「カワイイ」とは現代語であり、価値観を表すもの、より距離を縮めた親近感を持った言葉であり、そこには上下関係がないものという意味に感じます。
そこには身近なものに直感的に出てくるものとして、今では国内で若年層を中心として広く普及しており、それがグローバルに普及していることにオドロキは隠せません。
最先端を行くパリコレ、ミラノコレクションを主としたものは、ヤング層には手の届かないものであり、洗練されたファッションに厳選されたエレガントさはあるが、やはりグローバル観点からみてもハイカルチャーの域。
パリ、ロンドン界隈でブランドショップ以外、例えばデパートなどでは”おしゃれ”という洋服はあまりみられないことにギャップを感じると思います。
多くは、カラフルではない無難な色合い、どこにでもある無難なフォームで、”カワイイ”なんてものははるか遠くに感じます。
もともとゴスロリなどはサブカルチャー、すなわちマニアック的に発生したことと思いますが、今ではポップカルチャーとした位置付けになっており、高級ブランド嗜好のハイカルチャーとは一線を画した、ごく大衆的な文化だといえます。
あまりお金をかけないで、それはちょっとしたアクセントがポイントなのであり、または、身につけるものや風貌にある一つのポリシーが感じられれば感覚的に”カワイイ”と感じられる。
ブランドロゴが高級バッグより、キティちゃんのポーチの方が”カワイイ”と感じられるポップカルチャーが増え続けていることはフレンドリーに感じられ、より身近な好感が持てます。
制服では、学生ができる最低限可能な範囲のおしゃれとして始まったものが、映画「ハイスクール・ミュージカル」シリーズがヒットしているように”カワイイ”に周知され、一世風靡したルーズソックスなどはグローバルになったようです。
本書では、そういったボトムからの多様化する日本のポップカルチャーアイコンに対して、最近になって価値のあることを気づいたということを力説しています。
つい最近までは、技術立国を前面に勤勉やマジメをアピールした日本ですが、本格的にクールジャパンをアピールし、”カワイイ”系のポップカルチャーを官民一体になり普及していってもいいのかもしれません。
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世界カワイイ革命 (PHP新書 639) 新書 – 2009/11/17
櫻井 孝昌
(著)
パリで原宿とアキバが融合した!?
二十一世紀に入って世界にもっとも広まった日本語は何か。それはまちがいなく「カワイイ」。
ロリータ服で地下鉄に乗るフランス人に、なんちゃって制服に身を包んだタイ人と、
世界じゅうの女の子が「原宿ファッション」をカワイイと支持しはじめた。
日本に集まる羨望のまなざし。
「東京は聖地」と断言する者から、「日本人の鼻はかっこいい」「黒髪がうらやましい」と語る者まで、
日本がこれほどまでに愛されていることを、当の日本人だけが知らない。
目の前に転がっているビジネスチャンス。不況脱出のカギは「カワイイ」にあり!
❤世界語化した「KAWAII」
❤バルセロナ――「日本の女子高生の制服は自由の象徴」
❤デュッセルドルフ――ドイツ人ロリータ女子が日常(?)の日本街
❤バンコク――日本ふうの制服で人気を集める学校
❤ミラノ――「かわいい~❤」の刺青をした女の子
❤韓国――ロリータのお茶会
二十一世紀に入って世界にもっとも広まった日本語は何か。それはまちがいなく「カワイイ」。
ロリータ服で地下鉄に乗るフランス人に、なんちゃって制服に身を包んだタイ人と、
世界じゅうの女の子が「原宿ファッション」をカワイイと支持しはじめた。
日本に集まる羨望のまなざし。
「東京は聖地」と断言する者から、「日本人の鼻はかっこいい」「黒髪がうらやましい」と語る者まで、
日本がこれほどまでに愛されていることを、当の日本人だけが知らない。
目の前に転がっているビジネスチャンス。不況脱出のカギは「カワイイ」にあり!
