この作品から、アーサー王伝説の色が濃くなってきます。
正直、初めて読んだ小3の時には、ここで登場する白髪の少年・
ブラァンの位置づけが判らずに、えらく混乱しました。
途中にはさまれるウェールズ語講座(笑)もまた同様。
「三兄弟はどうしちゃったんだろう? どうしてここで、
こんなことに長々ページをさいているのだろう?」と。
……今ではもちろん、ちゃんと位置づけも意義も判っていますが
(多分;;)
そんなつまんないことでこのシリーズを誤解して終わってしまうのは
勿体ないにもほどがあるので、ここに至るまでにある程度の予習
をしておいた方が無難です。
物語の方はいよいよ佳境。
前作「緑の妖婆」で判明した手がかりを元に「黄金の竪琴」を探す
ウィルとブラァン。其の前に立ちはだかるは「灰色の王」———。
下手なことを書くとネタばれになりそうなので、まずは一読。話はそれから、です。
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灰色の王 (児童図書館・文学の部屋 闇の戦い 3) 単行本 – 1981/11/5
- 本の長さ258ページ
- 言語日本語
- 出版社評論社
- 発売日1981/11/5
- ISBN-104566013022
- ISBN-13978-4566013025
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登録情報
- 出版社 : 評論社 (1981/11/5)
- 発売日 : 1981/11/5
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 258ページ
- ISBN-10 : 4566013022
- ISBN-13 : 978-4566013025
- Amazon 売れ筋ランキング: - 124,432位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 34,128位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年10月30日に日本でレビュー済み
中学校の図書館で、この一冊だけ並んでいました。
読み終わってから、これは日本語訳された4冊シリーズのうちの3冊目だと知りました。
そんなストーリーの欠落を伴って尚、この作品の世界は、女子中学生の私の世界をまるごと変えてしまう力がありました。
この本からイギリスに興味を持ち、ウェールズに憧れるようになり、英米児童文学科という学科のある大学を選びました。
浅羽さんの秀逸な翻訳。
原書を入手してから、翻訳者の技量でその国の読者の幸運度がいくらでも変わる、という事を知りました。
英語とはまた違う、でも日本人にはこれこそ「闇の戦いシリーズ」。
未体験の方には、本当に是非体験して頂きたい一冊です。
読み終わってから、これは日本語訳された4冊シリーズのうちの3冊目だと知りました。
そんなストーリーの欠落を伴って尚、この作品の世界は、女子中学生の私の世界をまるごと変えてしまう力がありました。
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浅羽さんの秀逸な翻訳。
原書を入手してから、翻訳者の技量でその国の読者の幸運度がいくらでも変わる、という事を知りました。
英語とはまた違う、でも日本人にはこれこそ「闇の戦いシリーズ」。
未体験の方には、本当に是非体験して頂きたい一冊です。
2002年6月2日に日本でレビュー済み
ウィルは療養中のウェールズで白髪の少年ブラァンと出会う。コーンウォールの聖杯より見いだされた古詩をたよりに<黄金の竪琴>の探索に乗り出した二人だったが、その前途には恐るべき<灰色の王>が立ちはだかっていた――古詩にうたわれる<鴉の童子>であり、愛犬カーヴァルをともなう不思議な少年ブラァン。彼の出生の秘密があかされるとき、このシリーズの根底にあるアーサー王伝説もまたあきらかになります。着目すべきは、美しいウェールズの風景とその素朴な生活の描写。くわえて唄うようなウェールズ語の響きときたら、思わず音読したくなる美しさ。かの地への憧れをつのらせる一作です。