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不幸論 (PHP文庫) 文庫 – 2015/5/2
中島 義道
(著)
世に蔓延する「幸福でありたい症候群」。その幸福感は、「死」の存在や世界の不条理から目をそむけることで支えられている。著者は、長年の哲学的考察のはてに「あらゆる人生は不幸である」という結論に辿りつく。この真実を自覚し、自分固有の欲望と向きあったほうが、「よく生きる」ことになるのではないか。ヒルティ、アラン、ラッセル……古今東西あふれる「幸福論」と、その信者たちの自己欺瞞を鋭く指摘した、誰も書かなかった「不幸論」の哲学。
第1章 幸福のための条件
第2章 さまざまな幸福論
第3章 幸福がもたらす害悪
第4章 相対的不幸の諸相
第5章 「死」という絶対的不幸
第6章 自分自身の不幸を生きる
第1章 幸福のための条件
第2章 さまざまな幸福論
第3章 幸福がもたらす害悪
第4章 相対的不幸の諸相
第5章 「死」という絶対的不幸
第6章 自分自身の不幸を生きる
- 本の長さ216ページ
- 言語日本語
- 出版社PHP研究所
- 発売日2015/5/2
- ISBN-10456976293X
- ISBN-13978-4569762937
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商品の説明
著者について
哲学者
登録情報
- 出版社 : PHP研究所 (2015/5/2)
- 発売日 : 2015/5/2
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 216ページ
- ISBN-10 : 456976293X
- ISBN-13 : 978-4569762937
- Amazon 売れ筋ランキング: - 448,300位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2019年8月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ひっくり返せば実は幸福論ではないか?心を少し操作するという技は哲学から来たのか!と思いました。
2011年9月20日に日本でレビュー済み
正直中島の主張が強すぎて、氏の自己紹介のように感じた。わたしはこう思います、っていう主張をするのが本の役目の一つではあるが、文中に交じる彼の苛立ちや怒りが論に要らぬ色を添えている感は否めない。身を削って論を展開する彼の本気さが伝わってこなくもないが、そういう自身の姿勢に陶酔している様子もないではないし、それすら自覚的である点がずるいといえばずるい。
幸福教の暴力的な布教は、感覚として分かる。にこにこと幸せそうな人間を見て、そこに嫉妬とは異なる何かしらの違和感を覚えるとき、氏の言葉は意味を持つ。「人は己の不幸を生きなければならない」との結論は不幸の押し売りみたいでそれこそ暴力的ではあるが、「真実から目を逸らすな」と、言いかたを変えれば、何やらかっこいい。
ただし、「死=絶対的不幸」という頑なな独断の上に論を展開しているという点を、読み手は注意すべきだろう。そして、必ずしも皆が皆「死=絶対的不幸」とみなしているわけでもないということに対して、著者はまるっきり感度を欠いている。押し売りでない幸福、あるいは幸福とさえ呼べない安寧に、生得的に浸っている人間にとって、この本はおせっかいでしかないという側面がある。
幸福教の暴力的な布教は、感覚として分かる。にこにこと幸せそうな人間を見て、そこに嫉妬とは異なる何かしらの違和感を覚えるとき、氏の言葉は意味を持つ。「人は己の不幸を生きなければならない」との結論は不幸の押し売りみたいでそれこそ暴力的ではあるが、「真実から目を逸らすな」と、言いかたを変えれば、何やらかっこいい。
ただし、「死=絶対的不幸」という頑なな独断の上に論を展開しているという点を、読み手は注意すべきだろう。そして、必ずしも皆が皆「死=絶対的不幸」とみなしているわけでもないということに対して、著者はまるっきり感度を欠いている。押し売りでない幸福、あるいは幸福とさえ呼べない安寧に、生得的に浸っている人間にとって、この本はおせっかいでしかないという側面がある。
2015年12月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
幸福論ならぬ「不幸論」。「幸福」の薄っぺらさを説いています。そんな本書はあくまで特大の不幸に見舞われている人ではなく、幸もあればちょっとした不幸もある「普通の人々」を読者に想定しています。
本書は主に、
① 幸福の無意味さ。
② 「幸福教」に陥り、他人にもそれを強
要する人々。
③ 幸福になるよりも大切なことがある。
ということを主張しています。
著者によると、幸福などしょせん「錯覚」でしかなく、「少し前に勝手に生まれさせられて、間もなく死んでいく」不幸な人生から目をそらしているだけだそうです。そんな不幸な人々はそこから目をそむけ、真実を見ようとせずに幸福でごまかしています。人生は結局不幸でしかないのに、みんな自分が幸せだとごまかしているのです。これが、「幸福の無意味さ」です。
また、幸福になりたいあまり、「幸福教」なるものに陥る人々がいます。彼らは幸福にとらわれ、自分たちの幸福を他者に押し付け、恋人や友達がいない者をそれだけでかわいそうと決めつけ、自分たちの幸福を少しでも乱そうとする者には容赦なく暴虐の限りを尽くし、全力で排除しようとするのです。あなたもそんな人間になってませんか?
