小川洋子さんのラジオ番組 メロディアスライブラリーで紹介された本を春夏秋冬に分けて読みたい季節ごとに紹介しています。
ほぼ新品でした。 これから読んでいない本を少しづつ図書館で借りてじっくり読んでいこうと思う。

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心と響き合う読書案内 (PHP新書 578) 新書 – 2009/2/14
小川 洋子
(著)
2007年7月、未来に残したい文学遺産を紹介するラジオ番組、
『Panasonic Melodious Library』がTOKYO FMでスタートしました。
パーソナリティをつとめるのは、『博士の愛した数式』『猫を抱いて象と泳ぐ』など
独特の美しい物語世界をつくりだしてきた、作家の小川洋子さん。
小川さんは「この番組は文学的な喜びの共有の場になってくれるのではないだろうか」と考え、
出演を決心されました。
本書は、このラジオ番組の一年分の放送をもとに再構成したものです。
人間が虫になることより、さらに不気味な不条理を描いている『変身』(カフカ)、
言葉ではできないことを言葉で書いた『風の歌を聴け』(村上春樹)、
生産性のない、無目的な旅が持つ自由を綴る『阿房列車』(内田百閒)、
「自分のために詠まれたのでは」と思える歌が必ずある『万葉集』
など、計52編を紹介。若い人にとっては最高の文学入門、「本の虫」を自認する方にとっては、
新たな発見が必ずある作品論です。
『Panasonic Melodious Library』がTOKYO FMでスタートしました。
パーソナリティをつとめるのは、『博士の愛した数式』『猫を抱いて象と泳ぐ』など
独特の美しい物語世界をつくりだしてきた、作家の小川洋子さん。
小川さんは「この番組は文学的な喜びの共有の場になってくれるのではないだろうか」と考え、
出演を決心されました。
本書は、このラジオ番組の一年分の放送をもとに再構成したものです。
人間が虫になることより、さらに不気味な不条理を描いている『変身』(カフカ)、
言葉ではできないことを言葉で書いた『風の歌を聴け』(村上春樹)、
生産性のない、無目的な旅が持つ自由を綴る『阿房列車』(内田百閒)、
「自分のために詠まれたのでは」と思える歌が必ずある『万葉集』
など、計52編を紹介。若い人にとっては最高の文学入門、「本の虫」を自認する方にとっては、
新たな発見が必ずある作品論です。
- 本の長さ317ページ
- 言語日本語
- 出版社PHP研究所
- 発売日2009/2/14
- ISBN-10456970509X
- ISBN-13978-4569705095
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登録情報
- 出版社 : PHP研究所 (2009/2/14)
- 発売日 : 2009/2/14
- 言語 : 日本語
- 新書 : 317ページ
- ISBN-10 : 456970509X
- ISBN-13 : 978-4569705095
- Amazon 売れ筋ランキング: - 479,210位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1962(昭和37)年、岡山県生れ。早稲田大学第一文学部卒。
1988年「揚羽蝶が壊れる時」で海燕新人文学賞を受賞。1991(平成3)年「妊娠カレンダー」で芥川賞受賞。主な著書に『やさしい訴え』『ホテル・アイリス』『沈黙博物館』『アンネ・フランクの記憶』『薬指の標本』『夜明けの縁をさ迷う人々』『猫を抱いて象と泳ぐ』等。2004年『博士の愛した数式』で読売文学賞、本屋大賞を受賞。『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞、2006年『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞受賞。翻訳された作品も多く、海外での評価も高い。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2019年8月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
