内容、詳細は他の評者のものを参考にされればよいと思う。皆さんそれぞれにいい意見を書いておられる。
実はこの本はだいぶ前に買って、積んどくだったものである。何かの拍子に手を出して読み出したらとまらない。
気分が良くなる。日本を見捨てない。民度は世界一だ。技術もそうだ。
エネルギー効率はずば抜けている、などなど、、。痛快である。
良くないのは題名が地味なことである。鬼面人を威さない。
「国家破綻はありえない」、という題では、すぐ手を伸ばして読む気にならない。どうして買ったのか分からないが、手元にあったから読んだだけである。
これが欠点である。
したがって、私は著者の「高度成長は復活できる」を買った。
ところが実はこれも買ってあり、ただ読んでなかったのである。
題名を考えるべきである。
たとえば、「破綻本はうそである」とか、「マスコミの破綻国家説は、捏造である」とかではどうかな。
せっかくの内容も読んでくれなければ意味がない。
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国家破綻はありえない 単行本 – 2005/12/1
増田 悦佐
(著)
日本の「国家破綻」は、相変わらず多くの論客たちによって唱えられている。そのほとんどは、「今や日本の国家財政は借金まみれであり、孫の代までかかっても返済不能なほど赤字国債が積み上がっている」から、いつかはこんな無謀・無策な状態は立ち行かなくなり、破綻をむかえることは不可避である……というものである。そして、破綻が来れば、ハイパーインフレなどが起こり、国民は塗炭の苦しみをなめることになるというのだ。
それに対し、著者は、敢然と、「そのような論議は、大増税の正当化など、官僚や政治家、勝ち組の経済人、評論家、大新聞など"知的エリート"と呼ばれる人びとに都合のよい世の中を作るためのポジション・トークである」と、断言する。
そして、本書では、欧米のような"知的エリート独裁社会"でない、"凡人話し合い社会"である日本こそ、これからの国家運営の模範であり、ますます欧米をさしおいて発展していくという論を展開する。
それに対し、著者は、敢然と、「そのような論議は、大増税の正当化など、官僚や政治家、勝ち組の経済人、評論家、大新聞など"知的エリート"と呼ばれる人びとに都合のよい世の中を作るためのポジション・トークである」と、断言する。
そして、本書では、欧米のような"知的エリート独裁社会"でない、"凡人話し合い社会"である日本こそ、これからの国家運営の模範であり、ますます欧米をさしおいて発展していくという論を展開する。
- 本の長さ223ページ
- 言語日本語
- 出版社PHP研究所
- 発売日2005/12/1
- ISBN-104569647367
- ISBN-13978-4569647364
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登録情報
- 出版社 : PHP研究所 (2005/12/1)
- 発売日 : 2005/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 223ページ
- ISBN-10 : 4569647367
- ISBN-13 : 978-4569647364
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,854,963位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,885位日本論
- - 38,002位社会学概論
- - 96,937位投資・金融・会社経営 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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ジョンズホプキンス大学 大学院の歴史学・経済学博士課程修了。 HSBC証券などで株式アナリストを務めたのち、著述業に転ずる。
代表作に「奇跡の日本史」(PHP研究所)「内向の世界帝国日本の時代がやってくる」(NTT出版)「デフレ救国論」(ビジネス社)「お江戸日本は世界最高のワンダーランド」(講談社) などがある。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2008年7月21日に日本でレビュー済み
日本国債破綻の書籍が多いので、逆説のこの書籍を読んでみました。
賛同できない極端な見解が数多くあった。うなずける点もあるんだが、それをすべて帳消しにする後味の悪さ。
・若者はアニメ産業につけばいい
・いずれ選挙の投票率は2、3%になる
・少子高齢化は問題ない
・少子高齢化が継続している最中、GDP比国債地債比率増加の問題点を取り上げてない。永遠に国債発行を継続していいの?
賛同できない極端な見解が数多くあった。うなずける点もあるんだが、それをすべて帳消しにする後味の悪さ。
・若者はアニメ産業につけばいい
・いずれ選挙の投票率は2、3%になる
・少子高齢化は問題ない
・少子高齢化が継続している最中、GDP比国債地債比率増加の問題点を取り上げてない。永遠に国債発行を継続していいの?
2006年1月13日に日本でレビュー済み
これまで一般的な(?)国家破綻関係の本しか読んだことが
無かったためでしょうが、本書には軽い衝撃を受けました。
なるほど、このような考え方や見方もあるのかと。
・国家破綻は間違いない!
・少子高齢化は大問題だ!
と信じている方には、オススメです。
逆の立場や視点を理解することで、物事をより深く理解出来
ると思います。斬新なアイデアの根底にも、経済を管理では
なく、自然な競争に任せることや、均等ではなく都市と地方
の特色を生かすことなどいずれも最適化/効率化を目指すもの
であり十分納得の出来るものです。
これらの斬新な考えと同じくらいに私が衝撃を受けたのは、
今の日本社会や豊かな社会/成熟した社会が"幼児化(=オタク化?)"
