実に面白い研究であり貴重な研究です。
意思のようなもの、意識のようなもの、知性のようなものを粘菌が持っているのは確かだと思うのですが、やはり、これらは人間に対して使われる言葉だと思います。知性や知識には記憶装置が介在しますが、粘菌に記憶装置が有るようには思われません。
最近量子力学の議論では、素粒子に意志が有るという議論がなされています。free wilと呼んでいますが、私は敢えて意志という言葉が適切であると考えています。電子に知性が有るという風には考えませんが、意志が有ると考えています。自分を置くべき位相空間を、自分で決定しているのが意志の原型であると考えていますが。電子がその様な意志を持つならば、電子でできた粘菌は当然意志を持つと考えます。粘菌の意志は電子の意志よりもう少し複雑で有っても良いでしょう。
詳しくは、「量子力学が明らかにす存在、意志、生命の意味」をご覧ください。
是非一度議論をさせていただきたいですね。
何れにせよ、作者の意志は、私の意志と軌を一つにしています。
量子力学が明らかにする存在、意志、生命の意味
あまり書評とは言えませんがどうぞよろしく。
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粘菌 その驚くべき知性 (PHPサイエンス・ワールド新書 19) 新書 – 2010/4/21
中垣 俊之
(著)
「知の巨人」、南方熊楠もビックリ! 粘菌のすごさ
「知性とは、発達した大脳皮質をもつ生きものだけが持てるものである」。
この一般常識に、日本人研究者が「待った!」をかけた。
脳はおろか、細胞同士をつなぐ神経系もない、単細胞でアメーバ状生物の粘菌が迷路で最短ルートを示し、
時間の記憶を持ち、ハムレット的逡巡を見せた後、ある判断までする。
もう立派に知性を持つといえるのではないか!
この驚きの結果は、いま世界中で注目の的。
粘菌の持つ「知性」の正体とはなんなのか。
粘菌はいかにして「知性」をつくれるのか。
知性とはなにか、意識とはなにか、身体とはなんなのか、大きな波紋を投げかけている。
著者らは、2008年イグ・ノーベル賞の認知科学賞を受賞。
さらにタバコの煙やお酒の匂いを嫌う粘菌の五感をめぐる話題から、
関東圏の鉄道網を粘菌に設計させたユニークな実験まで、粘菌の驚異の能力に迫っていく。
「知性とは、発達した大脳皮質をもつ生きものだけが持てるものである」。
この一般常識に、日本人研究者が「待った!」をかけた。
脳はおろか、細胞同士をつなぐ神経系もない、単細胞でアメーバ状生物の粘菌が迷路で最短ルートを示し、
時間の記憶を持ち、ハムレット的逡巡を見せた後、ある判断までする。
もう立派に知性を持つといえるのではないか!
この驚きの結果は、いま世界中で注目の的。
粘菌の持つ「知性」の正体とはなんなのか。
粘菌はいかにして「知性」をつくれるのか。
知性とはなにか、意識とはなにか、身体とはなんなのか、大きな波紋を投げかけている。
著者らは、2008年イグ・ノーベル賞の認知科学賞を受賞。
さらにタバコの煙やお酒の匂いを嫌う粘菌の五感をめぐる話題から、
関東圏の鉄道網を粘菌に設計させたユニークな実験まで、粘菌の驚異の能力に迫っていく。
- 本の長さ198ページ
- 言語日本語
- 出版社PHP研究所
- 発売日2010/4/21
- ISBN-104569777864
- ISBN-13978-4569777863
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登録情報
- 出版社 : PHP研究所 (2010/4/21)
- 発売日 : 2010/4/21
- 言語 : 日本語
- 新書 : 198ページ
- ISBN-10 : 4569777864
- ISBN-13 : 978-4569777863
- Amazon 売れ筋ランキング: - 447,487位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 57位PHPサイエンス・ワールド新書
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著者について
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トップレビュー
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2012年9月23日に日本でレビュー済み
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2014年5月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本ではずっと前半の方にある、「オートミールは、どのブランドでもよいというわけではありません。」との記述で、"ああ、こりゃまいった。" となりまして。そこまで研究されてる著者の方と、粘菌クンの両方に。それ以降の部分、本題の方も、当然おもしろいです。将来この研究に対して何か賞が与えられるなら、人間だけでなくモジホコリ君にもあげてください。
さてホントは ★×5 にしたかったところですが、電子書籍版は減点です。説明の図が解像度が低すぎで、かなりお粗末です。これは著者ではなく出版者の方の問題でしょう、たぶん。配信する前に実際見て確かめるくらいのことも、やらないんですかね?