春夏秋冬によって 本を紹介しています
いろんなジャンルな紹介ですから
何か読みたい時に 良きアドバイスかも
しれません
ぜひ読書への扉を開けて見て下さい
いろんなジャンルな紹介ですから
何か読みたい時に 良きアドバイスかも
しれません
ぜひ読書への扉を開けて見て下さい
2019年6月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
出版されて年月が過ぎると中々手に入らずこちらで購入しました。表紙カバーは色あせを感じましたが中身はきれい。
とても大好きな作家の大好きな本なので、大事に楽しみます。
とても大好きな作家の大好きな本なので、大事に楽しみます。
2013年9月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
小川洋子は好きだけれど
しょっぱなから金子みすゞが出てきたのにはガックリ。
3.11以来あの繰り返しくりかえされたあの
ナレーション。金子みずゞのCMにはうーんざり。
正直もういいってかんじ。
でも本が出たのは3.11よりずっと以前。
こんなこと思っちゃあいけないよねって今は反省。
もう随分昔に読んだ本がたくさん並んでました。
その大半は忘れてしまったような。
情けない限りです。
もう一度読み直したい。そうおもわせてくれる
作者の作家魂が込められたとても良質で丁寧な
読書案内だとさすがだなぁとおもいました。
「朗読者」や「日の名残り」は映画で見ても
すばらしかったです。
「アンネの日揮」や「夜と霧」には同感。
今一番読みたいのは宮本輝「錦繍」。
勿論小川洋子の新作も読みたいです。
しょっぱなから金子みすゞが出てきたのにはガックリ。
3.11以来あの繰り返しくりかえされたあの
ナレーション。金子みずゞのCMにはうーんざり。
正直もういいってかんじ。
でも本が出たのは3.11よりずっと以前。
こんなこと思っちゃあいけないよねって今は反省。
もう随分昔に読んだ本がたくさん並んでました。
その大半は忘れてしまったような。
情けない限りです。
もう一度読み直したい。そうおもわせてくれる
作者の作家魂が込められたとても良質で丁寧な
読書案内だとさすがだなぁとおもいました。
「朗読者」や「日の名残り」は映画で見ても
すばらしかったです。
「アンネの日揮」や「夜と霧」には同感。
今一番読みたいのは宮本輝「錦繍」。
勿論小川洋子の新作も読みたいです。
2015年6月29日に日本でレビュー済み
このところ「読書のための本案内」「映画のための映画案内」のような本をいくつか読んでいる。
で、この小川洋子さんの本も手に取った。
もともとFM東京の人気番組〈Panasonic Melodious Library〉を書籍化したとのことで、
そのせいか非常に平易な文章で読み易い。
どちらかと言えば若い人向けに書かれているようだ。
しかし、その内容は決してイージーなものではなく、小川さんの深い読み込みから解説されていて、
読んだ本についても「へー、そんなメッセージが込められていたのか」と再読したくなるものだった。
52編も紹介されているので、1冊についてはそんなに長い文章ではないが、これで丁度いい感じがした。
読んでみたいと思ったのは
●銀の匙 中勘助
●流れる星は生きている 藤原てい
●死の棘 島尾敏雄
●夜と霧 V.E.フランクル
●あるクリスマス トルーマン・カポーティ など。
FM番組だったせいで、巻末にそれぞれの作品に因んだ曲が3曲づつリストされているのが、ものすごく面白かった。
例えば
「風の歌を聴け」村上春樹では
●California Girls / The Beach Boys ●ベートーヴェン・ピアノ・コンチェルト3番 ●Good Luck Charm /Elvis Presley
と言った具合。 (これに関してはエルヴィスを外して A Gal In Calico/ Miles Davis を入れて欲しかったと個人的には思うのだが)