する方向にあると、著者が指摘している点です。以前、生物の
進化に関連して「幼児化するヒト」という本を読んだのですが、
ヒトがとり続けている進化の戦略つまり、幼児化がこの日本
社会の現状説明にも当てはまるというのはちょっと驚きの仮説
でした。(著者の指摘する2050年後の未来は、少し大胆すぎたの
で評価は☆4つにしました。)
国家破綻後の世界にせよ、幼児化による平和な世界にせよ、
どちらにも対応出来るように、「物の見方や考え方」に磨きを
かけておくのが一番のような気がします。(備えよ常に。)
無かったためでしょうが、本書には軽い衝撃を受けました。
なるほど、このような考え方や見方もあるのかと。
・国家破綻は間違いない!
・少子高齢化は大問題だ!
と信じている方には、オススメです。
逆の立場や視点を理解することで、物事をより深く理解出来
ると思います。斬新なアイデアの根底にも、経済を管理では
なく、自然な競争に任せることや、均等ではなく都市と地方
の特色を生かすことなどいずれも最適化/効率化を目指すもの
であり十分納得の出来るものです。
これらの斬新な考えと同じくらいに私が衝撃を受けたのは、
今の日本社会や豊かな社会/成熟した社会が"幼児化(=オタク化?)"
する方向にあると、著者が指摘している点です。以前、生物の
進化に関連して「幼児化するヒト」という本を読んだのですが、
ヒトがとり続けている進化の戦略つまり、幼児化がこの日本
社会の現状説明にも当てはまるというのはちょっと驚きの仮説
でした。(著者の指摘する2050年後の未来は、少し大胆すぎたの
で評価は☆4つにしました。)
国家破綻後の世界にせよ、幼児化による平和な世界にせよ、
どちらにも対応出来るように、「物の見方や考え方」に磨きを
かけておくのが一番のような気がします。(備えよ常に。)
2007年2月12日に日本でレビュー済み
アメリカに住んでいた経験から、筆者の言うとおり日本の一般大衆はきわめて高いレベルでまとまっていると思う。
そのような高レベルの大衆による全員参加の経済こそが日本の強みだという主張はもっともである。
財務省主導の恫喝路線を垂れ流すマスコミの論調にうんざりしていたので、楽しく一気に読むことができた。
そのような高レベルの大衆による全員参加の経済こそが日本の強みだという主張はもっともである。
財務省主導の恫喝路線を垂れ流すマスコミの論調にうんざりしていたので、楽しく一気に読むことができた。
2006年10月18日に日本でレビュー済み
とにかく読後感は「痛快!」の一言に尽きる。以前から殊更に財政危機をあおるマスコミなどの情報には辟易としていたところである。曖昧な議論ばかりにもかかわらず国民の危機意識をことさらアジテートするような内容に対して、自分自身がその曖昧さを払拭するだけの明快な論理も発想も持ち合わせていないことに忸怩たる思いを抱いていたが、見事、明快な論法と具体的な数字で曖昧さを払拭し、世界における日本の優位性を説いてくれている。拍手喝采である。筆者も認識しているとおり、国家破綻という議論の振り子をかなり大きく反対側(悲観⇒楽観)に振ったという感はある。しかしである。その時々の雰囲気等からマスコミによって作り出される根拠なき悲観論や曖昧な議論を排除した客観的かつ中立的な現状分析ができて、初めて、世界の中で日本という国家がどのように将来を生き抜いていくか議論できるスタート台に立てるのではないだろうか。
2006年5月8日に日本でレビュー済み
「わが国の将来はお先真っ暗…、明日にも破綻する」と叫ぶオオカミ・オジサンは多い。
将来は悲観的に憂う方が、もの書きにとっては本が売れるのだろう。
しかし「どっこい国は生きている」のである。
少子高齢化もクスリになるという御仁は、堺屋さんとこの増田さんなど、意外と少ない。
『雀の子 そこのけそこのけ 御馬(改革)が通る』でやってきた時代も、そろそろ終焉を迎える。
かつての80年代のように、「元気なニッポンを再び…」にするには、この種の本を選んで読んでみるのが良い。
最終項の「2050年より日本を見る」は、たいへん参考になる。
1億人ほどで留まった人口は、東京〜名古屋〜大阪の、いわゆる「東海道メガロポリス」に80%、次いで札幌・仙台・広島・福岡の「札仙広福(さっせんこうふく、と読むらしい)」とその近所に15%、残りわずか5%がその他に住む構図になると予測する。
その結果、地方で自然が回復され、多様な生態系の棲み分けができたと、卓越したタッチで近未来を描く。
また、利便性の高まる大都市中心部に、人を呼び込む好循環が続いて、鉄道拠点駅前のデパート建設が大盛況を呈する。
買い物が大荷物になったとしても、気軽に宅配便で配達が可能なためだ。
その結果、鉄道業は内需型産業の中でも有数の高収益産業になるなど、元気をいただける数少ない書物である。
将来は悲観的に憂う方が、もの書きにとっては本が売れるのだろう。
しかし「どっこい国は生きている」のである。
少子高齢化もクスリになるという御仁は、堺屋さんとこの増田さんなど、意外と少ない。
『雀の子 そこのけそこのけ 御馬(改革)が通る』でやってきた時代も、そろそろ終焉を迎える。
