本書のタイトルにもあるように、偉大な宗教家である空海と、偉大な物理学者であるアインシュタインを対話させると言う、フィクションとは言え、非常に面白い斬新な本である。
空海が密教において作り上げた宇宙観と、片や宇宙における普遍的な理論を見出そうとする(した)アインシュタイン、全く異なる分野の2人に思想的な共通項を見出そうとし、現代の社会問題(特に環境・エネルギー問題)に切り込んだ面白い展開のストーリーである。
科学技術の進歩によって文明が発展し、快適な生活を享受できるようになった一方で、過度な物質的欲望により、気がつくと人間中心の世界を作り出し、そこから様々な社会問題を生んでいる。より良い社会となるためには、人間は自然と相包関係にある必要があり、人間中心の宇宙観を転換する必要があるとする。
物理学者でありかつ仏教にも精通している著者だからこそ書ける極めて面白い示唆に富んだ本である。科学だけでも宗教だけでも解決できない社会課題に対して、双方の考え方を取り入れた思考の展開が面白い。物理に関して難しい記載は無いので、宗教(仏教)及び環境問題に興味のある人に特にお勧めする。
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空海とアインシュタイン: 宗教と科学の対話 (PHP新書 388) 新書 – 2006/2/1
広瀬 立成
(著)
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購入オプションとあわせ買い
二十世紀最大の物理学者アインシュタインと、真言密教を説いた偉大な宗教家・空海――科学と宗教の頂点に立つ二人の天才は、時空を超え、きわめて類似の宇宙観をもっていた。密教の曼荼羅は、現代物理学が明らかにした宇宙創成のシナリオを、千二百年も前に先取りしていたのだ。権威への反発、夢への憧れ、徹底した思索、芸術への共感……本書は、二人が作り上げた宗教的宇宙観と科学的宇宙論を紹介しつつ、宇宙のなかの人間のあり方を思索し、現代科学技術がはまっている陥穽に修正を迫る。
科学と技術が未曾有の発展をとげる現代社会において、科学者はみずからの正当性に固執するあまり、宗教者を無視し、ときにはあからさまに排斥した。だが人類は一方で、物質文明に潜む矛盾に漠然とした不安を抱き始めている。科学と宗教は水と油のようにまったく相容れないものなのか? それとも科学と宗教の交差するところに、新しい人類の萌芽が垣間見えるのか?
科学と技術が未曾有の発展をとげる現代社会において、科学者はみずからの正当性に固執するあまり、宗教者を無視し、ときにはあからさまに排斥した。だが人類は一方で、物質文明に潜む矛盾に漠然とした不安を抱き始めている。科学と宗教は水と油のようにまったく相容れないものなのか? それとも科学と宗教の交差するところに、新しい人類の萌芽が垣間見えるのか?
- 本の長さ234ページ
- 言語日本語
- 出版社PHP研究所
- 発売日2006/2/1
- ISBN-104569647820
- ISBN-13978-4569647821
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登録情報
- 出版社 : PHP研究所 (2006/2/1)
- 発売日 : 2006/2/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 234ページ
- ISBN-10 : 4569647820
- ISBN-13 : 978-4569647821
- Amazon 売れ筋ランキング: - 850,758位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
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2023年4月23日に日本でレビュー済み
★3.1/2023年35冊目/4月9冊目/『空海とアインシュタイン―宗教と科学の対話』(PHP新書/PHP研究所)/広瀬 立成/P.234/2006年/720円+税 #読書 #読書2023 #読了 #読了2023
空海とアインシュタインのそれぞれの思想や経歴は勉強になった。しかし、彼らに共通項はあまり感じられなかったし、彼らを巡りあわせることによって何か特別な結論が得られたわけでもなかったため、著者のメインメッセージが何なのか私には理解が及ばなかった。なお、アインシュタインが、日本への原爆投下について阻止しようと大統領宛の手紙に署名したというエピソードを私は知らなかった。アインシュタインは戦争時には祖国からも疎まれ、戦争を憎んでいたが、自身が開発の契機になった兵器が、過去に訪れた土地に使われたのは皮肉だ。
空海とアインシュタインのそれぞれの思想や経歴は勉強になった。しかし、彼らに共通項はあまり感じられなかったし、彼らを巡りあわせることによって何か特別な結論が得られたわけでもなかったため、著者のメインメッセージが何なのか私には理解が及ばなかった。なお、アインシュタインが、日本への原爆投下について阻止しようと大統領宛の手紙に署名したというエピソードを私は知らなかった。アインシュタインは戦争時には祖国からも疎まれ、戦争を憎んでいたが、自身が開発の契機になった兵器が、過去に訪れた土地に使われたのは皮肉だ。
2006年3月14日に日本でレビュー済み
空海の本をずっと読んでいる人間にとって、このタイトルに惹かれてすぐに購入したが、ちょっと違うぞ、という思いにとらわれた。これは、学研ムーブックスに入る本だと思った。この本は、スピ本なのである。弘法大師・空海とアインシュタインが会話をする本など、PHP新書に、私をはじめ、多くの方は期待していないと思われるがいかがでしょうか。こういう本は飛鳥昭雄さんに、任せておけばいいものだと思う。読者を少し舐めた本だと思うのは私だけであろうか。着想自体は面白いので、☆、2つとした。
2009年9月18日に日本でレビュー済み
『易経』だったら
2500年前の時点で
現代物理学に近い理論が
成立してたんじゃないの?
