古代出雲の歴史の掘り起こしに興味ありました。
興味深く読みました。
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「出雲抹殺」の謎 ヤマト建国の真相を解き明かす (PHP文庫 せ 3-10) 文庫 – 2007/1/6
関 裕二
(著)
「出雲は逆立ちしている。出雲の何もかもが、あべこべなのであ
る」。本書の「はじめに」で著者は、いかに出雲という国が謎めいている存在で
あるかを示唆する。さらに「たとえば、旧暦の十月を普通は神無月という
が、出雲では神在月という」「出雲大社の注連縄は、世間一般の神社の縒り方と
は正反対に縒っている」と続けて、出雲の特異性を紹介する。
出雲の特異性は、まだある。全国各所に見られる前方後円墳に対する、出雲の
「前方後方墳」。五、六世紀に制度化され、律令制度が廃止されていく中で廃絶
されたはずの「国造(家)」が、現在まで続いているという事実。表の現人神が
天皇なら、裏の現人神が出雲国造なのであろうか? 著者は出雲に対する謎の多
さを事例をあげて強調する。
ヤマト建国以前に興隆し、建国後には急速に衰退していった出雲。この古代史最
大の謎を解く鍵は出雲にある、と著者はいう。
ヤマト建国の真相を大胆に推理した著者渾身の書。
る」。本書の「はじめに」で著者は、いかに出雲という国が謎めいている存在で
あるかを示唆する。さらに「たとえば、旧暦の十月を普通は神無月という
が、出雲では神在月という」「出雲大社の注連縄は、世間一般の神社の縒り方と
は正反対に縒っている」と続けて、出雲の特異性を紹介する。
出雲の特異性は、まだある。全国各所に見られる前方後円墳に対する、出雲の
「前方後方墳」。五、六世紀に制度化され、律令制度が廃止されていく中で廃絶
されたはずの「国造(家)」が、現在まで続いているという事実。表の現人神が
天皇なら、裏の現人神が出雲国造なのであろうか? 著者は出雲に対する謎の多
さを事例をあげて強調する。
ヤマト建国以前に興隆し、建国後には急速に衰退していった出雲。この古代史最
大の謎を解く鍵は出雲にある、と著者はいう。
ヤマト建国の真相を大胆に推理した著者渾身の書。
- 本の長さ288ページ
- 言語日本語
- 出版社PHP研究所
- 発売日2007/1/6
- ISBN-104569667686
- ISBN-13978-4569667683
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登録情報
- 出版社 : PHP研究所 (2007/1/6)
- 発売日 : 2007/1/6
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 288ページ
- ISBN-10 : 4569667686
- ISBN-13 : 978-4569667683
- Amazon 売れ筋ランキング: - 500,780位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2007年4月21日に日本でレビュー済み
関 裕二といえば、「聖徳太子 = 蘇我入鹿」で有名であり、出雲に古代王権があったのは事実だとしても、それが蘇我氏とどう結びつくかは不明である。関門海峡が古代史に与えた影響は大きかっただろうが、それが出雲と大和にどう関係するかの論理的関係は疑わしい。
出雲や日本古代史に興味を持つ第一歩としては、よいのかもしれない。
出雲や日本古代史に興味を持つ第一歩としては、よいのかもしれない。
2014年6月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
関さんの本は、なかなか興味深い内容で、ちょっとはまりました。
梅原猛さんの本にはまった時と同じ様な感じです。
今、他の著著も買い集めています。
梅原猛さんの本にはまった時と同じ様な感じです。
今、他の著著も買い集めています。
2008年7月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本書紀、古事記、風土記などの書物あるいはヤマト中央政府の政治、考古学の発見などから出雲とヤマト朝廷の関係を探る。そもそも、出雲に関する記述は記紀神話の3分の1を占めているにもかかわらず、最近まで存在さえしていなかったと思われていたのはなぜなのか。
出雲は全てが逆である。注連縄(しめなわ)の巻き方もそれ以外の神社の逆。天皇家が「日継ぎ」といって天皇霊を継いでいるのに対し、出雲国造家(国造くにのみやっこは現代でもまだ続いている!)は「火継ぎ」といって祖神・天穂命(あめのほのみこと)の霊を継いでいる。ヒは霊を意味する。日は昼、火は夜をあらわすと考えるとここも逆である。有名な話だが、島根では神無月ではなく神在月である、などなど。
日本書紀が編纂された8世紀は激動の時代だった。藤原不比等は自らの出自(百済系と考えられる)を正統に見せるため、また過去の歴史を塗り替えるために歴史を神話化したのではないだろうか。伊勢の名の元になった伊勢津彦は出雲出身の神である。そして、ヤマト中央政府の物部氏や蘇我氏も先祖をたどると伊勢に行き着く。
