読んでいる途中なので、評価を保留するという意味で☆5つ。
これを買う人が最も気にするのが、この本で何を知れるかだと思います。
この本で知れるのは、第二次世界大戦後に活躍した現代思想の思想家たちです。
目次から名前を挙げれば、ホルクハイマー、アドルノ、ベンヤミン、ハーバマス、ボードリヤール、リオタール、フーコー、ドゥルーズ=ガタリ、ロールズ、ノージック、ポパー、ローティ、ホール、ギルロイ、サイード、スピヴァク、ネグリ、ハート。
現代思想入門とタイトルにあるけれど、これを現代思想についての最初の一冊目にするのはハードルが少し高いです。内容は他のレビュアーが高く評価しているので、この本を読むことを目標に、足掛かりになるもっと易しい本を同時に買うことをお勧めします。
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現代思想入門 グローバル時代の「思想地図」はこうなっている! 単行本(ソフトカバー) – 2007/1/25
浅田彰の『構造と力』が端緒となって現代思想ブームが起こった
のは80年代。それから、20年あまりたち、冷戦の終焉、湾岸戦争、9・11からイ
ラク戦争と、世界は大きく変わった。その中で、「哲学」に軸足をおいた思想は
あまり注目を集めなくなったものの、「世界/社会」に軸足をおいた思想は、
現代の思想シーンにおいてますます重要度を増している。本書では、「第二次
大戦後に影響を持った思想」を「(正統)マルクス主義との距離の取り方」と
「地域性」を考慮に入れ、(1)ドイツを中心とするフランクフルト学派、(2)
フランスのポスト構造主義、(3)英米のリベラリズム、(4)カルチュラル・ス
タディーズ、ポストコロニアル・スタディーズなど西欧近代にとっての「他者」
をめぐる思想、という4つの大きな流れを取り上げてまとめた。フーコー、デリ
ダからロールズ、ネグリ&ハートまで19人の思想家と現代思想の新しい「見取り
図」がわかる最新入門書。
のは80年代。それから、20年あまりたち、冷戦の終焉、湾岸戦争、9・11からイ
ラク戦争と、世界は大きく変わった。その中で、「哲学」に軸足をおいた思想は
あまり注目を集めなくなったものの、「世界/社会」に軸足をおいた思想は、
現代の思想シーンにおいてますます重要度を増している。本書では、「第二次
大戦後に影響を持った思想」を「(正統)マルクス主義との距離の取り方」と
「地域性」を考慮に入れ、(1)ドイツを中心とするフランクフルト学派、(2)
フランスのポスト構造主義、(3)英米のリベラリズム、(4)カルチュラル・ス
タディーズ、ポストコロニアル・スタディーズなど西欧近代にとっての「他者」
をめぐる思想、という4つの大きな流れを取り上げてまとめた。フーコー、デリ
ダからロールズ、ネグリ&ハートまで19人の思想家と現代思想の新しい「見取り
図」がわかる最新入門書。
- ISBN-104569655610
- ISBN-13978-4569655611
- 出版社PHP研究所
- 発売日2007/1/25
- 言語日本語
- 本の長さ224ページ
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登録情報
- 出版社 : PHP研究所 (2007/1/25)
- 発売日 : 2007/1/25
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 224ページ
- ISBN-10 : 4569655610
- ISBN-13 : 978-4569655611
- Amazon 売れ筋ランキング: - 88,791位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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【自己紹介】1971年神奈川県生まれ。東京大学情報学環教授(社会学、メディア史)。博士(社会情報学)。東京大学文学部社会学科、同大学大学院人文社会系研究科修士課程修了、博士課程退学。東京大学社会情報研究所助手、筑波大学社会学系講師、東京大学社会情報研究所助教授、同大学情報学環准教授を経て現職。現在は、アメリカ社会調査史を中心に、調査という社会的行為の歴史をたどり返している。ドイツの戦時期にも手を付けないとといけないとびびっています。最新刊は『社会制作の方法』勁草書房。なんとか春までには有斐閣から社会学の教科書(というか講義録)を出したいと思っています。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年12月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2011年5月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
なぜか、我が国では思想に「流行」がある。実存主義が流行したかと思えば、そんなことがなかったかのように構造主義がアカデミズムを席巻し、時が経てば、次はポスト構造主義・・・といった具合に。
なぜだろう。思想は流行するようなものではないはずなのに。
この書の帯にはこう書いてある。
「『現代思想』は死んでません」
アカデミズムの流行にとんと疎い私はこの煽り文句に驚く。ああ、そうなんだ。「現代思想は死んだ」と思われているのか・・・と。
私なんぞは、未だにボードリヤールの思想を方法論として政策化できないものかと考えているくらいなのに・・・そうか、「ボードリヤールなんて古臭いよ、そんなものやってて何になるの?」といった扱いを受けるのかな?
