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秋山真之: 伝説の名参謀 (PHP文庫 か 30-1) 文庫 – 2000/2/1
神川 武利
(著)
明治日本が、その存亡をかけて臨んだ日本海海戦において、智謀をいかんなく発揮し、勝利の道を拓いた男の生涯を描く、長編歴史小説。
無敵と謳われたバルチック艦隊がやって来る。東郷平八郎を司令長官とする、日本海軍の連合艦隊は、これをうち破ることができるのか??。これが、苦戦この上なかった日露戦争の、勝敗を決する、最も大きな分水嶺であった。国家存亡の危機に立った明治日本が、まさに背水の陣で戦った、「日本海海戦」。未だ伝説の如く語り継がれるその勝利に、日本を導いたのが、参謀・秋山真之である。彼は、ロシアを仮想敵国とした軍事情勢のもと、海外留学で見聞を広め、万巻の古書から、外国の書物までを読破し、壮烈な姿勢で、対露の海軍戦略を考案して行った。「日露戦争における海上作戦を通じて、さまざまに錯綜する状況を、その都度総合して行く才能にいたっては、実に驚くべきものがあった。彼はその頭に湧いて尽きざる天才の泉を持っていた」と、名参謀であった島村速雄も舌を巻いた。この一戦を戦うためにあったような、勇壮な生涯を描く長編歴史小説。
無敵と謳われたバルチック艦隊がやって来る。東郷平八郎を司令長官とする、日本海軍の連合艦隊は、これをうち破ることができるのか??。これが、苦戦この上なかった日露戦争の、勝敗を決する、最も大きな分水嶺であった。国家存亡の危機に立った明治日本が、まさに背水の陣で戦った、「日本海海戦」。未だ伝説の如く語り継がれるその勝利に、日本を導いたのが、参謀・秋山真之である。彼は、ロシアを仮想敵国とした軍事情勢のもと、海外留学で見聞を広め、万巻の古書から、外国の書物までを読破し、壮烈な姿勢で、対露の海軍戦略を考案して行った。「日露戦争における海上作戦を通じて、さまざまに錯綜する状況を、その都度総合して行く才能にいたっては、実に驚くべきものがあった。彼はその頭に湧いて尽きざる天才の泉を持っていた」と、名参謀であった島村速雄も舌を巻いた。この一戦を戦うためにあったような、勇壮な生涯を描く長編歴史小説。
- 本の長さ472ページ
- 言語日本語
- 出版社PHP研究所
- 発売日2000/2/1
- ISBN-104569573436
- ISBN-13978-4569573434
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登録情報
- 出版社 : PHP研究所 (2000/2/1)
- 発売日 : 2000/2/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 472ページ
- ISBN-10 : 4569573436
- ISBN-13 : 978-4569573434
- Amazon 売れ筋ランキング: - 491,246位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2003年11月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
短いせいもありますが、『坂の上の雲』に比べて読みやすい。それでいて大切なところは押えています。実は日露以降秋山真之がどうなったのか詳しいことを知りませんでした。虫垂炎を悪化させて腹膜炎を併発してしまったんですね。彼らしくない最期でしたが大東亜戦争での敗北、彼が愛した海軍が解体されるのを見ずにすんだのは幸せだったかもしれません。
2017年2月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読みやすいうえに面白い本です。秋山少佐について知りたい方にはオススメの本だと思います。