もう少し紹介すると
「錦繍」宮本輝では
●駅/竹内まりや ●モーツァルト交響曲39番/レナード・バーンスタイン指揮、ウイーンフィル ●Go Leave / アンネ・ゾフィー・フォン・オッター
「星の王子さま」サン・テグジュペリ
●青い船で/松任谷由実 ●Someday My Prince Will Come/ Bill Evans ●It's Easy To See When You're Blind /ギルバート・オサリバン
といった感じ。
本とともに音楽のほうも聴きたくなってしまうという迷惑な一冊でした。
で、この小川洋子さんの本も手に取った。
もともとFM東京の人気番組〈Panasonic Melodious Library〉を書籍化したとのことで、
そのせいか非常に平易な文章で読み易い。
どちらかと言えば若い人向けに書かれているようだ。
しかし、その内容は決してイージーなものではなく、小川さんの深い読み込みから解説されていて、
読んだ本についても「へー、そんなメッセージが込められていたのか」と再読したくなるものだった。
52編も紹介されているので、1冊についてはそんなに長い文章ではないが、これで丁度いい感じがした。
読んでみたいと思ったのは
●銀の匙 中勘助
●流れる星は生きている 藤原てい
●死の棘 島尾敏雄
●夜と霧 V.E.フランクル
●あるクリスマス トルーマン・カポーティ など。
FM番組だったせいで、巻末にそれぞれの作品に因んだ曲が3曲づつリストされているのが、ものすごく面白かった。
例えば
「風の歌を聴け」村上春樹では
●California Girls / The Beach Boys ●ベートーヴェン・ピアノ・コンチェルト3番 ●Good Luck Charm /Elvis Presley
と言った具合。 (これに関してはエルヴィスを外して A Gal In Calico/ Miles Davis を入れて欲しかったと個人的には思うのだが)
もう少し紹介すると
「錦繍」宮本輝では
●駅/竹内まりや ●モーツァルト交響曲39番/レナード・バーンスタイン指揮、ウイーンフィル ●Go Leave / アンネ・ゾフィー・フォン・オッター
「星の王子さま」サン・テグジュペリ
●青い船で/松任谷由実 ●Someday My Prince Will Come/ Bill Evans ●It's Easy To See When You're Blind /ギルバート・オサリバン
といった感じ。
本とともに音楽のほうも聴きたくなってしまうという迷惑な一冊でした。
2010年12月10日に日本でレビュー済み
最近、本屋さんに行っても、読みたいと思う本に出会えなくて
いろいろな本が紹介されているところに惹かれて読み始めました。
実際に読んでみて、気になる本がたくさん見つかったのでよかったです。
特に、絵本、詩集、古典、海外小説…など、
分野を問わないところがよいです。
自分で、本屋さんで選んでるとどうしても偏ってしまうので。
また、読書案内でありながら、筆者の小川洋子さんの穏やかで優しい人柄が伝わってきて
あたたかい気持ちになります。
ぜひ第2弾を出してほしいです。
いろいろな本が紹介されているところに惹かれて読み始めました。
実際に読んでみて、気になる本がたくさん見つかったのでよかったです。
特に、絵本、詩集、古典、海外小説…など、
分野を問わないところがよいです。
自分で、本屋さんで選んでるとどうしても偏ってしまうので。
また、読書案内でありながら、筆者の小川洋子さんの穏やかで優しい人柄が伝わってきて
あたたかい気持ちになります。
ぜひ第2弾を出してほしいです。
2009年4月21日に日本でレビュー済み
本書で紹介している本のうち、愛読書を一覧にする。
チョコレート工場の秘密
賢者の贈りもの
たけくらべ
星の王子さま
走れメロス
おくの細道
悲しみよこんちには
昆虫記
アンネの日記
はつ恋
こころ
銀河鉄道の夜
モモ
変身
羅生門
窓際のトットちゃん
秘密の花園。
半分はありませんでした。
紹介している書籍を半分読んだら、中身のレビューを書きます。
チョコレート工場の秘密