ま、それでもいいや。人は人だ。
さて、同書についてはコンパクトに「現代思想」が系譜だててまとめられている。参考書代わりに通読した。ただし、全くの門外漢の人にとって入門書足り得るかと言うと、敷居が高いような気もする。
なぜだろう。思想は流行するようなものではないはずなのに。
この書の帯にはこう書いてある。
「『現代思想』は死んでません」
アカデミズムの流行にとんと疎い私はこの煽り文句に驚く。ああ、そうなんだ。「現代思想は死んだ」と思われているのか・・・と。
私なんぞは、未だにボードリヤールの思想を方法論として政策化できないものかと考えているくらいなのに・・・そうか、「ボードリヤールなんて古臭いよ、そんなものやってて何になるの?」といった扱いを受けるのかな?
ま、それでもいいや。人は人だ。
さて、同書についてはコンパクトに「現代思想」が系譜だててまとめられている。参考書代わりに通読した。ただし、全くの門外漢の人にとって入門書足り得るかと言うと、敷居が高いような気もする。
2012年5月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自分はデリダとかドゥルーズのフランスのポスト構造主義が大好物なんですが、この本はあんまり印象に残らなかった内容です。他のジャンルも紹介してるのですが興味をそそられなかったです。ただ各ジャンルの入門的な本を紹介しているページがあってそこが良かったです
2011年7月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は、第二次世界大戦を画期として、西洋諸国における批判的な社会理論の脱マルクス主義の諸潮流を「現代思想」と規定したうえで、1)ドイツのフランクフルト学派、2)フランスのポスト構造主義、3)英米のリベラリズム、4)カルチュラル・スタディーズとポストコロニアル・スタディーズ、という4つの潮流を取り上げる。
PART1「戦後『現代思想』の見取り図」では、「現代思想」の変遷を、1)冷戦構造下でのマルクス主義の変容とフランクフルト学派の形成、2)大量消費社会の到来とフランス・ポストモダン思想の台頭、3)構造主義とポスト構造主義の台頭、4)冷戦構造の終焉とリベラリズムの台頭、5)現代の新しい潮流としてのカルチュラル・スタディーズ、ポストコロニアル・スタディーズ、グローバリゼーション、として整理する。
Part2「フランクフルト学派批判理論」では、ホルクハイマー、アドルノ、ベンヤミン、ハーバマス、ホネットらを取り上げる。
PART3「正義論としてのポスト構造主義」では、ボードリヤール、リオタール、フーコー、デリダ、ドゥルーズ=ガタリを取り上げる。
PART4「現代リベラリズムの冒険」では、ロールズ、ノージック、ポパー、ローティを取り上げる。
PART5「西欧近代にとっての『他者』」では、スチュアート・ホール、ポール・ギルロイ、サイード、スピヴァク、ネグリ+ハートを取り上げる。
以下、簡単に感想を述べる。
PART1…それぞれの思想潮流を、地域性と時代背景を踏まえつつ、マルクス主義との距離の取り方から整理している。そのため、グローバリゼーションといった脱領土的な現象や諸潮流間の関係については曖昧である。
PART2…ハーバマス以後のフランクフルト学派について触れており、非常に有用である。
PART3…本書全体におけるフーコーの位置づけが定まっていない。仲正氏はフーコーを構造主義に位置づける一方、藤木氏はポスト構造主義に位置づける。この点に関して、フーコーは構造主義からポスト構造主義へと転向したとする論者もいるし、そのようなレッテル付自体が無意味であるとする論者もいる。しかし本書において、2人の著者間における記述の差異に関して一切説明がない。また、フーコーに関して、「司牧システム」をパノプティコンと同じ身体の規律権力として把握している。しかし、牧師の権力は制度的な規律によって身体を「支配」するのではなく、群れとしての人間を直接的に「統治」するものであり、同じ構造とはいえない。
