「すべては音楽から生まれる 脳とシューベルト」は、茂木健一郎氏による魅力的なPHP新書の一冊です。この本は音楽と脳科学の交差点で、著者自身の熱烈な音楽愛と脳科学の専門知識を組み合わせ、シューベルトの音楽とその脳への影響について深く探求しています。
茂木健一郎氏は、その脳科学への洞察力で知られており、この本でもその知識を活かしてシューベルトの音楽が脳に与える影響を解明しています。彼の筆致は非常に分かりやすく、専門知識がない読者にも理解しやすい言葉で説明されています。
この本の魅力の一つは、音楽と脳という異なる分野がどのように交わり、相互作用するかに焦点を当てていることです。シューベルトの楽曲を通じて、音楽が感情、記憶、創造性にどのように影響を与えるかを探求し、読者に新たな視点を提供します。
また、茂木氏は脳科学の知見をもとに、音楽が人々の心身に及ぼすポジティブな効果についても語っています。音楽の聴取がストレス軽減や幸福感の向上に寄与することを示唆し、音楽の力を実感できるように誘導しています。
「すべては音楽から生まれる 脳とシューベルト」は、音楽愛好者、脳科学に興味を持つ人々、あるいはシューベルトの音楽の奥深さを探求したい読者にとって価値のある一冊です。茂木健一郎氏の情熱的な取り組みと専門的な知識が、音楽と脳に関する新たな視点を提供し、読者に感動と洞察をもたらすことでしょう。
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すべては音楽から生まれる 脳とシューベルト (PHP新書) 新書 – 2007/12/14
茂木 健一郎
(著)
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この地上を満たす美しい旋律に、耳をすます。
脳科学者が解き明かす、音楽の神髄。
* * * *
音楽――「music」――は、古来よりあらゆる芸術をつかさどるものとしてあった。
そればかりではない。
生命原理と創造性の本質にも通じているのだ。
人は胎児の頃より外界の音を聴き分け、脳の中では常に交響曲のような働きが起こっている。
すばらしい演奏に接する時、私たちは「内なる楽器」を鳴らし、「生命の躍動」は強まる。
そして人生とは、自分だけのハーモニーを奏でることなのだ。
快い音楽を聴く時、脳では何が起こっているのか。
名曲の創造の影にあるものとは。
名演奏の記憶はどのように処理されていくのか。
シューベルトはじめ、モーツァルト、ベートーヴェン、ウェーバー、ワーグナーetc.
かつて《未完成》との印象的な出会いをした脳科学者が
自らの経験と知をもとに語り誘う、音楽の喜び、その新たな地平。
ルネ・マルタンとの対談を収める。CDガイド付。
脳科学者が解き明かす、音楽の神髄。
* * * *
音楽――「music」――は、古来よりあらゆる芸術をつかさどるものとしてあった。
そればかりではない。
生命原理と創造性の本質にも通じているのだ。
人は胎児の頃より外界の音を聴き分け、脳の中では常に交響曲のような働きが起こっている。
すばらしい演奏に接する時、私たちは「内なる楽器」を鳴らし、「生命の躍動」は強まる。
そして人生とは、自分だけのハーモニーを奏でることなのだ。
快い音楽を聴く時、脳では何が起こっているのか。
名曲の創造の影にあるものとは。
名演奏の記憶はどのように処理されていくのか。
シューベルトはじめ、モーツァルト、ベートーヴェン、ウェーバー、ワーグナーetc.
