二人共、史上初の女性米大統領候補と噂されるヒラリーとライスを比較して論じた本。私は元々ヒラリーには関心はなく、現在でも人種差別が残るアメリカ社会において、黒人女性として国務長官まで登り詰めたライスの実像に興味を持っていた。
しかし、本書の内容には落胆させられた。著者の行なった事は、他人が書いたライスの評伝、新聞、雑誌、HP等の記事を再構成して、お気楽な感想を加えただけ。ライスは歴史上の人物ではないのだから、現存する関係者に当たってみるのが常道だろう。本書中でも交際のあったフットボール選手、関りのあった大学教授などが出て来るのだから、インタビューを試みるなど"汗をかく"のがライターの役目だ。そして、冒頭の私の疑問に対しては、「ライスは飛び級を二回するなど子供の頃から頭が良かった。その後も勉学に励み、調整能力の高さと相まって国務長官まで登り詰めた」と言うだけ。「ライスはミステリアスだ」とまで言う始末。人物伝を書く資質がない。大学生のレポート・レベルであろう。
また、著者が政治・経済・軍事に関する知識がないのは明白。これで、二人の政治家の比較論を書ける筈がない。汗はかかない、評伝を書く資質もない。部屋から一歩も外に出ずに数日で書ける内容である。中身の薄さに呆然とする一作。
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ヒラリーとライス アメリカを動かす女たちの素顔 (PHP新書 428) 新書 – 2006/11/16
岸本 裕紀子
(著)
次代のアメリカを担う二人の女性----コンドリーザ・ライス国務
長官とヒラリー・ロダム・クリントン上院議員。ともに初の女性大統領候補とな
る可能性もささやかれ、注目度はますます高まっている。しかしその知名度に反
して、素顔は意外に知られていない。生い立ち、人間関係の築き方、ファッショ
ン、仕事や自己PRのスタイル、政治信条と業績......。
本書では、タイプの異なる二人の生き方を徹底比較、それぞれの魅力に迫る。著
者はかつて、ニューヨーク大学でアメリカ政治を学び、その後は女性の生き方
を扱うエッセイで人気を博す。そうした視点から、女性のキャリア構築やアメリ
カという国のシステムまでをも描いた好著。
女性であれば、自分はどちらのタイプかと考えながら読むのも楽しい。彼女たち
がずっと身近に感じられるのではないだろうか。男性にとっても、有能な女性と
の接し方についてヒントを得る一冊となるだろう。
長官とヒラリー・ロダム・クリントン上院議員。ともに初の女性大統領候補とな
る可能性もささやかれ、注目度はますます高まっている。しかしその知名度に反
して、素顔は意外に知られていない。生い立ち、人間関係の築き方、ファッショ
ン、仕事や自己PRのスタイル、政治信条と業績......。
本書では、タイプの異なる二人の生き方を徹底比較、それぞれの魅力に迫る。著
者はかつて、ニューヨーク大学でアメリカ政治を学び、その後は女性の生き方
を扱うエッセイで人気を博す。そうした視点から、女性のキャリア構築やアメリ
カという国のシステムまでをも描いた好著。
女性であれば、自分はどちらのタイプかと考えながら読むのも楽しい。彼女たち
がずっと身近に感じられるのではないだろうか。男性にとっても、有能な女性と
の接し方についてヒントを得る一冊となるだろう。
- 本の長さ231ページ
- 言語日本語
- 出版社PHP研究所
- 発売日2006/11/16
- ISBN-104569657737
- ISBN-13978-4569657738
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登録情報
- 出版社 : PHP研究所 (2006/11/16)
- 発売日 : 2006/11/16
- 言語 : 日本語
- 新書 : 231ページ
- ISBN-10 : 4569657737
- ISBN-13 : 978-4569657738
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,481,053位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 673位アメリカのエリアスタディ
- - 2,364位PHP新書
- - 10,772位政治入門
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年1月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
陰ながらTOPをサポートするとはこういうことなんですね。
対極的な生涯ではありますが、お互いポリシーとプライドを持ち
縁の下の力持ちとしてTOPを支える。
支えつつも出しゃばらず、でも出なさすぎず。
