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憲法で読むアメリカ史 下 PHP新書 (319) (PHP新書 319) 新書 – 2004/10/1
建国200年で、辺境の小国から超大国となったアメリカ。その国柄を表す最高法規・合衆国憲法は、自主独立の精神を今なお堅持している。「国のかたち」とはいかにして見直されるべきか――本書は、国のあり方そのものを揺るがす様々な時代の要請に対し、憲法がいかに解釈・修正されてきたのかを通じて、合衆国形成の歴史を物語る意欲作である。
<下巻>南北戦争後のアメリカ合衆国は、新しい憲法上の問題に直面する。南部再建と解放された奴隷の処遇。労働者の福祉と資本家の財産権の葛藤。第一次大戦、大恐慌、第二次大戦のもとでの大統領の権限拡大。黒人差別、言論・思想の自由、政教分離の問題、そしてプライバシーや女性に関する新しい個人の基本的権利――。アメリカが憲法とともに歩んできた困難な道のりを最高裁が下した判決を通して振り返る。214年間続いた最高裁こそ、まさに合衆国の歴史を形作ってきたのである。
- ISBN-104569637752
- ISBN-13978-4569637754
- 出版社PHP研究所
- 発売日2004/10/1
- 言語日本語
- 本の長さ338ページ
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登録情報
- 出版社 : PHP研究所 (2004/10/1)
- 発売日 : 2004/10/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 338ページ
- ISBN-10 : 4569637752
- ISBN-13 : 978-4569637754
- Amazon 売れ筋ランキング: - 47,797位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 31位憲法 (本)
- - 87位ヨーロッパ史一般の本
- - 130位PHP新書
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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南北戦争が終わると勝った北部は南部をなんとか自分の思い通りに再建しようとするがうまくいかない。そのうちうやむやになる。黒人開放は進まない。しかし、この戦争はアメリカの州はアメリカから独立できないということをはっきりとさせた。連邦の州への優越が次第に定着してくる。また、いくつかの戦争や戦後のニューディール政策などを通して大統領の権限がどんどん強力になっていく。
最高裁判所(司法)、議会(立法)、大統領(行政)の三権分立の力関係も面白い。独立当初、この中で弱い立場であった司法は数々の判断を続けるうちに強力な権威を身に着ける。その時々でこの力関係が変わるが、なんとかバランスを保ちつつ今日に至る。
当たり前のようなこのしくみは実は長い平坦ではない歴史の上に成り立っているということを考えると、人間ってなかなかやるなと思う。ふらふらしつつもきちんと自治のシステムを作り上げることができるんだなぁ。
こうした法律を支えるのは,宗教的背景を持つ保守主義的世論です。
世論が支える法律も,憲法の保障する人権を侵害することはできません。
人権侵害による憲法違反があるかどうかを最終的に審理するのが(連邦)最高裁判所。
その裁判官として保守的な人物を送り込めば,保守的な政策は当分の間,維持されるわけです。
ブッシュ・ジュニアは,この最高裁判事任命権を2度も行使できる幸運に恵まれました。
現代アメリカ政治を読み解くキーが合衆国憲法,さらにはその番人たる連邦最高裁判所にあることを余すことなく伝えてくれる本です。
読売・吉野作造賞受賞。
重要な事件に焦点をあてて綴った本です。
上巻は、連邦と州の権限の問題や奴隷問題など、どちらかといえば
アメリカ固有の問題が中心なのですが、下巻では司法審査の役割や
プライバシー権の問題など、日本でも共通する問題が扱われています。
また、「明白かつ現在の危険」の基準や「現実の悪意」の法理、
アファーマティブ・アクションなど日本の憲法学説でも参考にされている
理論を扱った判例が紹介されているので、憲法を勉強している人にも
参考になるのではないでしょうか。
ただし、アメリカの歴史の流れの中で、最高裁が判決を通じてどのような役割を
果たしてきたかを紹介することが本書のテーマであるので
判例の理論の紹介はそれほど詳しくはありません。
もちろん、アメリカ史またはアメリカという国に興味を持っている人にも
参考になることは言うまでもありません。
上下巻を通して読めば、アメリカの歴史の流れの中で、最高裁が判決を通じて
どのような役割を果たしてきたかを通史で概観することができますが
上に挙げたような現代的な問題に興味がある場合は
下巻だけを読んでも問題ないように思います。
引き続き物語りとして描かれる憲法の解釈史。上巻で用意された伏線の数々が現代の諸問題に回収されていく様子は非情にスリリングで、問題を個々別々に眺めていた時の疑問点が一気に解消されていく快感を味わいました。そして合衆国憲法を学ぶことが、政治経済から文化に至るまでのアメリカ理解に大変有用であることをこの本から教わりました。
……なんてそれっぽく書いてしまいましたけども。個人的なことなんですけど、これを読んだら、スタートレックが100倍面白くなりました(もとから好きだったんですが)! あれって「システム」としての国家のいろんなシミュレーションとして観ることができるんだね! きっと、スタトレだけじゃなくて、いろんなものが新しい見方で見えてくる気がしてます。読んでよかった! アメコミなんかも読み直そうっと。
上下巻となっておりますが、読みやすく完結に
まとめられており、アメリカに興味がある人には
お勧めです。