かつて《未完成》との印象的な出会いをした脳科学者が
自らの経験と知をもとに語り誘う、音楽の喜び、その新たな地平。
ルネ・マルタンとの対談を収める。CDガイド付。
- 本の長さ189ページ
- 言語日本語
- 出版社PHP研究所
- 発売日2007/12/14
- ISBN-104569696244
- ISBN-13978-4569696249
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出版社より
商品の説明
出版社からのコメント
第1章 音楽は微笑む
私の中に楽器がある―シューベルト/交響曲第八番「未完成」
人生の絶対的な座標軸
経験は成長する
第2章 音楽との出会い
あの静かな没我の様子―R.シュトラウス/歌劇「エレクトラ」
「知りたい」という気持ち
耳をすます
第3章 音楽と創造力
まるで一つの啓示のように
モーツァルトとザルツブルク
作曲家の素顔~モーツァルト/弦楽四重奏曲第十九番《不協和音》
第4章 音楽のように生きる
日々と音楽―ワーグナー/楽劇「トリスタンとイゾルデ」
知らない自分との対面
脳の中のシンフォニー
第5章 特別対談 「音楽の力」―ルネ・マルタン×茂木健一郎
ルネ・マルタン印象記―茂木健一郎
本物の「美」と出会える場「ラ・フォル・ジュルネ」
クラシックをもっとポピュラーに届けたい
終
私の中に楽器がある―シューベルト/交響曲第八番「未完成」
人生の絶対的な座標軸
経験は成長する
第2章 音楽との出会い
あの静かな没我の様子―R.シュトラウス/歌劇「エレクトラ」
「知りたい」という気持ち
耳をすます
第3章 音楽と創造力
まるで一つの啓示のように
モーツァルトとザルツブルク
作曲家の素顔~モーツァルト/弦楽四重奏曲第十九番《不協和音》
第4章 音楽のように生きる
日々と音楽―ワーグナー/楽劇「トリスタンとイゾルデ」
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脳の中のシンフォニー
第5章 特別対談 「音楽の力」―ルネ・マルタン×茂木健一郎
ルネ・マルタン印象記―茂木健一郎
本物の「美」と出会える場「ラ・フォル・ジュルネ」
クラシックをもっとポピュラーに届けたい
終
著者について
脳科学者。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。1962年、東京生まれ。東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て現職。 主な著書に、『「超」東大脳偏差値にとらわれない生き方』『創造する脳』『考える脳』(以上、PHP研究所)、『幸福になる「脳の使い方」』『脳を活かす伝え方、聞き方』(以上、PHP新書)、『感動する脳』『脳を活かす勉強法』『脳が変わる生き方』(以上、PHP文庫)、『ひらめき脳』(新潮新書)、『脳と仮想』(新潮文庫)、『思考の補助線』『「脳」整理法』(以上、ちくま新書)、『脳内現象』(NHKブックス)、『脳とクオリア』(日経サイエンス社)、『金持ち脳と貧乏脳』(総合法令出版)、『「赤毛のアン」で英語づけ』(夜間飛行)、『この法則でゾーンに入れる! ―集中「脳」のつくり方』(朝日出版社)など多数。
登録情報
- 出版社 : PHP研究所 (2007/12/14)
- 発売日 : 2007/12/14
- 言語 : 日本語
- 新書 : 189ページ
- ISBN-10 : 4569696244
- ISBN-13 : 978-4569696249
- Amazon 売れ筋ランキング: - 52,971位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1位19世紀以後のクラシック音楽
- - 2位18世紀・古典派以前のクラシック音楽
- - 11位クラシック音楽論・理論
- カスタマーレビュー:
著者について
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1962年、東京生まれ。脳科学者。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー、慶應義塾大学特別研究教授。東京大学理学部、法学部卒業後、 東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て現職。専門は脳科学、認知科学。2005年、『脳と仮 想』で、第4回小林秀雄賞を受賞。2009年、『今、ここからすべての場所へ』(筑摩書房)で第12回桑原武夫学芸賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 15歳の寺子屋 ひとり遊びのススメ (ISBN-13: 978-4062162678 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2008年1月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