PART4…図1において正義と善を二項対立的なものとして配置しているが、両者は本当に対立的なものなのか不明。また、ホパーに関して、他のリベラリストとの関係についての記述がないため、リバラリストとしての立ち位置が不明瞭である。最後に、ロールズ以後のリベラリズムについての記述がないのが残念。
PART5…短いのが残念。ポストコロニアル三巨人?のうち2人を取り上げておきながら、なぜホミ・バーバを取り上げないのか。
総評…大雑把な「現代思想」の見取り図ではあるが、ある程度の概観はえられるだろう。ブック・ガイドは個別の思想家の概説書や研究書を紹介するよりも、むしろ古典や思想家自身の著書にあたることを進めている。読みやすく分かりやすい部分がある一方で、用語の説明があまりなく、初学者には不向きであるかもしれない。
PART1「戦後『現代思想』の見取り図」では、「現代思想」の変遷を、1)冷戦構造下でのマルクス主義の変容とフランクフルト学派の形成、2)大量消費社会の到来とフランス・ポストモダン思想の台頭、3)構造主義とポスト構造主義の台頭、4)冷戦構造の終焉とリベラリズムの台頭、5)現代の新しい潮流としてのカルチュラル・スタディーズ、ポストコロニアル・スタディーズ、グローバリゼーション、として整理する。
Part2「フランクフルト学派批判理論」では、ホルクハイマー、アドルノ、ベンヤミン、ハーバマス、ホネットらを取り上げる。
PART3「正義論としてのポスト構造主義」では、ボードリヤール、リオタール、フーコー、デリダ、ドゥルーズ=ガタリを取り上げる。
PART4「現代リベラリズムの冒険」では、ロールズ、ノージック、ポパー、ローティを取り上げる。
PART5「西欧近代にとっての『他者』」では、スチュアート・ホール、ポール・ギルロイ、サイード、スピヴァク、ネグリ+ハートを取り上げる。
以下、簡単に感想を述べる。
PART1…それぞれの思想潮流を、地域性と時代背景を踏まえつつ、マルクス主義との距離の取り方から整理している。そのため、グローバリゼーションといった脱領土的な現象や諸潮流間の関係については曖昧である。
PART2…ハーバマス以後のフランクフルト学派について触れており、非常に有用である。
PART3…本書全体におけるフーコーの位置づけが定まっていない。仲正氏はフーコーを構造主義に位置づける一方、藤木氏はポスト構造主義に位置づける。この点に関して、フーコーは構造主義からポスト構造主義へと転向したとする論者もいるし、そのようなレッテル付自体が無意味であるとする論者もいる。しかし本書において、2人の著者間における記述の差異に関して一切説明がない。また、フーコーに関して、「司牧システム」をパノプティコンと同じ身体の規律権力として把握している。しかし、牧師の権力は制度的な規律によって身体を「支配」するのではなく、群れとしての人間を直接的に「統治」するものであり、同じ構造とはいえない。
PART4…図1において正義と善を二項対立的なものとして配置しているが、両者は本当に対立的なものなのか不明。また、ホパーに関して、他のリベラリストとの関係についての記述がないため、リバラリストとしての立ち位置が不明瞭である。最後に、ロールズ以後のリベラリズムについての記述がないのが残念。
PART5…短いのが残念。ポストコロニアル三巨人?のうち2人を取り上げておきながら、なぜホミ・バーバを取り上げないのか。
総評…大雑把な「現代思想」の見取り図ではあるが、ある程度の概観はえられるだろう。ブック・ガイドは個別の思想家の概説書や研究書を紹介するよりも、むしろ古典や思想家自身の著書にあたることを進めている。読みやすく分かりやすい部分がある一方で、用語の説明があまりなく、初学者には不向きであるかもしれない。
2008年1月2日に日本でレビュー済み
最近までまったく人間の思想に興味を持っていませんでした。
そのため思想に関しては、高校の世界史の知識や
ナポレオン・ヒル辺りとその派生が主張してる