さてホントは ★×5 にしたかったところですが、電子書籍版は減点です。説明の図が解像度が低すぎで、かなりお粗末です。これは著者ではなく出版者の方の問題でしょう、たぶん。配信する前に実際見て確かめるくらいのことも、やらないんですかね?
2015年2月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
デニス・ブレイの「ウエットウエア」の帯の、「大腸菌は微分が得意」というキャッチコピー、お見事、と思っていたが、この「粘菌ーその驚くべき知性」というタイトル、どうせなら、小生の付けたタイトルのようにしたら、ぎょっとする人多いかもしれない。
粘菌、餌となる物質の中心点に触手を伸ばすための濃度勾配の最適方向の選択の能力、大腸菌より上のような気がする。
粘菌、餌となる物質の中心点に触手を伸ばすための濃度勾配の最適方向の選択の能力、大腸菌より上のような気がする。
2010年5月15日に日本でレビュー済み
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粘菌(単細胞生物)が周囲の環境変化に反応する様子が、まるで知性を持っているかのように見える点を、物理学的な現象をベースとするモデルを用いて研究している内容が書かれており、大変興味深かったです。 また粘菌が反応する様子が、人間社会での現象にも共通する点からも考察しており、目の付けどころがおもしろかったです。
2015年4月20日に日本でレビュー済み
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近年急に発生が確認されたスギヒラタケの中毒など、何故今まで食菌として親しまれていた物が広域で一斉に牙をむいたのか。あるいは今までも知られていないだけで中毒例があったのか、この辺りは不明として報じられていますが、筆者の方の意見としてどのように考えていらっしゃるのかなどを記載してあると更に魅力的な書籍になったのではないかと思います。
2020年6月17日に日本でレビュー済み
読んでみて粘菌は凄いと思うが、粘菌を無生物ではないが中枢神経系を持たない生物の例として汎心論、意識や知性の創発、AIなどを思い浮かべながら読むとなお面白い。「知性」の定義には賛否が分かれるであろう。(もっとも著者は英語論文では "primitive" intelligence と言っており人間のような知性があると言ってるわけではない)
中枢神経系がなくても、例えば身体の動きや原形質流動などでも情報処理はされており、それが知性と呼びうるものになることは論理上はあり得ることだ。述べられている粘菌の振る舞いはニューラルネットワークの機械学習を思わせるものもある。それを「知性」と呼ぶか、また意識や心を見出すかは哲学的な問題もあり決めつけるわけにはいかないが。
そもそも人間も受精卵の段階で中枢神経系はないのであり、<この私>の意識や知性も粘菌のようなレベルから進化してきたのかもしれないと思いながら読むといっそう興味も沸くであろう。そうするとまるで自分を見るようだ。なお、記述は一般向けであり、本来必要な理論の解説も思い切って省略するなど、難解すぎると言うことは決してない。
中枢神経系がなくても、例えば身体の動きや原形質流動などでも情報処理はされており、それが知性と呼びうるものになることは論理上はあり得ることだ。述べられている粘菌の振る舞いはニューラルネットワークの機械学習を思わせるものもある。それを「知性」と呼ぶか、また意識や心を見出すかは哲学的な問題もあり決めつけるわけにはいかないが。
そもそも人間も受精卵の段階で中枢神経系はないのであり、<この私>の意識や知性も粘菌のようなレベルから進化してきたのかもしれないと思いながら読むといっそう興味も沸くであろう。そうするとまるで自分を見るようだ。なお、記述は一般向けであり、本来必要な理論の解説も思い切って省略するなど、難解すぎると言うことは決してない。
2013年10月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私は、本書を読む前に『ダンゴムシに心はあるのか』を読んでいたのだが、正直いって、大脳のないダンゴムシに「心」があるとする説やその心の定義には、疑問を感じるしかなかった。本書では、大脳がなく、そのうえさらに単細胞生物でもある粘菌にも「知性」があるとしているのだが、たとえ単細胞生物であっても長い進化の過程を経て厳しい生存競争を勝ち残ってきている以上、さまざまな環境の変化に適応して生き残っていくための学習能力的なものを知性というなら、それを身に付けていても決しておかしくはないなとは思える。
