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ジョン・ロック「子どもの教育」 単行本 – 2011/7/11

5.0 5つ星のうち5.0 1個の評価

商品の説明

著者について

1632-1704。オクスフォード大学クライスト・チャーチで教鞭をとった後、初代シャフツベリ伯に仕えた。排斥危機に巻き込まれてオランダへ亡命し、いわゆる名誉革命後に帰国する。自然科学、哲学、宗教、政治、経済など、広範な主題にかかわる論考を残した。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 原書房 (2011/7/11)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2011/7/11
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 320ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4562047046
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4562047048
  • 寸法 ‏ : ‎ 15.5 x 3.2 x 21.6 cm
  • カスタマーレビュー:
    5.0 5つ星のうち5.0 1個の評価

著者について

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ジョン・ロック
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上位レビュー、対象国: 日本

2013年9月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
『教育に関する考察』(1693年)の新しい翻訳です。まるで目の前でロックが私たちに向かって語っているかのような感じです。すんなり読めました。

現代の子育てや教育で参考になることがたくさん書かれてあり、本当に驚きます。イギリス経験論の哲学者・ロックと言えば、「タブラ・ラーサ(白紙の心)」があまりに有名です。しかし、同様のことは彼以前の哲学者も指摘していたこと。あまりそのキーワードにとらわれずに、素直にこの本を読めば、子どもの教育についていろいろ気づくことがあります。
哲学者であるだけでなく、医師であり、教師でもあったロック。彼が強調したかったポイントは次のようなことでしょう。

(1)子ども本位にさせておくことの弊害
(2)子どもへの教育の中心に据えるのは、徳性を育てる教育
(3)大人の役割を抜きにして子どもの教育は語れない
(4)幼いうちから教える大切さ

たとえば、(1)についてロックは次のように書いています。
「親たちはこう考えます。子どもの言うことに親は逆らってはいけない。なんでも思いどおりにさせるべきだ、子どもが幼いあいだはたいした悪事もはたらかないので、少々の不始末も大目に見てやってもだいじょうぶであり、子どもがかなり強情なときも、無邪気な幼児期にはそれぐらいのことは当然で、軽くあしらっておけばよい、と。(略)このようにして甘やかされて育つ子どもは、人を叩いたり、人の悪口を言ったりすることを教わっているに違いありません。(略)子どもが大きくなってあやすことができなくなり、もはや親のおもちゃのように扱うことができなくなると、親は、子どもが厄介者の悪ガキになり下がってしまって手に負えないと嘆き、子どものわがままに腹を立て、自分たち自身が子どもにそそぎこみ、それを助長した結果生まれた好ましくない性格に手をやくのです」(33〜34ページ)
また、(3)についてはこんな具合です。
「はっきり申し上げますと、思慮深い人だけが子どものそばにいるべきなのです」(41ページ)

子どもの教育の本質を突いているように感じました。
かつて、ロックの教育論はルソーのそれと並び称されるほどのものだったそうです。しかし、『エミール』の情熱的で饒舌な語り口に魅了される人たちは次から次に続くのに対し、『子どもの教育』を評価する人の数は減っていきました。そんな状況のまま現在に至っているように思います。教育学部の学生でもこの本を満足に読んだことがない、と聞きました。
「ジェントルマン」という言葉がしばしば出てきます。といって、「上流階級のための教育論であって、庶民の教育論ではない」と結論づけるなら、あまりにもったいない。
翻訳された北本さんは解説の中で次のように書いています。
「ルソーから近代以降の教育を見るのではなく、戦後日本の教育をロックを起点にした近代教育思想の社会史的展開のなかでふりかえるとき、これまでとはちがった意味解釈の可能性を再発見できると思います」(360ページ)
この『子どもの教育』(正確に言えば、先人たちの考えをロックなりに整理整頓し、わかりやすくし、説得力あるものにした教育論と言えるのかもしれません)は、私たちの時代の教育のあり方に対する問題提起を含んでいるような気がします(特に、「第1部 体育」と「第2部 徳育」)。
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