苦労と努力もすごいし、周りへの配慮も人の数倍気配りしている。
女性の考え方もいろいろあると思いました。
対極的な生涯ではありますが、お互いポリシーとプライドを持ち
縁の下の力持ちとしてTOPを支える。
支えつつも出しゃばらず、でも出なさすぎず。
苦労と努力もすごいし、周りへの配慮も人の数倍気配りしている。
女性の考え方もいろいろあると思いました。
2007年7月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容としては、週刊誌並なネタなので面白くないことはない。しかし本書の内容は著者独自のインタビューに基づいてるのではなく、他で書かれた彼女たちについての本やデータを元にしての著者の分析であり、女性二人の異なった生き方として見ているようだが、書かれていることは想像範囲内であり内容レベルは低く思える。彼女たちの『素顔』とまでタイトルにしてよいのかどうか疑問である。
芸能ネタのような感覚では面白いとは思うが、著者にも内容にもがっかりした。
著者には元々興味があったが、他の作品もこのような安易な判断に基づいているのかと想像すると読む気がしない。
芸能ネタのような感覚では面白いとは思うが、著者にも内容にもがっかりした。
著者には元々興味があったが、他の作品もこのような安易な判断に基づいているのかと想像すると読む気がしない。
2012年2月1日に日本でレビュー済み
これに載っている情報はネットで検索すればすぐ出てくる。ヒラリーとライス氏についてのある程度の知識があるのであれば、特に目新しい情報は何も載っていない。両方とも「さそりざ座」ということは知らなかったが、そんな情報はどうでもいい。この本書の著者はヒラリー、ライス氏ともに直接にインタビューは行なっておらず、両氏関連の本を読んで書いたようだ。言ってみれば大学のレポートや週刊誌のレベル。
それにしても、ライス氏はデンバー大学・ノートルダム大学で学んだが、それについて、「彼女の成績なら名門校の大学院(おそらくハーバード、エールなどのこと)にも入れたのになぜノートルダム大・デンバー大なのか?好きな先生がいただけではないだろう。名門校では優秀な人が多く一人目立つことができないからだ。」という風に断定的に書いている。たしかにそういう打算もあったかもしれない。しかし、ライス氏の家族はキリスト教で、キリスト教系の名門ノートルダム大(全米20位に入る著名校)で学びたいという理由もあっただろう。欧米だとランキングに過剰にはだわらない。エマワトソンはエール、コロンビア、ケンブリッジを蹴って、校風からブラウン大を選んでいる。ライス氏も様々な理由からノートルダム、デンバーを選んだのにもかかわらず、打算的な理由で選んだのだと決めつけてかかるこの著者の程度がしれてる。この他にもちょっとそれはあなたの偏見じゃないの?とつっこみたくなるところが多々ある。
内容はそこまで程度が低いわけではないが、ゴシップ集的な本であることはたしか。この著者が修士号取得者というから呆れる。あまり知的な本ではないので期待して読まないほうがいい。女性週刊誌を新書化するとこんな感じになるのかなぁと思った。
それにしても、ライス氏はデンバー大学・ノートルダム大学で学んだが、それについて、「彼女の成績なら名門校の大学院(おそらくハーバード、エールなどのこと)にも入れたのになぜノートルダム大・デンバー大なのか?好きな先生がいただけではないだろう。名門校では優秀な人が多く一人目立つことができないからだ。」という風に断定的に書いている。たしかにそういう打算もあったかもしれない。しかし、ライス氏の家族はキリスト教で、キリスト教系の名門ノートルダム大(全米20位に入る著名校)で学びたいという理由もあっただろう。欧米だとランキングに過剰にはだわらない。エマワトソンはエール、コロンビア、ケンブリッジを蹴って、校風からブラウン大を選んでいる。ライス氏も様々な理由からノートルダム、デンバーを選んだのにもかかわらず、打算的な理由で選んだのだと決めつけてかかるこの著者の程度がしれてる。この他にもちょっとそれはあなたの偏見じゃないの?とつっこみたくなるところが多々ある。
内容はそこまで程度が低いわけではないが、ゴシップ集的な本であることはたしか。この著者が修士号取得者というから呆れる。あまり知的な本ではないので期待して読まないほうがいい。女性週刊誌を新書化するとこんな感じになるのかなぁと思った。
2009年7月25日に日本でレビュー済み
前回の大統領選挙、この2人が対決したらどうなっていただろう?
彼女たちの対決を見たかった。
とかく比較されていた2人だが、こういった女性たちが活躍するアメリカという国はやはりすごいと思う。
日本でも輝かしいキャリアを持つ女性はいる、しかし彼女達のように国を動かすようなポストに就いた人物はまだ現れていないのではないだろうか?
