めていくと、道具を置く場所がなくなる、点前が続かないという事態になって、初めて自分の考えに誤りがあったことに気がつきます。
「先生、やはりこれは具合が悪いですね」とまた元の点前に戻ります。なかなか手ごわい相手ですが、それもお茶に対して真剣に向き合っているからでしょう。そんな姿から彼につけられた渾名が「宗匠」です。
さて、彼を筆頭に空門の教室に集う人たちは皆さん一家言持っていますから、私の方も油断は出来ません。この教室に来る人たちは、年齢も職業も、また茶道を始める動議も様々です。「自分を見つめなおすために日本文化を学びたい」「陶芸が趣味で、自分の作ったものを使いたい」「建築関係で仕事の助けにしたい」「内面を磨きたい」。(さすがに男性ばかりの教室ですから、「女性と知り合いになりたい」という下心のある人は皆無です)。それだけに隙あらばと一太刀浴びせられるかもしれませんから、私としても日々精進ということになります。
一太刀と言えば、点前の稽古だけでは茶道の勉強になりませんので、人に点ててあげるという以外に、機会があれば茶会に参加することを薦めています。特に他流の茶会は、自分の茶道の力量を知るには良い機会となります。茶会は亭主と客との真剣勝負です。
「どうだ、この道具の良さがわかるか」「この趣向が理解できるかな」と知的ゲームの要素を含んでいます。もてなされる喜びもさることながら、知的好奇心をくすぐり刺激を与えてくれるのがお茶の醍醐味の一つです。お茶を飲むのは僅か一時ですが、使われる道具の組み合わせ、趣向、道具にまつわるドラマが展開します。
空門では他流儀の茶会へ行くことを「他流試合に行ってくる」と称します。皆、意気揚々と出かけていきますが、まだまだ百戦錬磨の亭主と対等に渡り合うことが出来ず、返り討ちにあって帰ってくることが多いようです。しかし、それが次なる稽古の糧となるのです。
著者について
昭和37年生まれ。昭和63年より遠州茶道宗家12世家元小堀宗慶宗匠のもと秘書を務め、茶道の修業をする。平成10年に壷中庵、宗長の茶名をいただいて独立。茶の文化フォーラムを主宰し、茶道の枠を超えて、人間本来の喫茶の慣習を研究、茶道のみならず、そのフィールドは世界中の喫茶文化にわたっている。また、文化プロデューサーとして、茶を中心とした日本文化の普及、発展に尽力中。その活動はテレビ、ラジオ、新聞、雑誌等にも取り上げられる。現在、茶の文化フォーラム主宰、NPO法人現代喫茶人の会専務理事、茶道遠州会広報部長。
登録情報
- 出版社 : 原書房 (2004/7/1)
- 発売日 : 2004/7/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 195ページ
- ISBN-10 : 4562037776
- ISBN-13 : 978-4562037773
- Amazon 売れ筋ランキング: - 820,878位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 473位茶道 (本)
- - 101,245位暮らし・健康・子育て (本)
- カスタマーレビュー:
著者について

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日本の文化に興味のある、または日本の文化を愛するすべての人に、読んで欲しい。
例えば、
「最近は、「美味しい」という言葉のみに焦点があたり、人の興味はお茶そのものに向けられて、飲む人をなおざりにしているように思えてなりません」
「世の中は知っていれば楽しいことがたくさんあります。~少し勉強すると、それが歴史、書、道具、花、料理などあらゆる分野につながってゆき、粋ぶりにますます磨きがかけてくれます」
そんな読む方もできる一冊でした。