脳というものはわかっているようで、わからない。
いくら脳の働きを知ったとしても、なぜ自分が感動するのか。
その無意識ともいえる感覚を、この本書では追求している。
なぜ感動しているのか。何に感動しているのか。
その感覚が伝わってくる。
そして、その感覚を同じように味わうようかのように、
認識される。
いくら脳の働きを知ったとしても、なぜ自分が感動するのか。
その無意識ともいえる感覚を、この本書では追求している。
なぜ感動しているのか。何に感動しているのか。
その感覚が伝わってくる。
そして、その感覚を同じように味わうようかのように、
認識される。
2008年3月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ポップ・ミュージックのCDが売れなくなり、ダウンロードもほとんどがシングルで携帯電話
(PCじゃなくて)に依存する世界が訪れた。そして音楽産業は格差社会だ
そういう社会で本書は新しい音楽入門になった。茂木個人の音楽的逸話と脳科学を同期
させての古典音楽解説書である。いつもながらのモーツァルト持論にシューベルトが
加わり、古典音楽の本来的な大衆化を求める姿勢には大いに賛同する。
ただ、ライヴ(コンサート)についての記述がやや感情に流されていて(音楽は生じゃないと
ダメ、というような。。。)この国の「クラシックはチケットが高い」「地方ではなかなか
(ほとんど)鑑賞機会が創出されない」という旧来の問題、課題を今一度見直すことを
忘れた(すっ飛ばした)ようで、それが本書全体として都市生活者優位主義的な印象を
免れないのが残念だ
ラフォルジュネを持ち上げるのは結構だけど、海外から持ち込んだフェスと日々この国で
開催される(あるいは開催されない)クラシックのコンサートや、音楽教育(啓蒙)に
まつわる不満を説いていただきたかったな
とは言えども、どんどんツマラナクなる内外の多くのポップ・ミュージックへの
逆襲として改めてクラシックを聴いて、新しい耳を作るためには良書です
(PCじゃなくて)に依存する世界が訪れた。そして音楽産業は格差社会だ
そういう社会で本書は新しい音楽入門になった。茂木個人の音楽的逸話と脳科学を同期
させての古典音楽解説書である。いつもながらのモーツァルト持論にシューベルトが
加わり、古典音楽の本来的な大衆化を求める姿勢には大いに賛同する。
ただ、ライヴ(コンサート)についての記述がやや感情に流されていて(音楽は生じゃないと
ダメ、というような。。。)この国の「クラシックはチケットが高い」「地方ではなかなか
(ほとんど)鑑賞機会が創出されない」という旧来の問題、課題を今一度見直すことを
忘れた(すっ飛ばした)ようで、それが本書全体として都市生活者優位主義的な印象を
免れないのが残念だ
ラフォルジュネを持ち上げるのは結構だけど、海外から持ち込んだフェスと日々この国で
開催される(あるいは開催されない)クラシックのコンサートや、音楽教育(啓蒙)に
まつわる不満を説いていただきたかったな
とは言えども、どんどんツマラナクなる内外の多くのポップ・ミュージックへの
逆襲として改めてクラシックを聴いて、新しい耳を作るためには良書です
2013年6月10日に日本でレビュー済み
著者は、東京大学理学部卒、東京大学法学部卒、脳科学者の茂木健一郎。
(2008/1/7 第1刷発行)
音楽と脳との関係を科学的に解説した本かと思ったら、全然違って、音楽ってこんなに素晴らしい!と茂木さんが経験から書き綴った一冊。
脳の話は全体の約0.1%で、後はシューベルトをリスペクトする内容。
クラシック啓蒙本ってところかな…これは一体誰に書いた本なんだろう。
「だから私は、新しい自分に出会いたくてコンサート会場へ足を運ぶ。演奏に耳を傾けることで、今までの自分の人生がどれくらい豊かであったか確かめる」(p.28)は、自分がアートを鑑賞する動機と繋がった。
毎年、丸の内で開催される「ラ・フォル・ジュルネ」、観に行ってみたい。
(2008/1/7 第1刷発行)
音楽と脳との関係を科学的に解説した本かと思ったら、全然違って、音楽ってこんなに素晴らしい!と茂木さんが経験から書き綴った一冊。
脳の話は全体の約0.1%で、後はシューベルトをリスペクトする内容。
クラシック啓蒙本ってところかな…これは一体誰に書いた本なんだろう。
「だから私は、新しい自分に出会いたくてコンサート会場へ足を運ぶ。演奏に耳を傾けることで、今までの自分の人生がどれくらい豊かであったか確かめる」(p.28)は、自分がアートを鑑賞する動機と繋がった。
毎年、丸の内で開催される「ラ・フォル・ジュルネ」、観に行ってみたい。
2008年1月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