2011年6月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
戦艦『三笠』の艦長・東郷平八郎が、「智謀如湧」と評した名参謀・秋山真之の生涯を綴った歴史小説。
司馬遼太郎の歴史小説『坂の上の雲』は、秋山兄弟(好古・真之)と正岡子規を主人公として据えた小説であるものの、日露戦争当時の各地の様々な動きや情勢、采配等から、彼ら三人(特に正岡子規は、日露戦争勃発前に死亡)が全く登場せず、彼らを取り巻く、または彼らと深く関係する歴史上の人物が長く登場する、という箇所が多くありました。当時の時代の流れを、敢えて主人公三人の視点・手段に固執することなく、包括的な描写をするためには必要なことだったと思います。
本作は、それとは異なり、題名の通り『秋山真之』の、特に参謀としての人格形成に至った経緯を中心とした生涯を描いた作品です。そのため、明治維新から日露戦争までの流れではなく、『秋山真之』本人に対し深く掘り下げた知識を得たい、または彼の人となり、生き様、歴史を知りたい、という方には、最適かもしれません。
私自身は、『坂の上の雲』を読んだことによって、同時の戦争にかかわった人たちの人となり、生き様を、より深く知りたいと思い、彼らに関する書籍を多く読もうと思うに至りました。本書もその一つ。ですので、どちらかというと、当初は、歴史小説というよりかは、論評に近い本ではないか、と最初は思いました。
読んでみたら、ほぼ純然たる秋山真之の生涯を綴った小説。しかも、(記録がほとんど無いからかもしれませんが)内容についても、『坂の上の雲』とそう大きな違いはないのです。それ故、他のレビューアーの方々もおっしゃっているように、『坂の上の雲』から、秋山真之の部分だけを抜粋した本、と評したことに、図らずとも頷いてしまいました。
もしくは、『坂の上の雲』を読んだ後でも、そういう小説なんだと割り切って読む分にはいいのかもしれません。
他にも、例えば、『坂の上の雲』における、日本陸軍が執った重要作戦である二〇三高地の攻撃・占領作戦も、当時は陸軍と海軍との軋轢や、陸軍内におけるプライドの高さから、遅々として進まなかったことが描かれています(個人的な感想としては、それはもうしつこいとばかりに)。それもあり、海軍からの不満も積もりに積もらせていたに違いありません。が、本書ではその項目はほんの数行程度。しかも、あたかも秋山真之はまるで関与していないかのような。あれだけ読む側からしても苛立たせるような内容だったのに、彼が大なり小なり関与していないとは考え難い。これも、当時の秋山真之に関する史料がなかったから、とも言えなくもないですが…
勿論、全てが全てではありません。歴史小説ながら、ところどころで、日露戦争後(特に大東亜戦争)の軍部との対比が綴られています。
日露戦争当時の軍人は、全員が全員そうではないものの、それぞれが西洋列強に脅かされる毎日を憂い、彼らに対抗できる力を持ち、その力を以って日本という独立した国家を形成・維持しようと、躍起でした。そして、ロシアを打ち破る。そこから、日本の歯車は狂い始めた。その後も、軍事技術は日を追うごとに進化・深化しているのに、驕り高ぶりから、軍事研究を怠った。さらにその態度が、日露戦争では味方(または味方寄り)だった国々の警戒心を煽った。自分たちの国際的立ち位置を改めて確立する、または対抗しようともしても、既にとき遅し。第二次世界大戦に入った時には、たとえ真珠湾攻撃に成功したとしても、その形勢は決まっていたのかもしれません。
「勝って兜の緒を締めよ」。これは、現代にも言える格言であることを、本書では教えてくれます。
司馬遼太郎の歴史小説『坂の上の雲』は、秋山兄弟(好古・真之)と正岡子規を主人公として据えた小説であるものの、日露戦争当時の各地の様々な動きや情勢、采配等から、彼ら三人(特に正岡子規は、日露戦争勃発前に死亡)が全く登場せず、彼らを取り巻く、または彼らと深く関係する歴史上の人物が長く登場する、という箇所が多くありました。当時の時代の流れを、敢えて主人公三人の視点・手段に固執することなく、包括的な描写をするためには必要なことだったと思います。