かつての80年代のように、「元気なニッポンを再び…」にするには、この種の本を選んで読んでみるのが良い。
最終項の「2050年より日本を見る」は、たいへん参考になる。
1億人ほどで留まった人口は、東京〜名古屋〜大阪の、いわゆる「東海道メガロポリス」に80%、次いで札幌・仙台・広島・福岡の「札仙広福(さっせんこうふく、と読むらしい)」とその近所に15%、残りわずか5%がその他に住む構図になると予測する。
その結果、地方で自然が回復され、多様な生態系の棲み分けができたと、卓越したタッチで近未来を描く。
また、利便性の高まる大都市中心部に、人を呼び込む好循環が続いて、鉄道拠点駅前のデパート建設が大盛況を呈する。
買い物が大荷物になったとしても、気軽に宅配便で配達が可能なためだ。
その結果、鉄道業は内需型産業の中でも有数の高収益産業になるなど、元気をいただける数少ない書物である。
2006年1月13日に日本でレビュー済み
読後感が非常によいです。「今の破綻本、危機本というのは、日本経済の危機じゃなくて日本の知識人の知的能力の危機を示している。」という挑発的な物言いにも、全くイヤミを感じません。「日本の本当の強さは、広大で底の深い内需市場にある。日本ほど輸出依存度の低い先進国は他にはない。」、「エネルギー消費量を経済活動に変換することにかけては、日本が世界でいちばんうまい。」「たしかに日本の知識人は欧米よりもはるかに弱いけれども、大衆の質では欧米よりもはるかに高い。」といった、「破綻本」では軽視されがちな事実が、実に説得力ある論旨と数字で説明されています。こういう本物の知識人は証券会社の雑事から開放してあげてもいいように思います。
2006年1月16日に日本でレビュー済み
本書の主張を簡単にまとめれば、(1)補助金、公共事業費など効率の悪い事業への支出を絞り、歳出を歳入と均衡させれば国債額の残高は全く問題がない、(2)人口減少は社会と資源の効率化を求める契機となる、どちらも日本の高い生産技術ならば実現可能である..という明るく前向きなものです。
これらの理論展開は「日本人(官僚含む)はそんな馬鹿な選択をしない」という、日本人性善説に立脚しているものです。確かに、(1)など財政学的に当たり前の話ですし、(2)についても労働人口が減れば効率化しなければならないのも当たり前、また、日本の総合的な生産技術力が国債平均より高いことも既知の事実です。
問題なのは、できることが本当にやれるのか?ということでしょう。破綻本が訴える不安も本当はそこにあるのだと思います。国債だって、人口減少だって、外交などに比べればはるか以前に予測・予防できた事なのに、これまでほとんど手を打ってこなかったわけでしょう。著者は、911の選挙で国民は小泉さんの改革路線を選択したので、政策の転換はなされたとしていますが、外交圧力と既得権者(官僚、農家、土建屋、ヤクザ)の力を過少評価しているのではないか気になります。また、個別には国債利率はこれまで下がり続けているのだから、年次の負担は増加しないという考え方も気になります。10数年前から今に至るまでは、利率が下がる余地もあったのでしょうが、この先10数年、著者の言う経済成長があっても同じように利率の低さが維持されるのでしょうか? 収支均衡までのプロセスが見えません。
本書の主旨が明快であることは一目置くところですが、著者のビジョンの中で政治・外交の要素がすこぶる低く扱われているのが気になります。私は経済が全てを主導するという考えは国際関係の中では基本的に誤りだと思っていますが、著者がその疑問にどう応えるのか、たいへん興味があるところです。
これらの理論展開は「日本人(官僚含む)はそんな馬鹿な選択をしない」という、日本人性善説に立脚しているものです。確かに、(1)など財政学的に当たり前の話ですし、(2)についても労働人口が減れば効率化しなければならないのも当たり前、また、日本の総合的な生産技術力が国債平均より高いことも既知の事実です。
問題なのは、できることが本当にやれるのか?ということでしょう。破綻本が訴える不安も本当はそこにあるのだと思います。国債だって、人口減少だって、外交などに比べればはるか以前に予測・予防できた事なのに、これまでほとんど手を打ってこなかったわけでしょう。著者は、911の選挙で国民は小泉さんの改革路線を選択したので、政策の転換はなされたとしていますが、外交圧力と既得権者(官僚、農家、土建屋、ヤクザ)の力を過少評価しているのではないか気になります。また、個別には国債利率はこれまで下がり続けているのだから、年次の負担は増加しないという考え方も気になります。10数年前から今に至るまでは、利率が下がる余地もあったのでしょうが、この先10数年、著者の言う経済成長があっても同じように利率の低さが維持されるのでしょうか? 収支均衡までのプロセスが見えません。
本書の主旨が明快であることは一目置くところですが、著者のビジョンの中で政治・外交の要素がすこぶる低く扱われているのが気になります。私は経済が全てを主導するという考えは国際関係の中では基本的に誤りだと思っていますが、著者がその疑問にどう応えるのか、たいへん興味があるところです。