決まりきった天気予報の本ではなく、身近な事象から天気予報ができることが書かれています。
観天望気 というのだそうです。
漁師さん、サーファー、博物館の学芸員さん、多くの方々に聞き取り調査をしたのでしょう。取材も緻密で説得力があります。
明日の天気がわかるようになりそうです。
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天気で読む日本地図: 各地に伝わる風・雲・雨の言い伝え (PHP新書 244) 新書 – 2003/3/1
山田 吉彦
(著)
「東風が吹くと雨」「遠くの山が見えたら雨」など日本全国に存在する、天気にまつわる民間伝承を紹介。天気と日本人の関係が明らかに。
「お寺の鐘がよく聞こえると雨」「秋空の稲妻は明日も晴れ」「富士山がすっきり見えると雨」——。日本人は風・雲の動き、山や太陽の見え方などから天候を予測する「観天望気」を行ってきた。
本書では、全国津々浦々を歩き、各地の天気にまつわることわざ・言い伝えを丹念に拾い集める。
函館山シタギつければ気いつけれ(北海道)/井戸水が濁ると津波が来る(岩手)/飛行機雲がでっと、雨が近ぇ(千葉)/星が瞬くと風が吹く(東京)/海上に砂浮けば大風あり(神奈川)/蜃気楼が出た後は雨(富山)/ヘビが木に登ると雨(岐阜・香川)/梅の花が下を向いて咲く年は大雨(大阪)/春の夕焼け蓑着て待て。秋の夕焼け鎌研いで待て(広島)/朝日が妙に赤いのは雨の兆し(佐賀)
「春一番」「東尋坊」という風の由来、海賊・松浦党や現代のサーファーの観天望気など、その土地ならではの伝承・エピソードが満載! 五感を使って見事に当たる、日本古来の天気予報。
「お寺の鐘がよく聞こえると雨」「秋空の稲妻は明日も晴れ」「富士山がすっきり見えると雨」——。日本人は風・雲の動き、山や太陽の見え方などから天候を予測する「観天望気」を行ってきた。
本書では、全国津々浦々を歩き、各地の天気にまつわることわざ・言い伝えを丹念に拾い集める。
函館山シタギつければ気いつけれ(北海道)/井戸水が濁ると津波が来る(岩手)/飛行機雲がでっと、雨が近ぇ(千葉)/星が瞬くと風が吹く(東京)/海上に砂浮けば大風あり(神奈川)/蜃気楼が出た後は雨(富山)/ヘビが木に登ると雨(岐阜・香川)/梅の花が下を向いて咲く年は大雨(大阪)/春の夕焼け蓑着て待て。秋の夕焼け鎌研いで待て(広島)/朝日が妙に赤いのは雨の兆し(佐賀)
「春一番」「東尋坊」という風の由来、海賊・松浦党や現代のサーファーの観天望気など、その土地ならではの伝承・エピソードが満載! 五感を使って見事に当たる、日本古来の天気予報。
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社PHP研究所
- 発売日2003/3/1
- ISBN-104569627358
- ISBN-13978-4569627359
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登録情報
- 出版社 : PHP研究所 (2003/3/1)
- 発売日 : 2003/3/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 224ページ
- ISBN-10 : 4569627358
- ISBN-13 : 978-4569627359
- Amazon 売れ筋ランキング: - 757,590位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2009年1月23日に日本でレビュー済み
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気象予測。まさにこれに仕事で関わることになったため、興味半分読んでみました。
「観天望気」この技術は、局所的な天候に関しては、気象機関の予測もかなわないかもしれない。たしかにそうかも知れません。
人間の五感・感知能力、経験は案外スーパーコンピュータ以上の能力があるのかも知れません。今、ペンティアムCore2 Quadでシュミレーションに挑んでいますが、果たして観天望気に勝てるのだろうか
「観天望気」この技術は、局所的な天候に関しては、気象機関の予測もかなわないかもしれない。たしかにそうかも知れません。
人間の五感・感知能力、経験は案外スーパーコンピュータ以上の能力があるのかも知れません。今、ペンティアムCore2 Quadでシュミレーションに挑んでいますが、果たして観天望気に勝てるのだろうか
2003年7月30日に日本でレビュー済み
日本各地の局所天気予報を淡々と紹介した本です。読み続けているとついウトウトしてしまいがちですが、それは網羅的であるためにストーリー性に富むというよりは羅列に近い書き方をしている点が影響を与えているように感じます。
しかし、内容が退屈だという訳ではありません。筆者は「全国的な気象予報ならば気象庁だが、局所予報は観天望気」という立場に立っています。観天望気とは古来、生活の中から態様や星の見え方、風や雲の動きで天気を読むことを指し、言わば特定の地域で特化された局所予報です。本書は網羅的に各地の局所予報を収集しており、興味深い話がいくつも紹介されています。
例えば、現代は釣り人よりも湘南のサーファーたちが観天望気を上手く活用しているのではないか!という指摘や、北海道のアザラシ漁と天気の関係など、個人的に関心をそそられました。この本を読むと局所予報である観天望気を日常生活に活かそうという気分になります。その点にこの本の魅力があるのではないでしょうか。都会に住んでいても雨や風の影響は意外と受けています。都会の観天望気の一つでも覚えてみてはいかがでしょうか。
しかし、内容が退屈だという訳ではありません。筆者は「全国的な気象予報ならば気象庁だが、局所予報は観天望気」という立場に立っています。観天望気とは古来、生活の中から態様や星の見え方、風や雲の動きで天気を読むことを指し、言わば特定の地域で特化された局所予報です。本書は網羅的に各地の局所予報を収集しており、興味深い話がいくつも紹介されています。
例えば、現代は釣り人よりも湘南のサーファーたちが観天望気を上手く活用しているのではないか!という指摘や、北海道のアザラシ漁と天気の関係など、個人的に関心をそそられました。この本を読むと局所予報である観天望気を日常生活に活かそうという気分になります。その点にこの本の魅力があるのではないでしょうか。都会に住んでいても雨や風の影響は意外と受けています。都会の観天望気の一つでも覚えてみてはいかがでしょうか。