2017年になって、この本を読み直した。長期投資家として、サププライムのような問題がまた起こったときの対策を検討しているためである。副島氏がその3,4年前に危機をあてたのはすごいが、藤巻氏のこの図書で参考になったのては、市場がくずれると判断をして、日本株と、米国株1/2をすぐ売りはらったという行動と、そのあと、買い上げた行動である。
これは、香港の大投資家がハンセン指数が異常と判断して、すべての株式を売り払ったストーリとだぶる。
藤巻氏、円安論者であり、円安になるのははずれまくっていて、本人それがなぜかを今はさすがに理解していると思う。インフレになるのも見事にはずしている。よって、それらについて継続した図書はないようである。
ただ、トレーダして、一気に売った判断、これは参考になる。
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100年に1度のチャンスを掴め! (PHPビジネス新書 92) 新書 – 2009/4/17
藤巻 健史
(著)
「100年に1度の危機」と騒がれている。サブプライム・ローン商品の
価格の暴落に端を発した世界的な金融システム不安は、
資本主義の崩壊だとまでいわれている。
しかし、これはテクニカルな問題でしかない、と著者は指摘する。
もともと高すぎたサブプライム・ローン商品が、「バナナの叩き売り」によって
理論値よりも安く取引され、その価格が時価となって各社の損益決算書の見栄えが悪くなった、
というのが実態である。
さらに、サブプライム・ローンという「見えない敵」への恐怖心からパニックに陥り、
過剰反応が起きているのだ。
サブプライム・ローン問題は早晩終わり、次に来るのはインフレである。
それは、巨額の財政赤字を抱える日本国が取るべき政策でもあり、
日本経済復活への道でもある。ならば、インフレに備えて株や土地などの資産を持つべきだ。
「伝説のディーラー」が、次の時代に唱える投資法を提言する。
価格の暴落に端を発した世界的な金融システム不安は、
資本主義の崩壊だとまでいわれている。
しかし、これはテクニカルな問題でしかない、と著者は指摘する。
もともと高すぎたサブプライム・ローン商品が、「バナナの叩き売り」によって
理論値よりも安く取引され、その価格が時価となって各社の損益決算書の見栄えが悪くなった、
というのが実態である。
さらに、サブプライム・ローンという「見えない敵」への恐怖心からパニックに陥り、
過剰反応が起きているのだ。
サブプライム・ローン問題は早晩終わり、次に来るのはインフレである。
それは、巨額の財政赤字を抱える日本国が取るべき政策でもあり、
日本経済復活への道でもある。ならば、インフレに備えて株や土地などの資産を持つべきだ。
「伝説のディーラー」が、次の時代に唱える投資法を提言する。
- 本の長さ205ページ
- 言語日本語
- 出版社PHP研究所
- 発売日2009/4/17
- ISBN-104569709486
- ISBN-13978-4569709482
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登録情報
- 出版社 : PHP研究所 (2009/4/17)
- 発売日 : 2009/4/17
- 言語 : 日本語
- 新書 : 205ページ
- ISBN-10 : 4569709486
- ISBN-13 : 978-4569709482
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,258,664位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 748位PHPビジネス新書
- - 67,917位投資・金融・会社経営 (本)
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2009年4月29日に日本でレビュー済み
これまで藤巻氏の著作をほとんど読みましたが、新味がまったくありません。藤巻氏の著作を過去に読んだことがある方は読む必要なし。時間の無駄です。出版側もそれをわかって廉価な新書形態にしたのかもと勘ぐりたくなります。
相変わらずの強気論のオンパレードですが、サブプライム軽視で相場見通しを大きく外した筆頭の人物であることは今更書くまでもないでしょう。ここ数年で株式や投信に投資し含み損を抱えている人で、弱気ムードが蔓延する現在において何か心の安寧につながる強気論を求めている人にはいい読み物かもしれません。ただし、繰り返しますが、この方の相場観はここ数年でまったく外れていることを踏まえたうえで話半分で捉えるのがよいでしょう。冒頭に昨年10月初旬に日本株のすべてと米株の半分を売った(≒著者の相場観は外れていると思われるかもしれないが、危機一髪のところで逃げたのだという崖っぷちの誇示?)という話、私はにわかに信じる気にはなりません。そもそもそんなに自分の相場観に自信があるなら、こんな本を書いていないで自分の財産の運用に集中しているはず。