本作は、それとは異なり、題名の通り『秋山真之』の、特に参謀としての人格形成に至った経緯を中心とした生涯を描いた作品です。そのため、明治維新から日露戦争までの流れではなく、『秋山真之』本人に対し深く掘り下げた知識を得たい、または彼の人となり、生き様、歴史を知りたい、という方には、最適かもしれません。
私自身は、『坂の上の雲』を読んだことによって、同時の戦争にかかわった人たちの人となり、生き様を、より深く知りたいと思い、彼らに関する書籍を多く読もうと思うに至りました。本書もその一つ。ですので、どちらかというと、当初は、歴史小説というよりかは、論評に近い本ではないか、と最初は思いました。
読んでみたら、ほぼ純然たる秋山真之の生涯を綴った小説。しかも、(記録がほとんど無いからかもしれませんが)内容についても、『坂の上の雲』とそう大きな違いはないのです。それ故、他のレビューアーの方々もおっしゃっているように、『坂の上の雲』から、秋山真之の部分だけを抜粋した本、と評したことに、図らずとも頷いてしまいました。
もしくは、『坂の上の雲』を読んだ後でも、そういう小説なんだと割り切って読む分にはいいのかもしれません。
他にも、例えば、『坂の上の雲』における、日本陸軍が執った重要作戦である二〇三高地の攻撃・占領作戦も、当時は陸軍と海軍との軋轢や、陸軍内におけるプライドの高さから、遅々として進まなかったことが描かれています(個人的な感想としては、それはもうしつこいとばかりに)。それもあり、海軍からの不満も積もりに積もらせていたに違いありません。が、本書ではその項目はほんの数行程度。しかも、あたかも秋山真之はまるで関与していないかのような。あれだけ読む側からしても苛立たせるような内容だったのに、彼が大なり小なり関与していないとは考え難い。これも、当時の秋山真之に関する史料がなかったから、とも言えなくもないですが…
勿論、全てが全てではありません。歴史小説ながら、ところどころで、日露戦争後(特に大東亜戦争)の軍部との対比が綴られています。
日露戦争当時の軍人は、全員が全員そうではないものの、それぞれが西洋列強に脅かされる毎日を憂い、彼らに対抗できる力を持ち、その力を以って日本という独立した国家を形成・維持しようと、躍起でした。そして、ロシアを打ち破る。そこから、日本の歯車は狂い始めた。その後も、軍事技術は日を追うごとに進化・深化しているのに、驕り高ぶりから、軍事研究を怠った。さらにその態度が、日露戦争では味方(または味方寄り)だった国々の警戒心を煽った。自分たちの国際的立ち位置を改めて確立する、または対抗しようともしても、既にとき遅し。第二次世界大戦に入った時には、たとえ真珠湾攻撃に成功したとしても、その形勢は決まっていたのかもしれません。
「勝って兜の緒を締めよ」。これは、現代にも言える格言であることを、本書では教えてくれます。
2013年1月21日に日本でレビュー済み
一冊によくまとまっている。日本海海戦はこれを読めばだいたいOK.「坂の上の雲」は名著だが、本書と比べると長いので読むのが大変。
ただ、レビューの他の方のように「坂の上の雲」を全部覚えてしまっているような人には物足りないでしょう。
ただ、レビューの他の方のように「坂の上の雲」を全部覚えてしまっているような人には物足りないでしょう。
2016年6月23日に日本でレビュー済み
史実に基づいた形であるが、著者の個人的な感情を差し挟んだ記述が散見される。ともすれば、著者が天皇崇拝の右寄りな見方に立った視点から歴史を捉えているのではないか?と思われる表現があり、中立性を欠いていると言える。その点を省けば、非常に簡潔にまとまった良書と言えるのであるが。
2009年11月26日に日本でレビュー済み