他に出雲の国譲りの話や邪馬台国の卑弥呼、トヨ、出雲大社で祀られている大国主命、出雲国造家(千家)、初期の天皇の話、出雲や北九州の当時の文化の話など初めて出雲関連の本を読んだ私にとっては驚きが多くあり、知的好奇心が大いに刺激された。著者の推理が多くの部分を占めるので賛否両論があるのかもしれないが、初めて読む人にとってはよい入り口になるのではないだろうか。
出雲は全てが逆である。注連縄(しめなわ)の巻き方もそれ以外の神社の逆。天皇家が「日継ぎ」といって天皇霊を継いでいるのに対し、出雲国造家(国造くにのみやっこは現代でもまだ続いている!)は「火継ぎ」といって祖神・天穂命(あめのほのみこと)の霊を継いでいる。ヒは霊を意味する。日は昼、火は夜をあらわすと考えるとここも逆である。有名な話だが、島根では神無月ではなく神在月である、などなど。
日本書紀が編纂された8世紀は激動の時代だった。藤原不比等は自らの出自(百済系と考えられる)を正統に見せるため、また過去の歴史を塗り替えるために歴史を神話化したのではないだろうか。伊勢の名の元になった伊勢津彦は出雲出身の神である。そして、ヤマト中央政府の物部氏や蘇我氏も先祖をたどると伊勢に行き着く。
他に出雲の国譲りの話や邪馬台国の卑弥呼、トヨ、出雲大社で祀られている大国主命、出雲国造家(千家)、初期の天皇の話、出雲や北九州の当時の文化の話など初めて出雲関連の本を読んだ私にとっては驚きが多くあり、知的好奇心が大いに刺激された。著者の推理が多くの部分を占めるので賛否両論があるのかもしれないが、初めて読む人にとってはよい入り口になるのではないだろうか。
2009年4月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は、日本書紀から出雲神話を解き明かし、邪馬台国の謎にせまろうと試みている。
正直他の著者の日本書紀・邪馬台国に関する著作を読んだことがないため、
本書の妥当性など全く分からない。
しかし、素人として自分なりに出雲神話が腑に落ちたと思う。
今まであまり歴史について深く考えたことがないという人にもお勧めしたい。
いかに私たちが日本史の教科書で学んだことがあいまいで不安定なものであったかが
良く分かる。
正直他の著者の日本書紀・邪馬台国に関する著作を読んだことがないため、
本書の妥当性など全く分からない。
しかし、素人として自分なりに出雲神話が腑に落ちたと思う。
今まであまり歴史について深く考えたことがないという人にもお勧めしたい。
いかに私たちが日本史の教科書で学んだことがあいまいで不安定なものであったかが
良く分かる。
2007年8月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「出雲」でなく、「記紀をどう読み解くか」に主題を置いているのではないか、と思えるような内容である。そのため、「記紀がいかに真実から目をそらさせ、敢えて誤解を招くような記述をしてきたか」についての印象が強く残り、当時の出雲の姿が、その存在感と裏腹に、鮮やかに浮かび上がってこないのである。記紀の記述の問題と、出雲の実像を明らかにする部分は明確に別けた方が良かったのではないか、と思う。
2009年5月8日に日本でレビュー済み
昔から古代歴史家を悩ませてきた出雲大社や日本書紀の謎に迫る興味深い一冊である。
平成12年に出雲大社の地下工事で発見された木柱のニュースに驚き、興奮した記憶がある。直径1mを超える柱を3本組み合わせた柱の跡が発見されたのである。これほどの柱を必要としていたかつての出雲大社とは一体どれほどの大きさだったのか。そもそも何故、出雲大社が存在し、かつその様式は異様なのか。
著者は日本書紀の記述を研究し、全国の神社や弥生時代の史跡を追い、藤原不比等が大本営発表のように日本書紀に神話を使って隠そうとした史実に迫る。神話を史実化した戦前教育も問題だが、神話だからと言って無視する戦後の左翼的唯物史観も行きすぎである。この本はそんな状況にうんざりする歴史好きにはたまらなく面白い本である。
旧来の通説を覆す史跡の発見や、このような書籍が多く出版されることにより、日本古来の言霊・祟り信仰が広く世間に伝わることを願って止まない。
平成12年に出雲大社の地下工事で発見された木柱のニュースに驚き、興奮した記憶がある。直径1mを超える柱を3本組み合わせた柱の跡が発見されたのである。これほどの柱を必要としていたかつての出雲大社とは一体どれほどの大きさだったのか。そもそも何故、出雲大社が存在し、かつその様式は異様なのか。
著者は日本書紀の記述を研究し、全国の神社や弥生時代の史跡を追い、藤原不比等が大本営発表のように日本書紀に神話を使って隠そうとした史実に迫る。神話を史実化した戦前教育も問題だが、神話だからと言って無視する戦後の左翼的唯物史観も行きすぎである。この本はそんな状況にうんざりする歴史好きにはたまらなく面白い本である。
旧来の通説を覆す史跡の発見や、このような書籍が多く出版されることにより、日本古来の言霊・祟り信仰が広く世間に伝わることを願って止まない。
2010年5月12日に日本でレビュー済み
出雲大社建立の真の意味、蘇我氏と出雲との関係、出雲族がヤマトを作った有力部族なのか、など読み応えのある話題が多い。トヨに関する推理は尊重するが、やや無理があるのではと思ったが、注目の出雲を知るには大変よい手引書。