日本の大学や大学院で環境経済学を学ぶなら、この本を読むべきだ。
何故なら、江戸時代の人々は、経済的な理由で行動し、結果として、環境に良い活動を送っていたことが理解できるからだ。
例えば、使い古した紙は、くず拾いの手によって回収され、鼻紙用に再生された。
なぜ、再生紙を作ったのだろうか。それは、環境のことを考えてではなく、新品のコストより再生品のコストが安いからである。再生品のコストに占める人件費が極端に安いので再生品自体のコストがさがるのである。
現代の再生紙の値段は新品より高いのは人件費のコストが高いからだ。
ここに現代のリサイクル問題の改善点がある。
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環境先進国・江戸 (PHP新書 198) 新書 – 2002/4/1
鬼頭 宏
(著)
人口が横ばいだった18世紀初頭から19世紀前半の日本。この間、人々の生活は着実に向上していった。生活の向上は環境破壊を招くことが多いが、当時の人々はそれを許さず、限られた資源を有効に使い回す「循環型社会」を築き上げたのである。モノが壊れたら修繕して使い、使わなくなったものはリサイクル。そのための専門業者が町を行き来するといった、環境にやさしい社会システムが、そこにあった。
経済と人口が臨界点を迎えつつある今こそ、レンタル、リース、リサイクルという発想を持った当時の社会システムと人々の暮らしを見直すべきではないか。二○○年前の社会に、今、必要とされている「持続可能な開発」のヒントが隠されているのである。
歴史人口学の専門家が、文明史、そして人口変動の波動の中で「江戸」を捉え、少子化と環境保全の切っても切れない関係を解き明かし、これら問題の解決策を模索する。「環境先進国・江戸」に学ぶ21世紀型生活。
- 本の長さ217ページ
- 言語日本語
- 出版社PHP研究所
- 発売日2002/4/1
- ISBN-104569621473
- ISBN-13978-4569621470
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登録情報
- 出版社 : PHP研究所 (2002/4/1)
- 発売日 : 2002/4/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 217ページ
- ISBN-10 : 4569621473
- ISBN-13 : 978-4569621470
- Amazon 売れ筋ランキング: - 248,845位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2015年6月1日に日本でレビュー済み
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江戸の社会流通システムが非常によく分かります。地産地消の実践に役立ちます。
2002年5月13日に日本でレビュー済み
だいたい江戸時代というと、前時代的・飢饉・一揆・・・とマイナスイメージがあるのではないだろうか。ましてや、環境ということになると、ただでさえ日本は環境に対しては世界に遅れをとっているといわれてるのに・・・と思う人が多いかもしれない。そういう人にとってこの本は刺激的であると思う。
この本の著者は、前近代日本の人口と経済を研究のフィールドにされているが、この本では環境経済史の視点から江戸を分析しそこから持続可能な循環型社会を垣間見ている。さらに、江戸時代においての都市とはどういうものであったかと若干都市工学的視点からや、農業のシステム、公衆衛生など幅広い視点から江戸の環境を検証している。最終的に当時世界で最も循環型社会に近い都市であったことを導き出している。
現在の環境問題、特に都市環境から持続可能な開発を考えるきっかけもしくは材料として面白い本であると思う。特に歴史に興味のある人が環境問題への入り口として読んでみると面白いと思うし、逆に環境問題を学んでいる人が環境史に触れるにおいてもお勧めしたい。
この本の著者は、前近代日本の人口と経済を研究のフィールドにされているが、この本では環境経済史の視点から江戸を分析しそこから持続可能な循環型社会を垣間見ている。さらに、江戸時代においての都市とはどういうものであったかと若干都市工学的視点からや、農業のシステム、公衆衛生など幅広い視点から江戸の環境を検証している。最終的に当時世界で最も循環型社会に近い都市であったことを導き出している。
現在の環境問題、特に都市環境から持続可能な開発を考えるきっかけもしくは材料として面白い本であると思う。特に歴史に興味のある人が環境問題への入り口として読んでみると面白いと思うし、逆に環境問題を学んでいる人が環境史に触れるにおいてもお勧めしたい。
2004年7月29日に日本でレビュー済み
『環境先進国 江戸』というタイトルにしては、著者の専門である歴史人口学についての記述が多すぎるのではないかと思った。もちろん、歴史的な背景を捉えることは重要であるが、それもほどほどにしたほうが良かったのではないかと思う。もう少しシンプルな記述で環境との関係を捉えて欲しかった。
この著者にとって環境経済史という分野が初めての試みだったせいか、ややまとまりに欠け、読みづらく感じた。もっとポイントを絞ってくれたほうが読みやすいと感じた。せっかく良いテーマで書いているのにもったいないと感じる。
『環境先進国 江戸』というタイトルにしては、著者の専門である歴史人口学についての記述が多すぎるのではないかと思った。もちろん、歴史的な背景を捉えることは重要であるが、それもほどほどにしたほうが良かったのではないかと思う。もう少しシンプルな記述で環境との関係を捉えて欲しかった。
この著者にとって環境経済史という分野が初めての試みだったせいか、ややまとまりに欠け、読みづらく感じた。もっとポイントを絞ってくれたほうが読みやすいと感じた。せっかく良いテーマで書いているのにもったいないと感じる。
2005年7月5日に日本でレビュー済み
今より、江戸時代の方が環境に優しかったのですね。陶器のリサイクルや下水の完備、今の東
京より進んだ環境だったようで、凄いですね。今の東京も見習って貰いたい物です。
京より進んだ環境だったようで、凄いですね。今の東京も見習って貰いたい物です。