月に一度、シューベルトの歌を勉強しています。初めて間もないので、クラッシックに関する知識もなく恥ずかしいのですが…。そんな音楽初心者の私に、さらに音楽の楽しさを教えてくれた一冊です!好奇心のままにCDを聴いている日々ですが、全てが糧となり、日常を豊かにしてくれます。音楽の知識も増えました。科学者の方が書いていらっしゃるので、文章は少々硬めです。
2017年10月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
取り立てて重要な情報は書かれていなかった。
というより、中身がないので、わざわざ読む本ではないと思った。
というより、中身がないので、わざわざ読む本ではないと思った。
2008年3月1日に日本でレビュー済み
この人の肩書きは脳科学者ではあるが
そんなくくりはこの場所においといて
次の時代に行かなければならないと思う。
「脳とシューベルト」という副題はいらない。
でなければ、様々な誤解が生まれてくるのではないか。
内容は、「脳と仮想」の系列に含まれる
随筆のようなストーリーが
音楽に向けられた情感たっぷりの言葉で
織り出されている。
それは人間の本質を衝いていると感じる。
きっとこの文章を書くときも
自分という楽器の鳴りを確認しながらの
作業だったのではと思ってしまう。
特に第3章「音楽と創造力」の
豊かな響きには心動かされるものがあった。
誤解されているところのある著者だが
あくまでも一定の距離を持ち、
真摯な姿勢で音楽を愛で、人間の日々の営みを愛でる姿勢に
自分の楽器も鳴った気がした。
音楽はダイナミックな変化の織り成す奇跡的な共鳴であり、
変化は生命の本質であるから、
僕の人生に音楽は欠かせないことが確認できた。
どこかのキャッチコピーではないけれど。
そんなくくりはこの場所においといて
次の時代に行かなければならないと思う。
「脳とシューベルト」という副題はいらない。
でなければ、様々な誤解が生まれてくるのではないか。
内容は、「脳と仮想」の系列に含まれる
随筆のようなストーリーが
音楽に向けられた情感たっぷりの言葉で
織り出されている。
それは人間の本質を衝いていると感じる。
きっとこの文章を書くときも
自分という楽器の鳴りを確認しながらの
作業だったのではと思ってしまう。
特に第3章「音楽と創造力」の
豊かな響きには心動かされるものがあった。
誤解されているところのある著者だが
あくまでも一定の距離を持ち、
真摯な姿勢で音楽を愛で、人間の日々の営みを愛でる姿勢に
自分の楽器も鳴った気がした。
音楽はダイナミックな変化の織り成す奇跡的な共鳴であり、
変化は生命の本質であるから、
僕の人生に音楽は欠かせないことが確認できた。
どこかのキャッチコピーではないけれど。
2013年3月31日に日本でレビュー済み
著者は、ウィーンでの「黄金ホール」の立ち見席(シュテープラッツ)を5ユーロで手にいれた。
立ち見といっても、会場との間には仕切りがあり、きらびやかなホールの中もオーケストラの姿もいっさい見えない。パーティションの向こうから、演奏だけが聞こえてくる。
カジュアルな服装をした人や学生風の若者など多くの人がいた。思い思いのくつろいだ自由な格好で床に座っていた。
彼らは、演奏の間中、どこかこの世ではないところに居るかのような、穏やかで満ち足りた表情で、うっとりと目をふせ、一心に音楽を聴いていた。
見渡せば、シュテープラッツの客はみな同じような雰囲気である。
人々は、音楽を鑑賞するというより、耳をすませているのだと思った。
私は、1年ほど前(2012年10月)に、弟の結婚式に出席するために、パリに行った。閉館後(20時ごろ)のルーブル美術館に行くと、そこで、恐ろしいほどに上手な、チェロ奏者と、その横にハイヒールを持っている8歳ぐらいの少年がいた。
ハイヒールの中にお金を入れるみたいである。
夜で、外国で、怖くて、近づけなかったのであるが、誰も観客のいないなか、神々しい程の美しい音色で奏でられていたチェロの音をいまだに忘れられない。
立ち見といっても、会場との間には仕切りがあり、きらびやかなホールの中もオーケストラの姿もいっさい見えない。パーティションの向こうから、演奏だけが聞こえてくる。
カジュアルな服装をした人や学生風の若者など多くの人がいた。思い思いのくつろいだ自由な格好で床に座っていた。
彼らは、演奏の間中、どこかこの世ではないところに居るかのような、穏やかで満ち足りた表情で、うっとりと目をふせ、一心に音楽を聴いていた。
見渡せば、シュテープラッツの客はみな同じような雰囲気である。
人々は、音楽を鑑賞するというより、耳をすませているのだと思った。
私は、1年ほど前(2012年10月)に、弟の結婚式に出席するために、パリに行った。閉館後(20時ごろ)のルーブル美術館に行くと、そこで、恐ろしいほどに上手な、チェロ奏者と、その横にハイヒールを持っている8歳ぐらいの少年がいた。
ハイヒールの中にお金を入れるみたいである。
夜で、外国で、怖くて、近づけなかったのであるが、誰も観客のいないなか、神々しい程の美しい音色で奏でられていたチェロの音をいまだに忘れられない。