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自分をまげない勇気と信念のことば (PHP文庫 そ 1-10) 文庫 – 2004/10/2
<人生は、人と違うからこそおもしろい>――こんなにあたりまえのことを見失っている人が、なんと多いことか。▼他者との関わり合いのなかで、自分の価値観を削られていく多くの人たち。保身のために“自分のことば”を失い、オウムのように大多数の人の意見を繰り返す。――「他人の価値観を鵜呑みにして、どうしておもしろい人生を送れるだろう。また人と同じようなことを言っていて、どうして他人の尊敬を得ることができるだろう。(「まえがき」より)」。▼「叶えられない希望を追うのが人生の美学」「凋落は、人間に対する愛である」「現実と折り合えることが強さの証拠」……本書は、友人・家族・夫婦との関わりや人間の生と死を通じて、現実というカベや世の中の善と悪、人生の価値を見据えた著者の作品群のなかから、人生の指針となることばを選び、自分を失わずに生きようとする人々へ向けた箴言集。
- 本の長さ245ページ
- 言語日本語
- 出版社PHP研究所
- 発売日2004/10/2
- ISBN-104569662773
- ISBN-13978-4569662770
登録情報
- 出版社 : PHP研究所 (2004/10/2)
- 発売日 : 2004/10/2
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 245ページ
- ISBN-10 : 4569662773
- ISBN-13 : 978-4569662770
- カスタマーレビュー:
著者について
東京生れ。1954(昭和29)年聖心女子大学英文科卒業。
同年発表の「遠来の客たち」が芥川賞候補となる。『木枯しの庭』『天上の青』『哀歌』『アバノの再会』『二月三十日』などの小説の他、確固たる人間観察に基づく、シリーズ「夜明けの新聞の匂い」などのエッセイも定評を得ている。他に新書『アラブの格言』などがある。1979年ローマ法王よりヴァチカン有功十字勲章を受ける。1993(平成5)年日本藝術院賞・恩賜賞受賞。1995年12月から2005年6月まで日本財団会長。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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見方を変えれば+もーに、ーも+になると考えさせられた:
・ 「まいりました」と頭を下げられる人間が本当は勝った人間より強い。間違いを自ら認められるのが真の勇気!
・ 90年100年経ったら必ず死ぬから急ぐことはありません!
・ 学問も何もない人の一言が哲学者の言葉よりも胸にこたえることがある!
・ ダーウィンもスウィフトもフロイドもチャーチルもトルストイも何らかの悩みを抱えてきた。
・ 不幸は迎え撃つべきもの。忘れようと酒を飲んだり避けようとすると身がすくむ。特別なものと思わず、かえって出ていく前に出る!
・ 不幸も、それを解決するのを一つの目標に受け止めるべし。
・ 不眠症の解決策=へとへとになるまで畑仕事をする!
・ 列車や飛行機の遅れなんて、自分や家族が病気になることと比べれば大したことない!遅れたら寝ておけば時間の経過なんて気にならないもの。
・ 個性の強い人間は、オーケストラに楽器を加えるがごとく持ち味を生かすようにすれば、存在意義は出てくる。
・ 評判の悪い人は、ある方面では才能が抜きんでているのかも。嫉妬の表れかもしれない人の噂。
・ 寛大さ=多くを期待しないこと。
・ 苦しみの中からしか本当の自分を発見できない。幸福である間はだめ。
・ かっとなる人は弱い人。攻撃的になってしまう。起こる前にその対象のデータを集めよ。好き嫌いはその後に。
・ 列車の中の飲食は許され電車がだめなのは、乗る前後に食べられるか否か。万事して良いか悪いかは代わりに別のところで可能か否かによる。
・ ドイツも階級社会!手を汚すような仕事は決してしないという人種もいる。
・ 大人=意識して表裏を使い分けれる人。
・ 教育の根本の姿=自らを教育し続けること。
・ ゲートボールをする体力があるならもっと働いてもらうべし!アメリカ式の「引退したら遊んで暮らす」は時代遅れ!
・ 過酷さに耐える習慣は比較的若いうちからつけておかないといけない!
・ 結婚生活の幸不幸は、楽しい会話ができる相手と暮らせるか否かにあり。
・ 離婚の醍醐味=離婚を体験しない人には分からないような静かな一区切りを感じることか?
していたのは小さな現実的な目標です、人間は自分が落ちぶれた時だけ平等
を望み、少し人よりいい生活ができるようになると人と同じでないことを
望む…。
本書は読んでみると当たり前のことだがなぜか説得力があり書きとめたい
言葉が多い。
なにより書題がいいし、読めば期待に背くことはないでしょう。まえがきは著者自身が書いている。
確かに宗教的なものの見方には、多かれ少なかれ偽善的、決めつけのような姿勢が無いではないけれど、想像していたよりもずっと、そういった個所はかなり少なかった。
それよりはるかに、共感したり、更に深く考えさせてもらったり、教えられた事の方が多かった。
根底にあるのは宗教的な見方だが、偽善的や依存的ではなく、生きる上での指針となるべき心強いものだと思った。
どんな事でも妄信的になってはいけないだけなのではないかとも思った。
著者がよく言う「ほどほど」「いい加減」の効用。
それは自分と他人に対する寛大さであり、許しにも通じる。
それが身を助けること!にもなる。
寛大であることは、放任や迎合、諦めとはまったく違うものであり、戦わずして勝つということにもなると思う。
それがタイトルの「自分をまげない」という事だと思う。
その解説を付けるという構成です。実際それらの本(小説やエッセイ)を読んでみると、その文に出会うのは簡単ではありませんが、
こちらでは各ページごとに一文づつありますので、
小説などを読むよりも心に残る確立が高いです。
クリスチャンである氏の文の中には、「神」や「愛」という言葉も
あちらこちら出てきますが、それが全然胡散臭くない。ある意味で氏は第3世界から人を見ている考え方をしているような、または、
両性(女性と男性)を持っているようにも感じられます。
人に裏切られた時、自分が不幸と思う時、様々な苦しい場面を仮定して、叱咤が飛びますので、生ぬるい気持ちでは読めないのが氏の文章です。それを受け止められると、人に対しての怒りもなくなり、
タイトルのように『自分の信念を貫いて』生きていけるようになるようです。私は曽野氏の言葉に随分助けられましたし、励みにもなっています。
他著の「孤独でも生きられる」もこの本と共にお勧めします。