人間が人間であるが故に、我々は、野生動物と背を向けた森林山。今再び向き合いフルに脳を使い、問題を解決するべきだ。と想った。そこに、我々人間社会の光明は隠されていると感じている。
ある時カモシカと出会った。懐くものかと、徐々に近づいてみても、距離はやはり縮まらなかった。野生動物とはそういうものかと実感した瞬間であった。隔たりはあると思う。この地上は彼等の物でもあるそう思えるのもまた人間が人間であるからだ。スーパーに陳列される細切れのミートに、山にはフレッシュ過ぎる野生動物。猪に出逢ったらびっくりだぜのジレンマ、隔たりは隔たりを呼び、いつの間にか、あたりを見渡せば人間だけが取り残されてるみたいだな。
きっと向き合えなくなってただけだ。忙しかっただけで。
きっと解決する。と確信しました。
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動物たちの反乱 (PHPサイエンス・ワールド新書 6) 新書 – 2009/10/21
河合 雅雄 林 良博
(著, 編集)
- 本の長さ332ページ
- 言語日本語
- 出版社PHP研究所
- 発売日2009/10/21
- ISBN-104569708307
- ISBN-13978-4569708300
登録情報
- 出版社 : PHP研究所 (2009/10/21)
- 発売日 : 2009/10/21
- 言語 : 日本語
- 新書 : 332ページ
- ISBN-10 : 4569708307
- ISBN-13 : 978-4569708300
- Amazon 売れ筋ランキング: - 638,275位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 79位PHPサイエンス・ワールド新書
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年12月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
野生動物が何故、人の住む場所に現れるのか。
人の手による開発で生活の場所を奪われた野生動物たちは生きるため、
人里へそして都市部へと進出せざるを得ないのかも知れない。
“結果”には必ず“原因”があることを人はしっかりと認識すべきなのだろう。
人の手による開発で生活の場所を奪われた野生動物たちは生きるため、
人里へそして都市部へと進出せざるを得ないのかも知れない。
“結果”には必ず“原因”があることを人はしっかりと認識すべきなのだろう。
2010年12月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本における野生動物と人の共存に関する論考集。
読みやすく面白かった。
野生動物と共存するための社会システムを構築するためにみんなで読んで、さらに議論し実行し、考えたい。現在の社会システムのままではいけないんだ、と分かる。
私が読んで思ったのは、日本人は飼育された鳥や豚や牛ばかり食べるのでなく、捕獲されたいのししやシカなどの肉を食べるようにしたら、環境にも健康にも良いし、狭い鶏舎でぎゅうぎゅうずめに生産した鶏を食べるより人道的でないかということ。シカ肉がまずいと風評があるのは、猟が許されている時期がちょうど肉のまずい時期だからという。猟の時期を変えるなど、今のシステムの見直しが必要だ。
ちなみに、私は子どもの頃、秋になると田んぼのイナゴを捕りに行かされ、これを麻袋(イナゴが息をするための穴をいくつか開けたビニール袋でも良い)に1晩ほど入れたままにし(体内の糞を出させるため!体内に糞があると食味が悪いから)、熱したフライパンに放ち、炒って、しょうゆと砂糖を加えて佃煮にして、ご飯と一緒に食べていた。山梨の郷土料理だが、こういう虫食も広く行うべきと思っている。(フライパンに入れたばかりは生きているので跳ねる。次第におとなしくなる・・・。)そうすれば、例えば稲に農薬も使わなくなるし、自然と交じわえるし、人間によるコントロールで虫の大量発生も免れる場合もあると思う。・・・とはいえ私のこのような主張は、この本の著者たちのような科学の目やデータがもっと必要です。
目次の中の主な見出しは、
第1章 野生動物の反乱 (河合雅雄かわい・まさを)
第2章 里山とは何か (河合雅雄)
コラム 自然保護と自然保全(河合雅雄)
第3章 ワイルドライフ・マネジメント (室山泰之むろやま・やすゆき)
