まず衝撃だったのが、登場人物の方言ばりばりの言葉遣いです。
多少の読みづらさもありましたが、当時の地方の人が中央と同じ言葉で話すこともありえず、非常にリアルな世界観を作りだしていました。
文庫本ながらかなりの分厚さを誇り、貴久時代の蒲生氏、菱刈氏との戦いや、薩摩統一までの話、家久の上洛まで、島津家に関する非常に細かい話まで書かれていました。
義久は兄弟と共に島津家の最盛期を作りますが、豊臣政権下で兄弟たちとの軋轢が生まれていきます。
私たちは、一次資料の、因果を考慮しない結果しか読み取ることができませんが、島津義弘、島津忠恒親子の行動を見ると、確かに亀裂があったのかもしれません。
これは島津義久の元服前から死去までの人生を綴った小説で、ドラマチックなエンディングを迎えるわけではありません。
島津義弘とも違い、前線に立つことも少なく派手な描写もありません。
それでも、島津義久という人物の偉大さを知るには十分すぎる小説だと思います。
島津歳久の活躍が地味でしたが、ビートルズに置き換えるとリンゴ・スターのような立ち位置になっていたのでそこは面白かったです。
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島津義久 九州全土を席巻した智将 (PHP文庫) 文庫 – 2005/7/1
桐野 作人
(著)
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戦国時代の島津氏といえば、関ケ原合戦で敵中突破を敢行した島津義弘がよく知られる。しかし、薩摩・大隅・日向の三州統一を果たし、島津氏を戦国大名として飛躍させた当主こそ、その兄・島津義久である。二歳違いの兄弟であった義久と義弘は、兄の「智」・弟の「勇」によって九州全域を席巻し、島津氏の最大版図を現出させた。
じつは当主であったことがない義弘に比べ、義久があまり語られてこなかったのはなぜなのか。本書では、一門や譜代、国衆の間にも火種を抱えながら、家中の結束に力を注いだ義久の苦悩に満ちた闘いの日々を描いていく。やがて秀吉との対峙と臣従、関ケ原後の家康との駆け引きと進むにおよび、要に座る義久の知恵と胆力が光ってくる。合戦での武勇譚では弟に劣るものの、最後に存続の危機から家を守った器量人の姿に、面目躍如たる義久の実像を見る思いがする。
鹿児島出身の歴史作家が渾身の筆で描く力作長編小説!
文庫書き下ろし。
じつは当主であったことがない義弘に比べ、義久があまり語られてこなかったのはなぜなのか。本書では、一門や譜代、国衆の間にも火種を抱えながら、家中の結束に力を注いだ義久の苦悩に満ちた闘いの日々を描いていく。やがて秀吉との対峙と臣従、関ケ原後の家康との駆け引きと進むにおよび、要に座る義久の知恵と胆力が光ってくる。合戦での武勇譚では弟に劣るものの、最後に存続の危機から家を守った器量人の姿に、面目躍如たる義久の実像を見る思いがする。
鹿児島出身の歴史作家が渾身の筆で描く力作長編小説!