さて、その本書だが、内容の評価は別にして、「とにかく分かり難い」その一言に尽きる。まず、冒頭、いきなり『図2−2』とか『図4−3』といった写真から始まっており、「『図1』や『図2−1』などはどこにあるのだろうか?」と探し回ってしまった。読み進めていくと、『図2−2』というのは第2章の2番目の図ということで、第1章には図がないため、そもそも『図1』というものは存在しないこと、カラー写真だけを冒頭に持ってきて、その他の図は本文の中に入れ込んでいるということが、ようやく分かった。
各章での冒頭の写真の意味の説明の度に、一々各章と冒頭の間を行ったり来たりしなければならないのも面倒臭かったし、写真自体が、粘菌の特殊な性質のせいもあって、何がどうなっているのか、分かり難いものが多いのだ。こんなカラー写真なら、簡略化した図で説明してもらった方がよほど分かり易いと思ったのだが、本文中の図自体も、筆者の説明不足も相俟って、章を追うごとに何を表わしているのか訳の分からない難解なものが多くなってくるのには参ってしまった。
肝心の解説の方も、粘菌行動実験が複雑化するにつれて難解さを増していき、素人には不要としか思えない専門的な粘菌行動のモデル化の話や専門用語の多用が、一層難解さに拍車を掛けている。私は、第3章、第5章、第6章のモデルの話で、何度も読む気力が失せてしまったくらいなのだ(それでも、我慢して最後まで何とか読み通したが)。
本書を読み終わった後の私の率直な印象は、ちょっとした論文でも読まされたような気分だった。この『PHPサイエンス・ワールド新書』というのは、ひょっとして、ある程度理系に強い読者向けなのかとも思い、巻末の趣意書きを読んでみたのだが、そうでもないようだ。そうであるならば、筆者には、もっと素人や文系人間にも配慮した分かり易い解説に努めてほしかった。少なくとも分かり易さという点でいえば、『ダンゴムシに心はあるのか』の方が数段上だった。
さて、その本書だが、内容の評価は別にして、「とにかく分かり難い」その一言に尽きる。まず、冒頭、いきなり『図2−2』とか『図4−3』といった写真から始まっており、「『図1』や『図2−1』などはどこにあるのだろうか?」と探し回ってしまった。読み進めていくと、『図2−2』というのは第2章の2番目の図ということで、第1章には図がないため、そもそも『図1』というものは存在しないこと、カラー写真だけを冒頭に持ってきて、その他の図は本文の中に入れ込んでいるということが、ようやく分かった。
各章での冒頭の写真の意味の説明の度に、一々各章と冒頭の間を行ったり来たりしなければならないのも面倒臭かったし、写真自体が、粘菌の特殊な性質のせいもあって、何がどうなっているのか、分かり難いものが多いのだ。こんなカラー写真なら、簡略化した図で説明してもらった方がよほど分かり易いと思ったのだが、本文中の図自体も、筆者の説明不足も相俟って、章を追うごとに何を表わしているのか訳の分からない難解なものが多くなってくるのには参ってしまった。
肝心の解説の方も、粘菌行動実験が複雑化するにつれて難解さを増していき、素人には不要としか思えない専門的な粘菌行動のモデル化の話や専門用語の多用が、一層難解さに拍車を掛けている。私は、第3章、第5章、第6章のモデルの話で、何度も読む気力が失せてしまったくらいなのだ(それでも、我慢して最後まで何とか読み通したが)。
本書を読み終わった後の私の率直な印象は、ちょっとした論文でも読まされたような気分だった。この『PHPサイエンス・ワールド新書』というのは、ひょっとして、ある程度理系に強い読者向けなのかとも思い、巻末の趣意書きを読んでみたのだが、そうでもないようだ。そうであるならば、筆者には、もっと素人や文系人間にも配慮した分かり易い解説に努めてほしかった。少なくとも分かり易さという点でいえば、『ダンゴムシに心はあるのか』の方が数段上だった。
2019年2月14日に日本でレビュー済み
わかりやすく粘菌の知性をあぶり出す実験過程を説明してくれている。数式での説明も苦手な人は飛ばしてと注意書きがある。イグノーベル賞受賞のニュースに関心を持った方は手に取ると良い。