❤世界語化した「KAWAII」
❤バルセロナ――「日本の女子高生の制服は自由の象徴」
❤デュッセルドルフ――ドイツ人ロリータ女子が日常(?)の日本街
❤バンコク――日本ふうの制服で人気を集める学校
❤ミラノ――「かわいい~❤」の刺青をした女の子
❤韓国――ロリータのお茶会
- 本の長さ219ページ
- 言語日本語
- 出版社PHP研究所
- 発売日2009/11/17
- ISBN-104569775357
- ISBN-13978-4569775357
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登録情報
- 出版社 : PHP研究所 (2009/11/17)
- 発売日 : 2009/11/17
- 言語 : 日本語
- 新書 : 219ページ
- ISBN-10 : 4569775357
- ISBN-13 : 978-4569775357
- Amazon 売れ筋ランキング: - 310,595位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
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2010年1月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2010年1月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
なんというか、同じ場所を何度も歩いている気分になる。
取材の幅が狭いせいか、同じ内容のものが何度か出てきたり
章が違っても書いている内容が同じだったりで読み飛ばしたくなる
衝動に駆られる。20ページあれば終わりそうな話を引き延ばした感は否めない。
取材の幅が狭いせいか、同じ内容のものが何度か出てきたり
章が違っても書いている内容が同じだったりで読み飛ばしたくなる
衝動に駆られる。20ページあれば終わりそうな話を引き延ばした感は否めない。
2014年3月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
世界の若者は日本のアニメ・マンガ・ゲームだけでなく、日本のカワイイにも憧れを抱いているというのが本書の趣旨です。
中には「日本人になりたい」という海外の方もいるみたいです。
確かに昨今、テレビでも日本を絶賛する外国人をよく見かけますし、原宿の竹下通りでも、外国人観光客が増え、珍しくなくなってきました。
原宿のカリスマであるきゃりーぱみゅぱみゅさんも海外から高い評価を得ています。
彼女が読者モデルとして出てた原宿ファッション誌「KERA」や「ゴッシク&ロリータバイブル」にも海外の方がスナップで出ています。
他にも女子高生のファッションや渋谷のギャルも人気らしいです。
海外の若者にとっては、原宿がファッションの聖地化としつつある状況にあるようです。
中には「日本人になりたい」という海外の方もいるみたいです。
確かに昨今、テレビでも日本を絶賛する外国人をよく見かけますし、原宿の竹下通りでも、外国人観光客が増え、珍しくなくなってきました。
原宿のカリスマであるきゃりーぱみゅぱみゅさんも海外から高い評価を得ています。
彼女が読者モデルとして出てた原宿ファッション誌「KERA」や「ゴッシク&ロリータバイブル」にも海外の方がスナップで出ています。
他にも女子高生のファッションや渋谷のギャルも人気らしいです。
海外の若者にとっては、原宿がファッションの聖地化としつつある状況にあるようです。
2014年3月3日に日本でレビュー済み
著者が海外の日本のカワイイ系イベントに参加した時に、参加者から得られたコメントをベースとした感想レポートです。海外イベントで日本のカワイイが現地でどう受け入れられているか、何人かのコメントが写真付きで紹介されており、おおよその雰囲気はつかめました。
ただ残念なのは単発的な取材からのコメントのようで現時点の状態のみであり、過去の歴史や今後の展望、ビジネスリサーチ的な視点が欠けていて情報量や分析量はかなり薄い。もう少しイベント全体がどうなのか、どのぐらい服を持っているのか、世代の幅はどうなのか、など定量的な調査もして欲しい。これで海外に進出するべきだ、と結ばれても。。。
