「三人の老人達を通して江戸時代の普遍的な老いの姿を
明らかにする」という著者の意図したところからは
若干外れるのかもしれないが、
本書に記されている三人の老人の姿は
その人間臭さ故に歴史的にどうだなどという理屈を越えて
私の心を強く動かすものがあった。
本来歴史というものはそういうものなのだろうが、
彼らの「老い」の姿は現代を生きる我々にも充分学ぶところがあるし、
逆に現代の老人の姿と照らし合わせて
本書の中の老人の姿を見るのも楽しい。
このように色んな意味で楽しめる本書、読まずに死んでは損です!
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
江戸人の老い (PHP新書 143) 新書 – 2001/2/1
氏家 幹人
(著)
頑健・有能な大将軍・徳川吉宗にも「老い」は訪れた。半身麻痺と言語障害を抱え手厚い介護を受ける一方で、側近たちに対しては往年の為政者としての力を発揮しつづけたという。
埋もれていた史料『吉宗公御一代記』を基に晩年の新たな吉宗像を提示。大河ドラマの名場面で見せる覇気も、全くの虚実であることが判明する。
また、家族との確執に悩み、七万字もの遺書をしたためたある偉人。そして世の安直な風潮を醒めた目で観察し、十八年にもわたる散歩の記録を残した不良老人。こうした対照的な二人の姿を通して「老いの豊かさと孤独さ」に迫る。
江戸の死体から性風俗・少年愛まで……。歴史で語られることの少ないディープな話題を掘り起こした過去の作品で、人気のある著者。今回も「老い」という江戸時代のマイナーなテーマに挑戦し、それを見事ユーモラスに描写している。
それからの人生をどう生きるか? 時代を超えて変わらぬ人生最後の問いへの示唆。
- 本の長さ212ページ
- 言語日本語
- 出版社PHP研究所
- 発売日2001/2/1
- ISBN-104569614779
- ISBN-13978-4569614779
この著者の人気タイトル
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
頑健・有能な大将軍であった徳川吉宗、7万字もの遺書をしたためたある偉人、世の風潮を醒めた目で観察し、18年もの間散歩の記録を残した老人。丹念に史料を読みときながら、江戸に生きた3人の老いの姿を描き出す。
登録情報
- 出版社 : PHP研究所 (2001/2/1)
- 発売日 : 2001/2/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 212ページ
- ISBN-10 : 4569614779
- ISBN-13 : 978-4569614779
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,145,330位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
星5つ中4つ
5つのうち4つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
1グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