著者のリート氏とプローイュ氏が25年かけて研究した「幼児の成長とそれに対する母親（及び幼児の世話をする人）たちの反応」について書かれた、一般向けの本です。
赤ちゃんが最初の1年間のうち突然「扱いにくくなる」時期があるというのが主要なテーマで、なぜその様な時期があるのか、その時赤ちゃんはどの様に成長しているのかについて詳細に書かれています。
第1章に「扱いにくい時期の予想図」（カレンダーの様なもの）があり、コピーしたものに日付を記入してちょくちょく見ているのですが、なかなか便利です。
扱いにくくなる時期を本書では「嵐の黒雲」と表現していますが、我が家では息子が普段よりたくさん泣くようになったり寝つきが悪くなると「そろそろ嵐の時期かな？」とか「もうすぐ嵐が去るね」などと話しています。予想図の的中率は7割くらいという感じです。ぴったり合うこともしばしば！
この嵐は「どんな赤ちゃんでも、それは避けられない」とのこと。大体の時期といつ頃嵐が去るのかが予測出来るので、辛い時も「今は赤ちゃん成長しているんだ。この嵐が去ったらまた一回り大きくなるんだ！」と考え、また「嵐に終わりがある」ことが分かるので心の慰めになりました。（辛さ自体は解消されませんが…笑）
赤ちゃんだけでなく、母親の状態の項目もあり、「ママはすっかり疲れている」「ママは『もういや』と嘆き声をあげる」といった直接的な表現の小見出しを見て思わず笑って（ホッとして）しまいました。
月齢ごとに章立てしてあるので、その時々に該当箇所を読んでいます。赤ちゃんがその月齢で、認知的、身体的にどんな成長をしているかについてや、その時期におすすめの遊び方が書かれており、赤ちゃんとの遊びを考えるのにとても参考になりました。
他の方も書かれているように翻訳の精度は低いですが、読みにくく困るというほどではないし（個人差があるかもしれません！）、何より内容が面白いので、出会えて良かった本です。
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