冷静沈着なライス、と人間的なヒラリー、
こんな上司がいたらいい、素直にそう思った。ただ友人にはなれないとは思うが・・・
またこういった女性たちを活用できるような、そんな上司につかえる事ができたら、心からそう思う。
エリート教育を施されてきたライスの、性別ゆえ、人種ゆえ人より数倍努力するという姿勢、そして着実に一歩一歩進んでいく彼女と、大きな目標に向かって一気につきすすんでいくヒラリー、生まれも育ちも違うこの二人、プライベートで会話するなら何を話すだろうか?
おそらく星座の話はしないと思うが、案外いい友人になれるのではないだろうか?
これからのヒラリーとライス、見守っていきたい。そして日本にも彼女達に匹敵するような真のエリート女性が訪れる時代がいつかきてほしい。
彼女たちの対決を見たかった。
とかく比較されていた2人だが、こういった女性たちが活躍するアメリカという国はやはりすごいと思う。
日本でも輝かしいキャリアを持つ女性はいる、しかし彼女達のように国を動かすようなポストに就いた人物はまだ現れていないのではないだろうか?
冷静沈着なライス、と人間的なヒラリー、
こんな上司がいたらいい、素直にそう思った。ただ友人にはなれないとは思うが・・・
またこういった女性たちを活用できるような、そんな上司につかえる事ができたら、心からそう思う。
エリート教育を施されてきたライスの、性別ゆえ、人種ゆえ人より数倍努力するという姿勢、そして着実に一歩一歩進んでいく彼女と、大きな目標に向かって一気につきすすんでいくヒラリー、生まれも育ちも違うこの二人、プライベートで会話するなら何を話すだろうか?
おそらく星座の話はしないと思うが、案外いい友人になれるのではないだろうか?
これからのヒラリーとライス、見守っていきたい。そして日本にも彼女達に匹敵するような真のエリート女性が訪れる時代がいつかきてほしい。
2007年1月6日に日本でレビュー済み
あるラジオ番組でこの著者が話をしていて興味をもち
即読んでみました。ヒラリーは?ライスは?とテーマごとに
比較しながら書いてあり、とてもおもしろい本です。
ふたりの生い立ちや私生活については、今まで私が
知らなかったことばかりでした。謎の部分が多いだけに
余計ライスさんのことはもっと知りたい感じです。
ただ、何度か同じ話が出てくるので、それが気になりましたが。
日本ではこのふたりに匹敵するような人物はいるのかな?と
考えました。
即読んでみました。ヒラリーは?ライスは?とテーマごとに
比較しながら書いてあり、とてもおもしろい本です。
ふたりの生い立ちや私生活については、今まで私が
知らなかったことばかりでした。謎の部分が多いだけに
余計ライスさんのことはもっと知りたい感じです。
ただ、何度か同じ話が出てくるので、それが気になりましたが。
日本ではこのふたりに匹敵するような人物はいるのかな?と
考えました。
2007年4月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ヒラリーとライス。今や飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍中の、女性政治家2人について、その性格や生い立ちなどを対比的に描いています。
読み進めるにしたがって、たまにテレビで目にする二人の姿に重ね合わせて、「あー、なるほどねー」なんて、妙に納得したりして、とても面白いです。情報に関しては、とりたてて新しいインタビューなどあるわけでもないのですが、著者が女性ということもあるのか、2人に対する洞察と描写がとても面白く、楽しく読めます。
読み進めるにしたがって、たまにテレビで目にする二人の姿に重ね合わせて、「あー、なるほどねー」なんて、妙に納得したりして、とても面白いです。情報に関しては、とりたてて新しいインタビューなどあるわけでもないのですが、著者が女性ということもあるのか、2人に対する洞察と描写がとても面白く、楽しく読めます。
2007年3月5日に日本でレビュー済み
タイトル、テーマ、ともにタイムリーで思わず手に取りました。
他の方のレビューにもありますが、同じエピソードのくり返しが多いのが
残念。恐らく、材料不足だと思います。
あと、事実なのか著者の感想なのか、混乱している部分があるのも
残念。
非常に興味深いテーマなだけに期待が大きく、厳しいコメントになってしまいます。
ただ、二人のことを手っ取り早く知りたければ オッケー。
2時間くらいで読み切れるので、この本を入門書として、次の本に進めばよいと
思います!
他の方のレビューにもありますが、同じエピソードのくり返しが多いのが
残念。恐らく、材料不足だと思います。
あと、事実なのか著者の感想なのか、混乱している部分があるのも
残念。
非常に興味深いテーマなだけに期待が大きく、厳しいコメントになってしまいます。
ただ、二人のことを手っ取り早く知りたければ オッケー。
2時間くらいで読み切れるので、この本を入門書として、次の本に進めばよいと
思います!