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人はこうして「食べる」を学ぶ - – 2017/3/24

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商品の説明

出版社からのコメント

◎訳者あとがき(抜粋)

本書で著者は、現代の「食の問題」に対して果敢に切りこんでいきます。ひとつは、肥満、偏食、食わず嫌い、拒食、過食など、現代社会に存在するさまざまな問題です。無数の食品があふれ、奔流のような情報にさらされて、ある意味、方向性を見失っているわたしたち。著者は、一度立ち止まって「自分が食べること、子供に食べさせることの本質に立ち返ろう」と呼びかけ、そのために必要なのは「食べることは戦いではなく喜びである」という信念であり、「自分や子供を養う」という昔ながらの概念なのだ、と説きます。わたしたちが受け継いできた「しつけ」や「常識」はほんとうに正しいのか? 一度確立された食べ方を変更するのは不可能なのか? 著者はさまざまな問いを設定し、世界各地に事例を求め、過去と現在、心と科学のあいだを縦横に行き来しながら答えを探っていきます。

本書の読みどころは、問題提起や批判にとどまらず、「どうすればよいか」を著者が真摯に考え、新たな考え方や手法を紹介している点でしょう。たとえば、生後四か月から七か月の乳児には、苦味などを積極的に受け入れる「味覚の窓」の時期があること。三歳頃までの幼児には、自分の食欲のみで食べる量をコントロールする能力があること。そうした時期に着目して、離乳をうまく進めたり、野菜好きに誘導したり、食事量を自己管理する能力を伸ばしたりしていこうという提案は、なるほどと思わされます。偏食や拒食症を取り上げた「摂食障害」の章では、発症原因を基礎疾患や心理的要因、親子関係などに求めて治療計画を立てるのではなく、「食べること」を最優先に考える実践的な治療法が示されます。米粒程度の食物を繰り返し与えて偏食を克服する方法や、食べ物を薬と位置づけて親子で拒食症に立ち向かうモーズレイ法などです。

一方、国民全体の食行動の転換例として取り上げられているのは日本とフィンランドです。日本型食生活について語っている部分では、わが身や日本社会の現状を省みて面映ゆく感じる部分もありますが、わたしたちが見過ごしたり忘れたりしている部分がたしかに数多くあることに気づかされるでしょう。また、小児の肥満問題をきっかけにフィンランドが導入した食育法「サペーレ・メソッド」は、社会全体でも家庭でも応用可能な方法です。

多岐にわたるテーマを扱いながらも本書が優しい読後感を与えるのは、著者が親としての視点を失わずに食の問題を考えていることや、自分自身の人生をたどりなおしているところにもあるでしょう。両親の離婚、姉妹間の競争、姉の拒食症、自分自身の摂食問題、わが子に対する強制摂食の経験などが、ときにユーモアを交えながら率直に語られます。結局のところ、わたしたちはみな、それぞれの「食の物語」を持っているのです。いいことも悪いこともある、それでもわたしたちは変わっていける、食べることは学びなおせる、つねに「最初の一口」がそこにある、という著者のメッセージは、わたしたち一人ひとりの前に進む力になってくれるでしょう。

著者について

ビー・ウィルソン(Bee Wilson)
フードジャーナリスト、歴史学博士。『サンデー・テレグラフ』紙に毎週フードコラム「キッチン・シンカー」を寄稿しており、このコラムで2004年、2008年、2009年にギルド・オブ・フードライターズ・フードジャーナリスト・オブ・ザ・イヤーを受賞している。
著書に『食品偽装の歴史』(高儀進訳/白水社)、『キッチンの歴史――料理道具が変えた人類の食文化』(真田由美子訳/河出書房新社)、『「食」の図書館 サンドイッチの歴史』(月谷真紀訳/原書房)などがある。

堤 理華(つつみ・りか)
神奈川県生まれ。金沢医科大学卒業。麻酔科医、翻訳家、現同大学看護学部非常勤講師。
訳書に『お菓子の図書館 ケーキの歴史物語』『お菓子の図書館 チョコレートの歴史物語』『「食」の図書館 パンの歴史』『1冊で知るムスリム』『真昼の悪魔――うつの解剖学』(以上原書房)『少年は残酷な弓を射る』(イーストプレス/共訳)『ヴァージン――処女の文化史』(作品社/共訳)『驚異の人体』(ほるぷ出版)など。
「ダンスマガジン」(新書館)等で舞踊評翻訳なども手がけている。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 原書房 (2017/3/24)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2017/3/24
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • - ‏ : ‎ 432ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4562053836
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4562053834
  • カスタマーレビュー:
    3.8 5つ星のうち3.8 13個の評価

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