何かと騒がれている環境問題。
関連書籍も数多く出版されていますが、その中でこの本は、「地球温暖化ガス」にスポットを当てて書かれています。
「京都議定書ってなに?」
「温暖化ガスってどんなものがあるの?」
「温暖化による地球への影響は」
「世界では温暖化についてどのように考えているの?」
以上のようなことに少しでも疑問を感じた人であれば、興味深く読むことができると思います。
この著者は他の出版書でも同様ですが、起承転結がしっかりと書かれています。
したがって、非常に納得できる論理展開がなされています。
温暖化を防ぐには、経済的インセンティブが必要であると著者は言っています。
まったくその通りであると納得してしまいました。
環境問題だけでなく、その題材を経済に結びつけて書かれており、すばらしい内容です。
しかしながら、話の中で著者の前著が幾度と無く紹介されており、なんとなく宣伝のようで残念です。
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「温暖化」がカネになる 単行本(ソフトカバー) – 2007/9/15
北村 慶
(著)
金儲けの欲望が、地球環境を守る。
世界経済のルールが変わりつつ
あることに、気づいていますか?
「二酸化炭素」で金儲けを狙う人たちが世界にいる。日本政府のマネーが狙われる。しかし、その金儲けの欲望が地球環境を守る――。
地球温暖化問題をテーマにしたゴア・アメリカ前副大統領プロデュースの映画『不都合な真実』がアカデミー賞を受賞するなど、世界レベルで、地球環境への危機意識が高まっている。
特に「温暖化」の要因とされる二酸化炭素などの「温室効果ガス」は、サミットのテーマや「京都議定書」の内容においても、その削減を目指している。しかし、京都議定書の削減目標の達成が難しい日本政府は、「二酸化炭素を排出してもよい権利」を購入し始めている……。
本書では、日本人が知らない「環境で稼ぐ」ビジネスの実態と、そのプレーヤーたちの正体を解き明かしつつ、地球の危機が叫ばれる中でにわかに注目を集めつつある「市場原理導入による地球環境保全」という“新しい経済のルール”を取り上げる。
我々は、今、何をすべきか――?
世界経済のルールが変わりつつ
あることに、気づいていますか?
「二酸化炭素」で金儲けを狙う人たちが世界にいる。日本政府のマネーが狙われる。しかし、その金儲けの欲望が地球環境を守る――。
地球温暖化問題をテーマにしたゴア・アメリカ前副大統領プロデュースの映画『不都合な真実』がアカデミー賞を受賞するなど、世界レベルで、地球環境への危機意識が高まっている。
特に「温暖化」の要因とされる二酸化炭素などの「温室効果ガス」は、サミットのテーマや「京都議定書」の内容においても、その削減を目指している。しかし、京都議定書の削減目標の達成が難しい日本政府は、「二酸化炭素を排出してもよい権利」を購入し始めている……。
本書では、日本人が知らない「環境で稼ぐ」ビジネスの実態と、そのプレーヤーたちの正体を解き明かしつつ、地球の危機が叫ばれる中でにわかに注目を集めつつある「市場原理導入による地球環境保全」という“新しい経済のルール”を取り上げる。
我々は、今、何をすべきか――?
- 本の長さ266ページ
- 言語日本語
- 出版社PHP研究所
- 発売日2007/9/15
- ISBN-104569695132
- ISBN-13978-4569695136
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登録情報
- 出版社 : PHP研究所 (2007/9/15)
- 発売日 : 2007/9/15
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 266ページ
- ISBN-10 : 4569695132
- ISBN-13 : 978-4569695136
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,049,764位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 398位環境とビジネス
- - 93,740位科学・テクノロジー (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2007年12月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2010年1月11日に日本でレビュー済み
ニュースや新聞で「地球温暖化」や「排出権」、
「COOP15」などといった単語を頻繁に目にする。
ここらで調べてみるかと思い、本書を手に取った。
結果として、知らなかった事柄がおおよそ理解できた。
・京都議定書とは、
・日本の立場とは、
・アメリカと中国の関係は、
・温暖化と金儲けの関係は、
これらのことについて平易に説明されていて、
基本的なことを知識としてインプットできる
良書である。
「COOP15」などといった単語を頻繁に目にする。
ここらで調べてみるかと思い、本書を手に取った。
結果として、知らなかった事柄がおおよそ理解できた。