第4章 ニホンザルの被害はなぜ起こるか(室山泰之)
第5章 シカと向き合う (横山真弓よこやま・まゆみ)
コラム シカ肉はなぜまずいのか? (河合雅雄)
第6章 ツキノワグマ―――絶滅の危機からの脱却(横山真弓)
第7章 イノシシ―――人の餌付けが悲劇を生む(坂田宏志さかた・ひろし)
コラム 犬を活用した野生動物対策 (坂田宏志)
第8章 外来生物 アライグマとヌートリア (坂田宏志)
コラム 野生動物管理のための生息状況の把握 (坂田宏志)
コラム 適切な殺処分とは?(坂田宏志)
第9章 野生動物管理と獣医学 (森光由樹もりみつ・よしき)
第10章 森林から野生動物との共存を考える (藤木大介ふじき・だいすけ)
コラム ドングリについて(藤木大介)
第11章 獣害と地域住民の被害認識 (鈴木克哉すずき・かつや)
コラム 下北半島のニホンザル (鈴木克哉)
第12章 日本人の動物観 (河合雅雄)
第13章 倫理面から見たワイルドライフ・マネジメント (林良博はやし・よしひろ)
読みやすく面白かった。
野生動物と共存するための社会システムを構築するためにみんなで読んで、さらに議論し実行し、考えたい。現在の社会システムのままではいけないんだ、と分かる。
私が読んで思ったのは、日本人は飼育された鳥や豚や牛ばかり食べるのでなく、捕獲されたいのししやシカなどの肉を食べるようにしたら、環境にも健康にも良いし、狭い鶏舎でぎゅうぎゅうずめに生産した鶏を食べるより人道的でないかということ。シカ肉がまずいと風評があるのは、猟が許されている時期がちょうど肉のまずい時期だからという。猟の時期を変えるなど、今のシステムの見直しが必要だ。
ちなみに、私は子どもの頃、秋になると田んぼのイナゴを捕りに行かされ、これを麻袋(イナゴが息をするための穴をいくつか開けたビニール袋でも良い)に1晩ほど入れたままにし(体内の糞を出させるため!体内に糞があると食味が悪いから)、熱したフライパンに放ち、炒って、しょうゆと砂糖を加えて佃煮にして、ご飯と一緒に食べていた。山梨の郷土料理だが、こういう虫食も広く行うべきと思っている。(フライパンに入れたばかりは生きているので跳ねる。次第におとなしくなる・・・。)そうすれば、例えば稲に農薬も使わなくなるし、自然と交じわえるし、人間によるコントロールで虫の大量発生も免れる場合もあると思う。・・・とはいえ私のこのような主張は、この本の著者たちのような科学の目やデータがもっと必要です。
目次の中の主な見出しは、
第1章 野生動物の反乱 (河合雅雄かわい・まさを)
第2章 里山とは何か (河合雅雄)
コラム 自然保護と自然保全(河合雅雄)
第3章 ワイルドライフ・マネジメント (室山泰之むろやま・やすゆき)
第4章 ニホンザルの被害はなぜ起こるか(室山泰之)
第5章 シカと向き合う (横山真弓よこやま・まゆみ)
コラム シカ肉はなぜまずいのか? (河合雅雄)
第6章 ツキノワグマ―――絶滅の危機からの脱却(横山真弓)
第7章 イノシシ―――人の餌付けが悲劇を生む(坂田宏志さかた・ひろし)
コラム 犬を活用した野生動物対策 (坂田宏志)
第8章 外来生物 アライグマとヌートリア (坂田宏志)
コラム 野生動物管理のための生息状況の把握 (坂田宏志)
コラム 適切な殺処分とは?(坂田宏志)
第9章 野生動物管理と獣医学 (森光由樹もりみつ・よしき)
第10章 森林から野生動物との共存を考える (藤木大介ふじき・だいすけ)
コラム ドングリについて(藤木大介)
第11章 獣害と地域住民の被害認識 (鈴木克哉すずき・かつや)
コラム 下北半島のニホンザル (鈴木克哉)
第12章 日本人の動物観 (河合雅雄)
第13章 倫理面から見たワイルドライフ・マネジメント (林良博はやし・よしひろ)
2014年1月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本人と野生動物との関わりが現代的視点からだけではなく、歴史的、文化的背景を捉えた上でうまくまとめられた本。野生動物とどう共存していくかを考えさせられた。
2010年7月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いわゆる「野生生物問題」の事例集として見るならば、岩波ジュニア新書の『
生きものたちのシグナル
』など、他にも類書は多い。本書の事例は山林のサル、シカ、クマ、イノシシ、それに外来のアライグマとヌートリアだけだから、むしろ広がりには欠ける。(ただし各々の分析は詳細で、非常に勉強にはなる。)
