坂本太郎・石母田正に学んだ史家による日本美術の通史。高校生以上の一般人に教科書のように読ませるために書いたようだ。自分でじかに見た美術品のみを論じるという態度により、本に出てくる作品は有名なものばかり。それでも217枚の写真(カラーは5枚)が使われていて、ほとんどの写真は1ページ丸ごと使うか、小さくとも花札くらいの大きさだ。巻末に年表あり。
記述のスペースは限られているが、漢字ばかりにならないようなひらがなの使い方に感心した。読みやすく平易であり、それでいて素人のために手加減したところはない。明治以降の新たな分野のなかで、新聞雑誌の挿絵、児童絵本、商業用ポスターに着目し、岡本帰一・北沢楽天の名をあげているのは鋭い。ただ「写真」を独立した美術分野と考えていないためか、写真家が一人も登場しないのは残念。
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日本美術史 改訂増補 単行本 – 1972/4/1
武者小路 穣
(著)
- 本の長さ118ページ
- 言語日本語
- 出版社美術出版社
- 発売日1972/4/1
- ISBN-104568400201
- ISBN-13978-4568400205
登録情報
- 出版社 : 美術出版社 (1972/4/1)
- 発売日 : 1972/4/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 118ページ
- ISBN-10 : 4568400201
- ISBN-13 : 978-4568400205
- Amazon 売れ筋ランキング: - 614,148位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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