坂の上の雲を人から借りて読みました。後半は早く返せということで、斜め読み気味であったのの秋山真之の本がたまたまキヨスクにあったため、購入し、読みました。今は児玉源太郎も残っています。秋山関係の書籍、資料は結構あるため、読みまくりましたが、一冊にまとまっているため、人物像を知るには良い感じはします。
2009年2月9日に日本でレビュー済み
「坂の上の雲」をほとんど覚えるほどに読んでいた私にとっては全くもの足りませんでした。
勝手に「坂の上の雲」以外の知識を期待して読んでしまった私が全面的に悪いのですが、期待していたようなことは、最終章にちょろっと書いてあるだけでした。
話の進み方は「坂の上の雲」とほぼ同じで、真之以外のことを省略、かつ1冊にまとめるために「箇条書き的」な進み方で、筆者独自の視点とか意見・提案は記憶にありません。
戦艦のあだ名とか、若干軍事関係が詳しく書かれているだけで、軍事オタクの人なら坂の上の雲を読んで、かけそうな内容です。
唯一、139ページに書いてある真之の所感をリストアップしてあるところだけが心に残り、今後の役に立ちそうだと感じました。
今回感心したのは、「さすがに古本屋さんは本の価値を知っているんだなぁ」ということだけでした(中古価格99円)。
私と同じニーズ(坂の上の雲に書いてあること以外のことを知りたい)の人は、中古で安く買って、最終章だけ読むことのが時間の短縮になっていいと思いました。
一緒に買った「日本はなぜ日露戦争に勝てたのか」は大変面白かったです。
辛口になってしまって筆者の方には申し訳ありませんが、それだけ坂の上の雲が偉大、ということでしょうか。
勝手に「坂の上の雲」以外の知識を期待して読んでしまった私が全面的に悪いのですが、期待していたようなことは、最終章にちょろっと書いてあるだけでした。
話の進み方は「坂の上の雲」とほぼ同じで、真之以外のことを省略、かつ1冊にまとめるために「箇条書き的」な進み方で、筆者独自の視点とか意見・提案は記憶にありません。
戦艦のあだ名とか、若干軍事関係が詳しく書かれているだけで、軍事オタクの人なら坂の上の雲を読んで、かけそうな内容です。
唯一、139ページに書いてある真之の所感をリストアップしてあるところだけが心に残り、今後の役に立ちそうだと感じました。
今回感心したのは、「さすがに古本屋さんは本の価値を知っているんだなぁ」ということだけでした(中古価格99円)。
私と同じニーズ(坂の上の雲に書いてあること以外のことを知りたい)の人は、中古で安く買って、最終章だけ読むことのが時間の短縮になっていいと思いました。
一緒に買った「日本はなぜ日露戦争に勝てたのか」は大変面白かったです。
辛口になってしまって筆者の方には申し訳ありませんが、それだけ坂の上の雲が偉大、ということでしょうか。
2006年3月5日に日本でレビュー済み
伝説の名参謀、秋山真之の生涯が日露戦争、日本海海戦をクライマックスとして描かれておりますが、読み物としても非常に面白いだけでなく、歴史の勉強にもなりました。
特に不勉強で知らなかった日露戦争に至る日本を取り巻く世界の情勢、日本のおかれた苦しい立場とその中で明治の日本人の国難に立ち向かう姿勢と現在の繁栄の中で既に忘れ去られた先人の努力と苦労、そしてそのような厳しい国際情勢の中、東洋の奇跡として今も燦然と輝く日露戦争の勝利は、物語の感動とともに先人への感謝の念が沸き起こりました。
読み終えて、日本人として、大事なこと、忘れていたものをあらためて感じさせてもらった一冊でした。
特に不勉強で知らなかった日露戦争に至る日本を取り巻く世界の情勢、日本のおかれた苦しい立場とその中で明治の日本人の国難に立ち向かう姿勢と現在の繁栄の中で既に忘れ去られた先人の努力と苦労、そしてそのような厳しい国際情勢の中、東洋の奇跡として今も燦然と輝く日露戦争の勝利は、物語の感動とともに先人への感謝の念が沸き起こりました。
読み終えて、日本人として、大事なこと、忘れていたものをあらためて感じさせてもらった一冊でした。