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知っておきたい「この一句」 (PHPエル新書 88) 単行本 – 2004/8/6
「いつも口ずさむ一句があります。声に出していると、しだいに勇気が湧いてきます。いつも幸せでいたいと思うけれど、生きていく上ではさまざまな困難があるものです。そんなとき、私はいつもこれらの私にとって[大切な一句]に励まされるのです」と語る著者は、 “杉田久女”の句と出合い人生を変えました。
日本人の心のふるさと、日本人のさまざまな情感、情趣、美意識、哲学、思想といったものが、俳句という世界一短い詩――十七音の言の葉に込められています。だからこそ、この十七音の言の葉には、励ましや勇気を与え人生さえも変えてしまう力があるのです。
杉田久女の一句をはじめ、日本人として覚えておきたい一句、日本人であれば一度は眼に留め、耳にした「大切な一句」、さびしいとき苦しいときふと思い出す「忘れられない一句」を鑑賞し、紹介する。
- 本の長さ219ページ
- 言語日本語
- 出版社PHP研究所
- 発売日2004/8/6
- ISBN-104569638325
- ISBN-13978-4569638324
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登録情報
- 出版社 : PHP研究所 (2004/8/6)
- 発売日 : 2004/8/6
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 219ページ
- ISBN-10 : 4569638325
- ISBN-13 : 978-4569638324
- Amazon 売れ筋ランキング: - 906,471位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 34位PHPエル新書
- - 133,125位ノンフィクション (本)
- - 238,008位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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花衣ぬぐやまつはる紐いろいろ 杉田久女
女性性エネルギーとして、直感力、美、母性、そしてジェラシー。これらの特色が微妙なバランスで織り成され、女性一人ひとりが個別の魅力を放つ。
白露や死んでゆく日も帯締めて 三橋鷹女
波乱に富んだ生涯を送るのも女の性がせしめるものかどうか。夫も子も家に残し、裸一貫で家を飛び出した人もある。
夏帯や運切りひらき切りひらき 鈴木真砂女
最愛の夫豊次郎を亡くしていて、霏々として降る雪に、自分と亡き夫の姿を重ねた句もある。
雪はげし抱かれて息のつまりしこと 橋本多佳子
女がノラになることを意味するのではなく、花鳥風月に触れ、女性として生れたことを謳歌すること、女性のしなやかな詩情を存分に発揮している句。
外にも出よ触るるばかりに春の月 中村汀女
いつも傍らに置いておく本書のような一冊があると、心の安らぎになるものです。
落ち込んだときに力を与えてくれる、座右の句を探すための手がかりになるのでは。
自分は俳句の教養が乏しかったが、そんな私でも「あけぼのや泰山木は蝋(ロウ)の花」(上田五千石)、「鮟鱇(アンコウ)のよだれの中の小海老かな」(阿波野青畝)など、解説抜きでも面白いものも多く、感銘の連続だった。特に秋の句として、「だしぬけに咲かねばならぬ曼珠沙華」(後藤夜半)、「曼珠沙華散るや赤きに耐えかねて」(野見山朱鳥)の2つが見出しに取り上げられるのには、秀逸なセンスを感じた。人生の「充実」が、全く異なる作者により共に曼珠沙華にたとえられていることに気づかされ、俳句の奥深さを身にしみた。
数年前に買ってあったのを読み始めた。
俳句を季節ごとに紹介している。
読みながら、いろんな記憶がよみがえる。
なかなか素敵な本である。いくつか紹介します。
死ぬものは死に行く躑躅(つつじ)燃えており。臼田亜浪
先日、入院している母を、家に一泊連れて帰った。
つつじと、花みづきが咲いていた。
母は、あれ花ミズキといっていた。
まだ頭がはっきりしているところもあるので、ほっとした。
(その母も、今年は、七回忌である。2015)
五十婿(むこ)天窓(あたま)をかくす扇かな 。一茶
昨日、友人の息子(4,5歳)とエレベーターで一緒になった。
はじめて、おじいさんと言われた。
なんだ、子供。といったらよかったかなと後できずいた。
ひばりのす・みつけた・まだだれも知らない
あそこだ・水車小屋のわき・しんりょうしょの赤い屋根のみえる
・あのむぎばたけだ
小さいたまごが・五つならんでいる・まだだれにもいわない 。木下夕爾
信州伊那市に住んでいた時、家のとなりの水田のあぜに、鴨の 巣ができたことがあった。
両親が見つけて、毎日楽しみに観察していた。ひながかえって、そのうち無くなってしまった。
多分、国語教師が、俳句の楽しみ方を知らず、俳句という短い文章の余白を読むことができなかったのだと思う。作品は作品が全てであり、背景も何も関係ないという考えもあるだろう。だが、本書を読めば、世に溢れている俳句という俳句の奥に、語るべき背景があるということを実感させてくれる。だから、この中の一篇でいいから、教師は国語の俳句の授業で生徒に読んであげるといいのだ。
私が心に残ったのは、藤田湘子の「愛されずして沖遠く泳ぐなり」のエピソード。
俳句が分からない、俳句には興味がないという人にこそ、読んでいただきたい本である。