しかし本書の最大の価値は、これらの野生生物の問題を、単に現在の我が国の自然環境や社会の問題として取り扱うのではなく、縄文時代に遡る我が国の生活文化の歴史的な流れの中に位置づけてその意味を問い直し、さらに野生動物を中心に考えるよりもむしろ、その野生動物に相対する地域住民の心的内面へと踏み込んで考察してゆくところだろう。通常、野生生物問題は自然科学系のアプローチを中心に、社会学的な視点が重ねられて語られることが多いと思うが、本書では特に、野生生物に相対する人間の側の文化や心理を掘り下げて行くことで、この問題を我が国の文化の問題として、より一段深いところに位置づけようとしていると言って良いのかもしれない。野生生物を入り口に、むしろ人の心や文化の問題に迫って行こうとするのは、さすが京大霊長研の伝統が生きているところか(笑)。
いわゆる「里山」を「人と動物との緩衝地帯」と捉えるのではなく、むしろ「入会地(=人と野生動物とが共有して利用する場所)」と位置づける発想も欧米にはないもので、我が国独自のワイルドライフ・マネジメント理論への可能性を感じさせる。「獣害を契機に地域に活力がよみがえった」という事例が増えることを期待すると書く本書は、単に野生生物の問題が起きる「原因」が複雑で、多様であることを教えてくれるだけではないのである。その「解決」のあり方もまた実に多様で、様々な可能性があることを示唆してくれる。極めてユニークで、また有益な本であると思う。
しかし本書の最大の価値は、これらの野生生物の問題を、単に現在の我が国の自然環境や社会の問題として取り扱うのではなく、縄文時代に遡る我が国の生活文化の歴史的な流れの中に位置づけてその意味を問い直し、さらに野生動物を中心に考えるよりもむしろ、その野生動物に相対する地域住民の心的内面へと踏み込んで考察してゆくところだろう。通常、野生生物問題は自然科学系のアプローチを中心に、社会学的な視点が重ねられて語られることが多いと思うが、本書では特に、野生生物に相対する人間の側の文化や心理を掘り下げて行くことで、この問題を我が国の文化の問題として、より一段深いところに位置づけようとしていると言って良いのかもしれない。野生生物を入り口に、むしろ人の心や文化の問題に迫って行こうとするのは、さすが京大霊長研の伝統が生きているところか(笑)。
いわゆる「里山」を「人と動物との緩衝地帯」と捉えるのではなく、むしろ「入会地(=人と野生動物とが共有して利用する場所)」と位置づける発想も欧米にはないもので、我が国独自のワイルドライフ・マネジメント理論への可能性を感じさせる。「獣害を契機に地域に活力がよみがえった」という事例が増えることを期待すると書く本書は、単に野生生物の問題が起きる「原因」が複雑で、多様であることを教えてくれるだけではないのである。その「解決」のあり方もまた実に多様で、様々な可能性があることを示唆してくれる。極めてユニークで、また有益な本であると思う。
2013年5月23日に日本でレビュー済み
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ワイルドライフマネジメントに興味を持たれた方への入門書として最適です
大変読みやすく書かれています
大変読みやすく書かれています
2013年1月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
鳥獣被害防止総合対策を進めるうえで、関係者達の必読的な書籍の一つと思います。
2018年6月20日に日本でレビュー済み
KindleUnlimitedで読了。
ちょっと、古い本ではあるのですが、内容的には、環境問題のポイントを、視点を偏らせずに語っていて、とても参考になりました。
ついつい、単純に考えたくなりますが、やはり、生き物というのは、そう、簡単ではないのですね。
感情的にならずに、現在の問題を総ざらいするにはとても良い本です。
興味がわいたら、ここから深堀していく感じですね。
ちょっと、古い本ではあるのですが、内容的には、環境問題のポイントを、視点を偏らせずに語っていて、とても参考になりました。
ついつい、単純に考えたくなりますが、やはり、生き物というのは、そう、簡単ではないのですね。
感情的にならずに、現在の問題を総ざらいするにはとても良い本です。
興味がわいたら、ここから深堀していく感じですね。