ムー大陸に比べると「あの」プラトンが事実として語ったということで、実在を信じる人が多いとのイメージがある。
ただ私は、「いや、でもそれはプラトンよりずっと前の時代のソロンって賢者がエジプトの神官から聞いた話ってこ
とでしょ。又聞きの又聞きみたいなもんじゃん」と、ずっと思っていた。
著者はそういう私と同じ理由は一切述べていないが、より論理的に「アトランティス幻想説」を展開している。浪漫
に水を差すようなことを言うとKYとか言われるご時世だが、こういう姿勢はいつの時代にも必要だと思う。
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アトランティス・ミステリー (PHP新書 640) 新書 – 2009/11/17
庄子 大亮
(著)
現代から約一万二千年前、大西洋上にアトランティスという繁栄する島があった。
だが次第に堕落し、神罰によって一昼夜にして海中に没してしまった――。
プラトンが「全面的に真実の話」として書き遺した、アトランティス伝説である。
地質学者やアマチュア研究者、はては霊能力者にいたるまで、
数多の男たちがこの伝説の虜となり、様々な説を発表してきた。
「アトランティスは実在した。いま大西洋に沈んでいる」「いや、クレタ島のことだ」
「アイルランドだ」「南極だ」……。
だが、どの説も決定的な証拠に欠け、いまだ定説はない。
しかし、ヨーロッパ人が持つ先入観とは無縁であり、
さらにプラトンの真意を見抜く歴史学者の眼を持つ著者が本書で展開する論説は、
まさに「コロンブスの卵」と唸るに足る説得力を持つ。
西洋古代史最大の謎を解き明かす、新鋭歴史家のデビュー傑作。
読者は、ページをめくるのがやめられなくなるはずだ。
だが次第に堕落し、神罰によって一昼夜にして海中に没してしまった――。
プラトンが「全面的に真実の話」として書き遺した、アトランティス伝説である。
地質学者やアマチュア研究者、はては霊能力者にいたるまで、
数多の男たちがこの伝説の虜となり、様々な説を発表してきた。
「アトランティスは実在した。いま大西洋に沈んでいる」「いや、クレタ島のことだ」
「アイルランドだ」「南極だ」……。
だが、どの説も決定的な証拠に欠け、いまだ定説はない。
しかし、ヨーロッパ人が持つ先入観とは無縁であり、
さらにプラトンの真意を見抜く歴史学者の眼を持つ著者が本書で展開する論説は、
まさに「コロンブスの卵」と唸るに足る説得力を持つ。
西洋古代史最大の謎を解き明かす、新鋭歴史家のデビュー傑作。
読者は、ページをめくるのがやめられなくなるはずだ。
- ISBN-104569773788
- ISBN-13978-4569773780
- 出版社PHP研究所
- 発売日2009/11/17
- 言語日本語
- 本の長さ201ページ
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登録情報
- 出版社 : PHP研究所 (2009/11/17)
- 発売日 : 2009/11/17
- 言語 : 日本語
- 新書 : 201ページ
- ISBN-10 : 4569773788
- ISBN-13 : 978-4569773780
- Amazon 売れ筋ランキング: - 453,279位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,159位PHP新書
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年2月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この内容なら、一行で済む。本にする必要がない。さらに、内容も薄い。
2018年7月19日に日本でレビュー済み
アトランティス伝説について、それをめぐる諸説を含め、「なぜ語られたか」という観点から冷静に考察する稀有な書。
追記:太陰暦うんぬんのみに注目したレビューが目につき調べてみましたが、古代エジプトでは実際には複数の暦が用いられており、「太陰暦的な暦も用いられていた」ことを前提に「ツァンガーという研究者が主張している説に言及」しているわけなので、まちがいではないのでは。
追記:太陰暦うんぬんのみに注目したレビューが目につき調べてみましたが、古代エジプトでは実際には複数の暦が用いられており、「太陰暦的な暦も用いられていた」ことを前提に「ツァンガーという研究者が主張している説に言及」しているわけなので、まちがいではないのでは。