最後に、「人生は幸福になるためにある」などの意見は本書では否定しています。幸福はしょせん「幸福感」であり、錯覚なのです。そんな幸福よりも、不幸でもいいから「真実を見るべきだ」と本書は説いてます。例えば、家族が殺された人のなかに、わざわざどのように殺されたか知ろうとする人が何人かいるのです。それを知ったらますます不幸になるのに行動する人は、たとえ不幸になってでも「真実」を知りたいのです。この境地に達した者は、どんなに苦しく不幸でも手に入れたい物があると知り、熱病のような幸福から「醒める」のです。
この書は最後に、「幸福を求めるという薄っぺらい目標から抜け出せただけでも収穫だ」と言っています。この本の著者は幼少から色々なことで悩み、苦しんでこの境地に達しました。想像を絶する苦痛の中でたどり着いた、この思想を受け入れるのは我々一般人にはさすがに無理があるでしょう。
でも、この本を読むことで幸福に対する考え方を変えたり、皆が目指す「幸福」に疑問を感じたりすることができるはずです。
本書は主に、
① 幸福の無意味さ。
② 「幸福教」に陥り、他人にもそれを強
要する人々。
③ 幸福になるよりも大切なことがある。
ということを主張しています。
著者によると、幸福などしょせん「錯覚」でしかなく、「少し前に勝手に生まれさせられて、間もなく死んでいく」不幸な人生から目をそらしているだけだそうです。そんな不幸な人々はそこから目をそむけ、真実を見ようとせずに幸福でごまかしています。人生は結局不幸でしかないのに、みんな自分が幸せだとごまかしているのです。これが、「幸福の無意味さ」です。
また、幸福になりたいあまり、「幸福教」なるものに陥る人々がいます。彼らは幸福にとらわれ、自分たちの幸福を他者に押し付け、恋人や友達がいない者をそれだけでかわいそうと決めつけ、自分たちの幸福を少しでも乱そうとする者には容赦なく暴虐の限りを尽くし、全力で排除しようとするのです。あなたもそんな人間になってませんか?
最後に、「人生は幸福になるためにある」などの意見は本書では否定しています。幸福はしょせん「幸福感」であり、錯覚なのです。そんな幸福よりも、不幸でもいいから「真実を見るべきだ」と本書は説いてます。例えば、家族が殺された人のなかに、わざわざどのように殺されたか知ろうとする人が何人かいるのです。それを知ったらますます不幸になるのに行動する人は、たとえ不幸になってでも「真実」を知りたいのです。この境地に達した者は、どんなに苦しく不幸でも手に入れたい物があると知り、熱病のような幸福から「醒める」のです。
この書は最後に、「幸福を求めるという薄っぺらい目標から抜け出せただけでも収穫だ」と言っています。この本の著者は幼少から色々なことで悩み、苦しんでこの境地に達しました。想像を絶する苦痛の中でたどり着いた、この思想を受け入れるのは我々一般人にはさすがに無理があるでしょう。
でも、この本を読むことで幸福に対する考え方を変えたり、皆が目指す「幸福」に疑問を感じたりすることができるはずです。
2017年10月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いつも思うのですがかなり納得できる。痛快とでも言うのかな?思った以上に面白い本でした。
2003年8月12日に日本でレビュー済み
著者は真実にこだわっている。
なのに不幸に留まることを提案している。
それは真実をねじまげることにならないか?
真実を知りたいのならありのままを見なければいけないと思う。
ただ幸福教が嫌いな人もいるということを伝えるだけでよかったんじゃないかと思う。
なのに不幸に留まることを提案している。
それは真実をねじまげることにならないか?
真実を知りたいのならありのままを見なければいけないと思う。
ただ幸福教が嫌いな人もいるということを伝えるだけでよかったんじゃないかと思う。
2015年12月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いかにも幸福というのは、その先にある死の前ではやはり不幸である。
辛すぎるので、先のこと、死ということは考えないことにする。
とても考える気にはならないし、もし人に言えば、確実に相手は気分を害する。
死は誰にでもわかる必ず後ろに控えて出番を待っている。
しかも、そのことは誰しも、知っていることなのだ。
辛すぎるので、先のこと、死ということは考えないことにする。
とても考える気にはならないし、もし人に言えば、確実に相手は気分を害する。
死は誰にでもわかる必ず後ろに控えて出番を待っている。
しかも、そのことは誰しも、知っていることなのだ。
2016年8月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
不幸論というより、人生の価値観の多様性が大切なことを訴えていると素直に思います。
意図的に思考統制されている現代に生まれているのは、自然の流れなのかも
意図的に思考統制されている現代に生まれているのは、自然の流れなのかも
2022年12月19日に日本でレビュー済み
僕のルサンチマンなどでは無く彼の気持ちの悪い自慰行為を見させられた気分でした。内容も凡人が思う“不幸”を浅くつつくのみで、もうこのクダリ飽きたんすけど。と何度思ったことか。不幸であると堂々と言うことであなたは不幸じゃないよーと言われたい人間なのでは?