文庫書き下ろし。
- 本の長さ521ページ
- 言語日本語
- 出版社PHP研究所
- 発売日2005/7/1
- ISBN-104569664199
- ISBN-13978-4569664194
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商品の説明
出版社からのコメント
第一章 在家菩薩
第二章 岩剣の初陣
第三章 苦戦の大隅・日向合戦
第四章 日新斎逝く
第五章 宿敵放逐
第六章 高城合戦
第七章 肥後から島原へ
第八章 前途の暗雲
第九章 天下人との邂逅
第十章 屈従と雌伏の日々
最期の賭け
あとがきにかえて―島津義久は忘却された大名か
参考文献
第二章 岩剣の初陣
第三章 苦戦の大隅・日向合戦
第四章 日新斎逝く
第五章 宿敵放逐
第六章 高城合戦
第七章 肥後から島原へ
第八章 前途の暗雲
第九章 天下人との邂逅
第十章 屈従と雌伏の日々
最期の賭け
あとがきにかえて―島津義久は忘却された大名か
参考文献
著者について
歴史作家
登録情報
- 出版社 : PHP研究所 (2005/7/1)
- 発売日 : 2005/7/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 521ページ
- ISBN-10 : 4569664199
- ISBN-13 : 978-4569664194
- Amazon 売れ筋ランキング: - 558,749位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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2014年7月25日に日本でレビュー済み
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面白いし、知らなかった島津義久の苦悩も知ることができて満足だったのだが、如何せん終わり方が哀しいというか、虚しかった。
小説である以上、終わり方はもう少し前向きなものにはならなかったのであろうか。
小説である以上、終わり方はもう少し前向きなものにはならなかったのであろうか。
2017年5月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
島津義久を主人公にしている貴重な一冊です。弟の義弘ばかりが注目されますが、個人的には義久のほうが好きだったので、この本を購入しました。
2009年3月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
すごく面白い。他のレビューでのとうりだと思います。
あえて不満を言うなら義久からの気持ちだけを書いています。言葉に出していること以外の心情はあくまで義久が、どう受け取ったが、どう感じたか。
(相手の行動はこういう意味があるのかなという小説ならではの楽しみではありますが)
作者あとがきに書いていますが機会があったら義弘からの目線の話も書いてみたいと言っていることからも意図的に他の登場人物の事は表面上を書いてあるにとどめてると思います。
もし、これらを書いていたらあと2,3巻は必要ですが。
読んで損はしない内容だと思います。
あえて不満を言うなら義久からの気持ちだけを書いています。言葉に出していること以外の心情はあくまで義久が、どう受け取ったが、どう感じたか。
(相手の行動はこういう意味があるのかなという小説ならではの楽しみではありますが)
作者あとがきに書いていますが機会があったら義弘からの目線の話も書いてみたいと言っていることからも意図的に他の登場人物の事は表面上を書いてあるにとどめてると思います。
もし、これらを書いていたらあと2,3巻は必要ですが。
読んで損はしない内容だと思います。
2008年7月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
確かに戦上手の義弘や家久は評価されるべきですが、その間太守義久が後ろを固めていたからこそできた事です。
誰だって戦って武功を上げて名を轟かせたいでしょうが、総大将であるが故に遠巻きに見ていなければいけないのはかなり辛かったと思います。
しかも責任は自分が被るというのですからなんと頼もしい男でしょう。
敵中突破で有名な義弘でも北九州攻めのリスクを過小評価していたとなると
義久はよほどの切れ者だったことがよく分かります。あと気配りの上手さも目を見張ります。
次の当主が忠恒になってしまったのがつくづく残念です。
再評価の必要な名将だと思います。
誰だって戦って武功を上げて名を轟かせたいでしょうが、総大将であるが故に遠巻きに見ていなければいけないのはかなり辛かったと思います。
しかも責任は自分が被るというのですからなんと頼もしい男でしょう。
敵中突破で有名な義弘でも北九州攻めのリスクを過小評価していたとなると
義久はよほどの切れ者だったことがよく分かります。あと気配りの上手さも目を見張ります。
次の当主が忠恒になってしまったのがつくづく残念です。
再評価の必要な名将だと思います。
2009年3月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
戦国時代の九州の雄,島津義久の少年時代から逝去するまでの生涯を書き綴った長編小説.
南九州の一大名に過ぎなかった島津氏.同名一族との争いをはじめ,本領である薩摩・大隅(・日向)でさえ十分に支配できていない状況から,一時的とは言え,九州をほぼ全土を支配した義久.希代の英雄と言っては言葉が過ぎるかもしれないが,相当な人物であったことは想像に難くない.しかしながら,戦国時代の島津氏といえば,弟の義弘の方が「朝鮮の役」や「関ヶ原の退き口」でその名を広く残している.筆者があとがきに記しているように,義久は忘却された大名なのだろうか?本書はその疑問に答えてくれる.