成功宗教くらいしか読んだことがなく、思想ってあまり旨そうじゃないと思ってました。
たまたま、思想を道具として社会を切る本を読んでちょろっと思想の世界を覗いてみようと
この本を手にしました、結果として大正解。
それでも最初は、高校のころの記憶が残っていて
「我思うゆえに我あり」、「自然に帰れ」、「人間は考える葦である」とか「無知を知れ」と訴えまくったら死刑になった人の話など、頭の良い人には届くんだろうけど
俺には届かんと思っていました。
それが、この本はマルクス主義を原点において
アメリカとソ連の対立から、現在まで続く学者の考える人間社会の問題点を紹介し
その仮説の解説をする形をとっています。
今、自分自身が住んでいる社会に馴染みのある考査もあるので
比較的親しみやすく読めました。
何より現在の状況を説明するための考え方の雛形が、たくさん提示してあって
社会をさばく包丁が大量にあるよと喜んでしまいました。
個人的には、右翼に対してファシズムにつながると非難する人がいたり、ソビエトが崩壊して左翼陣営の言論の力が落ちたと言われる理由がわかった気がします。
また、私レベルでは何度音読してもなかなか意味が飲み込めなかったり、普通に使われる言葉の意味がわからないものもありました。
でも、現代社会の分析って様々な視点からいろんな人がやっていて、ワイワイガヤガヤ楽しそうだと思える本でした。
一年前、思想に興味がなかった私にはまったく必要のない本ですが
社会を考える雛形のカタログを参照したいと思った人間にはぴったりの入門書だと思います。
そのため思想に関しては、高校の世界史の知識や
ナポレオン・ヒル辺りとその派生が主張してる
成功宗教くらいしか読んだことがなく、思想ってあまり旨そうじゃないと思ってました。
たまたま、思想を道具として社会を切る本を読んでちょろっと思想の世界を覗いてみようと
この本を手にしました、結果として大正解。
それでも最初は、高校のころの記憶が残っていて
「我思うゆえに我あり」、「自然に帰れ」、「人間は考える葦である」とか「無知を知れ」と訴えまくったら死刑になった人の話など、頭の良い人には届くんだろうけど
俺には届かんと思っていました。
それが、この本はマルクス主義を原点において
アメリカとソ連の対立から、現在まで続く学者の考える人間社会の問題点を紹介し
その仮説の解説をする形をとっています。
今、自分自身が住んでいる社会に馴染みのある考査もあるので
比較的親しみやすく読めました。
何より現在の状況を説明するための考え方の雛形が、たくさん提示してあって
社会をさばく包丁が大量にあるよと喜んでしまいました。
個人的には、右翼に対してファシズムにつながると非難する人がいたり、ソビエトが崩壊して左翼陣営の言論の力が落ちたと言われる理由がわかった気がします。
また、私レベルでは何度音読してもなかなか意味が飲み込めなかったり、普通に使われる言葉の意味がわからないものもありました。
でも、現代社会の分析って様々な視点からいろんな人がやっていて、ワイワイガヤガヤ楽しそうだと思える本でした。
一年前、思想に興味がなかった私にはまったく必要のない本ですが
社会を考える雛形のカタログを参照したいと思った人間にはぴったりの入門書だと思います。
2008年2月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
主題の「現代思想入門」よりも副題の「グローバル時代の「思想地図」はこうなって
いる!」の方が、この本の内容を的確に表していると思います。
思想家一人の仕事を4〜5頁で解説するのですから、専門用語が多くなるのはやむを
得ないと思いますが、この思想家の解説が良いために初心者への敷居はたいへん高く
なっていると思います。
この本は、哲学や思想をそれなりに読んでいて、現代思想に再入門しようという人に
向けている気がします。初心者の方には、この本より専門用語と一般語の間にリンクが
多く張ってある本の方が良いかもしれません。