・京都議定書とは、
・日本の立場とは、
・アメリカと中国の関係は、
・温暖化と金儲けの関係は、
これらのことについて平易に説明されていて、
基本的なことを知識としてインプットできる
良書である。
2007年10月24日に日本でレビュー済み
アル・ゴアがノーベル賞をとって以来、環境問題に関心が出てきた私ですが、
さっそく「温暖化」というキーワードで調べたこの本を読んでみました。
まず最初に目を引くのは、巻頭にあるツバルと氷河の写真です。
私はこの写真を見て、ますます地球の将来への不安が募り、自分たちが何をどうすれば
いいのかについて、さらに考えさせられました。
その後、本文を読み進むと・・・この本はそんな私に新しい考え方を教えてくれました。
二酸化炭素の「排出権」を国家や企業間で取引する、という新しいビジネス。
まさか、環境問題がそんな形で金儲けにつながっていたなんて。
そして、日本政府によってわれわれの税金がその購入につかわれているという事実。
経済の新しい“ルール”を私はまったく知りませんでした。
さらに強く印象に残ったのは、「資源を使った量に対する税金」を制度化しようという提案。
話題の「レジ袋税」とかよりもずっとスムーズなような気がします。
あまり経済や金融についてはくわしくない私ですが、この本はとても丁寧に解説してあったので、
最後まですらすらと読み続けることができました。
そして、巻末。
「科学者から国民へのメッセージ」は必読です。
さっそく「温暖化」というキーワードで調べたこの本を読んでみました。
まず最初に目を引くのは、巻頭にあるツバルと氷河の写真です。
私はこの写真を見て、ますます地球の将来への不安が募り、自分たちが何をどうすれば
いいのかについて、さらに考えさせられました。
その後、本文を読み進むと・・・この本はそんな私に新しい考え方を教えてくれました。
二酸化炭素の「排出権」を国家や企業間で取引する、という新しいビジネス。
まさか、環境問題がそんな形で金儲けにつながっていたなんて。
そして、日本政府によってわれわれの税金がその購入につかわれているという事実。
経済の新しい“ルール”を私はまったく知りませんでした。
さらに強く印象に残ったのは、「資源を使った量に対する税金」を制度化しようという提案。
話題の「レジ袋税」とかよりもずっとスムーズなような気がします。
あまり経済や金融についてはくわしくない私ですが、この本はとても丁寧に解説してあったので、
最後まですらすらと読み続けることができました。
そして、巻末。
「科学者から国民へのメッセージ」は必読です。
2007年9月24日に日本でレビュー済み
温室効果ガスの「排出権」の原産国、最大の輸出国は中国であること、
中国はそれを国家管理して、輸出価格を統制していること、
それを日本の企業や欧米のヘッジファンドが買い漁っていること、
そして、「ガス」で儲けた金で、中国はさらなる発展のための工場を作り続けていること・・・
本書に書いてあることに、ショックを受けました。
京都議定書の陰で、こんなことが起きているなんて。
「中国の排出した汚染物質は偏西風に乗って日本にやってくる」
「その意味で、我々は、中国の環境問題の利害関係者」
「彼らの”面子(メンツ)”を損なうことなく、環境保全の重要性を訴えていくしかない」
中国の身勝手さに釈然をしないものを感じながらも、
隣人である以上、モデレートに、粘り強く、お付き合いしていくしかないのかなぁ・・・
そんなことを考えさせられる本でした。
中国はそれを国家管理して、輸出価格を統制していること、
それを日本の企業や欧米のヘッジファンドが買い漁っていること、
そして、「ガス」で儲けた金で、中国はさらなる発展のための工場を作り続けていること・・・
本書に書いてあることに、ショックを受けました。
京都議定書の陰で、こんなことが起きているなんて。
「中国の排出した汚染物質は偏西風に乗って日本にやってくる」
「その意味で、我々は、中国の環境問題の利害関係者」
「彼らの”面子(メンツ)”を損なうことなく、環境保全の重要性を訴えていくしかない」
中国の身勝手さに釈然をしないものを感じながらも、
隣人である以上、モデレートに、粘り強く、お付き合いしていくしかないのかなぁ・・・
そんなことを考えさせられる本でした。
2007年9月23日に日本でレビュー済み
「地球温暖化問題を解決するには、人類が豊かになるのをあきらめれば良いが
それは出来ない相談」
「現在の環境問題は先進国の責任であり、これから豊かになりたい我々に罪はない
〜中国やインドのそうした主張にも正当性はある」
という前提の中で、
「では、どうすべきか?」という問いに答えを出そうとしているマジメな本。
まず、京都議定書の中に「排出権取引」が持ち込まれた経緯を解説し、
それに目をつけた日本の商社や欧米ヘッジファンドの暗躍(?)のさまを明らかにし、
そして、私たちの税金で「排出権」を買わざるを得ない日本の実情を解説している。
タイトルから、「排出権を使って、金儲けをする方法」をひたすら解説している本と誤解されそうだが、
本書では、「排出権取引」を「豊かさの追求」と「地球環境を守る行為」を
両立させるためのいわば必要悪として捉え、それをさらに拡大して