牽強付会、極まれり
だったら何でも言えるじゃない?
買って損した気分です・・・・・・
2500年前の時点で
現代物理学に近い理論が
成立してたんじゃないの?
牽強付会、極まれり
だったら何でも言えるじゃない?
買って損した気分です・・・・・・
2014年9月13日に日本でレビュー済み
物理学と宗教は、本来、水と油の関係にあって、お互いに相手の欠陥に目を
光らせ、相手をなじってきた。一方、今日人々は、物質的豊かさのみを追い求め、持続的な人類の未来を描こうとしない。現代人は、今この刹那、自分の喜びだけを追い求めるエゴイストということができるのではないか。
このような情勢の中で、「空海とアインシュタイン」が出版されたことは、まことに快挙だ。それは、閉塞した現代社会における一服の清涼剤である。
本書にちりばめられている、2人の厳しくも希望に満ちた人生経験も興味深いものがある。
光らせ、相手をなじってきた。一方、今日人々は、物質的豊かさのみを追い求め、持続的な人類の未来を描こうとしない。現代人は、今この刹那、自分の喜びだけを追い求めるエゴイストということができるのではないか。
このような情勢の中で、「空海とアインシュタイン」が出版されたことは、まことに快挙だ。それは、閉塞した現代社会における一服の清涼剤である。
本書にちりばめられている、2人の厳しくも希望に満ちた人生経験も興味深いものがある。
2006年5月10日に日本でレビュー済み
大日如来 立体曼陀羅 確かに、空海とアインシュタインの間には類似性がある。それはなにかといえば、相対性ということです。 残念なところは、密教についての理解が借り物であることです。また、環境という概念だけでは、近現代文明を解決にむかわせることか、できないのではないかとおもわれます。それでは、もっと、どういうことが、大事になってくるのでしょうか? 2006 5 10 H.T
2016年2月20日に日本でレビュー済み
真言密教の開祖である空海(弘法大師)と、20世紀最大の理論物理学者アインシュタインの事績を比べながら、
その根本的宇宙観の類似性に迫った面白い趣向の本です。
種々の客観的実在を、物理要素間の相互関係で構成してゆく未知の現象世界のくみ上げと、
万物(ミクロコズム)に仏性(マクロコズム)が宿り、全体的部分が部分的全体を構成しているとする、
やはり未知の宗教世界とが、マージナルな領域ほどうまく融合し、
あたかもパラレルな関係になっているという描写は分かりやすいと思います。
おもな部分は、対話篇のような形で、両者が会話する感じで話が進行し、
時々著者による補填的な解説が挟まっていますが、それらをつないでゆくと、
ちょうど科学哲学小史のような趣を呈しています。
また、20世紀までの科学的進展とその反省点を踏まえた、
今世紀にかけての地球環境の変化と、そうした中に生活する人類に関する記述も重要と思います。
宗教と科学というと、互いが互いを編み出したような複雑な関係にあるわけで、
いわば双子の存在といっても過言ではないように思えます。
これまたさも両者がプライオリティやヘゲモニーを競ってきたかのような印象を受けがちですが、
一方が他方を覆い尽くしたり、食い潰したりは無理でしょうから、
梵語(サンスクリット)と印欧諸語とが類縁的な関連性をもつという視点からは、
衆生による行い(カルマ)を媒介として、宗教が科学を生み、科学が実証性を育んだことと、
神とイエスと精霊が三位一体をなしているという生成説が連なっている感じもする昨今です。
境界領域(アインシュタイン時空など)に遭遇した場合には、本書などもおすすめです。
因みに、梵字練習帖なども各種出ています。
その根本的宇宙観の類似性に迫った面白い趣向の本です。
種々の客観的実在を、物理要素間の相互関係で構成してゆく未知の現象世界のくみ上げと、
万物(ミクロコズム)に仏性(マクロコズム)が宿り、全体的部分が部分的全体を構成しているとする、
やはり未知の宗教世界とが、マージナルな領域ほどうまく融合し、
あたかもパラレルな関係になっているという描写は分かりやすいと思います。
おもな部分は、対話篇のような形で、両者が会話する感じで話が進行し、
時々著者による補填的な解説が挟まっていますが、それらをつないでゆくと、
ちょうど科学哲学小史のような趣を呈しています。
また、20世紀までの科学的進展とその反省点を踏まえた、
今世紀にかけての地球環境の変化と、そうした中に生活する人類に関する記述も重要と思います。
宗教と科学というと、互いが互いを編み出したような複雑な関係にあるわけで、
いわば双子の存在といっても過言ではないように思えます。
これまたさも両者がプライオリティやヘゲモニーを競ってきたかのような印象を受けがちですが、
一方が他方を覆い尽くしたり、食い潰したりは無理でしょうから、
梵語(サンスクリット)と印欧諸語とが類縁的な関連性をもつという視点からは、
衆生による行い(カルマ)を媒介として、宗教が科学を生み、科学が実証性を育んだことと、
神とイエスと精霊が三位一体をなしているという生成説が連なっている感じもする昨今です。
境界領域(アインシュタイン時空など)に遭遇した場合には、本書などもおすすめです。
因みに、梵字練習帖なども各種出ています。