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グッドバイ: 叔父殺人事件 (ミステリー・リーグ) 単行本 – 2005/11/1
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- 本の長さ340ページ
- 言語日本語
- 出版社原書房
- 発売日2005/11/1
- ISBN-104562039663
- ISBN-13978-4562039661
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登録情報
- 出版社 : 原書房 (2005/11/1)
- 発売日 : 2005/11/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 340ページ
- ISBN-10 : 4562039663
- ISBN-13 : 978-4562039661
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,959,621位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 486,892位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
埼玉県出身。早稲田大学文学部卒業後、JTBに入社、雑誌『旅』などの編集に携わる。
88年、『五つの棺』(のち『七つの棺』として文庫化/創元推理文庫)でデビュー。88年、『倒錯のロンド』(講談社文庫)で江戸川乱歩賞候補、95年、『沈黙の教室』(ハヤカワ文庫)で日本推理作家協会賞(長編部門)受賞。主な作品に、『倒錯の死角』『倒錯の帰結』『異人たちの館』(講談社文庫)、『冤罪者』『失踪者』『天井男の奇想』(文春文庫)、『逃亡者』『追悼者』(文藝春秋)、『暗闇の教室』(ハヤカワ文庫)など。
謎の画家、石田黙の作品を収集。05年、石田黙作品集にして美術ミステリである『黙の部屋』(文藝春秋/現在文春文庫)を発表。
07年6月、石田黙のコレクション展(石田黙展)を文藝春秋画廊・地下室で開く。
11年5月、メメント・モリ(折原一骸骨絵コレクション展)を同画廊で開く。
18年10月、ヴァニラ画廊にて、メメント・モリ展&石田黙展を開く。
現在、日本推理作家協会会員。
著者ホームページ 「沈黙の部屋」http://orihara1.la.coocan.jp/
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
今回もあの独特な書き方に あっという間に引き込まれて
しまいました
今回は読み手の頭を整理させながら読ませるような感じに
丁寧にかかれてあったような気がしますが 最後は やっ
ぱり ”あ〜 そうだったのか!”とだまされました
このかたの書き方は ホントに読み手に ゾクゾクさせる
ような書き方で楽しませてくれるので私は大好きです
集団自殺がテーマでしたが 読むと実際こんな感じに
行われてるんだろうな〜
集団自殺現場で発見された男の甥とネット集団自殺をルポする作家の両者の視点を中心に物語は進行する。折原氏のいつものパターンである。甥の手記は事件後、ルポライターの手記は事件前を語っており、時間差がある。集団自殺の首謀者はミホと言う女性らしく、新聞記事によれば自殺の試みは2度起こっており、上述の集団自殺は2回目である。1回目は失敗、2回目はミホだけが生き残った。甥と叔父とは会社の共同経営者だが、甥は祖父の遺産相続で叔父に遺産を取られた恨みと、互いに掛けている生命保険があり、叔父殺しの動機はタップリ。しかし、自殺に見せかけた単独殺人では芸が無さ過ぎるし...。事件当日、ルポライターはメンバーを追尾すると言う常軌を逸した行動を取るが、作者が隠しているルポライターの正体が事件にどう影響するかは分からない。これと言った謎がないまま物語は結末に向かうが...。
呆然とする程の凡庸な結末。甥もルポライターも想定通りの人物で、作者が考えるミステリ的アイデアが奈辺にあるのか不明。叙述トリックの名手の技は何処へ行ってしまったのか。ネット集団自殺に参加する人物の心理が描けている訳でもなく、ミステリ的にもお粗末。題名は皮肉なのか ? 最近の不調ぶりを露骨に反映した作品で、心機一転した今後の作品に期待したい。
まず、本を手に取った段階で1つ騙されます。
そしてもう一つ。
折原マジック健在です。
今流行のネットの自殺サイトの掲示板をつかった集団自殺を扱っいます。
ワゴン車で睡眠薬を飲み、練炭を焚き一酸化炭素中毒自殺。
しかも、自殺を装った殺人事件だとしたら・・・発想も奇抜です。
現在と過去の時間が交差して進行するストリー展開は理解しにくい点もありますが
それが著者の読者に対するトリックの網なのでは仕方がないかも。
読み人の予想を裏切る結末を楽しむことが出来ます。
本書は「ネット集団自殺」という、ワゴン車で練炭を使って決行当日まで見知らぬ他人同士が複数で自殺する、まさに今日的テーマを扱って、さらにひとひねりもふたひねりもした趣向になっている。
叔父が巻き込まれた集団自殺事件を捜査する「僕」の“現在”の視点と、自殺志願者を取材するルポライター「私」の“過去”の視点が、そしてブロック体と楷書体の二つの異なったフォント書体で綴られる物語が、短い章立てで、激しく交錯する。
物語の終盤では、ネットで知り合った他人同士が集合し、1台の車に同乗して、淡々と死の場所へ向かう姿が、分刻みで描かれ、そのスピード感・緊迫感に圧倒される。
最後は驚愕の結末に向かって一気に収束する。そして読者は、この物語にははじめから巧妙な伏線が、いたるところに読者の間隙を突いて張り巡らされていたことをあらためて知るのである。
まさに「折原マジック」ともいわれる著者独特の凝った仕掛けが全編にわたってほどこされた、折原ファンには応えられない逸品である。