賢者の贈りもの
たけくらべ
星の王子さま
走れメロス
おくの細道
悲しみよこんちには
昆虫記
アンネの日記
はつ恋
こころ
銀河鉄道の夜
モモ
変身
羅生門
窓際のトットちゃん
秘密の花園。
半分はありませんでした。
紹介している書籍を半分読んだら、中身のレビューを書きます。
2009年6月5日に日本でレビュー済み
「本についての本」を読むのが好きだ。
まして、それが好きな文筆家の手によるものなら、嬉しくてわくわくしてしまう。
尊敬するあの人の書斎におじゃまして、一冊ずつ説明を聞きながら、本棚を見せてもらっているような幸せを感じる。
本書は「春」「夏」「秋」「冬」4つのパートに分かれていて、全部で52冊ぶんの読書案内を読むことができる。
それぞれの文章は長くても5〜6ページにまとめられ、語りかけるようなやさしい言葉で書かれているので、とても読みやすい。
…と思ったらそれもそのはず、これは、小川洋子さんがパーソナリティをつとめている実際のラジオ番組を書籍化した本なのでした。
未読の本に出会える喜びはもちろんだけど、それに加えて、いつか読んだあの名作が、小川洋子さんの目を通すとどんなふうに見えるのか、作家のまなざしを疑似体験できるのが楽しい。
印象にのこったのは、本書の冒頭に置かれている一冊、金子みすゞ「わたしと小鳥と鈴と」の案内文。
金子みすゞの詩は、子供のころから当たり前に読んでいて、詩人が若くして亡くなったこともぼんやり知っていた。
だけど、彼女が26歳で自死しなければならなかったその理由を、わたしはこの本を読んで初めて知った。
「銀河鉄道の夜」の宮澤賢治について描写した一文も心にのこる。
「文学の世界にもたくさんのきらめく星がありますが、宮澤賢治だけは、一番星のように、一人空の高いところで静かに光を放っています。」
小川洋子さんにとって特別な本である「アンネの日記」や、ホロコーストを扱った書物としてアンネの日記と双璧をなす「夜と霧」。
「冬の犬」「銀の匙」「阿房列車」「富士日記」……
大好きな本たちが新しい表情でずらりと並んでいて、旧友に再会したみたいに興奮してしまう。
何か心に残る本を読みたいけれど、何がおもしろいかわからないという方や、名作とよばれる本はだいたい読みつくしたという本好きの方にもおすすめです。
まして、それが好きな文筆家の手によるものなら、嬉しくてわくわくしてしまう。
尊敬するあの人の書斎におじゃまして、一冊ずつ説明を聞きながら、本棚を見せてもらっているような幸せを感じる。
本書は「春」「夏」「秋」「冬」4つのパートに分かれていて、全部で52冊ぶんの読書案内を読むことができる。
それぞれの文章は長くても5〜6ページにまとめられ、語りかけるようなやさしい言葉で書かれているので、とても読みやすい。
…と思ったらそれもそのはず、これは、小川洋子さんがパーソナリティをつとめている実際のラジオ番組を書籍化した本なのでした。
未読の本に出会える喜びはもちろんだけど、それに加えて、いつか読んだあの名作が、小川洋子さんの目を通すとどんなふうに見えるのか、作家のまなざしを疑似体験できるのが楽しい。
印象にのこったのは、本書の冒頭に置かれている一冊、金子みすゞ「わたしと小鳥と鈴と」の案内文。
金子みすゞの詩は、子供のころから当たり前に読んでいて、詩人が若くして亡くなったこともぼんやり知っていた。
だけど、彼女が26歳で自死しなければならなかったその理由を、わたしはこの本を読んで初めて知った。
「銀河鉄道の夜」の宮澤賢治について描写した一文も心にのこる。
「文学の世界にもたくさんのきらめく星がありますが、宮澤賢治だけは、一番星のように、一人空の高いところで静かに光を放っています。」
小川洋子さんにとって特別な本である「アンネの日記」や、ホロコーストを扱った書物としてアンネの日記と双璧をなす「夜と霧」。
「冬の犬」「銀の匙」「阿房列車」「富士日記」……
大好きな本たちが新しい表情でずらりと並んでいて、旧友に再会したみたいに興奮してしまう。
何か心に残る本を読みたいけれど、何がおもしろいかわからないという方や、名作とよばれる本はだいたい読みつくしたという本好きの方にもおすすめです。