さまざまな考えを持つ家臣を一つにまとめ,進むべき方向を決めてゆくことが如何に大変なことか.旧来の常識では考えられないような,秀吉といった強大な力を持った相手を迎えた時に,どう対処すべきか.義久の苦悩を通して,本書にはそれがしっかり描かれている.残念なのは,九州全土を席巻してゆく勝ち戦の描写が淡々としている点だ.“島津氏快進撃”の爽快感は,本書からは得られない.もっとも,これは作者の意図なのかもしれない.そういうものを求めるなら,義弘の生涯を見てくれと.
「島津に暗君なし」と言われる.義久ファンは是非一読することをお薦めする.
南九州の一大名に過ぎなかった島津氏.同名一族との争いをはじめ,本領である薩摩・大隅(・日向)でさえ十分に支配できていない状況から,一時的とは言え,九州をほぼ全土を支配した義久.希代の英雄と言っては言葉が過ぎるかもしれないが,相当な人物であったことは想像に難くない.しかしながら,戦国時代の島津氏といえば,弟の義弘の方が「朝鮮の役」や「関ヶ原の退き口」でその名を広く残している.筆者があとがきに記しているように,義久は忘却された大名なのだろうか?本書はその疑問に答えてくれる.
さまざまな考えを持つ家臣を一つにまとめ,進むべき方向を決めてゆくことが如何に大変なことか.旧来の常識では考えられないような,秀吉といった強大な力を持った相手を迎えた時に,どう対処すべきか.義久の苦悩を通して,本書にはそれがしっかり描かれている.残念なのは,九州全土を席巻してゆく勝ち戦の描写が淡々としている点だ.“島津氏快進撃”の爽快感は,本書からは得られない.もっとも,これは作者の意図なのかもしれない.そういうものを求めるなら,義弘の生涯を見てくれと.
「島津に暗君なし」と言われる.義久ファンは是非一読することをお薦めする.
2020年5月6日に日本でレビュー済み
関ケ原の合戦後、勇猛な義弘に代わって柔軟で強かな外交力で家康を事実上屈服させた手腕に圧巻される。
2021年3月7日に日本でレビュー済み
16歳の義久が祖父・忠良に会いに行った話から始まり、
忠良が相州家を相続し、義久の父・貴久が本宗家の家督を継いだ経緯を語ります。
義久が薩・隅・日三州を統一し、豊後に進攻しようとしたところで信長の介入があり、矛先を肥後へ。
信長の死で九州をほぼ手中に収めるものの、天下人・秀吉が介入。
薩・隅の二か国と日向諸県郡だけに押し込められ、忍従の日々を過ごし、
秀吉の死で再びチャンスが巡ってきたと思ったところで、家中の内訌が勃発。
著者は、この内訌が原因で薩摩藩初代藩主・忠恒(義久の次弟・義弘の三男)が義久を恨み、
義久の功績を後世に伝えなかったと考えていて、同感です。
関ヶ原退き口で義弘のほうが有名ですが、義久も立派な武将でした。
忠良が相州家を相続し、義久の父・貴久が本宗家の家督を継いだ経緯を語ります。
義久が薩・隅・日三州を統一し、豊後に進攻しようとしたところで信長の介入があり、矛先を肥後へ。
信長の死で九州をほぼ手中に収めるものの、天下人・秀吉が介入。
薩・隅の二か国と日向諸県郡だけに押し込められ、忍従の日々を過ごし、
秀吉の死で再びチャンスが巡ってきたと思ったところで、家中の内訌が勃発。
著者は、この内訌が原因で薩摩藩初代藩主・忠恒(義久の次弟・義弘の三男)が義久を恨み、
義久の功績を後世に伝えなかったと考えていて、同感です。
関ヶ原退き口で義弘のほうが有名ですが、義久も立派な武将でした。