「地球を汚すなら、金(ペナルティ)を払え」という概念、逆に言えば、
「環境への負荷が少ない商品やビジネスが評価される社会」を作ろう、
ということを、提案している。
こうした発想法は、『持続可能な発展の経済学』(デイリー著・みすず書房)や
『カーボン・リスク』(末吉竹二郎ほか著・北星堂書店)にも見られるが、
これらより、分りやすく、具体的である。
それは出来ない相談」
「現在の環境問題は先進国の責任であり、これから豊かになりたい我々に罪はない
〜中国やインドのそうした主張にも正当性はある」
という前提の中で、
「では、どうすべきか?」という問いに答えを出そうとしているマジメな本。
まず、京都議定書の中に「排出権取引」が持ち込まれた経緯を解説し、
それに目をつけた日本の商社や欧米ヘッジファンドの暗躍(?)のさまを明らかにし、
そして、私たちの税金で「排出権」を買わざるを得ない日本の実情を解説している。
タイトルから、「排出権を使って、金儲けをする方法」をひたすら解説している本と誤解されそうだが、
本書では、「排出権取引」を「豊かさの追求」と「地球環境を守る行為」を
両立させるためのいわば必要悪として捉え、それをさらに拡大して
「地球を汚すなら、金(ペナルティ)を払え」という概念、逆に言えば、
「環境への負荷が少ない商品やビジネスが評価される社会」を作ろう、
ということを、提案している。
こうした発想法は、『持続可能な発展の経済学』(デイリー著・みすず書房)や
『カーボン・リスク』(末吉竹二郎ほか著・北星堂書店)にも見られるが、
これらより、分りやすく、具体的である。
2007年11月11日に日本でレビュー済み
朝日新聞の「読書」の欄、「地球温暖化」の特集の中で、
前アメリカ副大統領のアル・ゴア氏の著書『不都合な真実』と
並んで紹介されていたので、購入しました。
難解な金融事情をやさしく解説することに定評があるだけに
「排出権取引」のまとめは大変わかりやすかったです。
また、北村氏なりの環境を重視する経済システムを
示した意欲的な作品です。一読をおすすめします。
前アメリカ副大統領のアル・ゴア氏の著書『不都合な真実』と
並んで紹介されていたので、購入しました。
難解な金融事情をやさしく解説することに定評があるだけに
「排出権取引」のまとめは大変わかりやすかったです。
また、北村氏なりの環境を重視する経済システムを
示した意欲的な作品です。一読をおすすめします。
2007年10月23日に日本でレビュー済み
「産経新聞」で竹村公太郎氏が、「週間朝日」で土屋敦氏が
「人類の存続の方策を模索している良書」という趣旨でこの本を紹介していたのを
立て続けに目にして、興味を持って購入しました。
金融・経済の視点から環境ビジネスの現状を素人の私にも分かりやすく
紹介してくれているのですが、「金儲け」の話に止まらず、
私たちの未来がどうあるべきかを問題提起しています。
最近、環境保護活動に対する活動を否定するような論調が目立つ中で、
多くの人が考えることを避けている「人類が現在の水準の生活・活動を続けることを、
環境は許すのか」ということを、この本を通して改めて考えさせられました。
金融の勉強にもなりましたし、価格以上の価値がある本でした。
次回作も期待しています。
「人類の存続の方策を模索している良書」という趣旨でこの本を紹介していたのを
立て続けに目にして、興味を持って購入しました。
金融・経済の視点から環境ビジネスの現状を素人の私にも分かりやすく
紹介してくれているのですが、「金儲け」の話に止まらず、
私たちの未来がどうあるべきかを問題提起しています。
最近、環境保護活動に対する活動を否定するような論調が目立つ中で、
多くの人が考えることを避けている「人類が現在の水準の生活・活動を続けることを、
環境は許すのか」ということを、この本を通して改めて考えさせられました。
金融の勉強にもなりましたし、価格以上の価値がある本でした。
次回作も期待しています。
2008年12月10日に日本でレビュー済み
本書の内容については、他の書評を参考にされたらいいと思います。
北村氏の本はタイトルがわざと挑発的なものが多いので読んだことが
なかったのですが、「環境と金融」に関心があるので読みました。
非常に優れた解説書です。排出権取引については、新聞記事でも
山のように報道されていますが、その本質的な部分をこれだけ
こなれた形でやさしくかつ判り易く解説できる著者の力量と視野の広さに感心しました。
帯にある「世界経済のルールが変わりつつあることに、気づいていますか?」
との問いかけに、自信を持って答えられない人は、まずは本書を手に取るべきです。
北村氏の本はタイトルがわざと挑発的なものが多いので読んだことが
なかったのですが、「環境と金融」に関心があるので読みました。
非常に優れた解説書です。排出権取引については、新聞記事でも
山のように報道されていますが、その本質的な部分をこれだけ
こなれた形でやさしくかつ判り易く解説できる著者の力量と視野の広さに感心しました。
帯にある「世界経済のルールが変わりつつあることに、気づいていますか?」
との問いかけに、自信を持って答えられない人は、まずは本書を手に取るべきです。