相変わらずの強気論のオンパレードですが、サブプライム軽視で相場見通しを大きく外した筆頭の人物であることは今更書くまでもないでしょう。ここ数年で株式や投信に投資し含み損を抱えている人で、弱気ムードが蔓延する現在において何か心の安寧につながる強気論を求めている人にはいい読み物かもしれません。ただし、繰り返しますが、この方の相場観はここ数年でまったく外れていることを踏まえたうえで話半分で捉えるのがよいでしょう。冒頭に昨年10月初旬に日本株のすべてと米株の半分を売った(≒著者の相場観は外れていると思われるかもしれないが、危機一髪のところで逃げたのだという崖っぷちの誇示?)という話、私はにわかに信じる気にはなりません。そもそもそんなに自分の相場観に自信があるなら、こんな本を書いていないで自分の財産の運用に集中しているはず。
2009年5月17日に日本でレビュー済み
酷評されているので却って興味が湧いて、図書館で借りました。
レビュワーは当然金融の素人なので、色々な情報や憶測、扇動が
乱れ飛ぶ今の情勢の中でどれが正しいのか、正直サッパリ見えて
いないところもあるのですが、本著の藤巻氏の意見も一つの見識
だろうと思います。
すなわち、ポートフォリオを国と同じように外貨・外国債券、株券、
不動産等の固定資産を中心にした構成にしておくこと、この数年間
日銀が紙幣発行を増やしているので、それらの多くが国内に還流して
来れば、間違いなインフレと円安を招くこと、それが不動産の資産
価値高騰を招くこと、などの主張です。バブルの再現です。
非常にロジカルな説明に納得が行きました。いつでも「一攫千金」
を夢見ているような人には不評を託つかもしれませんが、自分の生活
と資産を護りたい読者には一読必見だろうと思います。
少し甘いかもしれませんが、私は5つ星推薦です。
ちなみに、ディーラーとして名を馳せた著者はデイトレードのような
超短期の値動き予測と長期的視野に基づく見方に狂いはないものと
思いますが、幸か不幸か、日本人の特性である、「行動が遅い癖に
一旦火がつけばセンセーショナルで一面的な物の見方に集団で流れる」
そんな行動様式の扱い方があまり得意でないものと思われます。
だから、本の題名があまり適切でない気がします。例えば、
『金融危機、今後の中長期展望』とか、少し堅めのネーミングにして
おいた方が誤解が少なくて済みそうに思います。出版社の方には
今後のためにご一考お願いしたいところでしょうか。
レビュワーは当然金融の素人なので、色々な情報や憶測、扇動が
乱れ飛ぶ今の情勢の中でどれが正しいのか、正直サッパリ見えて
いないところもあるのですが、本著の藤巻氏の意見も一つの見識
だろうと思います。
すなわち、ポートフォリオを国と同じように外貨・外国債券、株券、
不動産等の固定資産を中心にした構成にしておくこと、この数年間
日銀が紙幣発行を増やしているので、それらの多くが国内に還流して
来れば、間違いなインフレと円安を招くこと、それが不動産の資産
価値高騰を招くこと、などの主張です。バブルの再現です。
非常にロジカルな説明に納得が行きました。いつでも「一攫千金」
を夢見ているような人には不評を託つかもしれませんが、自分の生活
と資産を護りたい読者には一読必見だろうと思います。
少し甘いかもしれませんが、私は5つ星推薦です。
ちなみに、ディーラーとして名を馳せた著者はデイトレードのような
超短期の値動き予測と長期的視野に基づく見方に狂いはないものと
思いますが、幸か不幸か、日本人の特性である、「行動が遅い癖に
一旦火がつけばセンセーショナルで一面的な物の見方に集団で流れる」
そんな行動様式の扱い方があまり得意でないものと思われます。
だから、本の題名があまり適切でない気がします。例えば、
『金融危機、今後の中長期展望』とか、少し堅めのネーミングにして
おいた方が誤解が少なくて済みそうに思います。出版社の方には
今後のためにご一考お願いしたいところでしょうか。
2009年6月27日に日本でレビュー済み
「サブプライム問題は、「金融資本主義の終わり」でもなければ、
「米国経済の終わり」でもありません。「ミスプライシング」から
起きた技術的問題にすぎないと思うのです。」と喝破した最初の本では
ないでしょうか。これを聞いてスッキリしました。
リーマンの破綻直後、住宅ローンの仕組みもCDSが一体何なのか
も知らない経済学者の先生方が、付け焼き刃的知識で、ズレた
解説をしていた時期がありました。その後、実務家の方を中心に
商品知識として正しい解説がなされ、サブプライムが与える規模の大きさから
今度は、資本主義・米国経済はもう終わりだ、という大合唱になりました。
「それもちがうんじゃないか?」という気持ちがありました。
それをこの本が言い当てているような気がします。
とはいえ、数年前から「株と不動産と外貨建商品を買え!」
と言って全部はずしてしまった著者です。株が1万円まで
下げたところで全部売り、8千円で再び買うような、
曲芸をするあたりは、さすが「転んでもタダでは起きない
人」ですが、一般人の我々にはついて行けません。
そして今度は、財政赤字を再建するためにインフレ政策に
転じるとして、株式の保有をまた勧めています。
(前提つきですが、7、8年後、日経平均4万円の予想です。)