ただ残念なのは単発的な取材からのコメントのようで現時点の状態のみであり、過去の歴史や今後の展望、ビジネスリサーチ的な視点が欠けていて情報量や分析量はかなり薄い。もう少しイベント全体がどうなのか、どのぐらい服を持っているのか、世代の幅はどうなのか、など定量的な調査もして欲しい。これで海外に進出するべきだ、と結ばれても。。。
2014年3月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昨今日本の文化が海外に広まり多くの海外客が成田に訪れ、その多くが日本本来の文化ではなくサブカルチャー
と言われるアニメだったりファッションの世界に広がる「かわいいKawaii」文化が若者達で高く評価されている。
当の日本人としてはもっとサブカルチャー文化を輸出の糧として考えていく事も重要な一因となりえる。
今後の世界市場での動向をしっかり見据えて日本人がもっと積極的に打って出て行っても良いのではないかと
思わせてくれる一冊である。
と言われるアニメだったりファッションの世界に広がる「かわいいKawaii」文化が若者達で高く評価されている。
当の日本人としてはもっとサブカルチャー文化を輸出の糧として考えていく事も重要な一因となりえる。
今後の世界市場での動向をしっかり見据えて日本人がもっと積極的に打って出て行っても良いのではないかと
思わせてくれる一冊である。
2019年2月6日に日本でレビュー済み
アニメにしても、カワイイにしても、世界規模になっており、日本をもっと売り込むチャンスだった。麻生さんは、アニメのコンテンツ保護を訴え、日本のコンテンツは十分ビジネスツールとして活用でき、それが日本に経済効果をもたらすはずだった。
それを、アホの民主党が木っ端微塵に打ち砕いてしまった。ま、日本人じゃない人が大臣なり、日教組というこれまた経済を全くわからない団体のトップが幹事長になり、学者が首相だから、経済的にマイナスになることは、予想できたけどね。
それを、アホの民主党が木っ端微塵に打ち砕いてしまった。ま、日本人じゃない人が大臣なり、日教組というこれまた経済を全くわからない団体のトップが幹事長になり、学者が首相だから、経済的にマイナスになることは、予想できたけどね。
2013年11月27日に日本でレビュー済み
読後の感想としては、あまりにも単調に「日本の『カワイイ』は注目されている」というのが繰り返されているのが鼻につきました。また、日本のカワイイ文化が評価されているというより、西洋(特にヨーロッパ)に若者向けの商売が無いということではないか、と思いました。アメリカでも一昔前にオルセン姉妹(元子役スター)が、大手デパートとタイアップして、"tween" (betweenとteenのもじりで、10〜12歳ぐらいの特に女の子たちを指す)の世代に向けてデザインした服を売って大当たりした、ということがありましたが、この本の取材時点(刊行は2009年)でヨーロッパを始めとする取材地域に欠けていたのはまさにそのような商売ではなかったのかなと思います。
また、政府(官)主導でビジネスの機会を開拓していく、というのも、とても違和感がありました。「絶対儲かるからやれ!」と言われているようで、それこそ自由な発想やクリエイティビティの発達を妨げるような気がしました。2013年現在、発表から数年経っていますが、この「官主導でビジネスオポチュニティハンティング」という姿勢があまり変わっていないことが気になります。「世界とクールジャパン」というジャンルでは、こちらのように全面的なクールジャパン賛美が圧倒的に多いのが現状なので、こちらをあえて読む必要は無いかもしれません。あえて言うなら、眉唾的読書をおすすめします。
また、政府(官)主導でビジネスの機会を開拓していく、というのも、とても違和感がありました。「絶対儲かるからやれ!」と言われているようで、それこそ自由な発想やクリエイティビティの発達を妨げるような気がしました。2013年現在、発表から数年経っていますが、この「官主導でビジネスオポチュニティハンティング」という姿勢があまり変わっていないことが気になります。「世界とクールジャパン」というジャンルでは、こちらのように全面的なクールジャパン賛美が圧倒的に多いのが現状なので、こちらをあえて読む必要は無いかもしれません。あえて言うなら、眉唾的読書をおすすめします。