2009年12月10日に日本でレビュー済み
「本当に大西洋にあった」
「いや、地中海にあったのだ」
「実は南極大陸だ!」
などと、百花繚乱といった感じの「アトランティス論」。
それらを一つ一つ俎上に上げて、ごく冷静にその矛盾や問題点を突いていくというのが本書。
・・・などと書くと、なんとも夢のない本に思えますが、その論考の過程がとても面白く、また、古今東西のいろいろな論を取り上げているため「こんなアトランティス論もあったんだ!?」という発見も多い。
ということで、「古代文明論大好き派」も「懐疑派」も、どちらも楽しめる一冊になっている。
ネタバレになるので詳細は書きませんが、本書の結論もまたある意味「夢のない」ものではある。
だが、その結論は非常にロジカルに導き出されたものであり、著者の「歴史」に対する真摯な姿勢が強く感じられる。
とてもまっとうでありながら、「失われた古代文明のロマン」も味わわせてくれるという、得がたい本です。
「いや、地中海にあったのだ」
「実は南極大陸だ!」
などと、百花繚乱といった感じの「アトランティス論」。
それらを一つ一つ俎上に上げて、ごく冷静にその矛盾や問題点を突いていくというのが本書。
・・・などと書くと、なんとも夢のない本に思えますが、その論考の過程がとても面白く、また、古今東西のいろいろな論を取り上げているため「こんなアトランティス論もあったんだ!?」という発見も多い。
ということで、「古代文明論大好き派」も「懐疑派」も、どちらも楽しめる一冊になっている。
ネタバレになるので詳細は書きませんが、本書の結論もまたある意味「夢のない」ものではある。
だが、その結論は非常にロジカルに導き出されたものであり、著者の「歴史」に対する真摯な姿勢が強く感じられる。
とてもまっとうでありながら、「失われた古代文明のロマン」も味わわせてくれるという、得がたい本です。
2017年4月8日に日本でレビュー済み
エジプトの暦を太陰暦と書かれているのはがっかり、ほんとうに西洋古代史の専門家なのか!
2012年11月17日に日本でレビュー済み
「アトランティス伝説」の真偽について語っているように見えても、じつは、「神話=物語というものの有用性」について、アトランティスに話題を借りて記述している本。そのように私は受け取りました。プラトンが当時、社会に問いかけたかったのは、理想国家像についてであり、それを、「超古代のアトランティスでは○○だった」という形式で、分かりやすく物語化したという。後世の人々は、その意図を捨象して、「アトランティス」のみに興味関心を置いてきたわけですね。今でこそ、科学技術への信仰が絶対化されていますが、それ以前、人々は「語り」という行為を通じて民族や国家の「歴史」を編纂し(英語のstoryとhistoryは同語源。イタリア語ではどちらもstoria)、行動の規範となる「思想・哲学・宗教」を作り上げてきた、ということに改めて気づかされました。帯にある「プラトンの「嘘」を見破る!」というコピーははたしてどうなのか(笑)… 副題の「プラトンは何を伝えたかったのか」は適切かと思いますが…。
2009年12月25日に日本でレビュー済み
プラトンが著作の中で扱ったアトランティスについては、多くの人が想像力をかきたてられて
さまざまな説や憶測が無数にでました。本書ではそれらのうちの代表的な説を検証し、歴史的に
本当に実在したのかを前半で検証しています。検証の仕方は論理的に納得のいくものです。
この話の歴史的根拠は疑問であると思います。
本書の著者はなぜプラトンがアトランティスについての話が「真実」であると語らなければ
ならなかったのかを考察します。
プラトンの意図について著作の中でのこの話の位置をかんがえることで、プラトンの真意を
推定していきます。
プラトンがアトランティスと古アテネの話を創作することで、見えてくる人間の「真実」を
えがきたかったという著者の主張は興味深いです。
さまざまな説や憶測が無数にでました。本書ではそれらのうちの代表的な説を検証し、歴史的に
本当に実在したのかを前半で検証しています。検証の仕方は論理的に納得のいくものです。
この話の歴史的根拠は疑問であると思います。
本書の著者はなぜプラトンがアトランティスについての話が「真実」であると語らなければ
ならなかったのかを考察します。
プラトンの意図について著作の中でのこの話の位置をかんがえることで、プラトンの真意を
推定していきます。
プラトンがアトランティスと古アテネの話を創作することで、見えてくる人間の「真実」を
えがきたかったという著者の主張は興味深いです。