このあたりの分析には、別の方の登場を待たなければならない
と思います。
「米国経済の終わり」でもありません。「ミスプライシング」から
起きた技術的問題にすぎないと思うのです。」と喝破した最初の本では
ないでしょうか。これを聞いてスッキリしました。
リーマンの破綻直後、住宅ローンの仕組みもCDSが一体何なのか
も知らない経済学者の先生方が、付け焼き刃的知識で、ズレた
解説をしていた時期がありました。その後、実務家の方を中心に
商品知識として正しい解説がなされ、サブプライムが与える規模の大きさから
今度は、資本主義・米国経済はもう終わりだ、という大合唱になりました。
「それもちがうんじゃないか?」という気持ちがありました。
それをこの本が言い当てているような気がします。
とはいえ、数年前から「株と不動産と外貨建商品を買え!」
と言って全部はずしてしまった著者です。株が1万円まで
下げたところで全部売り、8千円で再び買うような、
曲芸をするあたりは、さすが「転んでもタダでは起きない
人」ですが、一般人の我々にはついて行けません。
そして今度は、財政赤字を再建するためにインフレ政策に
転じるとして、株式の保有をまた勧めています。
(前提つきですが、7、8年後、日経平均4万円の予想です。)
このあたりの分析には、別の方の登場を待たなければならない
と思います。
2009年5月10日に日本でレビュー済み
サブプライム関連問題に端を発した、「100年に1度の危機」と騒がれている状況も
著者の藤巻氏に言わせると売手だけが存在不均衡な状態であり、
理論値よりも安く取引されている状態であると述べている。
時間が経つと正常な値に戻るわけで、
だから「安い今が買いである。」という説明である。
そうはいっても、この騒動が早期に沈静化するとは、
100%断言できないので、「時間的分散投資」をしましょう。
と述べています。
至極ごもっともな感じです。
著者の藤巻氏に言わせると売手だけが存在不均衡な状態であり、
理論値よりも安く取引されている状態であると述べている。
時間が経つと正常な値に戻るわけで、
だから「安い今が買いである。」という説明である。
そうはいっても、この騒動が早期に沈静化するとは、
100%断言できないので、「時間的分散投資」をしましょう。
と述べています。
至極ごもっともな感じです。
2010年2月7日に日本でレビュー済み
私は投資に関しては全く知識がありませんが、
そんな私でも理解出来ました。
サブプライム問題の真の原因はミスプライシング、つまり
値段が高くなりすぎていた事が原因だという。
今後の問題解決後のマーケットに関しても言及してあり、
参考に出来ると思います。
デリバティブ取引に関して、マイナスイメージが強いと
思うが、本書にあるように、経済全体の必要性から説明があると
非常に腹落ちします。
そんな私でも理解出来ました。
サブプライム問題の真の原因はミスプライシング、つまり
値段が高くなりすぎていた事が原因だという。
今後の問題解決後のマーケットに関しても言及してあり、
参考に出来ると思います。
デリバティブ取引に関して、マイナスイメージが強いと
思うが、本書にあるように、経済全体の必要性から説明があると
非常に腹落ちします。
2009年5月5日に日本でレビュー済み
「陰謀論」とか
「資本主義の終わり」とかの大仰な本に比べると、実に地味で
つまらん本です。世間を大騒ぎさせているサブプライム・ローン問題が
あっさり「テクニカルな問題」でしかないと説明されていますから。
しかし、現実は得てして地味なもんです。
著者の相場予測が外れまくっているのかどうかは知りませんが、
少なくともサブプライム・ローン問題についての筆者の説明は、
実に理路整然としていて納得いくものです。
「資本主義の終わり」とかの大仰な本に比べると、実に地味で
つまらん本です。世間を大騒ぎさせているサブプライム・ローン問題が
あっさり「テクニカルな問題」でしかないと説明されていますから。
しかし、現実は得てして地味なもんです。
著者の相場予測が外れまくっているのかどうかは知りませんが、
少なくともサブプライム・ローン問題についての筆者の説明は、
実に理路整然としていて納得いくものです。
2009年6月1日に日本でレビュー済み
わかりやすい語句と表現でできるだけ理解を促しているのは好感をもてます。(それでも私はわからないところがありましたが。。。)
とても前向きで親切な本なので、ついついお勧めされていることをしたくなってしまいます。しかし、この本に書いてある事をうのみにして何かの投資を始めようとするなら、それは他の著者の本を読んで比較検討するべきだと思います。というのも、わかりやすくするため、根拠となる裏づけを省いた結果、信頼に値する要素が少なく感じました。
とても前向きで親切な本なので、ついついお勧めされていることをしたくなってしまいます。しかし、この本に書いてある事をうのみにして何かの投資を始めようとするなら、それは他の著者の本を読んで比較検討するべきだと思います。というのも、わかりやすくするため、根拠となる裏づけを省いた結果、信頼に値する要素が少なく感じました。