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簡単に、単純に考える (PHP文庫 は 35-1) 文庫 – 2004/10/2
勝者は、複雑なものの考え方をしない! 本書は、天才・羽生善治の思考法則を、二宮清純、平尾誠二、金出武雄ら各界の第一人者たちとの対談によって明らかにしたものである。
”対局中は論理的に考えない。10手先のことを考えたり、休んだり、バラバラに考えたものを最後にまとめてから指す””情報は「選ぶ」より「捨てる」。この手はありえないと、瞬間的に消していく”――など、シンプルに考えることが勝負に勝つ直感を呼び覚ますという。
ビジネスの環境は常に変化している。にもかかわらず多くの人は、論理的思考の末に辿りついた考えや発想こそが、いい結果に結びつくと考えがちだ。しかし現実は、ギリギリの状況から生まれた直感の方が、いい結果を生み出すことも少なくない。要は追い詰められた状況を何度も経験して「勝負勘」を養い、従来の方法に捉われないやり方を導き出すことが大切なのである。
柔軟な発想をするための「頭脳教科書」である。
- 本の長さ250ページ
- 言語日本語
- 出版社PHP研究所
- 発売日2004/10/2
- ISBN-104569662811
- ISBN-13978-4569662817
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登録情報
- 出版社 : PHP研究所 (2004/10/2)
- 発売日 : 2004/10/2
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 250ページ
- ISBN-10 : 4569662811
- ISBN-13 : 978-4569662817
- Amazon 売れ筋ランキング: - 657,511位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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なお本書のタイトルは、金出氏が研究者向けに言っているという「Keep it simple, stupid」という研究態度から来ていたいる。今(2020年)から20年近く前の本だが、決して古びていない。
しかし、本著作は、対談という形式でまとめられているため、各氏との対談により重複した
受け答えがあったり、話している内容が飛んでしまい深いところまで話が及んでいなかったり
といったことが多い。
他の著作に比べるとやや冗長であることは否めないと感じた。
とはいえ、羽生氏は、基本の積み重ねや、自ら思考すること、大局観を持つことの大切さなど
を繰り返し述べており、基本の姿勢は対談であろうと変わらない。
他の著作を読むと、これらの対談を通じて自身の考えを深めていると感じられることもあるの
だが、それが本書の上ではそれほど感じられなかったのが残念である。
物事単純に考えるってなかなかできない
羽生さんに言われると
なぜか? なっとく! 不思議です
羽生さんらしーい!
内容は羽生善治著の『決断力』とほぼ同じである。本対談集はあるテーマに沿って互いに思い当たった順に話していることと、口語調であるのに対し、『決断力』は本対談集をもとに、要点を項目ごとに整理している点で異なる。それぞれの書における情報自体はかわらないため、どちらか一冊あれば十分と思う。各読者にとって読みやすい方を選択することを勧める。具体的な内容は、羽生の思考方法に対して対談者が違った分野における類似点や相違点を示すことで、効率の良い考え方や学び方、あるいはその姿勢などを一般化しようとしている。複数の分野で成立する事象には説得力あるが、主観的な部分に比較して客観的なデータは少なく、経験則にもとづく部分が多い点が本書の欠点。重要なことは、しっかりとしたスタンスをもつということなのであろう。
本書または『決断力』の一方であれば広く勧められるが2冊両方購入する意味は薄いと思う。星4つの評価。
羽生さんの考え方を少しでも知りたいのならいいかもしれない。
でも、あまり多くを語らない方なので情報量としては少ない。
他の方もレビューで書かれておりますが、対談のレベルは低い。
特に二宮氏とは会話になっていない部分が多々ある。
「簡単に、〜」というタイトルも無理やりつけたのであろう。
本の内容とは合っていない。
将棋を対談のキーワードにしながらも、スポーツ心理学や人工知能に話が及び、著者の博識と人間としての成熟度を読み取る事が出来る。「天才とは99%の汗と1%のひらめき」という言葉が彼に当てはまるのだと再認識した。
この本の本題である「単純に考える」事とは、経験を通じて脳の中にバイパスを作り、伝達経路を簡素化する事だと読み解ける。その為には、著者が将棋を極めた栄光の陰で行われたであろう地道な努力が求められるのではないだろうか。
金出氏との対談は素晴らしい.著者校正を行っていないと思われる記述も少々残されているものの,内容自体は最高の頭脳を持つ両者が対談相手や読者のバックグランドを的確に意識したものとなっていて非常にわかりやすく,「単純に考えること」の奥の深さがよく伝わってくる.専門的な用語も少々出てくるが,大まかな意味の説明は対談の中でなされているので数学やコンピュータのアレルギーを持つ人でも問題無く読めると思う.
三つの対談別に星をつけると,一章(二宮)が二つ,二章(平尾)が三つ,三章(金出)が五つといったところ.一章と二章は羽生氏の話のうまさでもっているような感じがする.