2011年5月11日に日本でレビュー済み
acebookでフランスから来日した女の子と繋がっている。来日したのは3年前。当時は大学生だった。彼女のプロフ欄を見ると、好きなテレビ番組が『花より男子』あった。かねてより、フランスでは日本のマンガ・アニメが大変な人気であるということを聞いていたが、彼女は日本に憧れるあまり、単身、日本にやってきた。
まさに本書は、アニメ・コスプレファッション・ロリータファッションなどの「KAWAII」現象が世界を席捲する様子を描く。
登場する国々は、フランス、イタリア、スペイン、タイなど。フランス女子、タイ女子が、日本のロリータファッションや日本の高校の制服に身を包む。なぜ、世界の女の子たちは、日本のファッションに身を包むのか?それは、自由に自分の個性を表現できるからだ。
驚いたのは、フランス人が、フランスにはファッションの自由がないのに、日本には自由があるという点である。自由、平等、友愛と言えば、フランスの国旗を表しており、公式標語でもある。自由のために革命を起こしたフランス人が、本当に自由なのは日本人であると言う。
そうだったのか。
実は、我々にはピンと来ないけれど、キリスト教、とくにカトリックでは、タブーが多い。たとえば離婚や堕胎は許されない。本書ではあまり触れられていないので、ほかにどんなタブーがあるのか分からないが、いづれにせよ、ファッションの自由度が少ない。また、日本人にピンとこないことの一つとして、フランスを初めとするヨーロッパは、依然として階級社会であるということ。階級社会のフランスから見れば、やはり日本は自由だ。
日本人は長らく個性がないと言い続けられてきた。ところが今、我々は自由に個性を表現できる国として、世界の憧れの的になっている。
「カワイイ」というのは、実に平和だ。「カワイイ」で世界を平和にできる、そんな気がしてきた。
カワイイ世界の女子の写真をふんだんに載せた本ではあるが、一応、まじめなビジネス書である。本書のテーマは、目次の最後にあるとおり、「カワイイ」が日本人の大きなビジネスチャンスになりうるという点だ。しかし残念ながら、多くの日本人はそのことに気づいていない。私自身もそこまでの確信はなかった。しかし敢えて言おう。
「カワイイ」はビジネスチャンスである。「カワイイ」を世界に普及させることが世界平和につながり、それが日本の使命ではないだろうか?
まさに本書は、アニメ・コスプレファッション・ロリータファッションなどの「KAWAII」現象が世界を席捲する様子を描く。
登場する国々は、フランス、イタリア、スペイン、タイなど。フランス女子、タイ女子が、日本のロリータファッションや日本の高校の制服に身を包む。なぜ、世界の女の子たちは、日本のファッションに身を包むのか?それは、自由に自分の個性を表現できるからだ。
驚いたのは、フランス人が、フランスにはファッションの自由がないのに、日本には自由があるという点である。自由、平等、友愛と言えば、フランスの国旗を表しており、公式標語でもある。自由のために革命を起こしたフランス人が、本当に自由なのは日本人であると言う。
そうだったのか。
実は、我々にはピンと来ないけれど、キリスト教、とくにカトリックでは、タブーが多い。たとえば離婚や堕胎は許されない。本書ではあまり触れられていないので、ほかにどんなタブーがあるのか分からないが、いづれにせよ、ファッションの自由度が少ない。また、日本人にピンとこないことの一つとして、フランスを初めとするヨーロッパは、依然として階級社会であるということ。階級社会のフランスから見れば、やはり日本は自由だ。
日本人は長らく個性がないと言い続けられてきた。ところが今、我々は自由に個性を表現できる国として、世界の憧れの的になっている。
「カワイイ」というのは、実に平和だ。「カワイイ」で世界を平和にできる、そんな気がしてきた。
カワイイ世界の女子の写真をふんだんに載せた本ではあるが、一応、まじめなビジネス書である。本書のテーマは、目次の最後にあるとおり、「カワイイ」が日本人の大きなビジネスチャンスになりうるという点だ。しかし残念ながら、多くの日本人はそのことに気づいていない。私自身もそこまでの確信はなかった。しかし敢えて言おう。
「カワイイ」はビジネスチャンスである。「カワイイ」を世界に普及させることが世界平和につながり、それが日本の使命ではないだろうか?