内容で面白かったのは、執筆陣が揃って「正義」にこだわった流れでまとまっている
事です。「正義も悪もあるか」という姿勢が思想界では多かった感が僕にはありました
ので、逆に痛快でした。
もちろんここでいう正義は絶対正義ではなく限定されたものなのですが、どの様に限定
すれば、絶対正義から生じる悲惨さから逃れられるのかという思考方法がいろいろ提示
してありますので、正義を示さざるを得ない立場の方には参考になるかと思います。
いる!」の方が、この本の内容を的確に表していると思います。
思想家一人の仕事を4〜5頁で解説するのですから、専門用語が多くなるのはやむを
得ないと思いますが、この思想家の解説が良いために初心者への敷居はたいへん高く
なっていると思います。
この本は、哲学や思想をそれなりに読んでいて、現代思想に再入門しようという人に
向けている気がします。初心者の方には、この本より専門用語と一般語の間にリンクが
多く張ってある本の方が良いかもしれません。
内容で面白かったのは、執筆陣が揃って「正義」にこだわった流れでまとまっている
事です。「正義も悪もあるか」という姿勢が思想界では多かった感が僕にはありました
ので、逆に痛快でした。
もちろんここでいう正義は絶対正義ではなく限定されたものなのですが、どの様に限定
すれば、絶対正義から生じる悲惨さから逃れられるのかという思考方法がいろいろ提示
してありますので、正義を示さざるを得ない立場の方には参考になるかと思います。
2008年10月1日に日本でレビュー済み
その名の通り、現代思想の入門書。
本書では「現代思想」を「西欧諸国における批判的な社会理論の脱(正統)マルクス主義の諸潮流」と定義している。
本書の構成は大きく分けて4つ。
'@フランクフルト学派 'Aポスト構造主義 'B現代リベラリズム 'Cカルチュラル・スタディーズやポストコロニアリズムなどの「他者」をめぐる思想 である。
複数の著者が各章を分担執筆しているので、中には「本当に入門書とわかって書いてるのか?」と疑いたくなるような、本書を入門書として手に取った読者に対して不親切な部分もあるが、それを除けば非常にわかりやすく、上手にまとめられているなあという印象を受けた。
また、さらに読み進めたい人のために各章末にブックガイドが載せられており、これが非常に有用である。
執筆陣が読者にもっと現代思想に興味を持って、勉強してもらいたいという思いが伝わってくる内容で好感が持てた。
現代思想に本当に初めて触れる読者には少々キツい内容かもしれないが(そういう人は一度中身を確認してみることをお勧めする)、これだけの内容を読み易くまとめるのは素晴らしい仕事だと思う。良書。
本書では「現代思想」を「西欧諸国における批判的な社会理論の脱(正統)マルクス主義の諸潮流」と定義している。
本書の構成は大きく分けて4つ。
'@フランクフルト学派 'Aポスト構造主義 'B現代リベラリズム 'Cカルチュラル・スタディーズやポストコロニアリズムなどの「他者」をめぐる思想 である。
複数の著者が各章を分担執筆しているので、中には「本当に入門書とわかって書いてるのか?」と疑いたくなるような、本書を入門書として手に取った読者に対して不親切な部分もあるが、それを除けば非常にわかりやすく、上手にまとめられているなあという印象を受けた。
また、さらに読み進めたい人のために各章末にブックガイドが載せられており、これが非常に有用である。
執筆陣が読者にもっと現代思想に興味を持って、勉強してもらいたいという思いが伝わってくる内容で好感が持てた。
現代思想に本当に初めて触れる読者には少々キツい内容かもしれないが(そういう人は一度中身を確認してみることをお勧めする)、これだけの内容を読み易くまとめるのは素晴らしい仕事だと思う。良書。
2015年9月14日に日本でレビュー済み
私の理解力がないこともあると思いますが、『入門』と銘打っているわりには難しすぎると感じました。ひとつのページに、新しい名前や概念がいくつもでてきて、追い切れませんでした。